発表内容詳細

10:30~11:00 材料
1)  真空紫外光を用いた極薄膜の作製
発表資料

宮崎大学 工学部 電気電子工学科 教授 横谷 篤至
http://www.miyazaki-u.ac.jp/~deee_01/

新技術の概要

半導体プロセスにおいて熱を利用しないで行う処理技術は、低コスト、低ダメージの観点から開発が求められている。本技術ではアンモニアとシランガスを原料に用いることにより室温付近の低温で窒化膜を形成する方法を提案した。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術では主に高温による処理が中心とされてきた。半導体は熱に弱く、加熱すると歩留りが悪くなる上に、加熱のためのエネルギーを要し、省エネルギーの観点からも低温で行うことにメリットがある。 本技術は原料ガスに応じた波長を用いることで低温でのSiNx薄膜の作製を可能にする。

新技術の特徴

・光化学反応を用いた低温ドライプロセスであること。
・ナノメーターレベルの極薄膜の作製に適している。

想定される用途

・半導体ゲート酸化膜などの部分窒化層の形成など

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11:00~11:30 材料
2)  高比表面積水酸化ニッケルの合成とナノシートおよびヘキサゴナルプレートへの変換
発表資料

宮崎大学 工学部 物質環境化学科 准教授 酒井 剛
http://www.chem.miyazaki-u.ac.jp/

新技術の概要

200m2/gを超える高比表面積水酸化ニッケルを合成する手法を確立し、それを150m2/g以上の比表面積を有するナノシートおよびマイクロレベルの大きさを有するヘキサゴナルプレートに変換する技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較

これまで報告されている水酸化ニッケルに比べて格段に大きな比表面積値を有するナノシートおよびマイクロレベルで形状が制御されたヘキサゴナルプレートを用いることにより、二次電池用正極材料の高性能化を目指す。

新技術の特徴

・200m2/g以上の高比表面積を有する水酸化ニッケル
・150m2/g以上の高比表面積を有する水酸化ニッケルナノシート
・厚さが20~500nmの水酸化ニッケルヘキサゴナルプレート

想定される用途

・二次電池用正極材料
・キャパシタ用電極材料

関連情報

・サンプルの提供可能

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11:30~12:00 電子
3)  基本的な素子だけで複雑な識別をおこなう電子回路
発表資料

川内職業能力開発短期大学校 電子技術科 講師 寺村 正広
http://www.ehdo.go.jp/kagoshima/sendai/

新技術の概要

マイクロプロセッサを利用せず、基本的な回路素子のみで、従来より複雑な識別が可能な電子回路である。例えば、二つの測定値のうち、一つの測定値によって他方の許容誤差の範囲が異なる識別、蓄電池に残された電力量を推定する識別、などの複雑な識別が可能である。

従来技術・競合技術との比較

複雑な識別を行う場合、従来、マイクロプロセッサとソフトウェアを用いる。その他、メモリ、AD、DA変換素子、ソフトウェア、ソフトウェアの動作テスト、なども必要である。提案の回路は、ソフトウェアを必要とせず、基本的な素子だけの回路であり、機器への組み込みが容易である。

新技術の特徴

・回路のみで複雑な識別が可能である。
・基本的な素子だけの回路であり、マイクロプロセッサ、AD、DA変換、メモリ、などの素子が不要である。
・ソフトウェアを必要としない。

想定される用途

・ある計測値に応じて、他の計測値の許容範囲が異なるような製品の検査
・計測する位置によって、許容される誤差が異なるような製品の検査
・蓄電池に残された電力量の推定

13:20~13:50 アグリ・バイオ
4)  筋肉の新規タンパク質の発見及びそのmRNAの測定方法
発表資料

鹿屋体育大学 体育学部 スポーツライフスタイル・マネジメント系 教授 松田 貞幸

新技術の概要

本発明である筋肉の新規タンパク質は、ミトコンドリアに局在するα-ケトグルタル酸脱水素酵素複合体の一成分酵素であるジヒドロリポアミド・サクシニル転移酵素遺伝子の選択的スプライシングの産物である。二種類のアイソフォームがあり、mRNAを特異的にRT-PCRでスクリーニングする方法を確立した。 

従来技術・競合技術との比較

医療及び畜産関連分野など幅広く利用できる可能性を有している新技術である。

新技術の特徴

・先天的な原因不明の筋肉・心筋疾患の診断の検出に有効である。
・家畜の肉質検査への利用が可能

想定される用途

・医療用の診断用途
・家畜の鮮度等を含む肉質検査
・本新規タンパク質の抗体の製造

13:50~14:20 製造技術
5)  省タングステンで長寿命の切削加工用二層構造超硬チップ
発表資料

鹿児島大学 工学部 機械工学科 教授 近藤 英二

新技術の概要

超硬合金の薄板の表層と高速度鋼の母材からなる二層構造を特徴とする切削チップで、タングステン使用量が大幅に減り、また工具摩耗の増加に伴う切削抵抗(温度)の上昇を抑制することで工具寿命が大幅に長くなっている。

従来技術・競合技術との比較

従来の超硬合金(JIS M20 K10)を使った切削チップ(厚さ約6mm)に比べ、同じ寸法のチップであれば超硬合金の使用量は1/10以下、タングステンカーバイトの割合は1/7以下であるが、工具寿命は2倍以上である。

新技術の特徴

・従来の超硬チップに比べ、タングステンの使用量は1/7以下である。
・工具摩耗に伴う切削抵抗、切削温度の上昇が小さい。
・従来の超硬チップ(JIS M20 K10)に比べ、工具寿命は2倍以上である。

想定される用途

・ステンレス鋼などの難削材の荒削り加工(旋盤加工)
・ドリル加工
・その他の切削加工

関連情報

・サンプルの提供可能

14:20~14:50 医療・福祉
6)  骨力学構造欠陥生体計測器と骨粗鬆症予防器
発表資料

鹿児島大学 理学部 物理科学科 教授 立野 洋人

新技術の概要

近年骨密度が正常でも骨折する骨構造欠陥型骨粗鬆症が知られ、捩れ振動と縦振動の骨音速でポアソン比として骨を評価した。骨粗鬆症の予防は歩行成分低周波による100%変調超音波で構成した擬歩行運動負荷により行う。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では超音波やX線の透過量で骨密度として評価され、骨構造欠陥型骨粗鬆症を評価できない。運動軽減負荷ラットの骨は負荷回復後も骨密度は回復するが骨構造は回復しない実験結果があり、常に運動負荷をかける必要がある。

新技術の特徴

・骨構造欠陥型骨粗鬆症を評価できる(骨密度の欠損も骨構造欠陥であり、計測可能)
・10Hz前後の擬歩行負荷を超音波振動子でコンパクトに形成でき、仕事椅子や自動車等の床・座面・アクセルペダルに取付け可能
・擬歩行負荷は低周波変調した超音波で加振し生体内の緩和現象で低周波変換するため、環境に対して可聴音波振動の放出がない

想定される用途

・骨構造欠陥型骨粗鬆症の評価
・長期臥床患者・運動不足の人・閉経後の女性への40%程度の運動負荷増強
・仕事椅子や自動車等の床・座面・アクセルペダルへの装着、無重力宇宙空間居住者への擬歩行負荷器

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

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15:00~15:30 創薬
7)  癌への遺伝子・ウイルス治療薬と肝疾患への再生医薬
発表資料

鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 遺伝子治療・再生医学 教授 小戝 健一郎
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~anatomy2/

新技術の概要

革新的な癌治療薬となる高度なウイルス/遺伝子治療薬を、作製の基盤技術から独自開発し、具体的な癌治療薬も開発した。新規の増殖因子のHB-EGFが、強力な肝障害阻止・再生能を持ち肝疾患への革新的治療薬となることを見いだした。これらシーズでバイオ・医薬の総合的な事業を目指している。

従来技術・競合技術との比較

癌へのウイルス・遺伝子治療薬は、バイオ受託事業を可能にする唯一の作製技術で、癌医薬としての性能も従来技術を遥かに凌ぐ。HB-EGF肝再生医薬は従来の研究レベルで最高のHGFを治療効果で凌ぐ。

新技術の特徴

1.ウイルス/遺伝子治療薬は癌への革新的治療薬として開発が期待されているが、効率的作製技術がないため医薬の研究開発は非効率で、試薬事業化も不可能であった。我々は従来技術を医薬性能で凌ぐ高度なウイルス/遺伝子治療薬を効率的に作製できる画期的基盤技術を初めて開発し、さらに癌治療薬も研究開発し、 試薬から医薬までの総合的な事業計画を進めている。
2. 肝疾患への既存の医療は対症療法にすぎない。我々は増殖因子のHB-EGFが、(HGFより強力に)肝障害阻止と肝再生治癒を誘導することを見出した。これは肝疾患根治医薬の増殖因子製剤として市販化が見通せるシーズである。これらの技術、事業化の展望を紹介する。

想定される用途

1. 医薬(癌、肝疾患)
2. 癌治療や分子生物学の研究に活用できる独自ベクターの受託作製販売

関連情報

・外国出願特許あり

15:30~16:00 製造技術
8)  廃棄ガラス繊維強化プラスチックを用いた多孔質セラミックスの製造方法
発表資料

宮崎大学 工学部 機械システム工学科 助教 木之下 広幸
http://www.miyazaki-u.ac.jp/mech/

新技術の概要

本発明は、粘土に廃棄されるガラス繊維強化プラスチックを混合して焼成することにより、プラスチック成分を分解し、残留するガラス繊維により強化された高強度かつ軽量な多孔質セラミックスの製造方法を示したものである。

従来技術・競合技術との比較

これまでに廃棄FRPの破砕物と熱硬化性樹脂との混合物をプレス加工して床材、舗装材ブロックとする技術が提案されている。本発明は、多用されている熱可塑性樹脂の廃棄FRPについて有効利用を可能にする技術である。本発明では、ガラス繊維の高強度な特性を考慮した製造方法により、軽量、高強度かつ透水性を有する多孔質セラミックスが製造可能である。

新技術の特徴

・従来、有効活用が困難であったガラス繊維を含む廃棄プラスチックの再利用が可能である。
・本発明に係るセラミックスの製造方法によれば、軽量であると共に、強度の高い多孔質セラミックスを製造することができる。
・この製造方法では、専用ではなく一般的な粘土が利用できるので安価に製品を作ることができる。

想定される用途

・高強度多孔質タイル
・舗道用吸水性ブロック
・植木鉢等の焼き物

関連情報

・サンプルの展示は可能、試作については費用がかかるため要相談

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16:00~16:30 機械
9)  雨水等を用いたビル壁面等の冷却装置-ビル空調電力等の省エネ型環境改善装置-
発表資料

鹿児島大学 工学部 機械工学科 教授 門 久義

新技術の概要

本技術は、水の蒸発潜熱を利用したビル外壁面等からの冷却放熱技術である。壁面には極細のポリエステル繊維を用いた不織布を貼り付け、水を湿潤させることにより壁面から放熱する。水の消費量は1時間・1m2当り12リットル程度で、他に所要動力を必要としない。実験結果から試算すると、壁面温度50℃、気流温度35℃、壁面への平行気流速が2m毎秒の場合、40m2の壁面から約82kWの放熱が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

既存の屋上・壁面緑化技術では、基本的に草木や苔の植栽が行われている。屋上緑化においては、草木への水供給のために地面下に不織布を埋設するなどの方法が取られている。壁面の冷却においては、外側に格子状の日除けを設置する方式、枠組を設置してプランターによる植物の植栽、苔パネルの取り付け、水膜の流下による窓ガラスの冷却などがある。これらはいずれも保守・点検がかなりの負担となり、また所要エネルギーも比較的大きい。

新技術の特徴

1.ビル壁面冷却装置のために消費される駆動エネルギーがほとんどない
2.ビル壁面等への取り付け方法が比較的容易で低コストである
3.消費する水量は1m2当り1時間に約12リットルと非常に少ない

想定される用途

1.低層のオフィスビル、量販店の店舗ビル、コンビニエンスストア、駐車場ビルなどの外壁への取り付け
2.曲面形状を持つ壁面、強度不足のために屋上緑化が不可能なビル屋上、金属外板の構造物への取り付け
3.不織布に広告やデザイン画を描いたものを利用し、プレゼンテーションと放熱の相乗効果も可能

関連情報

・希望により有償で施工可能
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