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【オンライン開催】岡山大学 新技術説明会
【日時】2021年09月30日(木) 11:25~15:55【会場】オンライン開催
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、岡山大学

令和3年度新技術説明会は、オンライン開催を実施いたします。聴講をご希望される方は、本枠内下部のリンクよりお申し込みください。 接続方法のお問い合わせは受付けておりませんので予めご了承ください。
各発表終了後、Zoomミーティングにて技術相談・質問ルームを実施いたします。ぜひご利用ください。 連携についてのお問い合わせにつきましては、Webサイトの「お問い合わせ」に記載の研究機関窓口へ直接お問い合わせいただけますようよろしくお願いいたします。

※お申込みはこちらから→ 新技術説明会に参加する
  申込受付:開催日前日の正午まで
  聴講の運用方法が変更となりました。聴講用URLは開催日の前日にご登録いただいたメールアドレスにお送りします。

 (定員に達した場合は参加申込を終了いたします。あらかじめご了承ください)

発表内容詳細

11:30~11:55 医療・福祉
1) がんゲノム医療にも適用できる汎用型細胞固定液の開発

岡山大学 学術研究院保健学域 検査技術科学 分子病理学  教授 佐藤 康晴
https://sato-lab-pathology.jimdofree.com/

【新技術の概要】

本技術の細胞固定液は、長期間保存した後にも形態学的評価に適した細胞形態を保持することができ、また核酸の保存性に優れていることから正確な遺伝子解析が可能である。本細胞固定液を用いることにより、検体採取時と同等の細胞形態と核酸の保持が可能であるため、再検査の診断用としても開発できる。

【従来技術・競合技術との比較】

従来、長期保存した際の細胞形態の保持や核酸の保存性が良好ではなかった。そこで、正確な形態学的評価や遺伝子検査を行うために、細胞固定液中で長期間保存を行った場合でも、形態学的評価に適した細胞形態の保持が可能であり、核酸の保存性にも優れ、正確な遺伝子解析が可能な固定液の組成を開発した。

【新技術の特徴】

・長期保存した場合にも、形態学的評価に適した細胞形態を保持している。
・長期保存した場合にも、核酸の保存性が優れている。
・検体採取時と同等に、再検査においても正確な検査を行える。

【想定される用途】

・再検査への応用
・ゲノム医療への応用
・細胞の固定化ならびに遺伝子解析への応用

【関連情報】

・サンプルあり

12:00~12:25 アグリ・バイオ
2) バイオマスを2倍にする新技術!?

岡山大学 学術研究院医歯薬学域 大学院医歯薬学総合研究科薬学系 教授  須藤 雄気
http://www.pharm.okayama-u.ac.jp/lab/bukka/index.html

【新技術の概要】

本発明は、非栄養従属的な光合成生物の代表例の一つであり、バイオマス・バイオ燃料としても使われる緑藻クラミドモナスの生育を、緑色光を吸収するロドプシンを導入することで正(促進)および負(抑制)に制御出来るとともに、細胞増殖定常期における細胞密度を高める手法を提供する。

【従来技術・競合技術との比較】

従来技術による変異体取得や品種改良には手間と時間がかかるとともに、単位細胞数に着目しているため、細胞体積とその生存により限界が生じる。また、物質の添加による成長制御もなされるが、二次的影響やコストの増大が問題となるため、産業上の大きな課題となっている。本発明は、従来とは全く異なる発想に基づくものであり、これら問題点を解決しうる。

【新技術の特徴】

・エネルギー分野
・食品・医薬品分野
・化粧品分野

【想定される用途】

・バイオマスの増産
・バイオ燃料の増産

12:30~12:55 アグリ・バイオ
3) 澱粉蓄積量可変のオオムギの開発と機能性多糖の蓄積への応用

岡山大学 資源植物科学研究所 准教授 松島 良
http://www.rib.okayama-u.ac.jp/bgm/

【新技術の概要】

穀類の種子中には、通常、大量の澱粉が蓄積している。本技術では、澱粉量が減少したオオムギ系統の開発に成功している。この系統では、単糖、オリゴ糖が高蓄積していることを確認している。今後、遺伝子組換え技術と組み合わせることにより、機能性多糖の生産に応用できる可能性がある。

【従来技術・競合技術との比較】

オオムギでは、オー ストラリア連邦科学産業研究機構が開発した"バーリーマックス"は、澱粉量が減少し、代わりに機能性多糖 (食物繊維)を高蓄積することから、世界的に流通している。しかし、バーリーマックスと本技術で開発したオオムギとは異なる遺伝子に変異を持っている。

【新技術の特徴】

・澱粉量が減少し、代わりに単糖、オリゴ糖が高蓄積しているオオムギを開発した。
・遺伝子組換え技術と組み合わせることにより、機能性多糖類の蓄積への応用可能性がある。

【想定される用途】

・食用オオムギとしての利用
・機能性多糖生産への利用
・新規物性を示す澱粉関連製品の開発 (工業用途も含む)

14:00~14:25 エネルギー
4) 水素社会に貢献する車載高感度水素センサ

岡山大学 学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 教授 紀和 利彦
https://www.okayama-u.ac.jp/user/eng_aemt/

【新技術の概要】

室温動作可能な水素センサ技術かつ信号を周波数で多重化することで複数の水素センサの検出信号を1つの信号線で取り込むことができる技術

【従来技術・競合技術との比較】

水素センサとして従来、触媒燃焼式センサがあるが、室温で動作させることは困難である。
また電解効果型センサがあるが、直流動作のため信号を多重化することが困難である。

【新技術の特徴】

・周波数フィルタ回路に水素センサを組み込むことで特定周波数の交流動作が可能である。
・1本の検出信号線で複数の水素センサを動作させることが可能である。
・室温で動作させることが可能であり低消費電力動作が可能である。

【想定される用途】

・車載用水素センサ
・工場のパイプラインでの漏洩検知
・VOCガスなど建物内環境ガス検知

14:30~14:55 材料
5) 抗菌性・光触媒性を有する高彩度赤色材およびその量産化技術

岡山大学 大学院環境生命科学研究科 客員研究員  田村 勝徳
http://www.ecm.okayama-u.ac.jp/ceramics/

【新技術の概要】

鉄細菌株のジャーファーメンターを用いた人工培養系を生物工学的に改良することによって、微小管状酸化鉄鞘上に種々の金属元素(Mo、W、In等)を沈着させた微生物源素材の量産化技術を開発し、これによって抗菌性と光触媒活性を兼備した高彩度の赤色系無機顔料を創製した。

【従来技術・競合技術との比較】

本技術は、従来技術に係る製造工程の短縮化・簡素化を図ることができ、かつ十分な収率で微小管状酸化鉄鞘を生産することができる。また、この酸化鉄鞘上に種々の金属元素を沈着させる工程を加えることによって、競合技術では困難である複数の機能性を有する新素材を創製することが可能である。

【新技術の特徴】

・微生物機能を活用した新素材の大量生産技術
・特異な管状酸化鉄構造を基礎にした機能性素材
・抗菌性・光触媒活性を備えた高彩度赤色材

【想定される用途】

・抗菌性顔料
・抗菌性資材
・光触媒活性資材

15:00~15:25 医療・福祉
6) 温度センサが集積された斬新な光ファイバ加熱治療器

岡山大学 学術研究院自然科学学域 産業創成工学専攻 教授  深野 秀樹
https://www.ec.okayama-u.ac.jp/~opt/index.html

【新技術の概要】

極細で曲率半径3 mmまで屈曲可能な光ファイバの先端部に2つの反射光を生成し、1.55 µm帯波長の光干渉信号を利用して高感度に温度を測定する新技術を考案し、これに細胞の水分で光吸収が起き熱に変わる別の波長光を、波長多重技術を用いて照射し、昇温と温度測定の同時動作可能な新技術のシステムを開発した。

【従来技術・競合技術との比較】

金属電極を用い、ラジオ波やマイクロ波によりジュール熱を発生させ、細胞(腫瘍)を加熱する方法が多く用いられている。いずれの場合も比較的大きな電極等が必要で、柔軟性がないため入り組んだ組織部への適用に問題がある。また、通常の電子温度センサでは、マイクロ波などの影響で高精度な温度モニタができない。

【新技術の特徴】

・温度を高精度にモニタしながら、加熱処置を、レーザ光の波長、パワー、パルス幅を変化させる新しい手法で電子制御可能
・光は電磁誘導の影響を受けないため、光のみを利用する本プローブは、MRIやX線CTによる画像監視下で利用可能
・極細であり、血管内などの細くて曲がりくねった場所への挿入や脳内治療などにも利用可能

【想定される用途】

・がんの焼灼治療や温熱治療
・カテーテル治療や血管内治療、脳内治療などの繊細な部位を含む多種多様な治療
・温度制御下での局所加熱が有効な各種治療(化学療法の温度活性化など)

15:30~15:55 医療・福祉
7) 新規除鉄剤スーパーポリフェノールを用いた口腔ケア剤の開発

岡山大学 大学病院 歯科(歯周科部門) 講師 大森 一弘
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/~perio/bind2/

【新技術の概要】

鉄は生物にとって必須の希少金属であり、細菌も生存するためには鉄を必要とする。現在、細菌の鉄代謝を標的とした新たな感染制御手法として新規除鉄剤スーパーポリフェノール(SPs)の可能性を検討している。今回、口腔細菌(う蝕・歯周病原細菌)に対するSPsの有効性を示し、SPsを用いた新たな口腔ケア剤の開発について発表する。

【従来技術・競合技術との比較】

市販の鉄キレート剤に歯周病原細菌の増殖を抑制する効果が報告されている。しかし、市販鉄キレート剤には、下痢や嘔吐などの重篤な副作用が報告されており、口腔細菌感染制御への応用は困難である。一方、開発中のSPsは高いキレート作用を維持しつつも生体安全性は高く、無味無臭であるため幅広い領域での応用展開が可能である。

【新技術の特徴】

・薬剤耐性(AMR)に配慮した新たな抗菌メカニズム
・既存鉄キレート剤と比較して、低い副作用
・高い生体親和性(無味無臭)

【想定される用途】

・口腔ケア製品(歯磨剤、含嗽剤)
・介護ケア製品
・ペット動物の口腔ケア剤

【関連情報】

・サンプルあり