発表内容詳細

13:30~14:00 材料
1)  高品質二硼化マグネシウム膜を用いた超伝導デバイスの開発
発表資料

岩手大学 大学院工学研究科 フロンティア材料機能工学専攻 教授 吉澤 正人

新技術の概要

分子線エピタキシー法を用いて、高い超伝導転移温度と優れた結晶性を有する高品質な二硼化マグネシウム(MgB2)の生成に成功した。この膜を用いてマイクロ波フィルターや超伝導量子干渉素子(SQUID)と心磁計の開発を行った。

従来技術・競合技術との比較

MgB2は高い超伝導転移温度を有し冷凍機での冷却に適している。加工性に優れ、より小型な通信フィルターの製造が可能。SQUIDの作製によって、安価で高感度、手軽に扱うことのできる次世代型心磁計の開発が可能となる。

新技術の特徴

・超高真空中での高品質超伝導膜を生成する技術
・高い超伝導転移温度と高い臨界電流密度を有する超伝導膜の生成
・MgB2の加工技術

想定される用途

・心磁計
・通信用高周波フィルタ素子
・電波望遠鏡用テラヘルツ検出器

関連情報

・サンプルの提供可能、外国出願特許あり

14:00~14:30 アグリ・バイオ
2)  リンゴ小球形潜在ウイルスベクターを用いた果樹・野菜の開花促進技術
発表資料

岩手大学 農学部 農学生命課程 教授 吉川 信幸

新技術の概要

リンゴ小球形潜在ウイルスシロイヌナズナの開花制御遺伝子であるFlowering locus T(FT)を繋ぎ、リンゴの発芽直後の種子(子葉)に感染させることで、従来6?12年かかっていた実生苗の開花年限を大幅(1.5ヶ月)に短縮できる世界的にも前例のない技術でを開発した。

従来技術・競合技術との比較

リンゴ実生苗の早期開花(発芽後2ヶ月程度)に関しては、従来の技術では全く不可能であった。

新技術の特徴

・植物ウイルスベクターによるリンゴ実生苗の開花促進
・農作物の開花促進

想定される用途

・果樹育種の効率化
・農作物の開花促進と品種改良の効率化

14:30~15:00 アグリ・バイオ
3)  天蚕の休眠機能を利用した細胞保存剤
発表資料

岩手大学 農学部 農学生命課程 教授 鈴木 幸一

新技術の概要

天蚕から抽出した小さなペプチドで、移植臓器の虚血後再灌流障害の発生を防ぎ、さらに、臓器の保存温度を低温としなくとも、十分な保存効果を発揮する臓器保存液を提供します。

従来技術・競合技術との比較

実用化されている臓器保存液としてウィスコンシン液が知られているが、腎臓以外の臓器に対しては、組織・細胞に対する保護効果が十分でないと言われており、調製後は低温保存しなければならない欠点があった。

新技術の特徴

・癌細胞の増殖休止(温存)
・病害虫の成長の抑制のコントロール剤
・複数の細胞増殖周期を制御したり同調させることが必要な遺伝子導入実験関係溶液

想定される用途

・細胞保存剤
・臓器保存剤
・遺伝子実験試薬

関連情報

・天蚕抽出ヤママリン誘導体のサンプル提供(有償)

15:10~15:40 アグリ・バイオ
4)  モリブデンを有効成分としてなる口臭発生抑制剤の開発
発表資料

岩手医科大学 歯学部 歯科薬理学講座 准教授 吉田 康夫

新技術の概要

口腔内から発生される硫化水素やメチルメルカプタンなどの揮発性硫化物は主要な口臭原因物質として知られている。本研究では、モリブデンイオンなどを用いて揮発性硫化物をトラップする手法を考案した。

従来技術・競合技術との比較

亜鉛イオンを使用した口臭発生抑制薬は既に市販されているが、揮発性硫化物をより効率よくトラップするモリブデンを用いた。また、モリブデン塩の中で、モリブデン酸アンモニウムが最も効率よく揮発性硫化物の産生を抑制した。

新技術の特徴

・口臭抑制
・歯周病
・揮発性硫化物

想定される用途

・歯磨剤
・含嗽薬
・ガム

15:40~16:10 アグリ・バイオ
5)  エゾヤマザクラのサクランボから分離した新しい製パン用酵母
発表資料

帯広畜産大学 畜産学部 食品科学研究部門 機能科学分野 教授 小田 有二

新技術の概要

北海道十勝支庁管内に自生するエゾヤマザクラのサクランボから高発酵性の酵母菌株を見出し、この菌株を使うことにより各種の製法で高品質のパンを製造できることを明らかにした。

従来技術・競合技術との比較

自然界から分離される酵母の多くはマルトース発酵力が微弱という欠点があるが、当該酵母菌株はマルトースを迅速に発酵するために糖無添加パン生地の膨張力が高く、様々な製パン法に適用可能である。

新技術の特徴

・北海道の自然界から分離した野生の製パン用酵母
・しっとりした美味しい製品をつくることができるパン酵母
・焼き色が薄めの半焼製品づくりに好適なパン酵母

想定される用途

・食パン、菓子パンおよびその他のパンを含めたパン類の製造

16:10~16:40 アグリ・バイオ
6)  末梢血白血球に発現する遺伝子を用いたウシの妊娠診断法
発表資料

岩手大学 農学部 獣医学課程 教授 橋爪 一善

新技術の概要

マイクロアレイおよび定量的RT-PCRにより末梢血球中の特定の白血球細胞画分に検出できる遺伝子量を指標とするウシの早期妊娠診断法である。妊娠の診断は受精後3週間であり、診断操作は約1日を目安とする手法である。

従来技術・競合技術との比較

これまでの発情回帰の検出、血中あるいは乳汁中のステロイドホルモンの測定、超音波診断装置による黄体および胎子の確認、触診による胎子の確認、などの診断法に比べ、早期に、迅速で定量的な診断が可能な特徴を有す。

新技術の特徴

・白血球中の遺伝子発現を用いた代謝機能診断
・ウシの分娩後の生産病診断
・遺伝子発現で確認できたタンパク質を用いた診断への適用
・末梢血球遺伝子発現を指標とした栄養状態や汚染物質のモニター

想定される用途

・ウシ妊娠診断
・ウシ以外の他動物での妊娠診断

16:40~17:10 アグリ・バイオ
7)  イヌの性格はDNAに刻まれているか?
発表資料

帯広畜産大学 畜産学部 原虫病研究センター ゲノム機能学分野 教授 鈴木 宏志

新技術の概要

低迷している盲導犬の合格率を飛躍的に向上させることを意図して、性格関連遺伝子の多型に着目し、盲導犬と不合格犬との遺伝子多型の違いから訓練前の若齢期に盲導犬適性を検定しようとするものである。この技術は、伴侶動物、例えば番犬型あるいは癒し型等の推定にも応用可能である。

従来技術・競合技術との比較

訓練士が表現型で判定していた盲導犬適性を遺伝子レベルで同定しようとするものである。これまで、犬種の違いによる遺伝子多型の差異を報告した事例はあるが、産業応用に迫った発明はないように思われる。

新技術の特徴

・表現型をみることなく、性格の把握が可能(性格診断テストが不要)
・海外への技術導出が可能(盲導犬、麻薬犬の提供による国際貢献)

想定される用途

・盲導犬、麻薬探知犬、検疫犬を含む使役犬の効率的育成への応用
・性格の表示を付加価値としたペット犬の販売

J-STORE掲載特許情報

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