新技術説明会 > 開催予定・お申込み > 戦略研究推進部 > 2019 戦略事業② 光科学 > 2019 戦略事業②am 光科学:発表内容詳細
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開催スケジュール
令和2年度の開催については新型コロナウィルス感染状況に関する政府および東京都の対応を鑑みて、従来の方法に代わりWEB開催の方向で検討しているところです。 具体的な開催方法につきましては、決まり次第、順次お伝えしていきますのでご了承下さい。

JST戦略的創造研究推進事業 新技術説明会 ~光科学~
【日時】2019年10月18日(金) 10:25~12:25【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構
【後援】特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

10:30~10:55 製造技術
1) 高い還元力を有する芳香環光レドックス触媒:新しいラジカル的フルオロアルキル化法 【CREST】

東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 助教 小池 隆司
http://www.res.titech.ac.jp/~smart/smartj.html

【新技術の概要】

ジアリールアミノ基で修飾された小さな多環芳香環のアントラセンやナフタレンなどが優れた光レドックス触媒として機能することを見出した。ラジカル的フルオロアルキル化反応だけでなく、高い還元力が必要な反応系に有効である。

【従来技術・競合技術との比較】

光レドックス触媒として、ルテニウムやイリジウムなどの遷移金属錯体がよく用いられる。グリーンケミストリーやプロセスケミストリーの観点から、遷移金属フリーな反応系の構築は重要な課題である。本技術は、炭素と窒素、水素のような典型元素だけから構成される優れた光レドックス能を有する有機分子光触媒に関するものである。

【新技術の特徴】

・遷移金属錯体光触媒よりも高い還元力
・豊富な触媒バリエーション
・触媒調製の容易さ、空気中で扱える触媒

【想定される用途】

・重合触媒
・還元触媒
・カップリング触媒

【関連情報】

・サンプルあり

11:00~11:25 アグリ・バイオ
2) 光を使って細胞の働きを操作する技術 【さきがけ】

名古屋工業大学 生命応用化学専攻 特任准教授 角田 聡
http://kandori.web.nitech.ac.jp/

【新技術の概要】

光スイッチ型フォスフォジエステラーゼ(Rh-PDE)というタンパク質を発見した。このたんぱく質は、光を使って細胞中のシグナル伝達物質であるcAMPやcGMPを迅速に分解することが可能である。またこのたんぱく質はヒトなどの哺乳類へ導入することも可能である。

【従来技術・競合技術との比較】

チャネルロドプシン(ChR2)のような光スイッチ型イオンチャネルは神経発火を操作する分子として既にオプトジェネティクス技術として一般化されている。本技術はcAMPやcGMPが関わるシグナル伝達系を光で制御することが可能である。また一般的な薬剤とは異なり、その効果を秒単位で操作することも可能である。

【新技術の特徴】

・光を使って細胞中のシグナル伝達物質であるcAMPやcGMPを迅速に分解する
・光照射のオン/オフ切り替えにより分解反応を自在に操作が可能
・様々な生体組織に導入が可能

【想定される用途】

・cAMPやcGMPがシグナル伝達に関わる生体応答の光操作実験
・視覚疾患の治療
・cAMPやcGMPがシグナル伝達に関わる疾患の治療

11:30~11:55 アグリ・バイオ
3) 化学発光タンパク質を利用した解析、診断、証明、アート技術 【CREST】

大阪大学 産業科学研究所 教授 永井 健治
http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/bse/

【新技術の概要】

化学発光タンパク質「ナノ・ランタン」は発光酵素と蛍光タンパク質のハイブリッドタンパク質であり、これまで報告されている化学発光性タンパク質の中で最も明るく光る。可視光のほとんどをカバーする青、緑、黄緑、橙、赤の5色がラインアップされ、これらを基に化学発光性指示薬もいくつか開発済みである。

【従来技術・競合技術との比較】

電力を必要とすることなく遺伝子を細胞に導入することで発光させることが可能。

【新技術の特徴】

・発光強度が従来の10倍以上
・青、緑、黄、橙、赤の発光色ラインナップ
・遺伝子導入により生物を発光させることが可能

【想定される用途】

・照明生物デバイス
・診断・計測
・発光食品

【関連情報】

・外国出願特許あり

12:00~12:25 アグリ・バイオ
4) 金属を用いないカーボン蛍光体及びUVカット材料 【CREST】

物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 ナノ光制御グループ グループリーダー 長尾 忠昭
https://www.nims.go.jp/research/group/photonics-nano-engineering/

【新技術の概要】

食品などを原料として高効率に発光する無毒な蛍光ナノ粒子を開発した。このナノ粒子は紫外光も良く吸収し、透明ポリマーに入れることで、UVカット材料としても使用できる。

【従来技術・競合技術との比較】

この材料は無毒であり、市販の人工色素や金属を含む蛍光体に比べてもそん色ない強い発光を示し、安価安全に製作できる。紫外吸収材料としても高い性能を示している。

【新技術の特徴】

・低価格かつ無害
・高い発光効率と紫外吸収性能
・透明なポリマーとの組み合わせが可能

【想定される用途】

・シークレットインク、蛍光探傷(環境に影響が少ない)
・食品トレイや透明な包装(紫外線カット)
・光る玩具、光る植物・動物

【関連情報】

・サンプルあり
・外国出願特許あり