発表内容詳細

13:00~13:30 情報
1)  オフィスで個人ごとに希望の照度を提供する知的照明システム
発表資料

同志社大学 理工学部 インテリジェント情報工学科 教授 三木 光範
http://mikilab.doshisha.ac.jp

新技術の概要

知的照明システムは、マイクロプロセッサと人工知能ソフトウエアを組み込んだ照明器具が、分散協調動作を行い、個人ごとに執務に適切な照度と色温度を提供する次世代の照明システムであり、執務快適性を高め、省エネ効果に優れている。

従来技術・競合技術との比較

現在の先進的な照明システムでは広いエリアごとの固定照度制御は可能であるが、個人ごとの制御はできない。また、色温度の可変性はなく、照明環境を大幅に変えることはできない。知的照明システムはそれらが可能である。

新技術の特徴

・オフィスでの離席センサーや空調設備との融合で、照明と空調の高度な連携が可能
・照度と色温度のパーソナル化のみならず、赤・青・緑のLEDを用いて空間の個別雰囲気制御が可能
・執務者の体調に適した照明の実現で社員の健康管理やストレス削減に展開することが可能

想定される用途

・執務者の創造性を高め、ストレスを軽減し、さらに大幅な省エネルギー性を実現したいオフィスの照明
・入院患者や透析患者の快適性を向上させたい病院の照明
・科目に応じて教育効果を高めたい学校や学習塾の教室の照明

関連情報

・東京都内7ヶ所に実験システム設置済(うち2ヶ所は見学可能:新丸ビルなど)
・外国出願特許あり

13:30~14:00 情報
2)  拡張現実感技術を利用した直感的な情報家電操作手法
発表資料

同志社大学 理工学部 情報システムデザイン学科 教授 佐藤 健哉
http://w3.doshisha.ac.jp/

新技術の概要

家庭内の多数の情報家電が複雑に連携する状況において、該当するリモコンを探し操作することは困難となる。家電機器設置のLED点滅で固有IDを示し、スマートフォン上の拡張現実感で直感的な操作を可能とする。

従来技術・競合技術との比較

学習リモコンでは機器固有の機能をリモコンのボタンに割り当て可能であるが、識別が困難であり動的状況に対応できない。ネットワークリモコンでは、同一機能を持つ複数の機器を容易に識別することが不可能となる。

新技術の特徴

・スマートフォンのカメラ映像画面上に機器操作のメニューを重ねて表示し、それをタッチすることで操作可能
・機器の識別に家電機器に設置されているLEDを利用するため、見栄えが悪くならず、情報を動的に変更可能
・LEDの点滅で情報提供可能となるため、家電操作のみならず、QRコードやICタグの代用可能

想定される用途

・家庭内に多数の情報家電が配備された状況において、家電の状況を容易に把握し操作可能
・LED点滅を利用するため、暗闇でも識別可能
・情報家電を移動させても、自動的に識別することが可能

14:00~14:30 情報
3)  モノの色彩変化演出のための照明と色材の分光特性制御技術
発表資料

同志社大学 理工学部 インテリジェント情報工学科 准教授 坂東 敏博

新技術の概要

色変化のない照明光の分光特性変化で特定の色材のみの色を変化させて、ディスプレイを用いずに、物体の絵柄を変えて場の雰囲気を変えたり、それ迄見えなかったパターンを浮かび上がらせたり逆に消し去ったりできる色彩変化演出法である。

従来技術・競合技術との比較

一般に物体の色は照明によって大きくは変化せず、色彩パターンを変化させたい時にはディスプレイやプロジェクターなど発光デバイスや色彩照明を用いる。しかしそのような手法で色が変化するのは当たり前で、見る人に新鮮な驚きや感動を与えられない。

新技術の特徴

・物の色に対する人の常識を崩すことによる驚き
・環境の変化を色の変化として感じられる技術
・感性に訴えかける技術

想定される用途

・プレミアム商品のデザイン演出
・店舗のインテリア・エクステリア
・ジュエリーデザイン・服飾デザイン
・壁画・モニュメント
・舞台演出(舞台セットや緞帳)
・広告塔

J-STORE掲載特許情報

14:30~15:00 医療・福祉
4)  比較的健常な一人暮らし高齢者の生活支援と安全確保のための在宅支援システム
発表資料

同志社大学 理工学部 機械システム工学科 教授 藤井 透
http://amsel.doshisha.ac.jp/

新技術の概要

比較的健常な、しかし一人暮らしの高齢者の日常生活のリズムを律するシステム。モニター画面に現れるバーチャルに創生した故人、あるいは架空の人物との会話を通して日々の生活・安全を支援する。

従来技術・競合技術との比較

従来のシステムでは、高齢者との会話がなく、精神面での支援ができない。また、生活のリズムを律することにより、健康を維持させる試みも皆無である。緊急事態が起こったことを即座に知ることもできない。

新技術の特徴

・被支援者はヴァーチャルな対象を話し相手として対話できる
・対象を近親者や愛玩動物など多様なパターンで出現させることにより、精神的なケアも可能となる
・映像と感知センサにより被支援者の在宅内での現状をリアルタイムで把握できる

想定される用途

・一人暮らしの高齢者(特に、比較的健常だが、周囲に交流する老人が少ない地域、都会、過疎地)
・老人ホーム
・寝たきり高齢者の会話によるメンタルケア

J-STORE掲載特許情報

15:20~15:50 材料
5)  磁性金属と磁性酸化物フェライトの高密度ハイブリッド
発表資料

同志社大学 理工学部 機能分子・生命化学科 教授 廣田 健

新技術の概要

高周波領域で使用できる高飽和磁束密度、高透磁率のバルク材料は単相材では実現困難である。そこで、上記要求を満足するように、高飽和磁束密度の磁性金属粒子を、高電気抵抗の磁性酸化物薄層で隔離したバルク材料を作製することに成功したので、その内容を報告する。

従来技術・競合技術との比較

従来、磁性金属の薄膜と非磁性物質の薄膜を交互に積層した薄膜磁性コンポジットは作製されているが、99.5%以上の高密度バルク材では実現されていなかった。

新技術の特徴

・金属と酸化物の複合体を、>99%以上の高密度に焼結する基礎技術を明らかにした
・特に酸化物層の厚さが1ミクロン以下の領域でも実現可能であること
・金属と酸化物間の相互拡散の評価と制御法の確立
・塑性変形可能な金属と、それが困難な酸化物を塑性変形可能とし、フェライト化する技術の確立

想定される用途

・飽和磁束密度1テスラ以上、周波数1MHzで透磁率30のバルク材は、小型トランス等の使用可能
・この技術は、金属/酸化物の高密度材料作製に活用可能。例えば、IH用複合磁性材料に応用可能
・軽量、超硬度、高強度のメタル/セラミックス系構造材の作製に応用可能、例えばAl/SiC系、Al/TiN系等

15:50~16:20 材料
6)  高耐酸化性及び抵抗温度係数が可変な金属珪化物薄膜抵抗体
発表資料

同志社大学 理工学部 電子工学科 教授 吉門 進三
http://syoshika.doshisha.ac.jp/

新技術の概要

本技術により、酸化性雰囲気においても800℃程度まで長時間使用可能な薄膜発熱体の製造が可能になる。また、本技術に付随して抵抗の温度係数を極めて広い温度範囲においてマンガニンに匹敵する程度まで小さくすることが可能であり、超精密抵抗素子を製造することが可能である。

従来技術・競合技術との比較

高耐酸化性を有する珪化物薄膜発熱体は本技術により初めて実現される。また、基本材料に添加する元素の量のみで抵抗の温度係数を正負変化可能であり且つ極めて直線性に優れた抵抗?温度特性が得られ、当然抵抗率の温度係数を極めて小さくすることが可能である技術であり、他に類似の技術は存在しないと考えられる。

新技術の特徴

・高耐酸化性を有する
・抵抗の温度計係数の大きさおよび符号を可変出来る
・基板への高付着性および高硬度
・真空中で1300℃程度まで加熱可能

想定される用途

・薄膜発熱体材料(3次元面発熱体等)
・精密固定抵抗器
・表面コート

関連情報

・試作可能

J-STORE掲載特許情報

16:20~16:50 機械
7)  赤外線ビジョンによる歯車の歯当たり解析技術
発表資料

同志社大学 理工学部 機械システム工学科 教授 廣垣 俊樹
http://engineering.doshisha.ac.jp/kenkyu/labo/mech/me_06/index.html

新技術の概要

赤外線サーモグラフィ画像より歯車のかみあい時の歯面のわずかな温度上昇から歯当たり部を抽出し、かみあい接触面内の面圧分布を調べる手法である。歯車の面圧設計や歯車の製造や組み付け誤差の管理など歯車の高性能化・低騒音化に有効な技術と考えられる。

従来技術・競合技術との比較

従来の可視光による画像処理では判別・解析できない歯車の歯のかみあい接触部の面圧分布を取得することが可能になる。歯車の設計や歯車の動力性能の予測・管理に有効である。

新技術の特徴

・機械要素のころがりすべり面の解析
・赤外線ビジョンを応用した自動化作業
・駆動系における動力損失の評価

想定される用途

・低騒音歯車の設計
・低騒音歯車の生産管理とその自動化
・すべり面の面圧解析

16:50~17:20 アグリ・バイオ
8)  S-アリルシステインは老化や環境ホルモン暴露による精子の品質低下を予防
発表資料

同志社大学 生命医科学部 医生命システム学科 教授 市川 寛

新技術の概要

ニンニクの抽出成分の一つであるS-アリルシステイン(SAC)をラットに混餌飼料として与え、75週齢で精子機能を検討したところ、SACにより、老化に伴う睾丸重量の減少の抑制、精子数の減少の抑制、運動率および運動精子数の有意な増加が確認された。

従来技術・競合技術との比較

SACの経口投与により、加齡に伴う精子機能(増殖能、運動能)を劇的に改善させるとする先行研究はなく、他に競合する技術等は存在しない。本発明は、抗加齢医学の分野において、食品や医薬品として応用することが可能である。

新技術の特徴

・本発明のSACは、アミノ酸の一種であるシステインの誘導体であり、リジン、ヒスチジン、アルギニン等のアミノ酸と同等の安全性を有し、長期間の内服も可能である
・構造が単純であるため大量合成も可能とされ、また、長期間の保存に対しても安定となる性質を有するため、将来、医薬品として開発される可能性は高い
・本発明の精子機能改善薬は、医薬、機能性食品として、動物や人への応用が考えられる。特に今後世界的に老齢化社会になることから、ヒトの老化にともなう精子機能低下の改善や精力増強作用が確認されれば、機能性食品や健康食品としての有用性が期待できる

想定される用途

・乏精子症、精子無力症等の精子機能の低下に伴う男性不妊症に対して、予防又は治療に応用できる
・種の滅亡から強い保護が必要とされる絶滅危惧種に対し、生殖に十分な機能を有する精子を保存し、種の絶滅から回避させることが期待できる
・経済的価値を獲得するために人為的な交配等によって樹立された生物種の飼育に際し、十分な機能を有する精子を保存することにより、不慮の疫病等による被害から保護すべく、ブランド等の経済的な価値を有する家畜、ペット等の生物種をより安全に保護することが可能となる
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