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3/5(木)pm
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3/10(火)
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2019 ライフイノベーション:発表内容詳細
ライフイノベーション 新技術説明会
【日時】2019年10月29日(火) 9:55~15:25【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、横浜市立大学、静岡県立大学、名古屋市立大学、岐阜薬科大学、大阪市立大学
【後援】特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

10:00~10:25 創薬
1) 腸管粘膜バリア機能に着目した、新たな動脈硬化治療

横浜市立大学 医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学 准教授 石上 友章
https://yokohama-medicine.org/

【新技術の概要】

動脈硬化症の成因には、腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)と、腸管バリアの障害(Leaky Gut Syndrome)による、腸内細菌のtranslocationが脾臓B2細胞を活性化することが重要である。クロライド・チャネル活性化剤Lubiprosotenが、この過程を解消することで、抗動脈硬化作用を発揮することを発見した。

【従来技術・競合技術との比較】

腸管に作用して、クロライド・チャネルを刺激し、排便を促すLubiprostoneに抗動脈硬化作用を見出した。従来技術にない、新規の発見であり、当該薬の適応を拡大し、育薬を実現することができる。

【新技術の特徴】

・Lubiprostoneの抗動脈硬化作用
・腸管バリア機能の修復による、腸内細菌の影響を制御する、新しい考え方に基づいた効果
・脾臓B細胞の活性化を抑制することで、抗動脈硬化作用を発揮する

【想定される用途】

・動脈硬化症のリスクのある、全ての患者を対象とする。
・動脈硬化症による疾病(虚血性心疾患、脳卒中)を発症した患者の、再発抑制に効果がある。
・便秘症を有する、高リスク患者(高血圧、糖尿病、脂質異常症)の健康寿命の改善に効果がある。

10:30~10:55 アグリ・バイオ
2) 不可能を可能にする人工タンパク質設計技術~難生産性L-アミノ酸酸化酵素の改良と、D-アミノ酸動的光学分割法への展開~

静岡県立大学 食品栄養科学部 食品蛋白質工学研究室 准教授 伊藤 創平
http://dfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/labs/proeng/

【新技術の概要】

我々は、データベースの帰納的解析と、既存技術による演繹的解析を融合させた新手法により、酵素をインシリコで高機能化する技術の開発を行っています。発見から100年、応用利用が検討されて50年、大量調整が困難なため社会実装が頓挫していたL-アミノ酸酸化酵素(LAAO)の高機能化と、D-アミノ酸の光学分割について紹介します。

【従来技術・競合技術との比較】

生産性に優れた人工L-アミノ酸酸化酵素は、高い光学純度でD-アミノ酸を光学分割可能です。既存技術と比較し、基質特異性の広さ、One-pot合成が可能、ケト酸の合成も可能などの利点があります。また、特殊なD-アミノ酸の光学分割に向けた改変も容易です。基質と等モルで反応させる有機化学触媒と比較しコスト的にも優位です。

【新技術の特徴】

・大腸菌で大量調整可能な初めてのL-アミノ酸酸化酵素
・基質特異性が広く、高い不斉収率(99% ee)、改変体の評価も容易で改良が比較的容易
・膨大な基礎研究、産業利用されているD-アミノ酸酸化酵素の知見が活用できる

【想定される用途】

・アミノ酸、アミノ酸誘導体、ペプチド・中分子医薬品合成中間体の動的光学分割
・L-アミノ酸およびL-アミノ酸誘導体からケト酸の合成
・特異性を改良する酵素の鋳型

11:00~11:25 創薬
3) 認知症研究の新たな展開の基盤となる受容体探索

名古屋市立大学 大学院医学研究科 神経内科学分野 教授 松川 則之
http://ncu-shinkeinaika.jp

【新技術の概要】

アセチルコリン産生調節およびコリン作動性神経保護のメカニズムは明らかにされていない。今回の新技術は、我々の研究室にて発見した中隔核コリン作動性神経ペプチドの遺伝子改変動物である。本モデル動物において、実際にアセチルコリンの低下、海馬神経活動の低下を確認した。今後認知症研究の新たな展開の基盤になりえると期待する。

【従来技術・競合技術との比較】

これまでにベンチャー企業によって、本遺伝子とホモログのある遺伝子抑制動物が作成されたが、生理機能を示すことはなかった。それ以外に同等の遺伝子改変動物の報告はない。また、中隔核のコリン作動性神経のアセチルコリン産生を直接制御するメカニズムを示した動物モデルはない。

【新技術の特徴】

・海馬由来コリン作動性神経刺激因子前駆体蛋白のコンディショナルノックアウトマウス
・個体海馬におけるアセチルコリン産生低下確認
・cRaf kinase inhibitory protein(RKIP)遺伝子抑制が可能のため、発生に伴う疾患および癌モデル動物に応用可

【想定される用途】

・認知症メカニズム解析
・認知症の創薬基盤研究
・癌メカニズム解析と創薬基盤研究

11:30~11:55 創薬
4) 強力な抗腫瘍性及びHIF-1阻害作用を有する架橋二環性オクタデプシペプチドの開発

岐阜薬科大学 薬学部 薬化学研究室 教授 永澤 秀子
http://www.gifu-pu.ac.jp/lab/yakka/

【新技術の概要】

エキノマイシンに匹敵またはそれを上回る抗腫瘍活性とHIF-1阻害作用を有する、強力な新規二環性デプシペプチド類を開発し、二環性スキャフォールドの立体配座と生物活性の相関解析を行った。非天然型の架橋構造を特徴とし、有機合成で製造する方法も確立した。

【従来技術・競合技術との比較】

エキノマイシンのような二環性デプシペプチド骨格を有するキノマイシン系化合物とし て、エキノマイシン、キノマイシンB、キノマイシンC、トリオスチンA,トリオスチン B、トリオスチンC等の類縁体が報告されている。同様の骨格をもつ他の類縁体も見出さ れているが、これらの中でエキノマイシンを上まわる抗腫 瘍効果を有するものは報告されていないが、エキノマイシンは架橋構造の構築が困難で、有機合成で製造することができない。

【新技術の特徴】

・nMまたはサブnMオーダーの強い抗腫瘍活性とHIF-1阻害活性を持つ。
・HIF-1たんぱく質の低酸素誘導による発現を強力に抑制する。
・ユニークな非天然型の架橋構造によって特徴的な立体構造を有し、立体構造が活性に相関がある。

【想定される用途】

・抗がん剤
・がん幹細胞阻害剤
・血管新生、転移抑制剤

【関連情報】

・サンプルあり

13:00~13:25 創薬
5) 放線菌に学ぶ:新規抗アレルギー剤の創出に向けて

大阪市立大学 大学院理学研究科 物質分子系専攻 准教授 臼杵 克之助
http://www.sci.osaka-cu.ac.jp/chem/orc/index.html

【新技術の概要】

アンチマイシン系抗生物質の一種であるUK-2Aをモチーフとして、アレルギー疾患克服に貢献しうる有望な創薬シーズを創出した。本化合物は細胞毒性が低く、濃度依存的にIL-4 遺伝子発現を抑制し、100 nM オーダーでも十分な発現抑制活性を示す。

【従来技術・競合技術との比較】

本化合物は細胞毒性を示すことなく、現在上市されている唯一のTh2 サイトカイン阻害薬であるスプラタストと同程度のIL-4産生抑制活性を示す。現在注目されている抗体医薬の細胞内透過性は低いため、細胞内での現象を制御するには、膜透過性を有する中分子化合物が有効である。

【新技術の特徴】

・培養で大量に供給されるUK-2Aからの半合成によっても容易に合成できる。
・低分子医薬と抗体医薬の長所を併せ持つ中分子創薬シーズである
・細胞毒性が非常に弱い。

【想定される用途】

・Th2サイトカインを標的とした喘息治療薬、小児喘息の一次予防薬
・花粉症などアレルギー性鼻炎治療薬
・アトピー性皮膚炎治療用軟膏

13:30~13:55 創薬
6) ヒト癌オルガノイドを用いた個別化医療のための薬剤評価プラットフォームの構築

横浜市立大学 大学院医学研究科 臓器再生医学 客員准教授 関根 圭輔

【新技術の概要】

本発明は癌組織(オルガノイド)を再現する培養技術を提供するもので有り、in vitroおよびin vivoでの創薬開発/薬剤評価に有用である。複数の日本人膵癌患者細胞を用いたオルガノイドを作製することが可能である。

【従来技術・競合技術との比較】

本発明は癌間質を含む癌組織を再現するオルガノイド培養技術である。癌間質は抗がん剤耐性に深く関与しており、従来技術・競合技術には無い、患者で見られる抗癌剤に対する反応を再現する点で優れた技術である。

【新技術の特徴】

・難治癌に特徴的な抗がん剤耐性を再現
・がん間質を含むため癌ー間質相互作用を対象とした薬剤評価が可能
・抗癌剤治療後のがん再発を再現

【想定される用途】

・細胞(オルガノイド)販売、ゼノグラフト動物(CDX)販売
・細胞(オルガノイド)を用いた創薬スクリーニング技術利用
・細胞(オルガノイド)を用いた創薬スクリーニング受託

【関連情報】

・外国出願特許あり

14:00~14:25 アグリ・バイオ
7) 光駆動エネルギー再生型スマートセル作製技術

静岡県立大学 食品栄養科学部 環境工学研究室 准教授 原 清敬
http://sweb.u-shizuoka-ken.ac.jp/~env-bioeng/

【新技術の概要】

本技術は、光合成ができない有用物質生産微生物に、光エネルギー変換タンパク質を導入し、光によって微生物細胞内のエネルギーレベルを向上させることができる。本技術を用いると、光合成ができない微生物に光を当てるだけで有用物質の生産性が向上した。

【従来技術・競合技術との比較】

従来は、微生物が生産する有用物質の量を増やそうとすると、微生物細胞内のエネルギーが不足し、増殖の低下などにより有用物質の生産性が頭打ちすることも少なくなかった。競合技術として代謝改変により省エネ化する技術があるが、省エネ量には限界があるのに対し、本技術は創エネのため光を当てるほどエネルギーをつくる。

【新技術の特徴】

・様々な原料を利用できる
・様々な微生物に適用できる
・様々な有用物質の生産に適用できる

【想定される用途】

・微生物の発酵を阻害する物質を含む原料を用いた有用物質の生産
・有用物質の生産性の向上に行き詰まった微生物の活性化
・化学品、医薬品、化粧品、機能性食品素材、飼料補助剤、植物活性化剤などの製造

14:30~14:55 創薬
8) 慢性疼痛の治療法開発

名古屋市立大学 大学院薬学研究科 神経薬理学分野 准教授 大澤 匡弘
http://www.phar.nagoya-cu.ac.jp/hp/neuro/

【新技術の概要】

脊髄後角のアストロサイトを選択的に活性化すると、触刺激に対する反応性が亢進するが、一定期間(二週間)活性化を持続させると、活性化を終了したあとも長期に渡り触刺激に対する反応性の亢進が維持された。これは、神経障害などによる慢性痛と同様の変化であり、慢性痛治療薬の開発に役立てることが出来る。

【従来技術・競合技術との比較】

慢性疼痛の治療薬開発に用いられていた動物モデルは、末梢神経を損傷させて作製されていたが、様々な生体反応が起こり痛みの感受性を変化させていた。これまでは、細胞特異的な活性化が困難であったため、特定の細胞が活性化することで痛みの感受性が変化するかは不明であった。

【新技術の特徴】

・アストロサイトの選択的活性化により神経障害による痛みと同様の症状が再現できた。

【想定される用途】

・難治性の慢性疼痛の治療薬開発への応用

15:00~15:25 創薬
9) 微小環境内への抗がん剤透過性を亢進させるクローディン結合薬の開発

岐阜薬科大学 生命薬学大講座 生化学研究室 教授 五十里 彰
http://sv1.gifu-pu.ac.jp/lab/seika/

【新技術の概要】

生体内でがん細胞は凝集塊を形成し、治療抵抗性を獲得する。これまでに我々は肺腺がん組織に細胞間接着分子のクローディン-2が高発現し、凝集塊のバリア形成に寄与することを見出した。本発明ではクローディン-2に直接結合する短鎖ペプチドを開発し、クローディン-2の発現低下作用と抗がん剤抵抗性改善作用を実証した。

【従来技術・競合技術との比較】

抗がん剤治療における治療抵抗性の原因として、薬物排出ポンプの誘導、代謝酵素の誘導などが報告されているが、効果的な治療抵抗性改善薬は未開発である。本発明は、がん凝集塊深部への抗がん剤透過性を亢進させる補助療法剤であり、新しいメカニズムによる治療抵抗性改善作用が期待できる。

【新技術の特徴】

・薬や機能性食品成分の腸管吸収の促進
・薬や機能性食品成分の経皮吸収の促進

【想定される用途】

・クローディン-2が高発現するがん細胞に対する増悪化の予防・治療薬
・クローディン-2が高発現するがん細胞に対する抗がん剤感受性の増強薬
・クローディン-2の発現増加が関与するがん以外の疾患に対する治療薬

15:30~15:55 医療・福祉
10) 誘発筋電図検査F波でわかる、神経障害の病気

大阪市立大学 大学院工学研究科 電子情報系専攻 准教授 中島 重義
http://www.ip.info.eng.osaka-cu.ac.jp/

【新技術の概要】

パーキンソン病、ALSなどの神経障害の病気で悩む患者がたくさんいます。その患者さんたちは誘発筋電という、手首からの電気刺激で測定するF波の測定で異常を検知できることが知られています。本研究では、F波の測定とその解析を改良することによって各人のF波特徴を詳しく知って、診断をより正確にできます。

【従来技術・競合技術との比較】

従来技術はF波の測定に20秒くらいしか使っていなかったのでF波出力の分布の測定間での相関係数がで0.6程度しかありませんでしたが、本手法は5分使うので個人のF波データが相関係数で0.99以上の正確さで測定できました。その結果を関数近似することで、診断に必要なコンパクトなデータにまとめることができました。

【新技術の特徴】

・F波測定に5分を使い、複数の測定データの間の相関係数を0.99以上で測定できます。
・測定したデータは三百個の数値でありますが、関数近似によりコンパクトにいくつかの数値にまとめることができます。
・F波を正確に測定するため、測定する被検者さんは5分の間安静に寝ている必要があります。

【想定される用途】

・患者さんの病状がどのレベルか客観的データとして記録できます。
・各病気におけるF波のデータベースを構築して、患者さんの病気の進行や回復を予測できます。
・健康な人の健康診断や人間ドックに使用することで神経障害になりかかっているかどうかの判定ができます。