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奈良女子大学 新技術説明会
【日時】2017年09月12日(火) 13:25~15:55【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料
【主催】科学技術振興機構、奈良女子大学
【後援】特許庁

発表内容詳細

デバイス・装置
1) 温もり・冷たさを伝える技術

奈良女子大学 研究院生活環境科学系 衣環境学領域 講師 佐藤 克成
http://koto10.nara-wu.ac.jp/Profiles/13/0001248/profile.html

【新技術の概要】

温かい・冷たい感覚をバーチャルに再現する2つの技術を開発しました。1つ目は、振動の感覚と一緒に明確な温冷感覚を再現する、指先サイズの小型のモジュールです。2つ目は、実物体から感じる温冷感覚を拡張するウェアラブルデバイスです。

【従来技術・競合技術との比較】

HD振動によるリアルな振動の感覚に加え、温かい・冷たい感覚を知覚させることが可能になります。従来の温冷感覚をバーチャルに再現する技術と比べた場合、小型・軽量に実装でき、消費電力も少なくなります。さらに、温冷感覚の拡張にも使用できます。

【新技術の特徴】

・使用者に振動を感じさせるだけでなく、温かさと冷たさも感じさせることができます
・実物体に触れたときに感じる手触りを変えることができます

【想定される用途】

・ゲーム機や情報端末のインタフェース
・美容健康器具
・感覚の増補強(リハビリテーション)

【関連情報】

・デモあり

材料
2) ”吸収性”シルク縫合糸の開発

奈良女子大学 研究院生活環境科学系 衣環境学領域 助教 橋本 朋子
http://www.nara-wu.ac.jp/life/lics/tas_i/researcher-hashimoto.html

【新技術の概要】

「非吸収性」として認知されているシルク縫合糸に、タンパク質二次構造変化を利用して「吸収性」を付与する技術を提供する。得られたシルク縫合糸は、生体環境下での吸収性を示した。

【従来技術・競合技術との比較】

シルクの分解産物はアミノ酸であり、体内での容易な代謝・排泄が見込まれる。さらに、二次構造変化を制御することで、組成を変えずに異なる吸収特性および抗張力を呈するシルク縫合糸を作製できる可能性を有している。

【新技術の特徴】

・吸収プロファイルは二次構造に依存する
・医療用途で実績のある材料を用いる

【想定される用途】

・外科用縫合糸
・創傷被覆材

通信
3) 安心安全なIoT社会を構築するLCCAネットワーク構想

奈良女子大学 研究院生活環境科学系 生活情報通信科学領域 教授 松本 尚
http://www.nara-wu.ac.jp/life/lics/ics/teacher/matsumoto.html

【新技術の概要】

プロセッサ、メモリ、GPIO、各種シリアル通信に加えてネットワークスイッチ機能を内蔵したSoCタイプのLSIを、ネットワーク構成要素(ブリッジ、ルータ)として組み合わせてLANを構築する。このLANは実時間性、耐故障性、低コストIoT実現等を可能にする。このネットワーク構成法をLCCA(Life Computing and Communication Architecture)と呼ぶ。

【従来技術・競合技術との比較】

IoTの実現方法について比較する。すべての「物」にインターネット接続するプロトコルスタック機能を持たせようというのが従来のアプローチだが、LCCAではSoCとして大量生産されたブリッジノードが多数配置されるため、ブリッジから「物」までの接続は低速安価なシリアル通信(赤外線,LIN,NFC等)で実現できる。

【新技術の特徴】

・IoT対応の「物」は近くのブリッジノードまで低コスト低速通信が可能であればよい
・ネットワークに高可用性や耐故障性の特性を持たせられる
・ブリッジノード内のプロセッサによりネットワーク自体に演算能力(インテリジェンス)を持たせられる

【想定される用途】

・車載ネットワーク
・建造物内ネットワーク
・IoT用ネットワーク

【関連情報】

・サンプルあり

材料
4) 各種産業分野への利用を目指した新規界面活性剤の開発

奈良女子大学 研究院自然科学系 化学領域 教授 吉村 倫一
http://www.chem.nara-wu.ac.jp/~yoshimura/

【新技術の概要】

既存の界面活性剤の性能の向上や機能性の発現、環境負荷の低減を目指して、ポリオキシエチレン型の非イオンタイプやアミノ酸系、多分岐型、ジェミニ型カチオンなど、さまざまな構造の新規界面活性剤を開発した。各界面活性剤の界面吸着挙動と水中でのミセル特性について興味深い知見を見出した。

【従来技術・競合技術との比較】

本発明の界面活性剤は、従来の界面活性剤と比べて少量で高い界面活性を示し、幅広い分野での使用が可能であると期待される。合成が1ステップまたは2ステップと比較的容易で、80%以上の高収率で得られる界面活性剤の創成も可能である。

【新技術の特徴】

・一般の界面活性剤よりも少ない量で高い性能を発揮することができる。
・新規界面活性剤の分子設計・合成から物性評価まで幅広く実施できる。
・小角散乱などの技術を用いて、ミセルの詳細な情報をナノレベルで解析できる。

【想定される用途】

・各種工業分野
・洗浄剤などのトイレタリー分野・化粧品分野
・抵抗低減剤

【関連情報】

・サンプルあり

環境
5) 特定金属イオンに対する蛍光センサーの設計 〜高選択的プローブ開発のための分子技術〜

奈良女子大学 研究院自然科学系 化学領域 教授 三方 裕司
http://www.chem.nara-wu.ac.jp/~mikata/index.html

【新技術の概要】

水銀イオン、カドミウムイオン、リン酸、ピロリン酸などの有害重金属およびリン酸種に対する蛍光センサー化合物の開発を行った。リード化合物の構造最適化と蛍光団の変換を行い、高い親和性と認識特異性を有する化合物を得ることに成功した。さらにそれぞれの化合物の選択性発現のメカニズムを解明した。

【従来技術・競合技術との比較】

シンプルな分子構造を有する蛍光センサーは、簡便・安価に合成することができ、構造最適化も容易であるため、リード化合物としての価値が高い。本研究では、亜鉛イオンおよびカドミウムイオンを完全に識別する化合物の開発に成功し、さらにピロリン酸、リン酸を完全に区別して検出できる化合物の開発にも成功した。

【新技術の特徴】

・高い選択性
・高い感度
・シンプルな分子構造

【想定される用途】

・環境分析試薬
・有害金属除去剤
・医薬・診断薬
<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>

奈良女子大学 研究協力課

TEL:0742-20-3968 FAX:0742-20-3958
Mail:kenkyouアットマークcc.nara-wu.ac.jp
URL:http://www.nara-wu.ac.jp/