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発表内容詳細

10:30~11:00 材料
1)  アルデヒド、ケトン類等に選択的吸着能を示す吸着材料を用いるVOCs除去技術
発表資料

群馬県立群馬産業技術センター 環境・省エネ係 独立研究員 小松 秀和
http://www.tec-lab.pref.gunma.jp/

新技術の概要

多孔性材料にある金属成分を含有させて物理吸着に加え化学吸着能を付与することにより特定のVOCs(アルデヒド、ケトン類等)を除去できる新技術を提供する。これにより、塗装業、印刷業、住宅関連産業等におけるVOCs排出削減に貢献できる。

従来技術・競合技術との比較

これまでの吸着法によるVOCs除去技術での除去能は対象VOCsの分子量に依存する例が多く、溶剤等に用いられる成分を選択的に除去することは困難であった。本技術を発展させることにより、希薄なアルデヒド、ケトン類等を選択的に除去できる可能性が高い。さらにまた、本技術で取り扱う吸着材料は汚泥等の有機性廃棄物を出発原料にすることも可能であり、コストメリットも高い技術になり得る。

新技術の特徴

・汚泥等の有機性廃棄物を出発原料にすることも可能
・吸着物質を脱着させることで吸着剤の再利用も可能
・既存の吸着プロセスでの利用も容易

想定される用途

・塗装業、印刷業などにおける排ガスに含まれるVOCsの除去
・シックハウスへの影響が懸念されるホルムアルデヒドなどの除去
・医療機関、研究室などVOCsを使用する作業環境の改善

関連情報

・試料提供条件等を相談の上で提供します。

11:00~11:30 材料
2)  複合化金属ナノ粒子による食品・環境モニタリングの高速化・高感度化
発表資料

東洋大学 生命科学部 生命科学科 教授 竹井 浩之

新技術の概要

金属ナノ粒子の触媒効果および近接場光効果を利用することにより、さまざまな分析方法の高感度化が可能であることが知られている。本技術においては、貴金属を主体とする複合化金属ナノ粒子を作製して、複数分析方法の高感度化に適したサンプル基板を提供することを目的とする。

従来技術・競合技術との比較

従来は、金および白金等の限定したナノ微粒子の固相化手法のみが実用化されていた。本技術においては、任意元素の微粒子が作製でき、さまざまな分析手法に適した金属微粒子をサンプル基板上に形成できることから、一回のサンプル調製の手間で複数の分析方法による評価を可能とする。

新技術の特徴

・コンビナトリアル的手法による触媒金属微粒子物性の最適化
・光散乱特性を利用した簡便臨床検査方法の開発
・細胞への高効率遺伝子導入方法の開発

想定される用途

・工場、公共施設、職場におけるリアルタイム大気モニタリング
・食品品質検査
・生体組織切片薄膜の元素、分子モニタリング

11:30~12:00 アグリ・バイオ
3)  電子線橋かけ技術によるバイオプラスチックの改質
発表資料

日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門 金属捕集・生分解性高分子研究グループ 研究副主幹 長澤 尚胤
http://www.taka.jaea.go.jp/eimr_div/j637/index_j.html

新技術の概要

ポリ乳酸等の脂肪族ポリエステルに疎水性多糖類誘導体と多官能性モノマーと混合し、電離性放射線を照射して橋かけさせ、透明性、表面光沢感等を損なわずに150~200℃の高温時における形状保持性を向上させた生分解性を有した耐熱物の製造技術である。

従来技術・競合技術との比較

ポリ乳酸の耐熱性向上には、タルク、マイカ、カーボンブラックなどの無機フィラーを多量に分散させる方法や核剤添加による結晶化を促進させる方法があるが、フィラー、添加材や結晶の影響によりポリ乳酸の長所である透明性、表面光沢性を損う物が多い。

新技術の特徴

・耐熱性の改善
・照射による成形性の改善
・透明性、表面光沢性の保持

想定される用途

・包装用容器やフィルム
・農業用資材
・車用素材

関連情報

・シート状試料を提供できます、外国出願特許あり

13:10~13:40 情報
4)  飲料用自動販売機の省エネ診断ソフト
発表資料

早稲田大学 大学院環境・エネルギー研究科 准教授 小野田 弘士
http://www.waseda.jp/weee/

新技術の概要

飲料用自動販売機の設置環境、仕様、売上本数等の情報を入力することによって、対象自動販売機の消費電力量の予測と各種省エネ対策による省エネ効果を自動的に算出可能な診断ソフトである。診断結果に基づく対策をとることで10~40%の省エネ効果が得られることを実証している。

従来技術・競合技術との比較

飲料用自動販売機単体の省エネ機能ではなく、その運用段階における省エネの推進を目的とした診断ツールであり、同様の観点から検討された技術・システムは存在しない。

新技術の特徴

・必要最小限のインプット情報で、飲料用自動販売機のエネルギー消費量を予測できること
・売上情報に合わせた最適な容量・台数を瞬時に算定できること
・イニシャルコストを必要とせずに省エネ診断が可能であること

想定される用途

・省エネルギー化の観点から飲料用自動販売機の設置の見直しを検討している事業者向けの省エネ診断サービス
・売上確保と省エネルギー化の両立を提案した飲料用自動販売機を設置する事業者の販売促進ツール
・省エネ診断を行う事業者(ESCO等)の診断ツールとしての活用

関連情報

・診断の請負は即時に可能

13:40~14:10 アグリ・バイオ
5)  生体分子の固定化基板の開発
発表資料

群馬大学 大学院工学研究科 環境プロセス工学専攻 教授 桂 進司

新技術の概要

固定化基板をポリマーで表面修飾し、タンパク質のタグ認識物質Ni-NTAを固定化することにより高密度で、ヒスチジンタグ融合タンパク質を固定化する方法である。タグ認識物質の代わりにアビジンなどを用いることにより、ビオチン標識DNAなど多くの生体分子に応用可能である。

従来技術・競合技術との比較

ヒスチジンタグやビオチンを用いて生体分子を固定化する方法はこれまでにも開発されてきているが、これらを認識する官能基を直接、基板表面に修飾しているために、高い固定化密度が得られていない点を本技術で改善した。

新技術の特徴

・タンパク質やDNAなどの生体分子を活性を維持した状態で固定化可能
・高い固定化密度
・ガラス、金表面、プラスチックなど多くの素材上に固定化可能

想定される用途

・プロテインアレイ
・DNAアレイ
・バイオセンサー
・バイオ燃料電池

関連情報

・固定法のプロトコルなどがありますので、相談の上で提供します、外国出願特許出願予定

14:10~14:40 材料
6)  ナノ金属触媒による高機能(消臭・抗菌)繊維製品の開発
発表資料

群馬県繊維工業試験場 素材試験係 独立研究員 近藤 康人
http://www.pref.gunma.jp/cts/

新技術の概要

多孔質シリカ等の微粒子の細孔に触媒活性の高い白金や銅などの金属粒子をナノレベルで固着させる。これら微粒子は水中では負に帯電しており、カーテン等をカチオン化処理することで簡単に繊維表面に付着させ、繊維表面への触媒の付与が可能となった。また、触媒による硫酸、硝酸などの分解生成物は、洗い流すことで繊維表面を再生できる。

従来技術・競合技術との比較

従来、この分野では生地に直接金属イオンや光触媒を塗布する方法や、金属線を編み込む方法などがあった。これらは加工した繊維から製品を作らなくてはならない。本技術の特徴は、使用中の繊維製品表面に多孔質微粒子を静電的に付着させることで表面積を大きくし、さらに触媒活性あるナノレベルの金属触媒を利用し、高い消臭・抗菌効果を実現したことにある。

新技術の特徴

・新商品を購入するのではなく、使用中のカーテン等に脱臭・抗菌機能を付与できる
・家庭でも、洗濯後柔軟剤で処理した後にナノ金属触媒担持多孔質シリカを簡単にカーテンに付着させることができる
・カーテン以外にも洗える繊維製品(例えば、足ふきマット)等にも応用可能である

想定される用途

・病院、老健施設等のカーテン加工
・ペット用繊維製品の加工
・新たな洗濯処理剤の開発

関連情報

・小さい物であれば試作可能
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