発表内容詳細

13:40~14:25 アグリ・バイオ
1)  汎用性の高いRNAスプライシングの動的イメージング解析システム
発表資料

麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科 准教授 村山 洋
http://www.azabu-u.ac.jp/department/environment/hygiene/lab/lab_07.html

新技術の概要

ヒト遺伝子の選択的スプラシングの様子を蛍光タンパク質や発光タンパク質を用いて可視化し、生体または細胞を生かしたままで定量測定を可能としたベクターシステム。基本的な組換え実験のみで全ヒト遺伝子に応用が可能な技術。

従来技術・競合技術との比較

実験のセットアップが煩雑だったミニ遺伝子を使った技術と比べ、一般的なクローニングベクターと全く同様に扱えるため、スプライシングに関するゲノムワイドなハイスループット解析を可能とする。

新技術の特徴

・スプライシングの動的変化を利用した遺伝子検査および遺伝子診断
・組換え植物を利用した環境評価システムの新たな構築と応用
・生活習慣病など多因子疾患の病状変化を日常的にモニターする検査システム

想定される用途

・生体および生細胞を用いたスプライシングの動的かつ定量的観察
・スプライシングを標的とした医薬品のスクリーニング
・基礎から応用までバイオ系の幅広い研究分野におけるスプライシング研究

関連情報

・試料提供については、相談の上で個別に対応。
・外国出願特許有り

14:25~14:55 アグリ・バイオ
2)  ダイオキシン類汚染環境モニタリングのためのトランスジェニック植物の開発
発表資料

麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科 教授 其木 茂則
http://www.azabu-u.ac.jp/lab/le_01.html

新技術の概要

ダイオキシン類の中でも、特に環境汚染と生体毒性が問題になっているコプラナーポリ塩化ビフェニールにより、その発現(促進または抑制)が変動する遺伝子をシロイヌナズナ植物ゲノム中に見出した。これらの遺伝子をダイオキシン類汚染のモニタリング用遺伝子として用いる新規なダイオキシン類環境汚染評価法について紹介する。

従来技術・競合技術との比較

ダイオキシン類の高精度分析には高分解能質量検出器付きガスクロマトグラフ(GC-MS)を使用する方法が最良であるが、この機器は高価である上に、分析に時間と費用がかかり、また高度な操作技術を要するという難点がある。ここに提案する技術により、GC-MS法に代わる安価で簡便なダイオキシン類汚染の一次検出が可能になる。

新技術の特徴

・安価で簡便なダイオキシン類検出
・トランスジェニック植物
・多試料の迅速な同時測定

想定される用途

・ダイオキシン類以外の環境汚染物質検出への応用
・トランスジェニック植物培養細胞を用いるダイオキシン類検出キット
・ダイオキシン類検出用cDNAマイクロアレイ

関連情報

・トランスジェニック植物試作可能

J-STORE掲載特許情報

14:55~15:25 アグリ・バイオ
3)  ゲノムの核酸構成塩基偏在性による種の類似性検索
発表資料

麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科 講師 久松 伸
http://www.azabu-u.ac.jp/lab/le_01.html

新技術の概要

現在、各種生物のゲノム解析が行われており、数々の新しい知見が得られている。今回、これら解読されたゲノムの全塩基配列を利用し、任意の区間内における塩基の出現頻度を算出・比較することで、種間の類似性を見いだす新しい手法・ソフトウエアを開発した。

従来技術・競合技術との比較

これまで微生物の種の同定や系統樹の作成は、16SrRNA遺伝子などの普遍的に存在する遺伝子の塩基配列の相同性の違いを利用して行われている。本技術は、ゲノム全体の塩基の遍在性から種の類似性を見いだす新しい方法である。

新技術の特徴

・関連する生物に普遍的に存在する特定の遺伝子(または塩基配列)ではなく、ゲノム全体の塩基の遍在性から種間の類似性を調べることが可能。
・得られた結果は、種ごとに図として視覚化することができ、スコアー化して種間の類似性を検討することが、パソコンで可能。
・ゲノム間の類似性の高い領域を見つけだつことが可能。

想定される用途

・異種の機能的相同領域の検索。
・新しい微生物の分類法の一手法として利用。

関連情報

・ソフトウェア提供については、相談の上で個別に対応。

15:35~16:05 アグリ・バイオ
4)  ヤーコンの含有成分に由来する抗酸化物質
発表資料

麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科 教授 堂ヶ崎 知格
http://www.azabu-u.ac.jp/lab/lf_01.html

新技術の概要

ヤーコン由来の抗酸化物質で、酸により容易に抽出が可能な化合物及びその製造方法を見いだした。当該抗酸化物質は、1)植物からの天然成分由来で安全性に問題ないと思われること、2)抗酸化能は既存抗酸化剤と遜色ないこと、3)水溶性であること、等を特徴とする。食添用水溶性酸化防止剤としての利用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

ヤーコンにはクロロゲン酸などの抗酸化物質が含まれることはよく知られているが、本抗酸化物質はこれらのポリフェノール化合物とは異なり、また従来からの化学物質一覧にも収載されていない。化学構造並びに生理活性などの点において新規の物質であると考えられる。

新技術の特徴

・食経験を有する天然素材成分ないしは誘導体であるので、安全性の評価につながる。
・低分子で水溶性の化合物であるため、生成・抽出などが容易である。
・時間の経過とともに褐変などの変化を起こさない。

想定される用途

・食品添加物
・化粧品
・飲料、健康食品およびサプリメント

16:05~16:35 計測
5)  新しい紫外線線量と線量分布の測定法
発表資料

麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科 准教授 森田 重光
http://www.azabu-u.ac.jp/lab/le_02.html

新技術の概要

紫外線感受性が高い化学物質を微生物大のマイクロカプセルに封入した紫外線線量計を開発した。紫外線に感応して発色したカプセルをフローサイトメータで測定することにより、紫外線の線量およびその分布を測定できるようになった。

従来技術・競合技術との比較

従来の紫外線線量計は平均線量しか測定することができない。したがって、紫外線消毒時に生じる線量分布はシミュレーションで算出する以外方法がなかったが、本技術を用いることにより線量および線量分布を直接的に求めることが可能となる。

新技術の特徴

・紫外線や放射線など物理線の線量と線量分布を測定することができる
・水道分野への適用が認可された紫外線照射装置の性能評価(線量分布測定)に活用可能である

想定される用途

・紫外線消毒装置の性能評価
・放射線照射環境の線量評価
・流動解析のためのトレーサ

関連情報

・外国出願特許有り

16:35~17:20 アグリ・バイオ
特別 講演)  犬のDNAバンクを用いた各種疾患に対する遺伝子解析の計画
発表資料

麻布大学 獣医学部 獣医学科 教授 阪口 雅弘
http://www.azabu-u.ac.jp/~sakaguchi/

新技術の概要

全国の大学附属動物病院を中心に様々な疾患の犬のゲノムDNAおよび血清を採取し,麻布大学内のバイオバンクに保管している。それらの試料を利用して遺伝子の個体差や薬剤の効果、副作用などの関係を明らかにする。

新技術の特徴

・全国11の大学附属動物病院と日本動物高度医療センターに所属する先生方を中心に犬のバイオバンクが発足した。
・飼い主に検体の利用に関する同意を得たうえで、確定診断のついた様々な症例から血液(DNAと血清)と症例情報を収集する。
・これらのサンプルと情報は麻布大学のバイオバンクに保存・登録され、今後の様々な研究に利用される。

想定される用途

・犬の遺伝疾患の原因となる遺伝子変異の同定を行う。
・犬の疾患に対する薬物治療の効果や安全性を遺伝子レベルで解析する。
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