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開催スケジュール
令和2年度の開催については新型コロナウィルス感染状況に関する政府および東京都の対応を鑑みて、従来の方法に代わりWEB開催の方向で検討しているところです。 具体的な開催方法につきましては、決まり次第、順次お伝えしていきますのでご了承下さい。

【一部オンライン開催】ライフサイエンス 新技術説明会
【日時】2020年12月08日(火) 10:00~14:25【会場】Zoomビデオウェビナーによるオンライン開催および本Webサイトでの技術の紹介
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、琉球大学、鹿児島大学、宮崎大学、山口大学、佐賀大学、大分大学、鹿屋体育大学、都城工業高等専門学校、鹿児島工業高等専門学校、北九州市立大学

ライフサイエンス 新技術説明会は、発表技術8件につきまして、オンライン開催(Zoomウェビナーを利用)を実施いたします。聴講をご希望される方は、本枠内下部のリンクよりお申し込みください。
オンライン開催の詳細につきましてはウェビナー参加登録時の「受講環境について」を十分ご確認のうえお申し込みください。Zoomの接続方法のお問い合わせは受付ておりませんので予めご了承ください。
なお、開催当日名刺交換、個別相談の実施はございません。連携についてのお問い合わせにつきましては、Webサイトの「お問い合わせ」に記載の研究機関窓口へ直接お問い合わせいただけますようよろしくお願いいたします。

※お申込みはこちらから→ Zoomビデオウェビナーに参加する
 (定員に達した場合は参加申込を終了いたします。あらかじめご了承ください)

他2件については、本Webサイトでの技術シーズの情報提供のみとさせていただきます。

発表内容詳細

10:00~10:25 医療・福祉
1) 【オンライン開催】レプトスピラ症の早期診断:尿中抗原を標的にする診断法の開発

琉球大学 大学院医学研究科 細菌学講座 准教授 トーマ クラウディア
https://bacteriology-u-ryukyu.com

【新技術の概要】

熱帯地方を中心に広く分布する人獣共通感染症「レプトスピラ症」の早期診断のため、病原細菌「レプトスピラ」由来の酵素である3-hydroxyacyl-CoA-dehydrogenase(3HADH)に注目し、特異的抗体を作成した。この酵素は、患者の尿に感染初期から排出されるものである。

【従来技術・競合技術との比較】

レプトスピラ症の確定診断は、病原体の分離や遺伝子検出あるいはペア血清を用いた顕微鏡下凝集試験(MAT)によって行われるが、いずれも結果が出るまでに時間がかかる等の問題がある。また、MATは生菌の維持が必要であるため、限られた検査室でしか行うことができない。

【新技術の特徴】

・3HADH抗体は病原性レプトスピラの共通抗原に反応するものであり、非病原性レプトスピラとは反応しない.
・3HADH抗体は病原性レプトスピラの多くの血清型と反応する.
・3HADHは尿に排出されるため、検査のための検体採取が簡便である.

【想定される用途】

・抗3HADH抗体を用いた診断キットの開発が可能である.
・キットが開発されれば、レプトスピラ症の簡便、迅速、早期診断が可能となる.
・早期診断は早期治療を可能するものであり、重症化を防ぐための重要なポイントである.

【関連情報】

・サンプルあり

10:30~10:55 創薬
2) 【オンライン開催】疎水性の薬剤可溶化するナノ粒子

北九州市立大学 環境技術研究所 教授 櫻井 和朗
http://www.sakurai-lab.jp/index.php?cID=1

【新技術の概要】

シクロデキストリンをナノ粒子化し、結合定数を上げることにより、内包する疎水性の薬剤を可溶化することに成功した。

【従来技術・競合技術との比較】

高分子ミセルなどと比較して、薬剤導入率が向上した

【新技術の特徴】

・疎水性薬剤の可溶化

【想定される用途】

・DDS
・化粧品

【関連情報】

・サンプルあり
・外国出願特許あり

11:00~11:25 アグリ・バイオ
3) 【オンライン開催】サツマイモウイルスの複数同時検出技術

宮崎大学 農学部 植物生産環境科学科 植物病理学研究室 教授 竹下 稔
https://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/planpath/

【新技術の概要】

サツマイモの全ウイルス感染株の90%以上を占める主要な複数種の病原ウイルス(DNAウイルス、RNAウイルスを含む)遺伝子を、同時かつ高感度に検出することが可能なPCRプライマーの開発に成功した。

【従来技術・競合技術との比較】

サツマイモに感染するウイルス遺伝子の検出のため、多数のPCRプライマーが開発されてきたが、従来のPCRプライマーは同じウイルス種内の異なる系統や海外由来のウイルス系統の網羅的検出を充分考慮したウイルス種内ユニバーサルプライマーとはいえない。また、主要な複数種のウイルスを同時かつ高感度に検出可能なPCRプライマーは開発されていないのが現状である。

【新技術の特徴】

・サツマイモ
・植物病原ウイルス
・PCRユニバーサルプライマー

【想定される用途】

・農業生産分野の植物ウイルス病害診断・防除技術
・ウイルスフリー化苗生産

11:30~11:55 医療・福祉
4) 【オンライン開催】脳波で診断する自閉症スペクトラム障害

鹿児島大学 大学院理工学研究科 情報・生体工学プログラム 教授 王 鋼
http://www.ibe.kagoshima-u.ac.jp/~wang-lab/index.htm

【新技術の概要】

近年自閉症は健常者と自閉症疾患者の間に明確な境界を設定せずに連続体(スペクトラム)として捉えられるようになってきた。本技術は、被験者に与える視覚・聴覚的な刺激に対応する脳電位を計測することにより、健常者から重い自閉症症状を持つ患者までの自閉症障害を連続体として簡便に評価する手法及び装置を提供する。

【従来技術・競合技術との比較】

従来から脳波パターンや誘発電位を用いて統合失調症等精神障害の状態を評価する技術があったが、統合失調症と自閉症とは異なる疾患である。本技術は、外部からの刺激に対し、頭部に装着した無侵襲脳波電極で記録される脳電位の大きさによって、自閉症の程度をスペクトラムとして定量的に評価ができる点が斬新である。

【新技術の特徴】

・自閉症傾向を客観的かつ連続的に評価することができる
・簡単な脳波計やPCを利用した装置で手軽に測定できる
・被験者に苦痛や負担を与えることがほとんどない

【想定される用途】

・自閉症スペクトラム障害診断の支援
・検診用スクリーニング
・健康診断への支援

12:00~12:25 医療・福祉
5) 【オンライン開催】足荷重の視覚フィードバック機能を持つ歩行訓練システムの提示手法

大分大学 理工学部 創生工学科 福祉メカトロニクスコース 教授 池内 秀隆
http://www2.hwe.oita-u.ac.jp/ikeuchilab/index.htm

【新技術の概要】

ディスプレイにてリアルタイムで荷重が把握できる歩行訓練システムを開発し、訓練者への提示方法を新たに考案した。荷重データより理想的な歩行周期となるように、足の着地時間を計算し、それに従い画面上に図形要素を提示する。訓練者は図形要素の動きに合わせて足を動かせば、理想的な歩行周期が実現できる。

【従来技術・競合技術との比較】

現状のリハビリテーションでは、足荷重や歩行姿勢の把握に体重計や鏡を用いており、計測機器などの利用はほとんどない。先進的なリハビリ機器として歩行訓練装置の研究開発例や市販例はあるが、訓練者の免荷を主眼に置いたもので、本システムのように訓練者が自身の状況をリアルタイムに把握できるものはほとんどない。

【新技術の特徴】

・医学的な歩行解析に基づいたデータを元に提示タイミングを計算している。
・計測に主眼を置き、視覚フィードバックによる刺激でリハビリ効果を上げることを目標としている。
・高齢者や障害者にも理解しやすく、混乱しない提示方法を工夫している。

【想定される用途】

・身体機能低下した患者・障害者・高齢者等の歩行機能を向上・維持させるためのリハビリテーション
・ダンスやスポーツなどの訓練・練習用

12:30~12:55 医療・福祉
6) 【発表中止】積層線維芽細胞シートによる組織再生治療

山口大学 医学部附属病院 第一外科 助教 上野 耕司
http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~surg-1/

【新技術の概要】

簡便に作製できる積層線維芽細胞シートが、難治性皮膚潰瘍の治癒、気管支断端の補強、膵液の漏出を予防できる。

【従来技術・競合技術との比較】

細胞シート作製には温度応答性培養皿を使用しない独自の方法で積層細胞シートを作製できること。

【新技術の特徴】

・細胞シートが積層された状態である。
・1種類の積層線維芽細胞シートは複数の用途に適用可能である。

【想定される用途】

・難治性皮膚潰瘍に積層線維芽細胞シートを移植する。
・術後の合併症を予防するために、肺手術時に気管支断端に積層線維芽細胞シートを移植する。
・術後の合併症を予防するために、膵臓手術時に膵臓に積層線維芽細胞シートを移植する。

13:00~13:25 医療・福祉
7) 【オンライン開催】スマートヘルスケアを実現するワイヤレス・バイタルサインセンサ

北九州市立大学 国際環境工学部 情報システム工学科 特命教授 梶原 昭博
http://kajiwara-lab.is.env.kitakyu-u.ac.jp/

【新技術の概要】

非接触・無侵襲で血圧を計測する電波センサ技術であり,これまでに本学が保有する同技術と併せて1個の電波センサでバイタルサイン(呼吸,心拍,血圧)を連続して計測することができる技術である。

【従来技術・競合技術との比較】

市販されている血圧計(カフ式)や指先に取り付けるPPG血圧計(血液体積量を計測)は取り付け方により誤差が生じる場合があり、またウエアラブル血圧計は連続測定できないため短期血圧変動をとらえることができない。

【新技術の特徴】

・非接触でバイタルサインの連続測定可能
・1つの電波センサで複数人測定可能
・動いていてもワイヤレスで瞬時心拍、呼吸、最大・最小血圧を測定可能

【想定される用途】

・感染症対策としての非接触バイタルサイン測定
・介護施設や病院での見守りやヘルスケア
・オフィスでの労働者のストレスや疲労,心疾患などの兆候把握

【関連情報】

・サンプルあり
・デモあり

13:30~13:55 アグリ・バイオ
8) 【オンライン開催】食の安全を守る「食中毒センサ」の開発

北九州市立大学 国際環境工学部 環境生命工学科 教授 礒田 隆聡
https://isoken.work/

【新技術の概要】

我が国では2020年より、食品事業者に対し国際衛生基準HACCPに準じた食品管理が義務化された。現状の検査は試料を24時間培養し菌数をカウントする方法であり時間とコストがかかる。本技術は培養工程が不用のため1.5時間で検査が終了する。また携帯型センサで測定するため、食品加工の現場で検査が可能である。

【従来技術・競合技術との比較】

コロニーカウント法、PCR法、イムノクロマト法が従来技術であるが、どれも24時間以上の培養工程が必要である。一方、本技術は細菌と抗体の反応を利用して、これをセンサ電極で検出する電気化学的方法である。そのため大幅な時間短縮が実現できた。

【新技術の特徴】

・細菌と抗体の反応を利用して前処理工程を大幅に短縮(24時間培養⇒1.5時間に)
・手のひらサイズのセンサ測定器で、いつでも、どこでも測定可能(測定10秒)
・測定データは専用サーバーにデータベース化⇒スマートフォンで閲覧

【想定される用途】

・スーパー、コンビニ、食品加工メーカー
・病院、学校、介護施設、給食施設
・食品流通、ホテル、旅館、大型商業施設

【関連情報】

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

14:00~14:25 医療・福祉
9) 【オンライン開催】口腔内カメラで内視鏡画像を取得する光学アタッチメント

九州歯科大学 歯学部 歯学科 口腔機能学講座 助教 藤元 政考
http://derd.jp

【新技術の概要】

歯科用顕微鏡や歯科用CTの使用により歯内部の治療の精度は格段に向上しているが、これらの機器を使用しても観察できない微細構造があり抜歯の原因となっている。今回、世界的に歯科医療で普及している口腔内用ペン型カメラとアタッチメントで接続して歯や他器官の微細構造を観察する小型内視鏡プローブを開発した。

【従来技術・競合技術との比較】

歯内治療の精度向上により患者の持続的な歯痛の原因である歯内部の病的微細構造の検出・除去が期待できる。すでに歯科臨床で広く普及している口腔内カメラに接続するので内視鏡単独のシステムより、導入が容易である。画像処理技術を応用し原画像と比較して最大で2.2倍のコントラスト上昇を実現した。

【新技術の特徴】

・既存の口腔内カメラを使用する。
・口腔内カメラと内視鏡画像の両方を撮影できる。

【想定される用途】

・歯を1本単位で撮影する。
・歯の内部の画像を取得し高精度診断を行う。
・歯の内部の肉眼で確認できない微細構造を観察する。

【関連情報】

・サンプルあり

医療・福祉
10) 【Webサイトでの技術紹介】Shell–core構造を有する半月板インプラント

宮崎大学 工学教育研究部 機械設計システム工学科 准教授 山子 剛
https://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/yamako/

【新技術の概要】

半月板は膝関節の安定と荷重分散の役割を担う力学要素である。半月板が損傷すると自然治癒は難しく、軟骨への負荷応力が増大することで変形性膝関節症へ進行する。考案した半月板インプラントは「円周方向を強化するShell-core構造」を導入することによって過度な変形による逸脱を防ぎ、荷重分散性と関節安定性の向上を可能にする。

【従来技術・競合技術との比較】

従来の人工半月板は、圧縮荷重に耐えられず押し出される逸脱が生じることがあった。原因として、半月板の「形」だけを模倣し、力学的な異方性を考慮していないことがあげられる。考案した人工半月板は内部に硬いコア、外部に柔らかいシェル構造を持つことで、関節を安定させると共に荷重を分散する機能を持つ。

【新技術の特徴】

・Shell–core構造
・正常な半月板の脛骨回転運動を再現
・優れた荷重分散効果

【想定される用途】

・半月板損傷の治療
・変形性膝関節症の予防

材料
11) 【Webサイトでの技術紹介】防曇効果を長期維持する親水/吸水ハイブリッド型薄膜の開発

都城工業高等専門学校 物質工学科 教授 野口 大輔
https://www.miyakonojo-nct.ac.jp/~c/staff/noguchi/noguchi.html

【新技術の概要】

本技術では新たな防曇材料として南九州特有の火山噴出物である「シラス」に着目した。本技術は、表面水酸基に由来した親水性に加え、多孔質構造に由来した吸水性を兼ね備えることで長期にわたって周囲の湿度変化によって水分の吸着、脱着が繰り返し起こる薄膜構造を実現し防曇効果を長期間維持できる事を特徴としている。

【従来技術・競合技術との比較】

これまでの防曇処理技術では、高価な原料、処理された表面の耐久性が低く経過時間により防曇機能を失うという課題や皮膜の密着性が十分でない問題があったが、本技術は安価な地域特有素材を利用し、分相現象による多孔質化やスパッタ法により薄膜化している事で密着性に優れ防曇効果を長期間維持できる薄膜を実現した。

【新技術の特徴】

・火山噴出物シラスを主原料としている。
・超親水性と吸水性に由来した防曇性能。
・防曇性能を長期間維持することができる。

【想定される用途】

・内視鏡、防犯カメラレンズ等の安全分野
・自動運転技術(車載カメラ)、メガネ、ゴーグル等の快適性分野
・細胞培養用シャーレ、マイクロ流路等の実験器具分野

【関連情報】

・サンプルあり