発表内容詳細

13:20~13:50 情報
1)  悪意を持った攻撃からウェブサイトを守るセキュリティ新技術
発表資料

会津大学 コンピュータ理工学科 情報システム学部門 上級准教授 白 寅天
http://ebiz.u-aizu.ac.jp

新技術の概要

正規のID、パスワードなしでも悪性ウェブコードを入力することでウェブサイトに侵入し、個人情報の盗難などの攻撃が可能である。このような攻撃に対し、悪性ウェブコードを自動判別してアクセスの遮断などの対策を可能にする技術。

従来技術・競合技術との比較

既存の手法ではウェブ管理者の予測範囲を超えた攻撃を防ぐことはできないが、本技術では機械学習を採用することで未知の攻撃を防ぐことを可能にした。さらに、学習データを用意することにより、瞬時に悪意のある攻撃を識別できる。

新技術の特徴

・ウェブ管理者の予測範囲を超えた、未知の攻撃を防ぐことができる
・教師データを用意するだけで、各々のウェブサイトに適した分類器を作成することができる
・単に攻撃を防ぐだけではなく、悪性ウェブコードとそれ以外のコードを判別できる

想定される用途

・ウェブページの入力フォームを監視して、悪性ウェブコードを遮断するシステム
・ウェブブラウザに組み込むことで、ウェブページに埋め込まれた悪性コードを監視し、被害を未然に防ぐシステム
・ウェブアプリケーションサーバーに流れるパケットを監視して悪性ウェブコードが含まれるデータを遮断するシステム

13:50~14:20 情報
2)  クラウドに適したワンタイムパスワードの認証システム
発表資料

会津大学 コンピュータ理工学科 コンピュータサイエンス部門 教授 林 隆史
http://fcs-www.u-aizu.ac.jp/

新技術の概要

物理乱数発生器と電波時計などを組合わせることで、安定かつ安全にワンタイムパスワードを生成する装置とその運用方法。この技術をクラウドコンピューティングに応用することで、安全な認証サービスの実現が期待できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の乱数発生を用いたものに比べて、安全かつ運用コストが低くなる。乱数と正確な時刻の組合わせにより、タイムスタンプ生成にも利用できる。

新技術の特徴

・物理乱数発生装置の利用により、安定動作と高い安全性が実現できる
・電波時計の内蔵により、正確な時刻が利用でき、ワンタイムパスワード発生だけではなく、ログやデータ管理にも利用できる
・ワンタイムパスワードを安全に生成し、セキュアな運用を支援することにより、クラウドをより安全に利用できるようになる

想定される用途

・認証・認可・課金サービス
・セキュアなモバイルクラウド利用
・クラウドにおけるメッセージング・ログ生成

14:20~14:50 情報
3)  写真に基づくクレジットカードの認証新技術
発表資料

会津大学 コンピュータ理工学科 コンピュータサイエンス部門 教授 趙 強福
http://www.u-aizu.ac.jp/~qf-zhao

新技術の概要

本技術は、写真合成鍵算出方法と鍵情報の分散管理方法などから構成される。クレジットカードの持ち主の写真を合成する鍵の一部分をカードに記載することによって、第三者によるカードの不正使用を抑制することが本技術の狙いである。

従来技術・競合技術との比較

暗号化された写真や変形された写真をカードに記載することによって第三者の不正使用を抑制することができるが、多大なカード容量が要求され、発行コストが高い。本技術は通常のカードにも使用でき、普及しやすい利点がある。

新技術の特徴

・写真を合成する鍵情報は分散的に管理されるので、セキュリティが高い
・写真はどこにも保存されることなく、必要に応じて鍵から復元できるため、プライバシーの保護ができる
・カードとサーバに保存される鍵情報は小さく、メモリや通信の負担をかけない

想定される用途

・クレジットカードホルダの認証
・電子マネー、お財布携帯などのユーザ認証
・運転免許、住基カードなど各種身分証明カードのホルダの認証

J-STORE掲載特許情報

15:00~15:30 通信
4)  無線端末用の高精度変調器
発表資料

会津大学 コンピュータ理工学科 コンピュータ工学部門 教授 束原 恒夫
http://cldlsv1.u-aizu.ac.jp/cldl/index.html

新技術の概要

第3.5世代、更に第4世代携帯電話に適用される移動端末用LSIに使用される直交変調器には高い変調精度が要求される。これらLSIのテスト用送信機の変調精度には更に1桁以上の高精度が要求される。本新技術はこの高精度化の要求に応えるものである。

従来技術・競合技術との比較

従来技術による直交変調用LSIの変調精度は1?3%が限界であるのに対し、本技術によれば1%以下の変調(及び復調)精度を実現できる。

新技術の特徴

・高精度なディジタル変調・復調を行なえる直交変調器ならびに直交復調器をアナログ回路で実現できる
・QAMなど多値変調方式に適する
・端末用途以外にも基地局やLSIテスタへの応用も可

想定される用途

・携帯電話
・デジタルテレビ
・無線LAN

15:30~16:00 医療・福祉
5)  ユーザの姿勢、転倒、歩行リズムを検出するシステム
発表資料

会津大学 コンピュータ理工学科 情報システム学部門 上級准教授 陳 文西
http://i-health.u-aizu.ac.jp

新技術の概要

任意の位置と方向に取り付けられた3軸加速度センサからの加速度信号を計測し、座標変換を行い、重力ベクトルを構成し、ユーザの動き(姿勢、転倒、歩行リズム)をリアルタイムに高精度に検出するシステム。

従来技術・競合技術との比較

従来、正確に検出するための十分な信頼性のあるデータ処理手法が無かった。さらにセンサの取り付け位置によって適切なデータ処理ができない、遅い速度での歩行時に検出誤差が大きいという欠点があった。

新技術の特徴

・取り付け位置と方向は限定しないため、固定機構に多様な選択肢がある。例えば、衣服のボタン、ベルトバックル、ブローチ、ブラジャー、ホットカイロのようなものなど
・一つのセンサで姿勢、転倒、歩行リズムを同時に検出できる
・シンプルなハードウェア構成で応用範囲が広がると同時に、性能の更なる向上はアルゴリズムの更新のみで対応可能

想定される用途

・転倒の即時検出、睡眠品質の評価、運動量の推定
・歩行リズムとパターン特徴の解析により、めいてい状態の検出
・動物行動モニタリングやロボット姿勢検出

16:00~16:30 情報
6)  平面配置スピーカシステムのための3Dサウンド生成方法
発表資料

会津大学 コンピュータ理工学科 情報システム学部門 上級准教授 黄 捷
http://web-ext.u-aizu.ac.jp/~j-huang/index_j.html

新技術の概要

本技術は平面配置スピーカシステム(例えば5.1チャンネルホームシアターシステム)をターゲットとし、3Dサウンドの生成法を提供する。スピーカのエネルギー配分を空間上の音像の位置に従って最適化し、さらにスピーカを左右2つのグループに分け、それぞれ人間の左と右の耳に対応する頭部伝達関数の特性を加えることによって実現する。

従来技術・競合技術との比較

空間にスピーカを立体的に配置する方法は多数のスピーカを必要とし、配置方法も一般家庭では実現が難しい。また、2チャンネルスピーカによる3Dサウンドシステムは両耳へのクロストークを完全にキャンセルすることが難しいので、理想的な3Dサウンドの効果が得られない。さらには、ヘッドホンによるシステムは装着感によるストレスや音響環境を共有できないなどの欠点がある。

新技術の特徴

・本手法で音響ソースを生成するだけで既存の5チャンネルホームシアターシステムでも再生可能である
・主な処理が音像の空間位置によるスピーカのエネルギー配分と頭部伝達関数の畳み込みだけで、処理量が少ない
・逆フィルタによるクロストークキャンセル処理が必要ないので、音の歪みなどが少ない

想定される用途

・映画など3次元音響シーンを必要とするコンテンツの作成
・ゲームソフト用3次元音響シーンの作成
・3次元音響シーンを必要とする放送番組、音楽ソースなど
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