開催スケジュール

日本大学 新技術説明会
【日時】2019年01月22日(火) 13:25~15:55【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、日本大学
【後援】特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

13:30~13:55 建築・土木
1) もう設置共振に悩まされない!

日本大学 理工学部 建築学科 教授 冨田 隆太
https://www.arch.cst.nihon-u.ac.jp/lab_inoue.html

【新技術の概要】

振動ピックアップを床に設置する際には、一般に、設置共振に留意する。これまで、カーペットのようなやわらかい床上で環境振動を測定する場合には、設置共振により正確に測定することができないため、カーペットを剥がしていた。本技術は、カーペットを剥がさずに、正確に環境振動測定を行うことができる新技術である。

【従来技術・競合技術との比較】

従来技術は、アルミ板等の冶具を利用して、設置共振周波数を測定周波数より高くすることを試みているが、カーペットの種類によっては測定周波数範囲に入る場合もあり、解決には至っていない。本技術は、逆に極端に柔らかい防振ゴムを載せ、低周波数で設置共振を発生させ、防振効果を補正値として加算する測定手法である。

【新技術の特徴】

・非破壊検査
・柔らかいカーペット上で精度よく測定可能
・防振効果を利用

【想定される用途】

・建築物内でのクレーム発生点での振動測定
・カーペット上での振動測定
・竣工検査時に非破壊検査で振動測定

【関連情報】

・サンプルあり

14:00~14:25 情報
2) 時分割並列アルゴリズムによる超高速シミュレータ

日本大学 理工学部 電気工学科 教授 大貫 進一郎
https://www.ele.cst.nihon-u.ac.jp/ohnuki_lab/profile.html

【新技術の概要】

時分割可能な並列アルゴリズムを開発した。開発法では計算中にデータの受け渡しが発生しないため、並列化効率は理論的にほぼ100%となる。そのため、計算機1台に比べて並列計算に利用する台数分の高速化が実現できる。

【従来技術・競合技術との比較】

従来報告されてきた技術は空間に対する並列化手法である。本技術は時間方向の分割を可能とした並列計算である。計算中にデータの受け渡しが発生しないため、性能の違う複数のコンピュータを利用した場合でも計算時間の最適化が容易である。

【新技術の特徴】

・世界初の時分割並列計算法
・計算中にデータ転送が発生しない完全並列化アルゴリズム
・ハードウェアを考量した容易な負荷分散

【想定される用途】

・超高速マルチフィジックス解析シミュレータ
・クラスタ及びGPUを用いた超並列計算
・大規模計算の高速化

【関連情報】

・サンプルあり

14:30~14:55 情報
3) 物流センターのトラック荷待ち解消対策

日本大学 生産工学部 マネジメント工学科 教授 鈴木 邦成
http://www.ka.cit.nihon-u.ac.jp/staff/suzukik/

【新技術の概要】

物流センターへの貨物の納品、貨物の出荷に際してトラックドライバーが長時間にわたって順番待ち(荷待ち)をすることが大きな社会問題となっている。しかし従来は効果的な対策は取られてこなかった。そこで物流センター側の事情とトラック業者の事情のそれぞれを勘案して合理的な荷待ち順を決定するシステムを発明した。

【従来技術・競合技術との比較】

従来技術ではたんに先着順で荷待ちに対応する以外に対策はとられてこなかった。そのため、希望の納入時間の数時間前からトラックドライバーが待機するということも珍しくない。物流センターからの出荷に際しても同様で時間通りの出荷が行われないことも少なくない。

【新技術の特徴】

・トラック納入におけるバースの割り当てという視点からスケジューリング管理アルゴリズム/プログラムを導入。
・納品事業者は物流センターに、納品トラックの接車を希望する時間枠を通知することによって予約する。
・物流センターは、納品事業者から通知された接車希望時間枠に基づいて、スケジューリングを行う。

【想定される用途】

・物流センターへの入出荷バースの事前予約システム
・工場、店舗などへの事前予約納品システム
・輸配送管理システムや倉庫管理システムなどの物流情報支援システムとの連動による活用

15:00~15:25 環境
4) ロバスト性の高い折り畳み式風車~RONDO~

日本大学 理工学部 機械工学科 准教授 鈴木 康方
http://www.mech.cst.nihon-u.ac.jp/modules/newdb/detail.php?id=22

【新技術の概要】

一定以上の強風が吹いた時その風力を利用して自動的にコンパクトに折り畳まれて破損を防止する風車。折畳み及び復旧動作は風力のみで自動的に行われる。風車は垂直軸型であり、360 度どちらからの風でも回転し、風向きが変化しても回転力の低下はなく、特殊な形状の翼断面と前縁のスラットにより微風での滑らかな起動特性を実現。

【従来技術・競合技術との比較】

プロペラ方式の風車は揺れに対する許容度が狭いことと、高い所に主要な機構が設置されていることが原因でメンテナンスが困難なことなどの理由で必ずしも最適な方式とは云えない。その他強弱や方向が常に変化する風に対して常に最適な状態にプロペラのねじれ角度や向きを制御する機構にも課題が多い。

【新技術の特徴】

・折畳み及び復旧動作がパッシブ方式で、突風時にも動作遅れによる事故発生がない。
・地上から低い位置に折り畳まれるので、メンテナンス時などの安全性を高めるうえでの効果も高い。
・方向や強さの変動が大きい日本の風に最適であり、細かい設計変更もしやすい。

【想定される用途】

・小型~メガワットクラスの発電装置
・地上のみならず洋上での設置にも適した発電装置
・水力発電装置やビル風利用の発電にも応用可能

15:30~15:55 材料
5) 無機ナノ粒子を透明化し、様々な溶媒に分散させることが可能な新規分散剤について

日本大学 理工学部 物質応用化学科 助手 原 秀太
http://kenkyu-web.cin.nihon-u.ac.jp/Profiles/119/0011852/profile.html

【新技術の概要】

本新技術は、様々な無機ナノ粒子を、様々な極性の溶媒(クロロホルム、水、メタノールなど)に分散させることを可能にするカテコール・リンイオン系分散剤である。また、特質すべきは、この分散剤を磁性ナノ粒子に適応した場合、可視光透過率が極めて高い、透明磁性ナノ粒子を作製できる。この特許には、透明磁性ナノ粒子の作製技術も含まれている。

【従来技術・競合技術との比較】

現在開発されている分散剤の課題は、各分散剤を用いて分散できる範囲が限られている点にある。例えば、極性の低いオレイン酸、オレイルアミンは、極性の低い媒体中に、極性の高い官能基を持つクエン酸、ドーパミンは、極性の高い媒体中に分散できるが、一つの分散剤を用いて低い極性から高い極性まで分散させることのできる分散剤は数少ない。

【新技術の特徴】

・本発明品は、広範囲(誘電率4.8〜70)の媒体に金属ナノ粒子を分散させることができる。
・広範囲の媒体に金属ナノ粒子を分散させるためドーパミンに有機塩であるトリブチルホスホニウムクロライドを結合させた構造を有している。
・磁性ナノ粒子にこの分散剤を適用すると透明度の高い磁性ナノ粒子が作製できる。

【想定される用途】

・高分子に混ぜる無機フィラーの安定分散剤
・透明磁気メモリー
・無機ナノ粒子の印刷技術

【関連情報】

・サンプルあり