発表内容詳細

10:40~11:10 材料
1)  新しい成膜法による環境浄化複合光触媒薄膜の開発とその応用
発表資料

千葉大学 大学院工学研究科 人工システム科学専攻 講師 魯 云
http://apei.tu.chiba-u.jp/Luyun-HP.html

新技術の概要

本技術では機械摩擦磨耗を利用した、簡便、且つ経済的なもので複雑な形状の担体に金属薄膜を作製できるメカニカルコーティング法(Mechanical Coating Technique, MCT)を提案・開発した。またMCT法を用いてアルミナのボール、円柱、ボタン等にTiO2/Ti複合光触媒薄膜を作製し、高い光触媒機能を発現した。さらに環境浄化などへの応用の検討を行っている。

従来技術・競合技術との比較

従来のCVDやPVD等の薄膜作製法では、大型装置や煩雑なプロセス等が必要で、また平板状の担体上にしか成膜できない問題点がある。本技術のメカニカルコーティング法(Mechanical Coating Technique, MCT)は、機械摩擦磨耗を利用した、簡便、且つ経済的なもので複雑な形状のボール、円柱、ボタン等に薄膜を作製できる手法である。またMCT法を用いて高機能のTiO2/Ti複合光触媒薄膜の作製に成功した。

新技術の特徴

・機械摩擦磨耗を利用した成膜法
・簡便、且つ経済的に複雑な形状の担体(アルミナのボール、円柱、ボタン等)への成膜
・高機能複合光触媒薄膜の作製

想定される用途

・複雑な形状の担体への金属薄膜、複合薄膜、多孔質薄膜、複合光触媒薄膜の成膜
・高機能複合光触媒薄膜を用いた環境浄化
・触媒薄膜、光触媒薄膜、半導体機能性薄膜、薬剤、半導体薄膜ディバイスへの応用

関連情報

・サンプルの提供可能

11:10~11:40 材料
2)  蛍光発光性酸化物ナノ粒子の環境調和型製造方法
発表資料

千葉大学 大学院工学研究科 共生応用化学専攻 准教授 上川 直文
http://chem.tf.chiba-u.jp/~uekawa/indexT.html

新技術の概要

本技術は発光デバイスやバイオマーカーなど多様な応用を有する蛍光発光性ナノ粒子の環境適合性が高い簡便高収率な合成法に関するものである。特に低温液相合成法による酸化亜鉛ナノ粒子の蛍光発光と粒径制御を可能にするものである。

従来技術・競合技術との比較

本技術では従来の溶液法で合成されているセレン化物ナノ粒子などではなく環境適合性の高い酸化亜鉛について、蛍光発光性を有する無機ナノ粒子としての応用展開を可能にするための粒径と蛍光特性制御を35℃での低温溶液反応プロセスにより可能にした。

新技術の特徴

・低環境負荷な溶液反応プロセス
・酸化物薄膜製膜用コーティング材料
・色素増感太陽電池用電極

想定される用途

・生体分子マーカー
・無機EL用材料
・化粧品などの紫外線吸収材料

関連情報

・サンプルの提供可能

11:40~12:10 材料
3)  高効率で短波長光源に対応した光酸発生剤

千葉大学 大学院融合科学研究科 情報科学専攻 准教授 高原 茂

新技術の概要

DUVからVUV領域の光波長に対して適度に光吸収が小さく光酸発生効率が高い脂環構造を有するオキシム系光酸発生剤を見出した。

従来技術・競合技術との比較

本発明における脂環構造を有するオキシム系光酸発生剤の報告が見当たらないばかりでなく、酸発生効率では他の酸発生剤との比較でもかなり大きい。

新技術の特徴

・高い酸発生効率
・短波長側にシフトした光吸収

想定される用途

・DUV-VUV領域の化学増幅型光リソグラフィー用光開始剤
・光パターニング用開始剤

12:10~12:40 デバイス・装置
4)  高出力光渦レーザーの開発
発表資料

千葉大学 大学院融合科学研究科 情報科学専攻 教授 尾松 孝茂
http://physics.tp.chiba-u.jp/~omatsu/

新技術の概要

光渦は光マニピュレーションや超解像顕微鏡などの分野で応用が期待されている新しい光である。しかしながら、通常のレーザー共振器の固有モードのエルミートガウスビームと異なり、共振器から発振させることは難しく、高出力な光渦の発生はいまだ確認されていない。本発明は側面励起固体レーザーにおいて発生する高次の熱レンズ効果を利用することで共振器固有モードとして光渦を発生させることに成功したものである。

従来技術・競合技術との比較

デカルト座標系における電磁場の固有モードでない光渦は共振器から直接発振させることは難しい。従来は共振器内に位相板を配置したり、励起光をドーナツモードにしたりして、共振器に円筒対称性を付加して光渦を発生させていた。しかしながら、これらの技術では、位相板の挿入損失や励起光とレーザーモードの低いモード重なり効率がボトルネックとなり高出力な光渦の発生は実現できない。

新技術の特徴

・極めて簡単な共振器から光渦が固有モードとして発振する。
・特殊な位相板や光学素子が不要であり、パワースケーリングが容易。
・パルス動作が容易。

想定される用途

・光マニピュレーション
・レーザー加工
・超解像顕微鏡

14:10~14:40 情報
5)  手書入力手段を備えた機器・装置用図記号検索プログラム
発表資料

千葉大学 大学院工学研究科 建築・都市環境システム専攻 准教授 檜垣 泰彦
http://yas.tu.chiba-u.ac.jp/

新技術の概要

IEC 60417・ISO 7000で規定された既存の機器・装置用図記号データベースに対して、手書入力にて図形概要を指定し、求める図記号を検索するためのプログラムモジュール。

従来技術・競合技術との比較

従来の機器・装置用図記号データベースにおける検索では、その機能や図形の特徴を文で記述し、それにより検索を行っていた。本方式によればその形状から直接的に検索が可能となる。

新技術の特徴

・図記号の形状的特徴から直接検索が可能。

想定される用途

・IEC 60417やISO 7000で規定されている機器・装置用図記号データベースにおける検索。

関連情報

・サンプルの提供可能

14:40~15:10 情報
6)  非整数次フーリエ変換を利用した画像情報暗号化技術
発表資料

千葉大学 大学院工学研究科 建築・都市科学専攻 准教授 吉村 博幸
http://www.op.tu.chiba-u.ac.jp/

新技術の概要

次数の異なる非整数次フーリエ変換を画像のラインごとに適用して、画像の暗号化を行う技術である。また、逆非整数次フーリエ変換を行うことにより暗号化された画像の復号化が可能である。

従来技術・競合技術との比較

本技術は現在暗号方式の主流である公開鍵暗号方式に比べて、暗号化/復号化アルゴリズムが簡易であるため、暗号化/復号化処理を短時間で行うことが可能である。

新技術の特徴

・コンピューターによる数値演算処理による方法にとどまらず、光演算処理による方法でも実現可能
・静止画像にとどまらず、動画や電子ファイルなどの暗号化にも適用可能

想定される用途

・情報の新たな暗号化/復号化方式
・バイオメトリクス認証システムにおける生体登録情報の加工手法

15:20~15:50 医療・福祉
7)  誘発脳波P50を用いた精神疾患の新しい生物学的指標の開発
発表資料

千葉大学 大学院医学研究院 神経情報統合生理学 助教 松澤 大輔
http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/phys1/

新技術の概要

連続した音刺激による聴覚誘発電位P50に関して観察される抑制現象が、精神疾患では異常を示すと考えられる。本技術は、古典的条件付けの手法を用いて、恐怖条件づけの獲得と消去過程におけるP50抑制の異常が不安障害圏の疾病で見られることを確認した。

従来技術・競合技術との比較

不安障害圏の診断技法は、診断基準と症状を照らして行う問診が基本である。採血や各種画像、心電図などの検査は一般身体疾患罹患の有無を判断だけで、本技術は従来に無い、直接的診断を狙った生物学的手法である。

新技術の特徴

・不安障害圏をはじめとした精神疾患に対する生物学的指標を用いた新しい診断技法である。
・P50抑制現象を利用した、感覚ゲート機構の客観的判定であり、他の精神疾患や脳障害への診断、治療効果判定の応用が期待できる。

想定される用途

・不安障害圏の疾患の診断
・薬物や精神療法の治療効果判定

関連情報

・サンプルの提供可能

15:50~16:20 創薬
8)  腫瘍内部の酸性条件で効果を示す化合物のスクリーニング
発表資料

千葉大学 大学院薬学研究院 遺伝子薬物学講座 助教 深町 利彦
http://www.p.chiba-u.ac.jp/lab/seika/index.html

新技術の概要

本研究は抗腫瘍効果を有する化合物の同定方法に関する技術です。正常組織pHと比較して、腫瘍内部は低pH状態になります。この低pH条件下で高い増殖抑制効果をもつ化合物を選別する方法です。

従来技術・競合技術との比較

これまでの抗癌剤のスクリーニングは正常組織のpH(pH 7.4)付近で行われてきたため、癌細胞だけでなく、正常細胞も阻害を受けました。本技術は正常組織のpHでは効果がないが、癌細胞内の低pH条件でのみ効果を示す化合物を選別する方法です。

新技術の特徴

・固形腫瘍に共通に見られる低pH条件での化合物のスクリーニング

想定される用途

・既に企業、研究所が持つ化合物を用いた抗癌剤スクリーニング
・新規抗癌剤開発

関連情報

・スクリーニングトライアル可能
・外国出願特許あり

16:20~16:50 医療・福祉
9)  レーザーを用いた排尿障害の新規治療法および治療機器
発表資料

千葉大学 医学部附属病院 神経内科 助教 内山 智之
http://www.ho.chiba-u.ac.jp/Neurol/menu/menu0%20top.html

新技術の概要

レーザー照射によって、従来成し得なかった膀胱の感覚を伝える感覚神経線維の神経伝達を選択的に抑制することで、膀胱の収縮を調節している運動神経の機能に影響を及ぼすことなく、膀胱の感覚異常による排尿障害を改善しうる及び治療に適用できることを新たに見出した。

従来技術・競合技術との比較

排尿障害の治療法には、従来、薬物療法と理学療法がある。薬物療法は、不耐性や副作用のため、使用不可例も少なくない。理学療法は、体操・訓練のほか、治療機器も存在するが、不便さや使用抵抗感の強さなどから、汎用されていない。

新技術の特徴

・排出機能に悪影響を及ぼすことなく蓄尿障害を特異的に改善しうる
・全身性の副作用をきたすことなく排尿障害を治療しうる
・ポータブル&パーソナルユースの排尿障害治療機器となりうる

想定される用途

・過活動膀胱、間質性膀胱の治療
・蓄尿障害の治療
・頻尿・尿失禁・の治療
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