発表内容詳細

10:40~11:10 医療・福祉
1)  分光推定法に基づく眼底画像の色素成分解析

千葉大学 大学院融合科学研究科 情報科学専攻 助教 中口 俊哉
http://www.mi.tj.chiba-u.jp/

新技術の概要

分光推定に基づく色素成分解析手法を用いて、被験者に蛍光剤等の投与の必要がなく、動脈と静脈の鑑別を含む血管の状態を詳細に観察することが可能であって、かつ導入が簡易な眼底画像処理システムを提供する。

従来技術・競合技術との比較

本特許で述べる方法は、明暗やコントラストを調整する画像処理手法に比べて精度が良く、特殊な光学系を用いる方法と違いソフトウェア処理だけで完結していて導入コストが低いという点で優位性がある。

新技術の特徴

・内視鏡画像における臓器内壁の色素成分解析
・肌の色素成分解析
・その他内部散乱を有する物体表面特性の測定・解析など

想定される用途

・眼底血管の走行状態の解析
・眼底血管の動静脈識別

11:10~11:40 アグリ・バイオ
2)  遺伝子スイッチと遺伝子回路の高速・高効率な機能選択法
発表資料

千葉大学 大学院工学研究科 共生応用化学専攻 准教授 梅野 太輔
http://chem.tf.chiba-u.jp/acb03/

新技術の概要

遺伝子発現の制御システムは,タンパク質生産や代謝工学,合成生物学などの基本ツールとして極めて重要である。本技術は,望む任意の特性を持つ任意の遺伝子スイッチや遺伝子回路を高速,簡便,かつ確実に取得する汎用的技術である。

従来技術・競合技術との比較

本技術の特長は,(1)ON/Off選択に要する操作時間が極めて短いこと,(2)選択効率がいずれも極めて高い(On選択の選択効率は1000万倍,Off選択は高すぎて測定不能),(3)液体培地で実施可能であり,自動化に適していること,などである。

新技術の特徴

・応答閾値の極めて低い(感度の高い)バクテリアセンサの作製
・毒性遺伝子の発現制御システム→有価タンパク質や抗生物質を含む低分子二次代謝化合物の細胞生産系
・環境浄化などを目指した組換え細胞の安全技術

想定される用途

・漏出の少ない毒性外来遺伝子発現システムの開発
・任意の入力で独立にON/Offできる,代謝工学のための遺伝子発現スイッチのラインナップ化

11:40~12:10 医療・福祉
3)  軟骨再生のための人工コラーゲン溶液とスカフォルド
発表資料

千葉大学 大学院医学研究院 整形外科学 講師 鈴木 昌彦
http://www.chiba-orthopaedics.com/top.html

新技術の概要

人工コラーゲンは分子量約1000万のコラーゲンであり、生体内に入れても抗原性を有しない。人工コラーゲンを添加して軟骨を培養すると軟骨の増殖を妨げることなくプロテオグリカンの産生を促進させ、スカフォールドとして用いることもできる。

従来技術・競合技術との比較

今まで、軟骨の増殖能を維持してプロテオグリカン産生能を促進する物質はなかった。

新技術の特徴

・抗原性がない
・軟骨のプロテオグリカン産生を促進
・軟骨のtype II コラーゲンmRNAを増加

想定される用途

・軟骨移植のためのスカフォルド
・変形性関節症や外傷による関節軟骨損傷を修復するための注射用製剤

関連情報

・外国出願特許あり

12:10~12:40 医療・福祉
4)  細切軟骨片と分離滑膜細胞を用いた新しい自家軟骨移植術の開発
発表資料

千葉大学 大学院医学研究院 整形外科学 講師 中川 晃一
http://www.chiba-orthopaedics.com/top.html

新技術の概要

我々は、軟骨細胞または細切軟骨片との共存により、分離滑膜細胞の軟骨分化が促進されることを明らかにした。この結果を応用し、細切軟骨片と分離滑膜細胞を用いて関節軟骨再生を行う技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来の軟骨細胞移植術は体外での細胞培養を行うため、細胞採取と移植の二期的な手術となり、高額な費用と数週間の培養期間、特殊な設備が必要である。本技術により、より簡便な一期的自家軟骨移植術が可能となる。

新技術の特徴

・全国に1000万以上といわれる変形性関節症の治療に応用可能な新しい技術である
・体外での培養を行わないため治療に必要な費用と期間を大幅に軽減できる
・特殊な設備を持たない病院でも施行可能であり、より多くの症例に行うことができる
・脊椎椎間板症や形成外科領域など他疾患の治療にも利用可能である

想定される用途

・関節軟骨の修復
・脊椎椎間板症の治療
・形成外科的な軟骨形成術

14:10~14:40 材料
5)  ナノ粒子分散型透明導電材料開発のための2つのオリジナル技術
発表資料

千葉大学 大学院融合科学研究科 情報科学専攻 教授 星野 勝義
http://hoshino-nanoelectrochem.tp.chiba-u.jp/

新技術の概要

高分子中に導電性ナノ粒子を分散した2タイプの新規な有機/無機ナノコンポジットを開発した。1つは導電性高分子に金属を接触することにより、もう1つは独自開発金属ナノワイヤーを分散させることにより作製する。

従来技術・競合技術との比較

1つ目の技術は学術・工学の両面において従来・競合技術はない。2つ目の技術は、金属ナノワイヤーを高分子中に分散するのが容易であり、かつ金属の種類によっては磁場配向が可能であるという特徴を有する。

新技術の特徴

・高い可視光透過率(80~95%)とフレキシビリティー
・レアメタル使用を回避
・インク状態での材料供給可

想定される用途

・電極材料
・熱線反射材料
・帯電防止材料

関連情報

・サンプルの提供については要相談

14:40~15:10 材料
6)  高効率で光反応から酸を発生するオキシム系分子
発表資料

千葉大学 大学院融合科学研究科 情報科学専攻画像マテリアルコース 准教授 高原 茂
http://www.takaharalab.tp.chiba-u.jp/

新技術の概要

DUVからVUV領域の光波長に対して適度に光吸収が小さく光酸発生効率が高い脂環構造を有するオキシム系光酸発生剤を見出したばかりでなく、増感剤との組み合わせによっても高い酸発生効率を有する。

従来技術・競合技術との比較

本発明における脂環構造を有するオキシム系光酸発生剤の報告が見当たらない。また,増感剤添加により他と比べて非常に高感度のレジストが作製可能。

新技術の特徴

・光によるp-トルエンスルフォン酸が高い発生効率で発生する
・可視領域を含む,さまざまな光源に対して増感剤を使って高い酸の発生効率ができる
・アダマンタン骨格を用いて,短波長側で光吸収の少ない光酸発生剤

想定される用途

・光リソグラフィー用開始剤
・光による酸触媒反応の誘発
・酸素阻害を受けない光による材料物性変換

関連情報

・サンプルの提供については、検討中(H21年12月現在)
・外国出願特許あり

15:20~15:50 デバイス・装置
7)  光渦レーザーによる省エネルギーアブレーション加工

千葉大学 大学院融合科学研究科 情報科学専攻 教授 尾松 孝茂
http://physics.tp.chiba-u.jp/~omatsu/index.html

新技術の概要

軌道角運動量を示す光渦は金属アブレーション時に発生するプラズマの指向性を制御できる新しい光である。この光渦をフォトンコストの安いナノ秒パルスレーザーに応用すれば、デブリの少ない省電力高精細加工が実現できる。

従来技術・競合技術との比較

デブリの少ない高精細アブレーション加工には超短パルスレーザーを用いるのが一般的な常識である。この常識を打ち破り、フォトンコストの安いナノ秒レーザーで超短パルスレーザーなみの加工精度を達成できる可能性を示す発明である。

新技術の特徴

・深紫外光発生
・近接場顕微鏡
・ディスプレイ

想定される用途

・レーザーアブレーション加工
・微細電極加工
・割断加工

J-STORE掲載特許情報

15:50~16:20 計測
8)  高分解能ミリ波ドップラレーダを用いた環境センシング
発表資料

人工システム科学専攻 大学院工学研究科 工学研究科 准教授 鷹野 敏明
http://katla.nd.chiba-u.jp/~takano/

新技術の概要

我々は、高感度でかつ高分解能のミリ波 95GHzレーダを独自に開発した。淡い雲の観測を目的に開発され、精度のよいドップラ測定も可能な装置で、地球上のさまざまな場所での雲の観測に用いている。

従来技術・競合技術との比較

通常のレーダはパルス状の電波を発射するが、当装置は周波数変調した電波を連続的に発射する FM-CW方式のレーダで、高分解能が実現できドップラ測定の自由度が高く、耐久性にも優れている。

新技術の特徴

1. 対象を検出する感度が高い― 小さい対象や、対象の誘電率のわずかな違いなどをセンシング可能
2. ミリ波の透過性― カーテンや薄い壁を隔てて、対象をセンシング可能(例:服の下の銃器を検出)
3. 空間分解能が高い― 車の衝突防止や自動運用システムなど
4. ドップラ測定の精度が高い― 0.1m/s のドップラ速度を測定できるので、呼吸の有無が測れる(遭難者探査)

想定される用途

1. 空港での霧、ダウンバーストの3次元測定・監視システム
2. 空港や港湾での霧中の障害物認識システム
3. 局所的な竜巻や大気中の乱流成長などの監視・観測
4. 昆虫、花粉、煤煙などの大気浮遊物の監視・測定システム

J-STORE掲載特許情報

16:20~16:50 情報
9)  人と環境に優しいカラー電子ペーパー
発表資料

千葉大学 大学院融合科学研究科 情報科学専攻 教授 北村 孝司
http://homepage3.nifty.com/e-image/Index.html

新技術の概要

ひとつで3種の色を表示することが出来る反射率やコントラストの優れた電気泳動方式カラー電子ペーパーを研究開発した。

従来技術・競合技術との比較

現在、カラー電子ペーパーとしては白黒表示の電気泳動表示素子にカラーフィルターを組み合わせた方式が検討されているが、本方式はカラー顔料の電気泳動を用いた表示方式でカラー反射率やコントラストに優れている。

新技術の特徴

・1画素で3種の色を表示
・カラー顔料の電気泳動を利用
・軽量、薄膜、フレキシブルなカラー電子ペーパー

想定される用途

・電子書籍端末
・カラー広告媒体
・大型薄膜ディスプレイ
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