新技術説明会 > 開催予定・お申込み > 福岡大 > 2020 福岡大学 > 2020 福岡大学:発表内容詳細
新技術説明会メールマガジンご登録
新技術説明会パンフレット


開催スケジュール
令和2年度の開催については新型コロナウィルス感染状況に関する政府および東京都の対応を鑑みて、従来の方法に代わりWEB開催の方向で検討しているところです。 具体的な開催方法につきましては、決まり次第、順次お伝えしていきますのでご了承下さい。

【Webサイトでの技術紹介】福岡大学 新技術説明会
【日時】2020年05月14日(木) 0:00~0:00【会場】本Webサイトでの技術の紹介
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、福岡大学

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、当面の間、通常の対面での説明会開催は行わず、本Webサイトでの技術シーズの情報提供のみとさせていただきます。Webサイトに記載の開催日時は、パワーポイント資料PDF(発表資料PDF)の公開予定日を示していますが、多少前後することもございます。なお、「参加申込み」・「個別相談予約」については受付けておりません。掲載している各技術につきましては、Webサイトの「お問い合わせ」に記載の研究機関窓口へ直接お問い合わせいただけますようよろしくお願いいたします。何卒よろしくお願い申し上げます。

発表内容詳細

建築・土木
1) 各種接合部一体化と施工合理化を実現するプレス鋼板活用技術

福岡大学 工学部 建築学科 助教 田中 照久
http://www.tec.fukuoka-u.ac.jp/arch/index.html

【新技術の概要】

各種プレス加工した鋼板のシンプルな形状特性とこれらの接合要素の力学特性による双方の構造利点を活かした、汎用性のある高度な接合方法を提供する。本技術は、鋼材同士に限らず、鋼・コンクリート・木などの異種材料部材を組み合わせた接合部にも利用可能である。これにより、建築や土木構造物の耐震性向上と長寿命化を実現できる。

【従来技術・競合技術との比較】

鉄とコンクリートを接合する際に従来の機械的ずれ止めは剛性と耐力が不足する課題がある。鉄と鉄を機械的に接合する際にはボルトが用いられ、強度不足、接合表面処理、締付け施工、部材の解体や交換作業が煩雑である。本技術は上記課題を解決するとともに、各種接合部の強度向上や建設施工の省力化・効率化を実現することができる。

【新技術の特徴】

・各接合要素の金物はプレス加工によって容易に製作でき、シンプルな形状のため、生産性や量産性に優れる。
・鋼材とコンクリートの接合において、強固な一体化を図ることができ、接合部の剛性不足を解消できる。
・鉄骨構造において、高力ボルトに頼らず普通ボルトを用いて従来技術と同等の接合性能を確保できる。

【想定される用途】

・建築構造物全般(継続的に使用する本設構造物に限らず短期間だけ存続する仮設構造物も含む)の接合部
・土木構造物(鉄道や道路の橋梁、トンネル、港湾・海洋、原子力格納器など)の接合部
・鋼材とコンクリートとの間のズレを防止したい箇所、部材リユースの普及促進に向けた分離可能な接合部開発

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】

建築・土木
2) 竹製ドレーン材および液状化対策工法

福岡大学 工学部 社会デザイン工学科 教授 佐藤 研一
http://www.tec.fukuoka-u.ac.jp/tc/labo/road/geotech/

【新技術の概要】

本技術は、竹杭を用いて比較的簡易かつ安価に、地盤の液状化を抑制することを可能とした液状化対策工法の一つである。竹の間隙の排水により、ドレーン効果と竹のじん性を利用し、耐震と免震の両方の機能を発揮することができ、構造物への地震の影響を最小限に抑えることが可能となる。

【従来技術・競合技術との比較】

従来の技術として、廃木材を利用した木杭の液状化抑制工法の技術がある。しかし、排水のための削孔や加工が多く必要とされている。一方、竹材はしなやかでじん性効果を持ち合わせていることから耐震や排水機能だけではなく、免震効果にも期待できる。

【新技術の特徴】

・地震に伴う水圧を低下するドレーン効果を持つ
・耐震効果と免震効果の両面を持つ
・材料が安価で手に入れやすい

【想定される用途】

・液状化層の液状化抑制
・構造物建設に伴う下層部の地盤改良
・ワーカビリティーを確保する事前改良

【J-STORE掲載特許情報】

医療・福祉
3) 小口径・閉鎖系内表面の抗血栓性化を可能にする新規バイオマテリアル創製技術

福岡大学 工学部 化学システム工学科 教授 八尾 滋
http://www.cis.fukuoka-u.ac.jp/~shyao/index.html

【新技術の概要】

特異的な構造の側鎖結晶性ブロック共重合体を用いることにより、簡便にプラスチック基板の表面を抗血栓性化する新たな技術を開発した。当該技術はこれまで不可能であった小口径管内部や閉鎖系構造体内部に、均質かつ耐久性のある抗血栓性を付与できるため、実用性のあるバイオマテリアルの創製が可能である。

【従来技術・競合技術との比較】

これまでの抗血栓性材料は、機能を発現する構造は明らかとなっていたものの、基板への定着手法が塗布法に限られていたため、小口径管や閉鎖系には適用が不可能であり、また流通系では剥離しやすく耐久性に問題があった。本技術はこれらの課題を一気に解決するものであり、実用的バイオマテリアルの創製を可能とした技術である。

【新技術の特徴】

・安価なオレフィン樹脂を基板として適用可能
・曲面や小口径管、あるいは閉鎖系内部など任意形状の表面が改質可能
・改質効果に持続性がある

【想定される用途】

・小口径の人工血管内部の抗血栓性化
・人工臓器の内面あるいは表面の抗血栓性化
・細胞培養シートの表面処理

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】

デバイス・装置
4) 時間・ドップラーを効率的に推定可能な新規レーダ技術

福岡大学 工学部 電子情報工学科 教授 大橋 正良

【新技術の概要】

提案技術は、ガウス波形を用いて時間領域・周波数領域で対称な形を有する信号をレーダ信号とし、受信信号に対して時間領域と周波数領域それぞれでドップラー、遅延を推定し、その情報交換を繰り返す。これにより高精度なレーダを効率よく実現できる。

【従来技術・競合技術との比較】

提案技術は、従来に見られなかった新規技術である。競合の可能性のある技術としてはOFDMをベースとした信号を用いて遅延・ドップラーを推定するOTFSと呼ばれる技術が最近注目を集めているが、演算が複雑である。

【新技術の特徴】

・遅延・ドップラーを効率的な演算で精度よく推定可能。
・それぞれのレーダ波を符号を使って識別できるため、複数のレーダが飛び交う環境には有利。
・一種の拡散を行っているので対干渉性が期待でき、複数の自動車のレーダの干渉を避けることが可能。

【想定される用途】

・自動運転
・5G移動通信での遅延・ドップラー保証
・レーダ・通信の融合アプリケーション

【J-STORE掲載特許情報】

医療・福祉
5) 心拍で読み解く持久能力評価法

福岡大学 スポーツ科学部 教授 上原 吉就
https://www.spo.fukuoka-u.ac.jp/teacher/573

【新技術の概要】

本発明は、交感神経活動状態と個々人の最適運動強度を測定するための装置・方法に関するものである。運動中の心拍[HR]と心拍変動周波数解析[HF(高周波)、LF(低周波)]からHFを副交感神経、HR/LFを交感神経の活動指標とし、両者の交点を求めることにより、リアルタイムかつ簡便に最適運動強度の測定を可能とした。

【従来技術・競合技術との比較】

最適運動強度の決定には、LT(乳酸性作業閾値)又は VT(換気性作業閾値)の測定を要するが、運動中に血液採取が必要であることや、高価な機器を要する等の課題がある。心拍変動の周波数解析から簡易的に測定する技術もあるが、精度の点で課題がある。

【新技術の特徴】

・非侵襲的かつ簡便に交感神経活性化状態を把握可能となる
・非侵襲的かつ簡便に有酸素運動の限界点(持久能力)を把握可能となる

【想定される用途】

・スマートフォン、スマートウォッチ、ウェアラブル端末への搭載
・フィットネスジム等の運動機器への搭載
・リハビリテーション機器への搭載

【関連情報】

・サンプルあり
・外国出願特許あり

【J-STORE掲載特許情報】

エネルギー
6) バイオディーゼルとバイオエタノールの並行製造

福岡大学 工学部 化学システム工学科 教授 重松 幹二
https://www.cis.fukuoka-u.ac.jp/~shigem/

【新技術の概要】

バイオディーゼル製造時では石けんなどの不純物を含む廃グリセリンが副生する。そこで、同じ再生可能エネルギーであるバイオエタノール製造での脱リグニン工程に廃グリセリンを用いたところ、単純に加熱するだけでスギなどの針葉樹に対して良好に作用した。また、リグニンが可溶化した廃グリセリンは高カロリー化した。

【従来技術・競合技術との比較】

バイオディーゼルからの廃グリセリンは有効活用されておらず、一方バイオエタノール製造では特に針葉樹材の脱リグニン処理が困難で安価な技術が確立されていない。本方法は両者に有益で、トータルのコストダウン化が期待できる。

【新技術の特徴】

・バイオディーゼル廃グリセリンの有効利用
・バイオエタノール脱リグニン処理
・廃グリセリンの高カロリー化

【想定される用途】

・バイオエタノール燃料
・廃グリセリン燃料
・脱リグニン

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】

材料
7) 表面改質によるフッ素樹脂への接着性付与手法の開発

福岡大学 機能・構造マテリアル研究所 特命研究助教 平井 翔
https://www.cis.fukuoka-u.ac.jp/~shohirai/index.html

【新技術の概要】

吸着等の機能性発現が可能なブロック共重合体を用いて表面改質を施すことにより、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)に接着性を付与することに成功した。本手法で用いるブロック共重合体は安価かつ簡便に合成でき、多孔膜の内部や大型の成形品など様々な形状であっても改質することが可能となる。

【従来技術・競合技術との比較】

従来はプラズマ発生装置などの特殊な装置や発煙硝酸など環境負荷の大きい試薬が必要だったため、薄膜や生体材料への適用が困難であった。本技術では、ブロック共重合体の希薄溶液に浸漬あるいは塗布することでPTFEに対する接着性を付与することが可能となり、省エネルギーかつ低環境負荷な改質手法である。

【新技術の特徴】

・フッ素樹脂を様々な基材に対して接着させることが可能
・不織布や薄膜にも適用可能
・簡便かつ均質に改質でき、改質効果も長期間保持することが可能

【想定される用途】

・ポリプロピレンなどの高分子や金属との接着
・生体材料
・高耐久性フィルター

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】