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申込み受付中の説明会
12/17(火) 13:25 会津大学 新技術説明会 ~ 15:25
12/19(木) 13:30 山梨大学 新技術説明会 ~ 15:55
01/21(火) 10:25 健康・医療 新技術説明会 ~ 14:55

開催スケジュール
1/21(木)
大学知財群活用プラットフォーム(PUiP) 新技術説明会 
2/4(火)
大阪大学 新技術説明会 
2/13(木)pm
JST知財活用支援事業 新技術説明会 
2/20(木)pm
千葉大学 新技術説明会 
2/27(木)
北東北3大学 新技術説明会 
3/3(火)
看護系大学 新技術説明会 
3/5(木)pm
北見工業大学他 新技術説明会 
3/10(火)
関西10私大 新技術説明会 

福井大学 新技術説明会
【日時】2019年09月10日(火) 10:25~14:55【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、福井大学
【後援】特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

10:30~10:55 分析
1) 簡便な陰イオン検出

福井大学 学術研究院工学系部門 材料開発工学講座 教授 徳永 雄次
http://eng.eng.u-fukui.ac.jp/matse/research/research02/r023/

【新技術の概要】

陰イオン種と混合するだけで、容易に安定な塩が形成するプローブ合成に成功した。形成した塩を薄層クロマトグラフィー等に付すことで、各種陰イオンに由来した移動挙動を迅速に確認でき、本法による簡便な陰イオン検出法を開発した。

【従来技術・競合技術との比較】

無機・有機陰イオンの検出は、高速液体クロマトグラフィー法、キャピラリー電気泳動法が開発されているが、高価な装置や前処理が必要であり、またプローブを用いる方法では、一般的に特定のイオンに特化し汎用性が低い。本法は、高価な機器を必要とせず、誰でもが簡便かつ迅速に、広範囲の陰イオンを検出できる手法である。

【新技術の特徴】

・高価な分析装置や電気を必要とせず、低コストで実施できる
・簡便かつ迅速に陰イオンを検出できることから、現地分析が可能
・複数のイオンが同時に分析可能

【想定される用途】

・廃液/排水施設での簡易チェック
・分析困難な場所でのチェック
・HPLCでの添加剤

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】

11:00~11:25 分析
2) エマルジョンの直接質量分析

福井大学 学術研究院工学系部門 材料開発工学講座 教授 内村 智博
http://matse.u-fukui.ac.jp/~uchimura/

【新技術の概要】

本技術は、キャピラリーカラムを通してエマルジョンを質量分析計に導入し、レーザーでイオン化後に分離・検出するものである。選択性・堅牢性に優れるため、特段の前処理を必要とせず、エマルジョンを直接質量分析できる。この技術を利用することで、エマルジョンの液滴内外の局所的な成分分析が行える。

【従来技術・競合技術との比較】

従来技術としては顕微鏡観察、濁度測定、導電率測定などがあるが、成分分析が行えないため、例えば液滴成分を特定したり、液滴径の変化や分散状態の変化を評価したりすることは難しい。これに対し本技術では、液滴成分の濃度や液滴数の増減などを成分ごとに評価することができる。

【新技術の特徴】

・エマルジョン内の複数成分の同時・局所計測が可能
・転相前後のエマルジョン液滴内外の成分分析が可能
・エマルジョンの安定性評価が可能

【想定される用途】

・化粧品やインクなどのエマルジョン製品の品質管理や品質保証に
・エマルジョン製品に含まれる複数の有効成分の同時モニタリングに
・エマルジョン製品作製時のプロセスの制御や最適化のための検討手段に

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】

11:30~11:55 製造技術
3) 振動環境に強くいつでもピント調整やズームができる3次元計測装置の開発

福井大学 学術研究院工学系部門 知能システム工学講座 教授 藤垣 元治
http://www.os.his.u-fukui.ac.jp/fujigaki/research.html

【新技術の概要】

格子パターン投影による振動環境に強くいつでもピント調整やズームができる3次元計測装置を開発した。投影する格子を位相解析し、その値を特徴量としてテーブルを参照することで3次元座標を瞬時に求めることができる。カメラのピント調整ができ、ズームやパン・チルトも可能となる。

【従来技術・競合技術との比較】

従来のパターン投影式の3次元計測手法では、キャリブレーションを行なった後では、ピント調整やズームなどを行うことはできないことが常識であった。本手法では、撮影された画像の画素座標の情報を使わないために、カメラやレンズの位置を移動させてもよく、その結果、振動に強い3次元計測装置を実現することができる。

【新技術の特徴】

・振動に強い
・いつでもピント調整ができ、見たい部分のズームやパン・チルトも可能
・3次元計測結果が瞬時に得られ、レンズ収差などによるゆがみの影響がなく高精度

【想定される用途】

・振動の多い工場内での3次元計測・検査
・ロボットアーム搭載型の3次元計測装置
・移動ロボットなどに搭載される3次元計測装置や障害物認識装置

【関連情報】

・デモあり
・展示品あり
・外国出願特許あり

【J-STORE掲載特許情報】

13:00~13:25 医療・福祉
4) 養育者の潜在的な援助希求のサインを見える化して早期発見する評価法

福井大学 学術研究院先進部門 子どものこころの発達研究センター 助教 島田 浩二
http://www.med.u-fukui.ac.jp/CDRC/

【新技術の概要】

子育て中の養育者のストレスが蓄積すると、心の不調(うつ病)、対人関係の問題(孤立)に陥るリスクが高まる。その問題に至る前に、養育者本人のストレス状態の深刻化に先立つ潜在的な援助希求のサイン(声なき声)を検出するため、養育者のストレス状態を社会脳機能から見える化する評価法を開発した。

【従来技術・競合技術との比較】

従来技術では文字・図形等の操作などの認知能力を支える認知脳機能からストレス状態を可視化する技術が開発された。新技術は他者との協働などの社会能力を支える社会脳機能からストレス状態を可視化する技術である。ストレスの蓄積に伴う対人関係の問題を予防するためには、社会脳機能に基づくストレス状態の可視化が有用である。

【新技術の特徴】

・養育者本人の自覚による主観的評価法に依存しない、脳の働き(活動)に基づいた客観的評価法
・認知能力と社会能力の区分に基づき、社会能力を支える社会脳機能に焦点化した評価法
・子育て支援分野を含めて、ストレスの蓄積に伴う対人関係の問題が現れうる分野すべてで適用可能な評価法

【想定される用途】

・子育て支援事業(医療、母子保健、精神保健等)などの対人関係分野でのストレス評価
・従来と新技術を併用した認知-社会脳機能に基づくストレス状態の多角的な評価
・社会生活でのストレス状態の日常的なセルフモニタリング

【J-STORE掲載特許情報】

13:30~13:55 医療・福祉
5) 高いがん治療奏功性と治療対象の拡大に寄与する生分解性ミセル

福井大学 学術研究院先進部門 高エネルギー医学研究センター 准教授 牧野 顕
http://www.med.u-fukui.ac.jp/BIRC/

【新技術の概要】

水溶液中で温度に応答して速やかに凝集する性質を有する両親媒性高分子から構成されたコア-シェル型の生分解性ミセル。ミセルから抗がん剤を徐放することで、標的部位局所での化学療法と放射線治療の併用療法を可能とする。

【従来技術・競合技術との比較】

前立腺がんの密封小線源治療(放射線治療)では、放射線源を封入した金属製シード線源を永久挿入する。本発明で開発した温度応答性生分解性ミセルは、治療終了後に体内で分解される、化学療法と密封小線源治療の併用療法を可能にするといった特徴があり、治療奏功性の向上と治療対象の拡大に寄与する。

【新技術の特徴】

・温度応答性
・生分解性
・内包物の徐放性

【想定される用途】

・局所注入型のドラッグデリバリーシステム用のキャリア
・温度応答性の分散・凝集剤

【J-STORE掲載特許情報】

14:00~14:25 材料
6) エレクトロスピニング法で作製した異方性天然ゴムファイバーシート

福井大学 学術研究院工学系部門 繊維先端工学講座 准教授 藤田 聡
http://acbio2.acbio.u-fukui.ac.jp/bioeng/suye/

【新技術の概要】

ナノファイバー作製技術であるエレクトロスピニング法を用いて、天然ゴムラテックスから微細繊維を直接紡糸することができる技術を確立しました。繊維を一定方向に配向させることで異方性のゴムシートも得られます。

【従来技術・競合技術との比較】

天然ゴムの繊維化・フィルム化では従来有機溶媒を使用されていましたが、本技術ではラテックスから直接加工できるため、完全水系での紡糸が可能です。繊維を揃えてシート状に加工したものは通常のゴムシートと比べ、多孔性であるため通気性にすぐれ、特定の方向の機械的強度や伸びが高いなどの異方性を有しています。

【新技術の特徴】

・完全水系・ラテックスからの直接紡糸
・力学的異方性
・多孔性・表面凹凸のあるシート

【想定される用途】

・医療材料(手袋、貼布材の基布など)
・フィルタ材料・セパレータ

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】

14:30~14:55 材料
7) 水溶化技術を用いた白金族金属のクリーンな回収

福井大学 学術研究院工学系部門 材料開発工学講座 准教授 岡田 敬志
https://eng.eng.u-fukui.ac.jp/matse/research/research02/

【新技術の概要】

酸化剤共存下の溶融媒体中において白金族金属を加熱すると、それにより白金族が媒体中へと溶解し、白金族が水溶化します。この生成物を水処理すると白金族を抽出することができます。本技術は、自動車の排ガス浄化触媒等からの白金族回収に応用することができます。

【従来技術・競合技術との比較】

従来、王水で白金族を溶解していましたが、有害な塩化ニトロシル(NOCl)や硝酸性窒素排水が発生していました。また、加熱によって白金族の溶解性を高め、高濃度塩酸で溶解する手法もありますが、液の腐食性が高いという問題がありました。これに対し、本技術では無害な水によるクリーンな白金族溶解が可能です。

【新技術の特徴】

・ハロゲンフリーで水溶性白金族化合物を合成する
・ハロゲンを含まない含白金族水溶液を作製する
・上記水溶液から白金族化合物を析出させる

【想定される用途】

・自動車の廃触媒からのプラチナ、パラジウム、ロジウムの回収
・廃電子機器に含まれる白金族のリサイクル
・使用済み燃料電池からのパラジウムの回収

【関連情報】

・サンプルあり

【J-STORE掲載特許情報】