発表内容詳細

14:00~14:25 材料
1)  低リーク電流BiFeO3系非鉛強誘電体材料
発表資料

金沢大学 理工研究域 電子情報学系 助教 川江 健
http://materia2.ec.t.kanazawa-u.ac.jp/

新技術の概要

強誘電体BiFeO3に対し、2元素同時置換を行って生成される非鉛強誘電体材料及び圧電体。優れたリーク電流抑制効果及び強誘電特性を示す。 室温及び低周波駆動といった過酷な条件においても明瞭な強誘電体特性が得られている。

従来技術・競合技術との比較

高バイアス域におけるリーク電流値は、従来の元素置換BiFeO3に対して約3桁の抑制に成功。強誘電体特性の極端な劣化は見られず、BiFeO3系材料開発における問題 (リーク電流抑制と強誘電特性の保持の両立)をほぼ解決。

新技術の特徴

・環境を意識した非鉛材料による強誘電体材料
・従来のBiFeO3材料の致命的な弱点である「試料のリーク電流」を大幅に低減
・室温・低周波駆動といった過酷な条件下でも明瞭な強誘電特性

想定される用途

・電子機器の各種キャパシタ
・不揮発メモリの内蔵キャパシタ
・精密駆動回路用アクチュエータ

J-STORE掲載特許情報

14:25~14:55 機械
2)  電磁界空間分布可視化装置~見えない電磁界を見る~
発表資料

金沢大学 理工研究域 電子情報学系 准教授 八木谷 聡
http://reg.is.t.kanazawa-u.ac.jp/

新技術の概要

ビデオカメラで撮影しながら電磁界センサで測りたい空間をなぞり、センサ位置情報と測定された電磁界強度をビデオ画像に重ね合わせて表示。電磁界分布が強度に応じてカラー表示され、見えない電磁界を直感的に認識できる。

従来技術・競合技術との比較

きわめて容易かつコンパクトなシステムであり、オフィスや工場等の現場での電磁環境測定に最適。またEMC試験では従来のノイズスペクトル測定に加えて電磁界空間分布を可視化でき、ノイズ波源の同定・対策に大変有用である。

新技術の特徴

・ハンディタイプのセンサ、ビデオカメラ、PCから構成されるコンパクトなシステム
・使用する現場でリアルタイムに電磁環境測定
・電磁界空間分布をカラーで直感的に把握

想定される用途

・ポータブル電磁界空間分布測定
・電子機器の開発段階におけるノイズ対策・チェック
・学生・技術者の電磁気学/電波工学教育・啓蒙ツール

J-STORE掲載特許情報

14:55~15:25 環境
3)  局所接触型マイクロ波加熱式インジェクタ-バイオ燃料の利用
発表資料

金沢大学 理工研究域 機械工学系 准教授 榎本 啓士
http://formula.w3.kanazawa-u.ac.jp/

新技術の概要

自動車用内燃機関を駆動するための燃料は、石油から精製される液体燃料になってから、様々に変化したが、その相転移過程にさらに積極的に干渉するため、マイクロ波を用いた新たな燃料噴射装置を提案する。

従来技術・競合技術との比較

キャブレタあるいは電子制御式燃料噴射装置では、過渡特性に応答する上で限界があった。本案では、燃料への直接的熱量供給が可能である。これは今後普及すると考えられるバイオ燃料の利用で、大きなアドバンテージとなるであろう。

新技術の特徴

・過渡特性改善が期待できる

想定される用途

・内燃機関用燃料噴射装置
・高効率なバイオ燃料燃焼システム

J-STORE掲載特許情報

15:35~16:00 計測
4)  メタリック塗装などのクリア層厚みの非接触精密測定法
発表資料

金沢大学 理工研究域 機械工学系 教授 安達 正明
http://www.ms.t.kanazawa-u.ac.jp/~physics/index.html

新技術の概要

偏光したレーザーシート光を塗装面に当て、長距離顕微鏡で反射光のパターンを撮影して厚みを測定する。顕微鏡画像を2次元カメラで1回取り込み、レーザーシート光と塗装表面の交線上の各点で、クリア層の厚みが測定可能である。

従来技術・競合技術との比較

非接触なので焼き付け前にクリア層の厚み評価が可能である。画像取り込みと評価計算が簡単に速く行えるので全数検査も可能である。1点測定ではなく、交線上の複数点での厚み測定が同時にできるため、点毎のバラツキや平均値評価がし易い。

新技術の特徴

・顕微鏡を用いているが煩雑なピント調整は不要
・線上複数点で同時測定出来バラツキや精度評価が容易
・20~80μmの厚みを高い繰り返し精度で測定可能

想定される用途

・自動車のメタリック塗装表面上の焼き付け前のクリア層厚みの評価
・表面保護用の透明薄膜の厚み評価

J-STORE掲載特許情報

16:00~16:30 医療・福祉
5)  クローン病の新しい診断方法と予防・治療への応用の可能性
発表資料

金沢大学 医薬保健研究域 薬学系 准教授 加藤 将夫

新技術の概要

健常人や潰瘍性大腸炎患者に比べ、クローン病患者の末梢血中レベルが有意かつ顕著に低い生理活性物質Xを同定した。また、クローン病発症リスクが統計学的に有意に高いヒトゲノム配列(diplotype)を見出した。

従来技術・競合技術との比較

クローン病の診断は、従来内視鏡検査など臨床的な所見に基づいて行われており、客観性が不十分であった。本技術で見出された生理活性物質Xは、クローン病のバイオマーカーとして、定量的確定診断基準となる可能性を持っている。

新技術の特徴

・末梢血中での濃度がクローン病患者で低くなるバイオマーカーを発見した。
・生理活性物質Xを欠損すると消化管における抗炎症作用が低下する。
・生理活性物質XはUV検知器のついたHPLCで測定できる。

想定される用途

・クローン病の確定診断
・クローン病の治療
・クローン病発症リスクの推定

J-STORE掲載特許情報

16:30~17:00 医療・福祉
6)  肝臓由来分泌タンパク質を標的とした2型糖尿病等の治療
発表資料

金沢大学 医薬保健研究域 医学系 准教授 篁 俊成
http://www.m-kanazawa.jp/ http://www.teamdiet.jp/

新技術の概要

2型糖尿病患者の肝臓での包括的遺伝子発現プロファイルから、インスリン抵抗性と糖負荷後2時間血糖値に肝遺伝子発現が相関する分泌タンパクを同定した。当該タンパク質を利用して2型糖尿病の診断、治療、薬剤を開発できる。

従来技術・競合技術との比較

2型糖尿病は網膜・腎・神経の合併症や虚血性心疾患などの動脈硬化性疾患を促進することで人類のQOLと生命を脅かしている。本技術は未だ有効な治療法が確立されていない2型糖尿病の新たな治療法などの開発に有効である。

新技術の特徴

・特定タンパク質の投与が全身でのインスリン抵抗性を誘導し糖負荷後の高血糖を惹起することを見出し、その機序を明らかにした。
・特定タンパク質が血管内皮細胞の増殖を抑制し、血管壁細胞の増殖を強力に誘導することを明らかにした。

想定される用途

・2型糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性疾患等の血管障害を検出する方法
・特定タンパク質を有効成分として含む血管障害の予防または治療薬の提供
・2型糖尿病や動脈硬化性疾患等の血管障害に罹患するリスクを評価する方法
・2型糖尿病や動脈硬化性疾患等の血管障害を予防または治療する医薬のスクリーニング方法

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>