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発表内容詳細

10:10~10:40 アグリ・バイオ
1)  加圧による細胞の簡易保存方法~持ち運び可能な輸送容器~
発表資料

創価大学 工学部 環境共生工学科 教授 清水 昭夫

新技術の概要

細胞を10気圧以下の圧力下で保持することにより冷凍することなく保存する方法を提供する。また、本保存装置は比較的小型であり加圧した状態で移動させることが可能であり、輸送容器としても利用可能である。

従来技術・競合技術との比較

加圧する事により氷点下以上の水が凍らない温度で保存できる。同時に同じ条件で数種類の細胞を別々に保存可能である。また、培養溶液をそのまま利用できるという利点がある。

新技術の特徴

・氷点下にしなくても細胞保存ができ持ち運びが可能である
・数種の細胞を一度に同一条件で混ざることなく別々に保存可能
・細胞を均一に処理でき、同時に何種類もの細胞を同一条件で保存可能
・特殊な薬品が不用

想定される用途

・医療分野、製薬分野、畜産分野、及び生化学等の学術分野における細胞保存
・細胞輸送
・細胞を有する食品等の分野

関連情報

・サンプルの提供可能

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10:40~11:10 アグリ・バイオ
2)  細胞の単離と培養が簡便なマイクロチャンバーアレイ
発表資料

創価大学 工学部 生命情報工学科 教授 久保 いづみ
http://home.soka.ac.jp/~kubo/

新技術の概要

マイクロ流路とウェルを設けた円形状のマイクロチャンバーアレイに遠心力を利用して細胞懸濁液を流すことにより、簡易に細胞を単離することができる。また、気体透過性の材料でアレイを作製することにより、そのまま培養もできる。

従来技術・競合技術との比較

従来技術(コロニー法や限界希釈法)より、細胞培養用液の希釈工程が簡略化されるうえ、単離された細胞をそのまま培養することができ、作業のスループットが大幅に向上する。また、コンタミネーションのリスクも低減できる。

新技術の特徴

・ディスクを回転させるだけで、多数の細胞を単離できる。
・単離された細胞を、ディスク上で増殖させることができる。
・細胞中の遺伝子を増幅反応することで、特定細胞を検知することができる。

想定される用途

・食中毒菌の検出
・癌細胞の検出
・ウィルス感染細胞の検出

関連情報

・サンプルの提供可能

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11:10~11:40 エネルギー
3)  メタマテリアルを使用したソリッドキャパシタステート電池
発表資料

明星大学 名誉教授 特別顧問 主幹研究員 大塚 寛治

新技術の概要

大きなマイナスの比誘電率と比透磁率を持つメタマテリアルを使用し、キャパシタ構造を作り、電力蓄積用あるいは自動車などの動力用電池に供する。

従来技術・競合技術との比較

Liイオン電池など化学電池の信頼度の問題、入出力の制限、電気二重層電池の電圧制限、容量不足を完全に排除できる理想的なソリッドステート型電池である。

新技術の特徴

・大きなマイナスの比誘電率と比透磁率を持つメタマテリアルを使用する。
・クラーク数の大きな材料のみを使用し、環境にやさしい材料構成である。
・単純構造で作りやすく、大量生産が可能である。

想定される用途

・分散設置可能な電力の蓄積用途(あらゆる装置の電力供給源)
・電動二輪車、自動車など移動体用動力電源用途
・モーバイル電子機器用電池(パソコン、携帯電話)

関連情報

・外国出願特許有り

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11:40~12:10 機械
4)  新時代への圧縮空気自動車
発表資料

青山学院大学 理工学部 機械創造工学科 教授 林 光一

新技術の概要

本技術は、圧縮空気によって動力を発生する動力発生部および圧縮空気の生成・貯蔵部を備えた車両であり、タービン式エアモータとスーパーチャージャ機構を組み合わせた手法を用いている。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、従来技術(ピストンエンジン駆動の自動車)と比較して、過給システムにおける圧縮技術の手法が競合するが、タービン式エアモータ駆動により低環境負荷および電気自動車と比較して走行性能の向上が期待できる。

新技術の特徴

①タービン駆動装置に過給システムを併用することにより、効率を向上させることに成功した。
②スーパーチャージャ機構を織り込むことが出来る。
③1回の圧縮空気充填(300気圧、300L相当のタンク)で300km以上の連続走行が期待される。

想定される用途

①脱ガソリンおよびCO2削減効果のある車両。
②コジェネレーションシステムにおける発電用動力装置。

関連情報

・見学可能

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13:30~14:00 製造技術
5)  微細金型の基材選択と熱処理等による離型性への取り組み
発表資料

独立行政法人東京都立産業技術研究センター 研究開発部 先端加工グループ 機械加工研究室 研究員 寺西 義一
http://www.iri-tokyo.jp/

新技術の概要

金型で作製した成型物を抜き取る(離型する)ことは、そのスケールが小さいほど(特にサブミクロンレベル以下で)困難である。この問題を解決するため、金型材料を選び、熱処理や表面処理を行い、金型基盤に潤滑性、離型性を持たせた。

従来技術・競合技術との比較

従来、離型用の前処理としてフッ素系のコート材を金型に塗布する方法などが用いられてきた。一方、本技術による微細金型は、それ自体の表面に潤滑性および離型性を持たせるため、前処理の必要がない。

新技術の特徴

・金型自身へ離型性を持たせる。
・金型への離型性の皮膜をしない。
・皮膜による金型の精度誤差、離型膜の剥離、再塗布の必要性等がない。

想定される用途

・微細成形金型への適用
・微細非球面レンズ金型への適用

14:00~14:30 製造技術
6)  局部加熱による微細管のフレキシブルなダイレス加工
発表資料

首都大学東京 大学院理工学研究科 機械工学専攻 教授 真鍋 健一

新技術の概要

高周波加熱やレーザー加熱による局部加熱方式を利用し、金型工具を一切使わないフレキシブルなマイクロチューブの創成を実現した。また、温度分布周方向付与による異形形状化とそれに適した金属管材用の結晶粒微細化法を提案する。

従来技術・競合技術との比較

従来技術(金型引抜き)では、超微細/高精度なダイス・プラグ・マンドレルの製作が困難、加工プロセスのフレキシビリティに欠けるなどの問題がある。新技術は、各仕様寸法に対応した金型工具が必要なく、各種製品形状に対して高い自由度をもつ高度化加工技術であり、従来の問題を解決した。

新技術の特徴

・金型工具を一切用いないフレキシブルなダイレス引抜きによる微細管の創成法
・断面形状を異形形状に成形しながら縮径加工が可能となるため、長手方向も含めたより複雑形状部品の創成が可能。
・連続結晶粒微細化工程と組み合わせれば、初期断面形状が「幾何学的相似則」に従って変形するので、より微細管の創成に適している。

想定される用途

・無痛注射針
・医療用マイクロ部品(カテーテル、ステント、その他)、美容整形用微細器具
・マイクロ伝熱部品、マイクロセンサー部品

関連情報

・相談により試作可能

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14:30~15:00 計測
7)  センサ・ネットワーク用低消費電力ガス・センサ、超音波距離計測
発表資料

工学院大学 グローバルエンジニアリング学部 機械創造工学科 教授 疋田 光孝
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1022/

新技術の概要

①SAWセンサ用遅延線と2ケのSAW基準遅延線による、温度に対する自己補償機能を有するガス・センサ装置。 ②超音波の連続波を利用し、大振幅のパルスを扱うことによる消費電力の増加を生じさせない距離計測システム。

従来技術・競合技術との比較

①従来技術(水晶基板を用いたSAW遅延線で発振器を構成)より低消費電力化、装置の小型化、簡略化が図れる。 ②超音波の連続波を用いることで、従来技術(パルスエコー法)では難しいセンサ・ノードへの適用が可能である。

新技術の特徴

・低消費電力
・小型かつダイナミック・レンジの大きいSAWセンサ
・ダイナミック・レンジの大きい超音波距離計測システム

想定される用途

・燃料電池自動車の水素ガスの漏洩、環境汚染ガス等のセンシング
・病院の患者、老人住宅の住人などの行動の遠隔モニタリング

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15:20~15:50 情報
8)  ディジタルTV・ユビキタス機器内蔵GPU
発表資料

法政大学 情報科学部 ディジタルメディア学科 教授 池戸 恒雄
http://www.parims.org/

新技術の概要

組込型GPU(グラフィックスプロセッサ)の回路および装置に関し、低消費で高速処理に対応した描画プロセッサの画像品質に係るアンチエイリアス技術を中心としたエンジン、シェーダー、レンダラーを含む全体回路(特許出願7件)

従来技術・競合技術との比較

GPUは、従来は高速処理や画質向上が課題であったが、近年はユビキタス機器に対応する低消費とコストが新たな課題となっている。本技術は、新アルゴリズムに基づきこれらを解決する総合的なハードウエア技術である。

新技術の特徴

・画質(ポリゴン形状、影、テキスチャなど)の向上
・実時間処理(10億ポリゴン/秒以上の描画能力)
・低消費・低コスト(ハードウエア規模)

想定される用途

・ディジタルTV、カーナビ等の今後のネット接続展開に対応した組込型アミューズメントプロセッサ
・立体TV対応や立体映像プロセッサ対応のGPU
・IPとしての携帯機器への組込

関連情報

・回路の一部を参考資料として提出あるいは企業内技術プレゼンテーション可能。

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・ポリゴン・シルエットライン・アンチエイリアス回路(特願2005-359568)

15:50~16:20 情報
9)  USB接続の記憶装置のための暗号化中継装置
発表資料

神奈川工科大学 情報学部 情報工学科 教授 木村 誠聡
http://www.ess.ic.kanagawa-it.ac.jp/

新技術の概要

特定のパソコンや暗号化ソフトウェアに頼ることなく、USB接続の記憶装置のデータを暗号・複合化する中継装置を発明した。これによりOS等に頼ることなく、不特定のパソコン、不特定のUSB接続の記憶装置でも暗号化が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

従来技術はPC上のソフトウェアやUSB接続の記憶装置上に暗号化システムや認証システムが搭載されている。しかしこれらを使うには特定のソフトウェアや装置等に依存することになる。本発明は汎用のUSB接続の記憶装置を対象に不特定のPCやOSに対して用いることができる。

新技術の特徴

・不特定のPCやUSB接続の記憶装置に対応可能
・OSに依存しない

想定される用途

・汎用のUSB接続の記憶装置に対するデータ保存
・コンピュータを起動させるためのOSやデータなどの持ち運び

J-STORE掲載特許情報

16:20~16:50 機械
10)  ロボットマニピュレータの機構の多様化に向けて
発表資料

神奈川工科大学 工学部 機械工学科 准教授 有川 敬輔

新技術の概要

全方位270度以上の広い可動範囲を有する、受動球関節と等価な機構を開発した。これにより、既存のパラレルマニピュレータの可動範囲を拡大できるばかりでなく、従来、機械モデルとしての実現が困難であった機構を使って、新たなロボットマニピュレータを構成することも可能となる。

従来技術・競合技術との比較

凸球を凹球で包んだ典型的な構造の場合、可動範囲は大きくても全方位60度程度である。一般的な球面リンク機構を用いれば、ある程度の可動範囲の拡大を図れるが、この場合、可動範囲内の特定の状態(特異姿勢)になると球関節との等価性が失われるという別の問題が生じる。

新技術の特徴

・全方位270度以上の広い可動範囲
・特有の形状を有する4自由度球面リンク機構により構成
・特異姿勢回避機能(球関節との等価性を失う状態が受動的に回避される)

想定される用途

・ロボットマニピュレータの機構の多様化
・球関節を必要とする各種機構の可動範囲拡大

J-STORE掲載特許情報

・等価球関節構造(特願2008-063357)
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