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発表内容詳細

11:15~11:45 医療・福祉
1) 強固な骨接着性を示す亜鉛修飾型チタン系インプラントの開発
発表資料

秋田大学 工学資源学部 環境資源学研究センター 准教授 山本 修
http://www.cges.akita-u.ac.jp/

新技術の概要

"本技術の特徴は、簡便に表面処理が適所にできること、実用金属系インプラントに処理ができること、骨形成シグナルを除放すること、インプラント表面が平滑でも早期に強固な骨接着性が得られることです。

従来技術・競合技術との比較

従来の金属系インプラントは骨形成の足場材料として考えが中心でしたが、本技術はインプラント表面から細胞に骨形成を促すシグナルを除放して、足場とシグナルの相乗効果により強固な骨接着性を示すものです。

新技術の特徴

・現在使用している金属系インプラントに適用できること
・非侵襲性で早期に骨接着性が実現できること
・骨形成の促進効果があること

想定される用途

・整形外科で用いられる生体埋入材料やステント・骨折固定器具
・歯科で用いられる人工歯根
・骨粗鬆症の治療に用いられる骨セメント

関連情報

・サンプルの提供可能

11:45~12:15 医療・福祉
2) 光ファイバ式共焦点顕微鏡の開発とその応用

浜松医科大学 光量子医学研究センター 助教 櫻井 孝司
http://www2.hama-med.ac.jp/w3a/photon/index-j.html

新技術の概要

ファイバ結合式内視顕微鏡は光ファイバ束と共焦点顕微鏡より構成され、生体機能を細胞レベルでリアルタイム計測することが可能な次世代型マイクロイメージングツール。新たに開発した分岐型ファイバにより複数の標的臓器や細胞等におけるイメージングを同時に行うことが可能。

従来技術・競合技術との比較

"複数の標的(臓器、細胞等)を同時にイメージング出来る装置は従来にない。低侵襲であり生体モデルにも適応可能。目標標的細胞を選択しクローニング・増殖へ展開可能であり人工臓器や再生医療分野

新技術の特徴

・複数標的(臓器、細胞等)の同時かつ高速マイクロイメージング
・低侵襲診断だけでなく病態治療研究にも応用可能
・目標標的細胞を選択し、クローニング・増殖化への展開も可能

想定される用途

・薬理学的研究(薬効評価、DDS )への適用
・標的細胞のクローニング技術への応用
・人工臓器・再生医療等の分野や用途への展開

関連情報

・サンプルの提供可能、外国出願特許あり

13:20~13:50 アグリ・バイオ
3) アルツハイマー病の新規診断薬の開発
発表資料

滋賀医科大学 分子神経科学研究センター 神経難病診断学分野 教授 遠山 育夫
http://ben.shiga-med.ac.jp/~hqmnrch/mnrch.html

新技術の概要

アルツハイマー病の原因物質であるベータアミロイド凝集体に対してエノール型とケト型で親和性が異なるという本発明の化合物の性質を利用することで、アルツハイマー病の画像診断薬及び体外診断薬を提供する。ケト・エノール互変異性を利用した創薬についての理論的特許を出願したので、他の疾患にも応用可能。

従来技術・競合技術との比較

第一は、新しい原理に基づくA?凝集体を標的にした診断薬であること。理論的特許も出願。第二は、基本骨格が食品成分であるクルクミンであり、開発化合物の安全性が高いこと。従来化合物の多くが変異原性をもつが、開発化合物は変異原性がない点でも大きな優位性をもつ。

新技術の特徴

・ケト・エノール互変異性に基づく診断薬の発想はこれまでなく、新しい創薬理論である
・体外診断薬に応用できれば、凝集体に対する特異的抗体を使わずに凝集体を検出できるので安価
・本化合物は天然食物成分を基本骨格としており、安全性が高く、変異原性もない

想定される用途

・本技術の特徴から、まずはアルツハイマー病の診断薬としての開発を目指す
・体外診断薬としてもPETやMRIによる画像診断薬としても有効と考えられる
・アルツハイマー病以外の疾患への応用も期待される

13:50~14:20 アグリ・バイオ
4) 桑抽出アンチエイジング剤と新型冬虫夏草のご提案
発表資料

岩手大学 農学部 農学生命課程 教授 鈴木 幸一

新技術の概要

従来の桑の抽出方法の改良による、アンチエイジングと免疫力向上技術を紹介します。また、従来の冬虫夏草に比較して免疫賦活効果、癌細胞増殖抑制効果、抗炎症効果、抗酸化効果に優れた新型冬虫夏草を紹介します。

従来技術・競合技術との比較

安全性の高い本桑抽出方法により最大21%の寿命延長効果が確認された。また、トレーサビリティが可能な国産蚕種である小石丸を用い、従来の冬虫夏草に比べて優れた生理活性機能を有することが明らかになった。

新技術の特徴

・既存の食品への添加物としての提供
・ペット、家畜等への補助食品
・高齢者の健康管理商品としての提供

想定される用途

・「延命」という面からの新規の桑葉抽出物商品の提供
・従来品に比べ、生理活性能が高く、トレーサビリティーが確実な純国産冬虫夏草の提供
・桑葉農家という新しい概念の農産業の立ち上げ

関連情報

・サンプルの提供可能

14:30~15:00 アグリ・バイオ
5) 簡易電気化学測定装置を利用した蛋白質(テロメラーゼ)検出技術

九州工業大学 大学院工学研究院 物質工学研究系応用化学部門 教授 竹中 繁織

新技術の概要

簡易型電気化学チップ測定装置と専用チップを開発した。専用チップの電極表面にDNA固定化等の修飾を施すことによってバイオセンサへの応用が期待される。本システムを利用することにより癌診断マーカーとして期待されているテロメラーゼの検出が可能となった。

従来技術・競合技術との比較

テロメラーゼ検出においては、本手法では従来法と異なりPCRとゲル電気泳動法を利用する必要がないので操作が簡便化され、測定時間も大幅に短縮される。また、チップは組み立て式で様々な電気化学的バイオセンサへの拡張が可能である。

新技術の特徴

・電極の表面修飾可能なチップ
・様々な様式で測定可能な小型電気化学的測定装置
・従来の電気化学的測定装置としても利用可能

想定される用途

・病気の診断チップ
・食費検査チップ
・DNAチップ

関連情報

・サンプルの提供可能

15:00~15:30 医療・福祉
6) 関節疾患を非侵襲的に診断する骨の3次元運動解析技術
発表資料

山口大学 大学院医学系研究科 応用医工学系専攻 准教授 森 浩二
http://mems.mech.yamaguchi-u.ac.jp/index.html

新技術の概要

関節は運動時に3次元的な複雑な動きをするが、関節疾患によって関節の動きに変化が生じると考えられる。それをX線画像(2次元)から精度よく3次元の位置・姿勢を測定する方法(アルゴリズム)を開発した。これにより関節疾患の早期発見が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

撮影時に関節部の骨同士が重なることが多いが、本手法では輪郭が明瞭に見えている部分のみを使用する。さらに骨の特徴のある領域に自動的に注目するアルゴリズムのため、特別な撮影ノウハウや装置が不要である。そのため多くの病院にある既存設備で実施可能である。

新技術の特徴

・本技術は、P型フーリエ記述子(開曲線型)を用いた、骨輪郭のテンプレートパターンマッチングを行うアルゴリズムである
・従って関節部分を構成する骨の輪郭が欠損している画像でも、全ての骨の位置姿勢が推定可能
・既存のX線撮影装置で実施可能であり、その際の撮影角度の制約が少なく、患者への負担も少ない

想定される用途

・動態運動解析による膝関節疾患の早期診断、人工関節置換手術後の治療評価
・腰椎や頸椎などの骨が隣接している関節の関節疾患に対する早期診断
・工業製品等でのX線を用いた非破壊内部検査に対しても応用可能

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

15:30~16:00 医療・福祉
7) 血管画像化と強度を指標とした動脈硬化評価システム
発表資料

岐阜大学 工学部 人間情報システム工学科 教授 野方 文雄
http://www1.gifu-u.ac.jp/~biomech/index.html

新技術の概要

動脈硬化は青年期から経年的に進行しその速度は生活習慣に関係する。僅かな血管壁の硬化を力学量で評価する方法、また血管形状と内壁性状評価方法。青年期から生涯にわたる血管健康定期検査法として実用化したい。デモ用ソフト完成済。

従来技術・競合技術との比較

市販の装置は、動脈硬化がかなり進行した時に検出され遅すぎると感じている。20歳代からのわずかな硬化進行を検出して早期に健康指導する検査法の導入は急務の課題である。本発明は両側頸動脈を数分で検査できる特長を有する。

新技術の特徴

・20歳からの定期健康診断(血管健全性評価);指標は血管強度と破裂血圧
・頸動脈の数秒間の超音波画像と血圧より評価;過去の計測データも利用可能
・3次元頸動脈血管形状と3~5mm間隔で血管硬化を評価;内壁性状と硬化の分布が可視化

想定される用途

・デジタル画像を含む電子カルテ化の推進
・超音波による内臓の3次元表示;専用プローブ利用
・放射線の無い軟組織検査の3次元画像と自動化

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

16:00~16:30 医療・福祉
8) カーボンナノチューブフィルム電極を用いた脳波の検出
発表資料

福井工業高等専門学校 電気電子工学科 教授 川本 昂

新技術の概要

今回開発した脳波電極、いわゆる多層カーボンナノチューブ分散フィルムシートは、従来の銀皿電極とは異なり、使い捨てが可能で高感度です。また、脳の外科手術中にX線CTやMRIと同時に用いても画像の乱れを生じないため、脳外科手術の安全性が飛躍的に向上します。

従来技術・競合技術との比較

脳の外科手術中にX線CTで画像を観察しながら、従来の銀皿電極を用いて脳波を測定すると電極周辺の画像が乱れて様子が見えなくなり、神経が切断されることがよくあります。しかし、今回開発した多層カーボンナノチューブを用いた脳波電極は、X線CTと同時に使用しても画像を乱しません。

新技術の特徴

・脳外科手術の安全性を高める脳波電極として使用できます。
・高感度で加工しやすいため電極の直径を小さくでき、脳波の多点観測(21点以上)が可能となります。その結果、脳のより詳細な機能解析ができ、脳波を使った機器の制御性も高まります。
・安価で使い捨てができる心電図用電極もできます。
・様々な形状の心電図用電極も作れます。

想定される用途

・脳波の多点観測
・ペーストを介しない脳波観測
・電車の運転士、バスの運転手、パイロットなどの覚醒レベルのモニタ
・睡眠中の脳波モニタ
・脳波を使ったゲーム機の開発
・フィットネス機器を使用する際の健康管理(取っ手を握るだけで、心電図が計測される)
・脳梗塞などで倒れたとき、脳波を使ったリハビリシステム

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

    材料
9) 抗かび性を兼ね備えた抗菌性無機-有機ハイブリッド材料の開発
発表資料

高知大学 教育研究部 自然科学系理学部門 応用理学科応用化学コース 准教授 米村 俊昭
http://www.cc.kochi-u.ac.jp/~yonemura/

新技術の概要

1つの物質で複数の効果を発揮させることが可能な無機-有機ハイブリッド材料を開発した。 複数の金属イオンを用いることで、これらの問題点を改善し、長寿命かつ微量での“抗菌性”と“抗かび性”を実現する。

従来技術・競合技術との比較

従来の物質に較べて、低い銀イオン濃度での有効性、抗菌性に抗かび性を付与、抗菌性を保持したままでの長寿命化、ハロゲンなどのアニオンに対する安定性、溶液・固体状態などの加工条件の多様性を達成している。

新技術の特徴

・1つの物質で複数の機能を兼ね備えている
・微量で効果を発揮するので、安価である
・特殊な加工法を必要とせず、耐久性に優れており、利便性が向上する

想定される用途

・各種フィルター
・衣料・タオル製品
・不織布・紙・段ボール製品
・木材・石膏ボード等の建材、塗料
・化粧品含有シート、医療製品
・農園芸用品

関連情報

・サンプルの提供可能、ただし、サンプルの使用結果(データ)の報告をお願いします。
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