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農研機構 新技術説明会
【日時】2018年02月27日(火) 13:25~16:00【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料
【主催】科学技術振興機構、農業・食品産業技術総合研究機構
【後援】特許庁

発表内容詳細

13:30~13:55 アグリ・バイオ
1) 傷つきやすい果物を守る包容力を発揮する梱包システム

農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 食品加工流通研究領域 食品流通システムユニット 主任研究員 北澤 裕明

【新技術の概要】

被梱包物の所定の高さごとの3次元形状を測定し、予め用意された厚み方向に径の異なる貫通穴が形成された緩衝材シートの中から、被梱包物の高さごとの外形に最も近い径の貫通穴が形成された緩衝材シートを選定し、選定した緩衝材シートを順次重ねることで貫通穴によって凹部を形成し、この凹部内に被梱包物を収納する。

【従来技術・競合技術との比較】

類似の方法の中には、緩衝効果が小さい、あるいは特定の方向からの応力に対する緩衝効果しか望めないものがある。また、農産物のような大きさや形状の個体差が大きいものに対応できなかったり、梱包作業や緩衝材の選択に時間がかかることが想定されるものがある。

【新技術の特徴】

・ブドウ果房の脱粒防止のほか、傷つきやすい果実や野菜などの梱包に応用できる。
・青果物以外のガラス製の包装容器や焼き物などの梱包にも応用できる。

【想定される用途】

・輸出などの長距離輸送向け物品の梱包ライン。
・おみやげ等に用いる携行包装容器と関わる梱包ライン。

【関連情報】

・サンプルあり

14:00~14:25 アグリ・バイオ
2) 植物免疫をパワーアップさせる物質

農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター 生産環境研究領域 病虫害研究グループ 研究員 藤本 岳人

【新技術の概要】

植物は病原菌の感染や害虫による寄生・摂食に対して感染阻害物質や害虫忌避物質の生産などの抵抗性反応を発動させることでこれら微生物の攻撃から免れている。本技術では植物寄生性線虫や細菌病害に対して植物が有する抵抗性を誘導・亢進する植物成分の発見に成功した。

【従来技術・競合技術との比較】

発見した植物成分は直接的な殺菌活性や殺虫活性は示さないことから、殺菌剤や殺虫剤と異なり、耐性菌や薬剤抵抗性害虫の出現リスクが軽減されることが期待できる。植物が本来有する病害虫抵抗性を高めることから、広範囲の病原菌や害虫に対して防除効果を示すことが期待できる。

【新技術の特徴】

・植物含有成分による耐性菌や薬剤抵抗性害虫の出現リスクを軽減できる環境調和型病害虫防除技術

【想定される用途】

・農薬・農業資材

【関連情報】

・サンプルあり

14:30~14:55 アグリ・バイオ
3) 食品中の豚肉を光で直接検出する方法

農業・食品産業技術総合研究機構 畜産研究部門 畜産物研究領域 食肉品質ユニット 主任研究員 本山 三知代

【新技術の概要】

振動分光スペクトルから簡単に求められる新しい指標の開発により、脂肪の結晶状態やタンパク質の熱および酸による変性を、食品から抽出することなく光を当てるだけで簡単かつ詳細に分析できるようになりました。食品に含まれるラード(豚脂)特有の結晶の検出や、タンパク質の加熱や酸処理の有無の簡易検出に役立ちます。

【従来技術・競合技術との比較】

本技術はサンプルの破壊抽出やプローブ色素などを必要とせず、サンプル調製が不要かとても簡単です。溶媒や試薬も用いないためより環境に配慮した方法です。スペクトル取得に分光顕微鏡を用いれば、高い空間分解能で脂肪の結晶状態やタンパク質の変性を調べることができます。

【新技術の特徴】

・開発した指標は複数のスペクトル変数からなる計算式で、スペクトルの複雑な処理は必要ありません。
・試料調製が不要か簡単。水の妨害を受けにくいラマン分光を用いれば、水を含んだサンプルもそのまま分析可能。
・分光顕微鏡を用いることで、数10マイクロメーターの分解能で空間依存的な分析が可能。

【想定される用途】

・豚肉由来の脂肪組織の検出
・油脂の結晶状態が重要となる食品製造プロセスにおける結晶化のモニタリング
・易消化性食品開発における製品中のタンパク質の熱変性やpH変化のその場評価

15:00~15:25 アグリ・バイオ
4) ニホンナシ花芽の凍害発生温度を簡便に推定する方法

農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門 生産・流通研究領域 上級研究員 伊東 明子

【新技術の概要】

ニホンナシの花芽の耐凍性を、測定したい樹の枝の道管液を指標に、特別な機材や専門知識を要せず、1点に付き30分程度で簡単に把握できる方法を開発した。

【従来技術・競合技術との比較】

最も一般的な樹の耐凍性判定法は、判定したい樹から枝を採取し、プログラムフリーザー等を用いて一定の低温に遭遇させた後、実際に障害を受けたかどうかを観察する方法である。低温処理に1~2日、その後の障害判定に5~10日程度を有する上、処理に精密人工気象器が必要である。

【新技術の特徴】

・抽出が簡単な道管液をサンプルとして樹の栄養状態を把握し、栄養状態と相関する耐凍性を推定する。
・道管液の糖含量は市販の示差屈折計を使用して測定するため、操作が簡便である。
・結果が即日出る。

【想定される用途】

・普及所、JAなどにおいて、管内の樹の健康診断や凍害発生危険度の予測に使用する。

15:30~15:55 アグリ・バイオ
5) 作物のカタチから生産性を向上させる植物群落構造解析システム

農業・食品産業技術総合研究機構 西日本農業研究センター 傾斜地園芸研究領域 主任研究員 黒崎 秀仁

【新技術の概要】

植物の群落構造を測定する際に、葉の破壊を伴わず、天候の影響を受けることなく、植物の群落構造を測定することができる植物群落構造解析システムを提供する。

【従来技術・競合技術との比較】

植物への光の到達部位を得るには層別の葉面積分布測定する必要があるが、棒状の光センサを植物群落内に挿入する方法では、継続的な測定を行うためには手間が多くかかる。本システムは植物を3次元的に計測することで葉への光の到達範囲を測定できる。さらに、非破壊で天候の影響を受けずに測定できる。

【新技術の特徴】

・非破壊測定
・3次元形状計測
・葉面積分布

【想定される用途】

・植物計測
・施設園芸
・露地栽培