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新技術説明会パンフレット

申込み受付中の説明会
11/28(火) 09:55 新材料 新技術説明会 ~ 11:55
11/28(火) 13:00 計測技術 新技術説明会 ~ 14:55
12/05(火) 09:55 工学院大学 新技術説明会 ~ 11:55
12/05(火) 13:25 神奈川大学 新技術説明会 ~ 15:55
12/07(木) 10:00 ものつくり系 新技術説明会 ~ 15:55
12/12(火) 10:25 九州工業大学 新技術説明会 ~ 15:30
12/14(木) 09:55 ライフサイエンス 新技術説明会 ~医療系大学~ ~ 15:55
12/19(火) 09:55 新潟大学 新技術説明会 ~ 11:55
12/19(火) 13:30 山梨大学 新技術説明会 ~ 15:55
12/21(木) 10:25 JST戦略的創造研究推進事業 新技術説明会 ~グリーン・ナノテクノロジー~ ~ 15:55

開催スケジュール
1/11(木)
高専-技科大 新技術説明会(仮称)
1/16(火)
旧キャンパスイノベーションセンター東京 新技術説明会(仮称)
1/18(木)am
JSTシーズ 戦略② 新技術説明会(仮称)
1/18(木)pm
原子力研 新技術説明会
1/23(火)
大学知財群活用プラットフォーム(PUiP)新技術説明会
1/25(木)
大阪大学 新技術説明会
1/30(火)
先端的低炭素化技術開発(ALCA) 新技術説明会
2/1(木)
JSTシーズ 戦略③ 新技術説明会(仮称)
2/6(火)
高専 新技術説明会
2/8(木)am
青山学院大学 新技術説明会
2/8(木)pm
東北大学 新技術説明会
2/15(木)
関西10私大 新技術説明会(仮称)
2/20(火)am
千葉工業大学 新技術説明会
2/20(火)pm
千葉大学 新技術説明会
2/22(木)
JST産学共創基礎基盤研究プログラム 新技術説明会 (仮称)
2/27(火)am
沖縄科学技術大学院大学 新技術説明会
2/27(火)pm
農研機構 新技術説明会(仮称)
3/1(木)
JSTシーズ 戦略④ 新技術説明会 (仮称)
3/6(火)pm
会津大学 新技術説明会
3/8(木)
先端計測技術・機器開発プログラム 新技術説明会(仮称)
3/13(火)
北東北3大学 新技術説明会(仮称)
3/15(木)
福岡工業大学 新技術説明会

ライフサイエンス 新技術説明会 ~医療系大学~
【日時】2017年12月14日(木) 9:55~15:55【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料
【主催】科学技術振興機構、福島県立医科大学、福岡大学、関西医科大学、聖マリアンナ医科大学、金沢医科大学、旭川医科大学、産業医科大学、日本医科大学、奈良県立医科大学、浜松医科大学
【後援】特許庁、医療系産学連携ネットワーク協議会(medU-net)

発表内容詳細

10:00~10:25 分析
1) 新規バイオマーカーのための免疫電気泳動装置

福島県立医科大学 医学部 自然科学講座 先端化学分野 教授 志村 清仁
http://www.fmu.ac.jp/cms/chem/index.html

【新技術の概要】

高性能な分離検出法に免疫分析法を組み合わせたAPCIEF法とACCIEF法を開発しました。これらの方法はELISA法やウェスタンブロッティング法を超えて、タンパク質バイオマーカー分析にまったく新しい世界を拓くものです。これらの分析を効率よく自動分析装置を開発しています。

【従来技術・競合技術との比較】

翻訳後修飾の違いによって生じるタンパク質の電荷バリアント分析は従来技術では2~3日の時間を要します。我々の新技術では同じ分析を1時間以内に完了します。また、高精度で再現性も各段に向上します。

【新技術の特徴】

・血液などの生体試料に含まれる特定のタンパク質の各電荷バリアントを定量できます
・高度な技術の習得は必要ありません
・pMレベルの微量タンパク質も、1時間以内に分離検出します(最短では10分以内)

【想定される用途】

・タンパク質バイオマーカーの電荷バリアント解析
・ドーピング検査(エリスロポエチンなどのタンパク質製剤によるドーピング)
・患者に投与した抗体医薬(タンパク質医薬)の個別動態解析

【関連情報】

・展示品あり
・外国出願特許あり

10:30~10:55 創薬
2) 変異K RAS関連シグナル阻害剤およびそのスクリーニング法

福岡大学 医学部 医学科・細胞生物学 准教授 角田 俊之
http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/cellbio/top.html

【新技術の概要】

変異KRASに対して直接の分子標的薬は未だない。変異KRASは生体内類似環境では細胞極性阻害を介した腫瘍細胞の増殖シグナルに関与しており、このシグナルを特異的に阻害する化合物のスクリーニング方法を開発し、従来抗がん剤と考えられなかった天然物由来ライブラリーより効率よくいくつかの低分子化合物を取得した。

【従来技術・競合技術との比較】

従来の抗がん剤と比べても、正常分化誘導のシグナルを活性化するので、副作用は少ない。スクリーニング方法に関しても、2次元培養と異なり、3次元培養特異的な異常形態シグナルを阻害しアポトーシスを誘導するので、ライブラリーを拡張することで、同様な作用を持つ新たな構造の化合物も取得可能である。

【新技術の特徴】

・腫瘍選択性が高い低分子化合物
・低毒性の低分子化合物
・新規低分子化合物が取得可能なスクリーニング法

【想定される用途】

・KRAS遺伝子検査(保険適応済)陽性癌に対する低毒性治療薬
・新規低毒性分化誘導化合物の探索
・癌に対する予防的投与

11:00~11:25 デバイス・装置
3) 胸腔内圧測定システム

関西医科大学 医学部 呼吸器外科学講座 講師 金田 浩由紀
http://www3.kmu.ac.jp/thorsurg/index.html

【新技術の概要】

胸腔に穿刺された針から胸腔内の空気圧を測定するシステム。類似品は存在しない。

【従来技術・競合技術との比較】

現在の気胸の診療では胸腔内圧の測定は行われていない。気胸の診療に携わる中で。胸腔内圧の簡便で精密な測定の必要性からこのシステムを開発した。胸腔内圧の測定により気胸の診療を劇的に変えることができると考えられる。

【新技術の特徴】

・簡便に胸腔内圧を測定できる。
・空気圧の測定を高速かつ高精度で行う。
・測定結果がデジタル表示され、グラフ化される。

【想定される用途】

・気胸の患者に対して、治療方針を決めるための診断検査としての胸腔内圧の測定
・気胸の患者に対して、穿刺脱気を行う程度を決めるためのモニターとしての胸腔内圧の測定
・嚢胞性肺気腫の患者の肺嚢胞に対して、診断検査としての嚢胞内圧の測定

12:30~12:55 医療・福祉
4) ヒト卵巣構成細胞を減数分裂誘導する方法の開発

聖マリアンナ医科大学 医学部 医学科 客員研究員 川島 一公
http://www.marianna-u.ac.jp/newobgyn/

【新技術の概要】

女性の一生の中で卵子が作られる時期は胎児期の数カ月のみである。従って、ヒトの卵子形成時に対する生殖毒性試験を行うことは極めて難しく、さらに不妊の一因となるヒト卵子形成のメカニズムの解明は困難であった。新技術は、卵巣を構成する卵子とは異なる細胞を減数分裂期へ移行させる培養法であり、問題の突破口となる技術である。

【従来技術・競合技術との比較】

ヒトiPS/ES細胞を用いた減数分裂期移行の手法は未だ研究段階であり、例え完成しても本技術と比較して非常に高価かつ高度な培養技術要する。卵巣皮質部分の幹細胞を培養し、自然発生的に減数分裂期へと移行させる報告があるが、再現性がない。本技術では能動的な減数分裂誘導によって高い確率で減数分裂へと移行させることが可能である。

【新技術の特徴】

・卵巣構成細胞に減数分裂能を有する生殖系列細胞を発見
・減数分裂を体外で誘導する段階的培養法を開発

【想定される用途】

・生殖毒性を調べる安全性試験
・減数分裂過程への誘導や卵子様細胞作出のリサーチツール
・不妊治療分野の研究

13:00~13:25 医療・福祉
5) 備蓄・緊急投与が可能な人工赤血球製剤

奈良県立医科大学 医学部 化学教室 教授 酒井 宏水
http://www.naramed-u.ac.jp/~chem/

【新技術の概要】

人工赤血球は輸血治療を補完する製剤である。感染源を含まず、血液型が無く、長期備蓄が可能である。輸血代替としてのみならず、摘出臓器の長時間灌流液としての利用、低酸素領域への酸素供給、腫瘍組織の酸素化による放射線感受性を向上させる治療薬として、或は一酸化炭素を結合させて投与し、炎症を抑制させるなど、新しい利用法が提案されている。

【従来技術・競合技術との比較】

Hb溶液のカプセル化により、Hbの毒性を遮蔽できる。製造工程の簡略化によりGMPに目処を立てた。また、酸化劣化(メト化)を遅延できる方法を発明した。

【新技術の特徴】

・製造工程の簡略化(特許「小胞体の製造法」)
・メト化を遅延させる方法を確立(ヘモグロビンのメト化抑制能を有する人工赤血球」)
・GLP安全性試験が進行中

【想定される用途】

・必要時に何時でも投与できる蘇生液として救急医療に貢献
・虚血性疾患、腫瘍治療、移植、細胞培養等の酸素輸液剤、酸素治療剤
・一酸化炭素(CO)体の投与による抗炎症作用の相乗効果

【関連情報】

・サンプルあり

13:30~13:55 創薬
6) 骨格筋肉由来の分子で脂肪肝を治す!

旭川医科大学 医学部 法医学講座 助教 田中 宏樹

【新技術の概要】

マウスNASHモデルを尾懸垂飼育装置で飼育しサルコペニアを誘導すると、NASHが悪化した。このモデルでは骨格筋のFGF9の発現量低下が肝病態を悪化させていることが示唆された。そこで、マウスNASHモデルに対してFGF9を投与すると肝臓への脂肪蓄積が減少した。

【従来技術・競合技術との比較】

NASHに対する治療法は、運動指導や食事療法などが主で、直接的に肝臓病態に介入する治療法は確立していない。本解析では、FGF9には直接的に肝細胞に働いて脂肪を減少させる作用があることが明らかとなり、ヒトに応用ができればこれまでにないNASHの治療法となる。

【新技術の特徴】

・肝細胞に対して直接的に作用する
・骨格筋では生理的に発現している蛋白質
・治療対象となるNASH患者の数が非常に多い

【想定される用途】

・運動習慣が身につきにくい脂肪性肝疾患患者の治療
・高齢の脂肪性肝疾患患者の治療
・脂肪性肝疾患から肝硬変・肝癌への進行を予防

【関連情報】

・外国出願特許あり

14:00~14:25 医療・福祉
7) 自律神経バランスセルフモニタリングサービスの普及

産業医科大学 医学部 名誉教授 柳原 延章

【新技術の概要】

自律神経バランスを安静時と起立負荷の両方を自動測定•解析し、交感神経及び副交感神経の各々3つのパラメーターから成るレーダ―チャートの画面で自動表示されるアプリケーションソフトである。色々な疾患(例、更年期障害)や企業でのストレスチェック、漢方、鍼灸等の治療等における自律神経バランス評価に使用される。

【従来技術・競合技術との比較】

従来の方法では、測定者が側について被験者の測定をマニュアルでしなければならなかったが、今回はそれらを全て自動化して、自分で自分の自律神経バランス測定が可能となり、さらにその結果も測定終了後にアンケート(更年期障害、疲労蓄積度又は職業性ストレス)に回答すれば瞬時にその結果が表示されるソフトである。

【新技術の特徴】

・自律神経バランスを交感及び副交感神経の各々3つの合計6つのパラメーターで評価する
・自動測定•解析ソフトなので、自己のセルフチェックが可能
・ウエアラブルバイオセンサ(Silmee Lite、TDK社製)を用いて、簡便に行える。

【想定される用途】

・自己の健康管理
・企業でのストレスチェックの客観的評価として
・自律神経症状を示す色々な疾患(更年期障害、糖尿病、パーキンソン病)や、漢方、鍼灸治療の補助的評価

【関連情報】

・サンプルあり
・デモあり

14:30~14:55 医療・福祉
8) 末梢血を用いた絞扼性腸閉塞の迅速診断

日本医科大学 医学部 消化器外科学 准教授 山田 岳史
http://www2.nms.ac.jp/NMS/surgery1/kyoushitsu_3.html

【新技術の概要】

腹痛を主訴とする患者の末梢血を用いて、専門医でも診断が難しい絞扼性腸閉塞の迅速診断を行う方法である。腸管壊死をきたす絞扼性腸閉塞により血中に放出される1000bp以上の循環DNAを検出することで、緊急手術が必要とされる絞扼性腸閉塞と、保存的治療が選択可能である癒着性腸閉塞との鑑別を行うことができる。

【従来技術・競合技術との比較】

腹痛の場合、視診、打診、聴診、触診、血液検査、腹部X線、超音波、CT、内視鏡等を行うが、絞扼性腸閉塞は時期によって症状が異なり、確定診断が難しい。現在、血液で本疾患を診断する方法はなく、競合する技術もない。本方法は、急性心筋梗塞を迅速診断可能としたTropTキットと同様な効果が期待できる。

【新技術の特徴】

・低侵襲・低コスト
・競合する技術がない(絞扼性腸閉塞の迅速診断法は存在しない)。
・循環DNAは注目を集めている新技術であり、今後癌診療を始めとして様々な分野に応用される可能性が高い。

【想定される用途】

・腹痛を主訴として来院する救急患者の鑑別診断
・絞扼性腸閉塞と単純性腸閉塞の鑑別
・炎症性腸疾患の重症度判定

15:00~15:25 医療・福祉
9) 穿刺支援機SONAVIAで実現する超音波ガイド下垂直穿刺法

金沢医科大学 医学部 頭頸部外科学 講師 下出 祐造
http://www.kanazawa-med.ac.jp/~ent/

【新技術の概要】

穿刺先端の刺入距離を音階変化とステレオ出力させ、術者が刺入距離を聴力で感じ取る穿刺操作支援機SONAVIAを使用し、超音波ガイドにおける垂直穿刺において、音響陰影を利用して穿刺針先端をリアルタイムに仮想描出させる。

【従来技術・競合技術との比較】

甲状腺結節や頸部リンパ節に対する超音波ガイド下穿刺吸引細胞診は、一般的な手技となりつつあるが、穿刺の際には隣接臓器に対して誤刺入の危険性がある。垂直穿刺は、目的病変へ最短経路で針先を到達させる方式であるが、超音波の音響陰影で針先描出が困難であった。

【新技術の特徴】

・深度を音域で表現するため、穿刺深度を直感的に判断できる。
・フリーハンド穿刺で安全かつ最適な穿刺経路を選択可能。
・超音波断層画像に針先端位置をリアルタイムに描出する。

【想定される用途】

・穿刺吸引細胞診(FNA)
・Core Needle Biopsy(太針穿刺吸引細胞診)

15:30~15:55 創薬
10) 本邦で急増中の失明疾患・加齢黄斑変性の新規関連遺伝子の探究

浜松医科大学 光尖端医学教育研究センター フォトニクス医学研究部・光ゲノム医学研究室 助教 大石 健太郎
https://www.hama-med.ac.jp/uni_index_photomedicalgenomics.html

【新技術の概要】

加齢黄斑変性(AMD)は、欧米では失明原因の第1位であり、本邦でも患者数が急増している(第4位)。我々は、特定の多型がAMD発症と有意な関連を示す新規遺伝子(GENE_R (仮称))を発見した。その過程で、多型の組み合わせ(ハプロタイプ)と特定のAMD病型の発症との関連を解析する手法を創出した。

【従来技術・競合技術との比較】

GENE_Rの推定機能はCFH、ARMS2-HTRA1などの既知のAMD関連遺伝子とは全く異なるため、AMDの発症機序解析や創薬を全く新しい概念の下で展開できる。発症と関連を示すのは、GENE_Rの複数の多型の組み合わせによる特定のハプロタイプであることも、従来のGWASでは得られない結果である。

【新技術の特徴】

・日本人のAMD発症と関連する新たな関連遺伝子としてGENE_R を同定した。
・同一遺伝子内の複数の多型から構成されるハプロタイプと日本人のAMD発症との関連を突き止めた。
・AMDにおいて、症例を病型や性別で細分化して解析することにより、関連遺伝子多型と発症との関連がより強くなることを発見した。

【想定される用途】

・AMDの治療薬の創薬
・AMDの新規治療法の開発
・AMD発症に関する遺伝子診断