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発表内容詳細

13:40~14:10 材料
1)  切りくずを利用したエコ遠心鋳造方法の提案
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 機能工学専攻 教授 渡辺 義見
http://www.mech.nitech.ac.jp/~yoshimi/

新技術の概要

遠心鋳造で製造される製品の中で、高い寸法精度が求められ、またその形状が複雑で多岐に亘る産業機械部品(軸受保持器・ウォームホイール等)では、通常切削加工により完成品に仕上げる機械加工が行われる。切削屑の一部をそのまま遠心鋳造用金型に装填し、次いで鋳込む溶融金属の熱を利用し切削屑を溶解すれば、省エネに健全な鋳物製品を得る事ができることを見いだした。

従来技術・競合技術との比較

従来品に比べ、省エネルギー、省資源で製品を製造できる。また、条件によっては従来品に比べ高い機械的性質を有する製品の製造が可能である。

新技術の特徴

・通常鋳造関連分野
・高機能・高性能鋳造材
・切りくずの有効利用

想定される用途

・産業機械部品(軸受保持器・ウォームホイール等)製造
・形状記憶合金パイプ継ぎ手

関連情報

・サンプルの提供可能

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14:10~14:40 材料
2)  ポリスチレン系樹脂廃棄物を利用するナノコンポジット材料
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 物質工学専攻 助教 永田 謙二
http://polymerABC.web.nitech.ac.jp/

新技術の概要

従来と異なる構造の有機化合物で変性した層状粘土鉱物を調製した後、溶融混練プロセスにより、ポリスチレン系樹脂廃棄物とナノレベルで分散・充填することで、優れた物性を有するナノコンポジットを製造できる。

従来技術・競合技術との比較

既存のポリスチレン系ナノコンポジットは、主に脂肪族系4級アンモニウム塩等で変性した有機化層状粘土鉱物を調製した後、混合、溶融混練、溶液混合、またはバルク重合プロセス等によりナノコンポジットを調製しているが、力学特性等の面で実用化に至っていない。

新技術の特徴

・二軸押出混練機による溶融混練で、調製可能である
・低コスト材料である
・マテリアルリサイクルが可能である

想定される用途

・自動車部品、建材資材など
・デジタル家電、生活家電、事務機器等の筐体など
・雑貨、玩具、文具など

14:40~15:10 材料
3)  水溶性導電性高分子の開発とそれを用いたエレクトロクロミック素子
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 物質工学専攻 准教授 青木 純
http://www.ach.nitech.ac.jp/~polymer/aoki/main.htm

新技術の概要

一般に不溶不融な導電性高分子を水溶性高分子との静電結合により水に可溶化した。水を溶媒としていることから揮発性有機化合物(VOC)がなく環境に配慮した材料である。高分子同士の組合せにより成膜性が向上し、安定なエレクトロクロミック素子を作製した。

従来技術・競合技術との比較

導電性高分子の可溶化のため柔軟な側鎖やイオン性基の導入が行われているが、化学修飾により本来の電気的特性も変化してしまう。本技術では導電性高分子自体には何ら化学修飾を行わず、水溶性高分子と静電結合させることで、本来の電気的特性を損なうことなく、可溶性と成膜性を実現した。

新技術の特徴

・VOCのない環境に配慮した導電性高分子
・剛直な高分子と柔軟な高分子の組合せによる成膜性の向上
・対イオンに高分子電解質を用いたことによる電気的な繰り返し応答の安定性

想定される用途

・電子ペーパー
・透明導電性フィルム
・有機エレクトロニクス

15:20~15:50 計測
4)  健康・環境センサーの開発戦略
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 未来材料創成工学専攻 教授 増田 秀樹
http://www.ach.nitech.ac.jp/~inorg/masuda/Japanese/

新技術の概要

2つのセンサーについて紹介します。一つは、( i )フタロシアニン内包ゼオライトの特性と水晶振動子を合わせた技術で、トルエン、アセトアルデヒド、ピリジン等のガスを分子レベルでセンシングする技術です。もう一つは、( ii )一酸化窒素を選択的にセンシングできる物質の合成技術です。

従来技術・競合技術との比較

( i )これまでにこれらの分子を分子レベルでセンシングした例はない。 ( ii )これまでにもNOをセンシングする化合物は知られているが、それらはO2、CO、NO2等とも反応し、NOだけを選択的にセンシングした例はない。

新技術の特徴

( i )トルエン、アセトアルデヒド、ピリジン他の揮発性臭成分を分子レベルでセンシング
( ii )生体内でのNOの濃度は血管の柔軟性に影響するため、メタボなどの指標として期待
( iii )VOC等の環境センサーとして利用可
( iv )NOの高選択的結合による健康センサーとして利用可

想定される用途

( i )VOCセンサーとしての利用
( ii )メタボリックシンドロームの判定基準や健康センサーとしての利用

関連情報

・サンプルの提供可能

15:50~16:20 計測
5)  柱状部材の簡易な外径計測方法について
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 社会工学専攻 教授 小畑 誠
http://kozo4.ace.nitech.ac.jp/gotolab/

新技術の概要

柱状部材の絶対寸法を含む外形形状を回転台と非接触センサのみで外部基準原器なしで簡易にかつ高精度に計測する手法である。また補助としてリニアレールを用いれば太径の柱状部材にも対応可能である。

従来技術・競合技術との比較

3次元位置測定装置とレーザースキャナを用いれば外部形状の測定は可能である。本手法はこのような高価な機器を用いることなく簡易に精度の高い測定する手法を提供する。

新技術の特徴

・高価な位置測定装置が不要である
・機器構成が簡易でありながら、精度が高い
・測定の自動化も容易である

想定される用途

・鋼管状部材の形状検査
・一般的な寸法および形状測定

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16:20~16:50 計測
6)  逆ミラーボール多方向撮影法と瞬間三次元CT計測
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 機能工学専攻 准教授 石野 洋二郎

新技術の概要

楕円面上に多数の平面ミラーを立体的に配置し、楕円面の2つの焦点に被写体およびカメラ/ビデオを設置する。この構成により、1台の撮影機によって被写体の多方向同時撮影を行う。さらに、撮影画像群に三次元CT処理を行い、被写体の瞬間三次元輝度分布を獲得する。

従来技術・競合技術との比較

従来、多方向同時撮影には、多数のカメラあるいは多眼カメラを必要とした。本技術においては、複数の平面ミラーを立体的に配置することにより、1台の通常撮影機による多方向同時撮影を可能とした。必要撮影機台数が少ないため、超高速度ビデオカメラなどの高性能機を使用することができる。

新技術の特徴

・一台の高性能カメラ/ビデオにより多方向同時撮影が可能
・半透明体被写体に対して、三次元CTにより瞬間三次元輝度構造を獲得
・マルチミラー枚数の増加により空間精度および光学感度が向上

想定される用途

・半透明現象(乱流火炎、噴流等)の三次元輝度分布計測
・1台の高性能ビデオによる多方向同時高速度撮影(昆虫特殊映像)
・水棲半透明生物(クラゲ等)の三次元構造の撮影

J-STORE掲載特許情報

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