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2/27(木)
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3/5(木)pm
北見工業大学他 新技術説明会 
3/10(火)
関西10私大 新技術説明会 

熊本大学 新技術説明会
【日時】2019年09月26日(木) 13:30~15:55【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、熊本大学
【後援】特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

13:30~13:55 デバイス・装置
1) 非鉛かつ安価な高耐熱性圧電デバイスの作製方法

熊本大学 大学院先端科学研究部 情報・エネルギー部門 准教授 小林 牧子

【新技術の概要】

鉛フリーで希少金属(レアメタル等)も含まないゾルゲル溶液を利用したBiT/Al₂O₃ゾルゲル複合体は、 700℃以上という高温下でも、超音波トランスデューサや感圧センサ等として動作可能な膜を実現した。

【従来技術・競合技術との比較】

完全非鉛なので、高温でも鉛が揮発する可能性がない。温度変化、振動などの悪条件下でも壊れないロバスト性を持っている。競合技術と比べて安価になると予想している。

【新技術の特徴】

・鉛を含んでいないため、環境に優しい
・ローコストな作製方法
・600℃までは安定した動作可能

【想定される用途】

・肉厚・欠陥検出用超音波トランスデューサ
・振動・歪センサとしての非破壊検査
・工場でのプロセスモニタリング用センサ

【関連情報】

・サンプルあり

14:00~14:25 デバイス・装置
2) 新型パワーデバイスを用いたパルス電源の低損失化とエネルギー回生

熊本大学 パルスパワー科学研究所 パルスパワー基盤部門 教授 佐久川 貴志
http://www.ipps.kumamoto-u.ac.jp/

【新技術の概要】

パルスパワー発生回路や高電圧回路のスイッチングにおいてSiC-MOSFETを用いたスイッチのターンオフタイミングを最適化することで初段蓄積コンデンサへのエネルギー回生に加え、ターンオフサージ電圧の低減とスイッチングの低損失化を同時に達成するものである。

【従来技術・競合技術との比較】

従来はシリコン製のIGBTなどが利用されており、本技術の適用でスイッチング損失が50%以上低減できるのに加えてスナバレスでターンオフサージをほとんど無くすことが出来る。さらに負荷で消費できない余剰エネルギーの回生が行える。

【新技術の特徴】

・ワイドバンドギャップパワーデバイス(SiC-MOSFET)を使用している
・低損失化、ターンオフサージ低減、スナバレス化、エネルギー回生の一石四鳥
・縦構造MOSのボディーダイオードを活用することで、外付けフリーホイールダイオード不要

【想定される用途】

・エキシマレーザーの励起装置(フォトリソグラフィ、液晶アニール、視力矯正用など)
・パルスプラズマ発生装置
・高繰り返しパルス電源装置

14:30~14:55 デバイス・装置
3) 細胞内のタンパク質を壊さずに取り出す技術

熊本大学 パルスパワー科学研究所 バイオエレクトリクス部門 教授 勝木 淳
http://www.ipps.kumamoto-u.ac.jp/

【新技術の概要】

本技術は、細胞内の酵素などのタンパク質を壊さずに取り出す方法を提供する。パルスパワーを用いて物理的かつ非熱的に細胞膜を破壊し、細胞内物質を壊さずに放出させる。さらに、細胞壁の自己消化を促して放出効果を高める。従来取れなかった物質が得られるようになり、食品、医薬品、バイオ技術への応用が期待される。

【従来技術・競合技術との比較】

酵母などの細胞壁を有する細胞からの物質抽出法として、酸・アルカリ、熱や酵素を用いて細胞壁を分解する方法と自己消化法がある。これら既存法では、酵素などの機能性タンパク質は維持されず、アミノ酸レベルまで分解される。本技術で用いるパルスパワーは生体膜のみを壊し、タンパク質などの分子への影響はない。

【新技術の特徴】

・細胞内の機能性タンパク質を壊さずに取り出せる。
・酵素法や従来の自己消化法と比べて処理時間が短い。
・細胞壁の有無に関わらず、様々な細胞に対して利用可能。

【想定される用途】

・細胞内生成物質の取り出し ⇒バイオテクノロジー
・酵母やミドリムシなど微生物からの細胞内成分抽出支援 ⇒食品、製薬
・野菜ジュースなどにおいて細胞からの栄養成分の放出 ⇒食品

15:00~15:25 材料
4) 環境を感知して分解可能なポリカテナンの調製

熊本大学 大学院先導機構 先導的研究人材育成部門 准教授 東 大志
http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/Labs/seizai/index.html

【新技術の概要】

超分子「ポリロタキサン」の姉妹化合物である「ポリカテナン」の調製に成功した。本化合物は複数のシクロデキストリン にひも状分子 (PEG-PPG-PEG) をとおし、ジスルフィド結合を介して接合しているため、還元環境では結合が切断され、シクロデキストリンを放出することが可能である。

【従来技術・競合技術との比較】

シクロデキストリンから成るポリカテナンの合成に成功した例は本研究が世界初である。また、ポリカテナン中に含まれるシクロデキストリン数も世界最大級である。加えて、ポリロタキサンと類似した物性を有するが、ポリロタキサンよりも安価で簡便に調製することができる。

【新技術の特徴】

・ポリカテナン中のシクロデキストリンがスライドリングマテリアルの基盤分子として機能する。
・還元環境を感知し、シクロデキストリンを放出する。
・ポリロタキサンよりも安価で簡便に調製できるため、ポリロタキサンを代替できる。

【想定される用途】

・生体素材
・スライドリングマテリアル
・分子スイッチ

15:30~15:55 材料
5) 空気中で安定な電気を流す多環芳香族ラジカル

熊本大学 大学院先端科学研究部 基礎科学部門 教授 石川 勇人
http://www.sci.kumamoto-u.ac.jp/~ishikawa/ishikawa-lab/Top.html

【新技術の概要】

本発明は、OFET、有機EL素子、有機太陽電池などの活性層に用いられる有機半導体として利用し得る高い導電性を有するラジカル化合物とその製造方法、および、その原料として好適な有機半導体用組成物に関するものである。

【従来技術・競合技術との比較】

フタロシアニン等の従来の多環芳香族化合物は、必ずしも高いレベルで導電性を満足するものではない。
今回、開発した多環芳香族化合物から合成するラジカル種は、合成が容易で、非常に安定に取り扱え、
さらに、高い電気伝導性を示す。

【新技術の特徴】

・環境に優しい
・希少金属に比べると低コスト
・合成が容易

【想定される用途】

・有機EL素子
・有機電解トランジスタ
・有機太陽電池

【関連情報】

・サンプルあり