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新技術説明会パンフレット


開催スケジュール
令和2年度の開催については新型コロナウィルス感染状況に関する政府および東京都の対応を鑑みて、従来の方法に代わりWEB開催の方向で検討しているところです。 具体的な開催方法につきましては、決まり次第、順次お伝えしていきますのでご了承下さい。

【一部オンライン開催】ライフサイエンス 新技術説明会 ~医療系大学~
【日時】2020年11月26日(木) 11:00~14:55【会場】Zoomビデオウェビナーによるオンライン開催および本Webサイトでの技術の紹介
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、札幌医科大学、福島県立医科大学、関西医科大学、産業医科大学、福岡大学

ライフサイエンス 新技術説明会は、発表技術6件につきまして、オンライン開催(Zoomウェビナーを利用)を実施いたします。聴講をご希望される方は、本枠内下部のリンクよりお申し込みください。
オンライン開催の詳細につきましてはウェビナー参加登録時の「受講環境について」を十分ご確認のうえお申し込みください。Zoomの接続方法のお問い合わせは受付ておりませんので予めご了承ください。
なお、開催当日名刺交換、個別相談の実施はございません。連携についてのお問い合わせにつきましては、Webサイトの「お問い合わせ」に記載の研究機関窓口へ直接お問い合わせいただけますようよろしくお願いいたします。

※お申込みはこちらから→ Zoomビデオウェビナーに参加する
 (定員に達した場合は参加申込を終了いたします。あらかじめご了承ください)

他1件については、本Webサイトでの技術シーズの情報提供のみとさせていただきます。

発表内容詳細

11:00~11:25 医療・福祉
1) 【オンライン開催】尿路内視鏡手術の合併症低減を目的とした潅流液供給システムの開発

関西医科大学 医学部 腎泌尿器外科学講座 助教 吉田 崇

【新技術の概要】

極細圧力センサ付き内視鏡-潅流装置一体型システムを開発し、真の腎盂内圧に基づいた適格な潅流圧コントロールが可能となった。それにより合併症の低減および手術の標準化が期待される。

【従来技術・競合技術との比較】

例えば、圧力センサ付きガイドワイヤーは、ガイドワイヤの機能を損なわないように遠位端から2~5 cmの距離に設置されおり先端圧を測定できない。また定位置での測定しか可能でないため、時々刻々と変化する手術野の局所の状態を反映できない。

【新技術の特徴】

・細径内視鏡であっても、搭載可能な極細圧力センサを使用
・内視鏡先端での真の圧力を鋭敏に測定可能
・測定値をフィードバックし適切な潅流圧を自動調整できるシステム

【想定される用途】

・内視鏡手術全般

【関連情報】

・サンプルあり

11:30~11:55 医療・福祉
2) 【オンライン開催】成人スチル病を判定するための新規バイオマーカー

福島県立医科大学 医学部 リウマチ膠原病内科学講座 教授 右田 清志
http://www.intmed2.fmu.ac.jp/rheumatology/index.html

【新技術の概要】

成人スチル病(ASD)は発熱、関節痛、皮疹を主体とする全身性の炎症疾患である。バイオマーカーを探索したところ、ASD患者の血清ガレクチン9値が健常人および関節リウマチ患者のそれと比較して高値であることを見出した。血清ガレクチンはASDの診断・病勢把握マーカーとして有用である。

【従来技術・競合技術との比較】

血清IL-18が有用であるとの報告があるが、感染症や他の自己免疫性疾患でも上昇することが知られている。血清フェリチンの増加も知られているが、例外症例も多い。

【新技術の特徴】

・簡便に測定でき従来より迅速な診断が可能となる。
・高い正確度でASDを診断もしくは除外することが可能となる。
・ASDの疾患活動性及び病型判定のマーカーとしても有用である。

【想定される用途】

・診断薬

13:00~13:25 創薬
3) 【オンライン開催】メナヒドロキノン-4のミトコンドリア送達によるミトコンドリア機能の回復・強化による神経細胞機能改善剤

福岡大学 薬学部 教授 髙田 二郎

【新技術の概要】

アルツハイマー病(AD)やパーキンソン病(PD)などではミトコンドリア機能障害やミトコンドリア品質管理の低下が知られている。本研究のメナヒドロキノン-4誘導体はAbタンパク処理神経細胞障害モデルにおけて神経変性改善効果を示し、PD神経細胞モデルのミトコンドリア機能障害とミトコンドリア品質管理の回復強化する。

【従来技術・競合技術との比較】

メナヒドロキノン-4(MKH)誘導体を用いた、MKH送達による神経細胞の機能改善効果をもたらす技術はない。

【新技術の特徴】

・本技術はβ-アミロイドによる神経細胞障害を改善できる
・本技術は神経細胞のミトコンドリアの機能障害(ATP産生低下、膜電位低下)を回復できる
・本技術は病態に起因するUBIAD1低下と薬物によるUBIAD1低下によるミトコンドリア機能障害を回復する

【想定される用途】

・ADの予防、治療
・PDの治療
・ミトコンドリア機能障害を病因とする病態の治療

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】

13:30~13:55 医療・福祉
4) 【オンライン開催】悪性末梢神経鞘腫(MPNST)の新規診断マーカー

札幌医科大学 医学部 病理学第二講座 准教授 高澤 啓
https://www.pathology2-sapmed.com/

【新技術の概要】

希少がんである悪性末梢神経鞘腫(MPNST)と対照となる良性の神経鞘腫のホルマリン固定パラフィン包埋組織からタンパク質を抽出し、ショットガンプロテオーム解析を行った。比較解析、免疫染色の結果、MPNSTで特異的に発現するタンパク質をバイオマーカー候補として同定した。

【従来技術・競合技術との比較】

MPNSTの診断マーカーとして、H3K27me3の完全または一部消失が報告されている。本発表技術は、MPNSTで高度・特異度高く高発現しているタンパク質を同定しており、両者を組み合わせにより診断精度の向上が期待される。また、本基盤技術により、FFPE組織で保管されている、あらゆる疾患の治療・診断マーカーの探索が可能となる。

【新技術の特徴】

・MPNSTの組織学的診断精度の改善
・MPNSTの血中マーカーとしての可能性
・FFPE組織で保管されたあらゆる疾患での治療・診断マーカー探索

【想定される用途】

・病理診断
・血中マーカー
・バイオマーカー探索

14:00~14:25 創薬
5) 【オンライン開催】コエンザイムQ10の誘導体化による光安定性向上

福岡大学 薬学部 教授 松永 和久
https://www.pha.fukuoka-u.ac.jp/sozai

【新技術の概要】

医薬品、サプリメントや化粧品として経口・経皮で用いられているコエンザイムQ10は、光に不安定で、光毒性を惹起する可能性を有す。本技術は、還元型コエンザイムQ10誘導体により、光安定性確保と光毒性回避を可能にしたもので、皮膚外用や点眼等の遮光が困難な適用経路における有用性を向上することができる。

【従来技術・競合技術との比較】

コエンザイムQ10の光に対する安定性改善技術として、ミセル化、自己乳化ドラッグデリバリーシステム(SEDDS)化、シクロデキストリン包接化、カラメル色素等の着色による遮光化が試みられているが、光安定化効果は限定的である。本技術は光安定性を飛躍的に向上させ、加えて、多くの製剤形態に対応可能である。

【新技術の特徴】

・コエンザイムQ10の光安定性、光毒性克服による皮膚適用性の向上
・コエンザイムQ10の光安定性、光毒性克服による点眼剤等新規用途への拡大
・遮光が必要とされる多くの製剤形態に対応可能

【想定される用途】

・光安定性により遮光が不要で、光毒性を示さない機能性化粧品
・光安定性により遮光が不要で、光毒性を示さない点眼剤・眼軟膏剤
・遮光を必要とする適用経路 (輸液、貼付剤、育毛剤等)

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】

14:30~14:55 創薬
6) 【オンライン開催】がんに対する同種反応性活性化CD4陽性T細胞製剤

福島県立医科大学 医学部 小児科学講座 講師 望月 一弘
https://www.fmu.ac.jp/home/pediatrics/

【新技術の概要】

同種細胞による新規ながん治療方法および細胞組成物を発明した。同種CD4陽性T細胞を含む組成物であって、自己の樹状細胞とのex vivoでの共培養により活性化された細胞であることを特徴とする。マウスを用いた実験では1回の腫瘍内投与でB16F1メラノーマ移植マウスの腫瘍が完全退縮し、長期生存することを見出した。

【従来技術・競合技術との比較】

キメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T細胞療法)は、遺伝子改変システムを用いた個別化製剤であり、コスト及び薬価が極めて高額である。本技術は、患者本人でない細胞ソースからの樹状細胞を用いることでも成功しており、コストと時間の両面において有利である。また本技術は、移植片対宿主病などの副作用を認めていない。

【新技術の特徴】

・同種CD4陽性T細胞製剤
・自己の樹状細胞と共培養
・移植片対宿主病などの副作用フリー

【想定される用途】

・がん治療のための細胞療法

【関連情報】

・外国出願特許あり

環境
7) 【Webサイトでの技術紹介】化学物質の個人ばく露測定用シート状サンプラーの開発

産業医科大学 産業保健学部 産業衛生科学科 教授 宮内 博幸
http://sanpo.health.uoeh-u.ac.jp/?page_id=65

【新技術の概要】

新たに開発した個人曝露測定用サンプラーは、活性炭素繊維の吸着層などの5層からなり、厚さ1mm、縦横3cmのシートで凹凸のない形状を有している。重さは約0.5gと極く軽量で裏面には装用時に剥がれにくい接着層があり、作業衣や皮膚の上に貼るだけでガス状の有機化合物の捕集が可能である。

【従来技術・競合技術との比較】

1)立体的な形状を有する従来のサンプラーと異なり、厚さ1ミリメートル程度のシート状のサンプラーであり、取り付け場所を選ばない。2)従来のサンプラーで用いる球状活性炭に比較して表面積が200倍程度の活性炭素繊維を用いることで拡散距離と厚みの問題を解決した。

【新技術の特徴】

・サンプラーの貼り付け場所を選ばす、使い捨てが可能な個人用サンプラー。
・厚さ1mm、縦横3cmのシートで凹凸のない形状を有し、極めて軽量なサンプラー。
・作業衣や皮膚の上に貼るだけでガス状の有機化合物の捕集が可能。

【想定される用途】

・化学物質の個人曝露測定用パッシブサンプラー
・室内環境中の化学物質濃度測定用の捕集器
・マスク、手袋及び衣服等の内部における化学物質濃度測定用サンプラー

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】