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物質・材料研究機構 新技術説明会
【日時】2017年09月12日(火) 9:55~12:00【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料
【主催】科学技術振興機構、物質・材料研究機構
【後援】特許庁

発表内容詳細

アグリ・バイオ
1) 氷微粒子で再生医療の多孔質材料を作製する技術

物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 生体組織再生材料グループ グループリーダー 陳 国平
http://www.nims.go.jp/research/group/tissue-regeneration-materials/

【新技術の概要】

予め作製した氷微粒子を高分子水溶液が凍結するときの結晶核として利用し、凍結温度を制御して天然高分子の水溶液の氷晶のネットワークの形成を誘導させる。凍結乾燥により氷微粒子及び氷晶からなるテンプレートを除去し、パターン構造、開口表面孔と連通性に優れた内部空孔を持つ多孔質足場材料を作製する技術。

【従来技術・競合技術との比較】

従来の技術で作製した多孔質足場材料では、表面の開いた空孔は一部しかなく、しかも内部の空孔は孤立している。そのため、細胞を足場材料全体に均一に分布させるのは困難で、播いた細胞の大部分は足場材料の表面付近に偏ってしまうという問題があった。

【新技術の特徴】

・空孔の形状や孔径の制御が可能
・表面に開口した空孔を形成し、内部空孔との連通が可能
・マイクロパターン化した多孔質構造の形成が可能

【想定される用途】

・軟骨、骨、皮膚、筋肉などの組織再生
・薬物スクリーニングのためのモデル組織の構築
・創傷被覆材

【関連情報】

・サンプルあり

アグリ・バイオ
2) リン脂質のみで構成される、体にやさしい多孔性粉体材料

物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 医療応用ソフトマターグループ グループリーダー 川上 亘作

【新技術の概要】

生体膜成分であるリン脂質のみを素材とする、多孔性粒子の製造技術を開発した。本材料は脂質二分子膜を基本単位とする低密度固体粒子であり、脂溶性、水溶性、両方の分子を取り込むことができる。製造は凍結乾燥のみで完結するため、工業化も比較的容易と期待される。

【従来技術・競合技術との比較】

医薬品担体として様々な多孔性担体が検討されているが、それらのほとんどは「固い」材料であり、生体適用には副作用の懸念が伴う。本材料は極めて生体親和性が高いリン脂質のみで構成される。同様にリン脂質分子集合体であるリポソームの利用は実質注射剤に限定されるが、本材料は固体粒子であり、より広範な用途が期待される。

【新技術の特徴】

・リン脂質のみで構成され生体親和性が極めて高い
・凍結乾燥のみで製造できる
・低密度多孔性粉体である

【想定される用途】

・医薬品担体
・化粧品の素材もしくは担体

【関連情報】

・外国出願特許あり

アグリ・バイオ
3) 感染症の発生を減らすために~銅・銅合金の抗菌性をもっと活かしませんか

物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 上席研究員 山本 玲子

【新技術の概要】

銅・銅合金に抗菌性があることはよく知られていますが、他の抗菌材料と比較すると、日常生活の中で十分活用されているとは言えません。銅・銅合金の持つ抗菌特性を理解し、簡単な方法で抗菌性能をあげることができれば、もっといろいろな所で活用できる可能性があります。

【従来技術・競合技術との比較】

薬剤を用いた消毒・滅菌等においては、薬剤そのものの生体安全性や耐性菌の出現などの問題があります。銅・銅合金の抗菌活性は半永久的であり、また耐性菌が発生しないという利点があります。本法を適用することにより、銅・銅合金の抗菌活性をさらに高めることができ、用途が広がります。

【新技術の特徴】

・簡単な方法で、銅および銅合金の抗菌活性を高めることができます。
・本法は生体に対し無害です。食品を扱う現場や医療・介護現場等でも活用できます。

【想定される用途】

・医療・福祉機器
・公衆衛生関連機器

アグリ・バイオ
4) ナノ繊維材料を活用したメディカルデバイスの高機能化

物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 上席研究員 小林 尚俊
http://samurai.nims.go.jp/KOBAYASHI_Hisatoshi-j.html

【新技術の概要】

1.短繊維足場材料の特許は、電解紡糸法により作製した不織布から繊維長10-500μmを作製する方法とその短繊維と細胞の複合凝集塊に関する、2.不透明なシルクフィブロインナノ繊維を透明化する方法に関する、3.ポリグリコール酸とコラーゲンのナノコンポジット繊維スポンジで成長因子なしで血管を誘導する材料に関する発明

【従来技術・競合技術との比較】

1.通常のナノ足場材料は、不織布状で内視鏡などを使った低侵襲性治療には対応できないが、本発明では、細胞と足場を太めの注射針から体内へ導入できるので低侵襲な治療に対応できる技術である。2.角膜のような透明な組織再生用の不織布の作製技術で通常は不透明。3.高価増殖因子などを用いないで血管を誘導できる足場。

【新技術の特徴】

・1.低侵襲性治療に対応可能なナノ繊維足場材料。
・2.透明なシルクフィブロインナノ繊維不織布を作製する技術。透明で溶液透過性も高い。
・3.高価な成長因子などを使用せず、材料のみで組織に栄養を供給する血管を誘導する材料。

【想定される用途】

・組織再生足場
・創傷被覆材
・透明性を求められるコンタクトなどの医療デバイス
<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>

物質・材料研究機構 外部連携部門 事業展開室

TEL:029-859-2600 FAX:029-859-2500
Mail:technology-transferアットマークnims.go.jp
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