開催スケジュール

スマートQOL(Quality Of Life) 新技術説明会
【日時】2019年02月14日(木) 13:00~15:55【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、首都圏産業活性化協会、首都大学東京、電気通信大学、東京農工大学、 埼玉大学、東洋大学、東京都立産業技術研究センター
【後援】特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

13:00~13:25 情報
1) 話しやすさの実現に向けたマルチモーダルなテレプレゼンスシステム

首都大学東京 大学院 システムデザイン研究科 システムデザイン専攻 情報科学域 助教 下川原 英理
http://www.comp.sd.tmu.ac.jp/eri/

【新技術の概要】

人と人との対話を円滑にするため、頭部動作を観測し、頷き動作を相手へ伝達するテレプレゼンスロボットです。頷きは人同士の対話において、話を聞いている理解しているということを相手の発話を邪魔することなく伝える重要な要素です。画面だけでは伝わりにくい情報をロボットを用いて伝えます。

【従来技術・競合技術との比較】

従来のテレプレゼンスシステムの多くは、動作情報を伝達しないものか,逆に瞬きや口の動きなど多くの動きを伝える大掛かりなものです。本技術は頭部の頷きという動作に特化することで、少ない機材で円滑な対話を実現することが可能です。

【新技術の特徴】

・聞き手と話し手を判定し、聞き手の頭部動作のみを話し手に伝達する。
・頭部動作のみを伝達することで対話を邪魔しない。

【想定される用途】

・遠隔地に住む高齢者の日々の体調確認。
・遠隔会議システム

13:30~13:55 デバイス・装置
2) コロイダル量子ドットイオンビーム堆積装置

電気通信大学 情報理工学域 共通教育部 特任教授 小林 哲

【新技術の概要】

新しい半導体材料として工業展開が望まれているコロイダル量子ドット(CQD)を、イオン化し、全てのイオン種を等速度に加速する機構を発明。基板表面との衝突による有機分子の脱離とともに表面をパッシベートすることで発光特性を保持した無機化QD構造薄膜を堆積できる技術。ディスプレー、太陽電池、励起子発光を利用した光源等のデバイス製造装置を提供できる。

【従来技術・競合技術との比較】

有機リガンドを脱離しつつも、量子ドット構造と発光スペクトルを保持でき、無機薄膜としてプラスティック、ガラス、ウェハーなど任意の基板上に純色発光活性薄膜を堆積できる新規の成膜プロセス。有機物を含まない高耐久性の量子ドット薄膜を提供でき、また、真空プロセスであるため、通常の半導体製造プロセスとの親和性が高いという優位性がある。

【新技術の特徴】

・無機化したコロイダル量子ドット薄膜成膜
・半導体素子向け真空プロセスとコンパチブル
・大面積成膜プロセスへの展開可

【想定される用途】

・超高演色ディスプレー
・高効率太陽電池
・量子もつれ光源

【関連情報】

・展示品あり
・外国出願特許あり

14:00~14:25 医療・福祉
3) ディスポーザブル・バイオセンサーの可能性 ~ポケットに入れて現場へ出かけよう!

東京農工大学 大学院工学研究院 生命機能科学部門 准教授 津川 若子
http://web.tuat.ac.jp/~tanpaku/members.html

【新技術の概要】

水、生体試料、環境試料、食品などに含まれる糖、脂質、ペプチドなどを測定する。試料から抽出、加水分解など前処理ののち、酵素センサーに一滴添加して、5分以内に濃度が測定できる。持ち運べる大きさでオンサイトでの計測が可能。糖尿病用の自己血糖計測装置と同じプラットフォームを使用します。

【従来技術・競合技術との比較】

従来は、実験室や検査室内で測定する必要があった。専門的な手技や高価な機器を用いる必要があり、機器類を現場に持ち運ぶことは困難な場合が多い。本技術は専門的な技術、高価な機器類を必要とせず、そのば測定が可能である。

【新技術の特徴】

・血糖センサーと同様のプラットフォーム(センサーとメーター)を用いた使いやすさ
・酵素を用いていることにより、特異性・正確性が高い
・ディスポーザブルセンサー

【想定される用途】

・血液中の成分計測(糖、アミノ酸、脂質、有機酸、酵素など)
・環境中の成分計測(亜酸化窒素、農薬など)
・オイル中の不純物計測(有機酸など)

【関連情報】

・展示品あり

14:30~14:55 医療・福祉
4) 手動車椅子の段差乗越えを補助する段差乗越え補助キャスタ

東洋大学 理工学部 機械工学科 准教授 横田 祥
https://yokosho-lab.com/

【新技術の概要】

本システムは、補助プレートとロック機構という2つの機能を有する手漕ぎ車いす用キャスタユニットで、斜めからも正面からも段差乗越えを補助し、ユーザの腕の駆動力を低減させ、楽に段差を乗り越えることを可能とする。複雑なマイコンやセンサ等を一切せず、単純な機構で乗越え補助の機能を実現する。

【従来技術・競合技術との比較】

従来の補助キャスタは、斜めからの段差乗越えを補助できなかった。加えて、キャスタを取り付ける際に、車いす本体の大幅な加工を必要とした。これに対し、本キャスタは、正面かからの段差乗越えだけでなく、斜めからの段差乗越えの補助を実現し、ユーザの腕の駆動力を低減する。さらに、本キャスタは、スパナ一本で取り付け可能である。

【新技術の特徴】

・補助プレートが、限られたキャスタの取り付け空間で、等価的に大径の車輪と同様な段差乗越え能力を有す。
・ロック機構が、斜めからの段差乗越え時に発生するキャスタの首振りを防ぐ。
・本キャスタユニットは、スパナ1本で簡単に既存のキャスタと置き換えが可能

【想定される用途】

・手動車いす用キャスタ
・ベビーカー用キャスタ
・荷物運搬台車用キャスタ

15:00~15:25 計測
5) 高視認性・低疲労特性を有する人に優しいLED照明および感性評価システム

埼玉大学 大学院理工学研究科 戦略的研究部門 感性認知支援領域 教授 綿貫 啓一
http://human.mech.saitama-u.ac.jp/watanuki/profile-watanuki.html

【新技術の概要】

蛍光体層の膜厚を高精度に調整することにより、LED光源の色バラツキを低減した高性能LED光源を開発するとともに、このLED光源の分光特性を制御することで高視認性・低疲労型のLED照明システムを開発した。さらに、人の生体情報などを計測し、深層学習などのAI技術を用いてLEDシステムの視認性や疲労特性などの感性評価を行うとともに、人に優しい照明環境を実現するためのシステム開発している。

【従来技術・競合技術との比較】

LED光源の色バラツキをCIE色度座標上 x=±4/1000以下を実現するとともに、LED光源の分光分布を精度よく調整する技術を有している。また、人の視認特性や疲労特性を生体情報を計測することにより定量的に評価できる技術を有している。

【新技術の特徴】

・色バラツキが少ないLED光源の製造技術
・LED光源の分光特性制御による高視認性・低疲労型LED照明技術
・生体情報による視認性および疲労特性のAI評価技術

【想定される用途】

・自動車車室内照明
・人に優しい一般住宅向け照明
・オフィスおよび医療関連用途向け多目的高機能照明

【関連情報】

・サンプルあり

15:30~15:55 情報
6) 次世代暗号を用いた安全・安心なファイル共有方法の開発

東京都立産業技術研究センター 開発本部開発第三部 情報技術グループ 主任研究員 大平 倫宏
https://www.iri-tokyo.jp

【新技術の概要】

暗号自体に、アクセス権の制御に相当するものが組み込まれている属性ベース暗号を利用することで、特定の属性を持った者だけが復号することができます。ストレージサービス等のファイル共有への応用が期待されます。さらに、このファイル共有法に対して安全性を高める工夫を施したものを特許出願しています。

【従来技術・競合技術との比較】

属性ベース暗号によるファイル共有方法について、暗号化に必要な鍵を発行する際に、従来技術と比較して、より安全で、鍵の管理者の負荷を増やさない新しい管理方法を提案・特許出願しています。

【新技術の特徴】

・特定の属性を持った者だけが復号できる属性ベース暗号を利用
・暗号自体にアクセス権を埋め込めるため、クラウドサーバー上での利用でも安全
・従来法より、より安全な鍵の生成法

【想定される用途】

・複数部署で使用するファイルの共有
・納税情報等の秘匿性と同時にアクセス性も求められる情報のクラウド上でのより安全な暗号化
・IoTデータの安全な共有

【関連情報】

・デモあり
・展示品あり