発表内容詳細

13:30~14:00 情報
1)  あの時のあれが探せるデスクトップサーチ技術
発表資料

東京工業大学 学術国際情報センター 情報基盤部門 教授 横田 治夫
http://yokota-www.cs.titech.ac.jp/

新技術の概要

情報システム中のファイルに対するアクセス履歴(ログ)を解析し、高い頻度で同時に利用されている複数ファイルの間の関連度を算出することで、キーワードを含まない図やデータファイルも検索可能とする技術

従来技術・競合技術との比較

ディレクトリ階層では見つけられないファイルを検索する技術としてデスクトップサーチとメタデータサーチがあるが、前者はキーワードを含まないファイルを検索できず、後者は実用的に適切なメタデータの設定ができないという問題点がある

新技術の特徴

・これまでに検索することが困難であった様々な形態のファイルが同時期アクセスしたという履歴から探し出すことが可能に
・ファイル一つ一つにメタデータを付加しなくても、他のファイルとの関連から芋ずる式に見つけ出せる
・アクセスログ解析によるファイル間関連度を使い、ある作業に使ったファイル集合の仮想的なフォルダを提供することも可能

想定される用途

・個人のPCに載せて、従来のディスクトップサーチエンジンの置き換え
・企業のシステムに載せ、企画書に使った関連資料の整理など、企業内の共有ファイルの検索や管理に利用
・ファイルだけでなく、Webアクセスログと連携させて企画書等で参考にした Web ページを思い出させることも可能

関連情報

・試作ソフトウェアの提供可能

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14:00~14:30 医療・福祉
2)  鮮明化超音波画像に基づく人体パーソナルモデリングと機器設計
発表資料

新潟大学 地域共同研究センター 教授 尾田 雅文
http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/R?ISTActId=MEMBER&userId=954&lang_kbn=0

新技術の概要

医療機器や福祉用具のオーダーメイド環境を提供するために、安価かつ被ばくの危険のない超音波計測法を適用し、個々の人体形状を考慮したモデリングならびに機器や用具を装着した際の作用応力のシミュレーション環境を構築した。

従来技術・競合技術との比較

超音波エコー画像をWavelet解析することにより鮮明化し、脂肪や筋、骨の境界を適確に抽出するとともに、予め用意した標準モデルにFFD法を適用することにより、エコーが得にくい領域を補間することが可能である。

新技術の特徴

・人体形状計測を行うために超音波画像に対し、Waveletフィルターを利用した鮮明化技術を駆使している
・人体横断面画像に基づいた標準3次元モデルを用いることで、超音波エコーが得られにくい領域を補間することができる。
・個々人の形体を考慮した3次元モデルを用いて、機器類の装着時の応力状態をシミュレーションし、事前に不具合を明らかにできる

想定される用途

・義肢装具など、身に付けて使用する福祉機器関連の製造分野
・NPPV鼻マスクなど、身に付けて使用する医療機器関連の製造分野
・超音波エコー画像等、画像鮮明化を必要とする分野

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

14:30~15:00 アグリ・バイオ
3)  シソポリフェノールの超分子複合体形成能を利用した分離精製技術
発表資料

香川大学 大学院農学研究科 生物資源利用学専攻 教授 田村 啓敏
http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/tamura/TOP.html

新技術の概要

シソのアントシアニンがツユクサのフラボノイドと疎水的な相互作用により選択的分子認識をし、Mgを中心金属とする分子量約1万の超分子になる。水に対する溶解度の差から効率良くアントシアニンを分離できる。

従来技術・競合技術との比較

シソにはアディポネクチン生成活性のあるシソニンとアレルギー抑制効果のあるロズマリン酸が比較的多い。これらの分離精製には、従来HPLCが使用されたが、コスト高であり、分離操作に長時間かかった。

新技術の特徴

・機能性アントシアニンの分離
・機能性フラボノイドの分離
・希少金属の分離

想定される用途

・色素添加物
・機能性色素素材
・アレルギー抑制試薬

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

15:10~15:40 材料
4)  結晶軸配向性ナノシート状BaTiO3と誘電体、圧電体材料への応用
発表資料

香川大学 工学部 材料創造工学科 教授 馮 旗

新技術の概要

層状チタン酸のナノ粒子をBa(OH)2の水-アルコール混合溶液中で水熱処理して,厚さ約200 nmのナノシート状BaTiO3材料の合成に成功した。この試料を溶液に分散させた後に、スピンコーディング法で配向させることができた。配向したナノシート状BaTiO3ナノ粒子は、[110]結晶軸方向へ強い配向性を示すことがわかった。この材料は、コンデンサーの誘電体材料や鉛フリー圧電材料への応用が有望視されている

従来技術・競合技術との比較

従来方法では、BaTiO3球状ナノ粒子しか合成できない。球状粒子から配向性セラミックの作成が不可能である。本技術で合成したナノシート状粒子は容易に配向させることができ、配向性セラミックス材料を作成できる。配向性セラミックスは、高い誘電性と圧電性を実現できる。

新技術の特徴

・ナノシート状BaTiO3粒子
・配向性セラミックス薄膜、厚膜への応用
・高い誘電率、圧電特性

想定される用途

・セラミックス積層コンデンサー
・圧電体圧膜、薄膜
・誘電体関連製品

関連情報

・サンプルの提供可能

15:40~16:10 材料
5)  液晶/高分子の相分離構造を有する温度依存型日射透過制御素子
発表資料

産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 環境応答機能薄膜研究グループ 研究員 垣内田 洋
http://unit.aist.go.jp/mrisus/ci/introduction/kadai19.html#syoene

新技術の概要

日射透過率が気温変化により自律的に制御される、次世代省エネ型の自動調光窓材を開発した。これはホログラフィック露光による相分離で形成した高分子-液晶相からなるサブミクロン周期構造を有し、液晶の相転移で光伝播方向を変えるという従来にない原理で動作する。

従来技術・競合技術との比較

これまで電場や温度制御による調光窓材が提案されているが、素子や周辺機器の構成が複雑であったり採光性が低かったりなど課題があった。我々の調光素子は原料が安価でかつ作製手順が少なく、調光時のスペクトルを幅広く制御できるため、コスト・性能面で有利な点が多い。

新技術の特徴

・室温近傍の温度変化により特定の波長域で光進行方向や偏光特性が高効率に切り換わる。
・素子の構造設計により、調光スペクトルの形状、光進行方向、応答温度などを所望の特性に調整できる。
・ホログラフィック露光で原料中に相分離を誘起して格子形成するという、単純な作製工程でありポリマーフィルムにも作り込めるため、コスト低減や用途拡大が期待される。
・材料の組み合わせにより、応答温度を室温付近から100℃以上の範囲に調整でき、温度・光センサー的用途への応用も期待される。
・素子を微細セル状にし画素とすることで、領域毎で任意に光伝搬方向や選択波長を変えられるため、分光器や表示デバイスとしての展開も期待される。

想定される用途

・建物や移動体で普及が進んでいる遮熱(断熱)型の複層窓ガラスやlow-e膜に取って代わる、次世代型の省エネ窓材
・温度変化に伴う調光を利用した、温度・光センサー、分光フィルム、光制御デバイス、表示素子

関連情報

・サンプルの提供可能

16:10~16:40 環境
6)  放電発生装置による排ガス・排水処理技術
発表資料

愛媛大学 大学院理工学研究科 電子情報工学専攻 准教授 門脇 一則
http://hv.ee.ehime-u.ac.jp/

新技術の概要

放電により生成される電子や光のエネルギーを利用して、排水中や排ガス中に含まれる有害物質を分解する研究が盛んです。私たちは、電圧の極性を急激に反転させることにより放電を比較的容易に広げる方法を発明し、それに基づく高性能な繰り返しパルス発生装置を開発しました。

従来技術・競合技術との比較

一般的な単一パルスによる放電と比べて、極性反転パルス放電は、電圧の設定を低くしても放電を引き起こすことができるだけでなく、高い排ガス分解処理効率を得ることができるのが特徴です(kadowaki et al. IEEJ Trans. FM、127、 9、 pp.553-529、2007)。

新技術の特徴

・モータ部品などの絶縁試験に用いる評価用電源(耐サージ性能評価用)としても、極性反転パルス発生装置を利用できます。
・高効率なオゾン発生装置としての利用も可能です。
・高効率な大気圧放電を引き起こせる利点を生かし、医療やバイオ分野への応用することも考えられます。

想定される用途

・塗装工場などからの排出ガス中に含まれるVOC(揮発性有機化合物)の分解
・ディーゼル排ガス中の窒素酸化物の処理(酸化促進)
・水中に含まれる難分解性物質の分解促進

J-STORE掲載特許情報

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