発表内容詳細

13:30~14:00 製造技術
1)  有機溶剤を用いない塗装技術と微粒子カプセル化技術
発表資料

福岡大学 工学部 化学システム工学科 准教授 三島 健司

新技術の概要

環境に優しい技術として、トルエンなどの代替物質として、圧力の高い(15MPa程度)の二酸化炭素を塗装原料である高分子樹脂を溶解する溶媒として利用する。さらに、数十マイクロメートル程度の高分子微粒子カプセル化が可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来の塗装・カプセル化技術では、トルエンなどの有害な有機溶媒を大量に使用しており、それらを大気中に放出していた。これに対して、今回の技術は、有機溶媒の代替物質として、二酸化炭素を用いており、有溶媒の使用量を大幅に削減できる。

新技術の特徴

・有機溶媒の削減
・30℃から40℃程度の生物にやさしい条件での製造
・二酸化炭素を利用した安全で低価格のの製造法

想定される用途

・自動車、船舶、住宅製造、電子部品などへの塗装
・化粧品製造、食品製造、香料製造
・再生医療

関連情報

・試作可能、外国出願特許あり

14:00~14:30 製造技術
2)  微小電子部品への電解めっき技術
発表資料

福岡大学 工学部 電子情報工学科 教授 友景 肇

新技術の概要

めっき液内に漬けた内ねじ構造の容器内で微小部品が定速で移動中に電解めっきを行う。電極は底面の部品が存在する部分だけで、回転に同期して電極の極性を変えることによって、電極自身がめっきされることを防ぐ。容器の回転速度を低くすることによって、部品の破損を防ぐことができる。

従来技術・競合技術との比較

微細電子部品の電解めっきはバレル法で行われているが、部品サイズが0603以下になると、バレルに取り付けるメッシュが細かくなりめっき液が入らなくなって、めっき効率が落ちる。0402など更に微小な部品への電解めっきは困難である。

新技術の特徴

・キャパシタなどの微小電子部品の電極を電解めっき可能
・微細樹脂ボールなどへの電解めっき

想定される用途

・半導体部品製造
・微小電子部品製造

14:30~15:00 環境
3)  超音波噴霧を利用した空気中のホルムアルデヒド中和除去装置の開発
発表資料

福岡大学 医学部 医学科 解剖学講座 助教 入江 豊

新技術の概要

医学部の解剖実習または臨床病理実習などにおける空気中のホルムアルデヒドは健康に有害である。我々はホルマリン中和剤を超音波噴霧することにより、従来のフィルター方式による除去法に比べ、より効果的に、且つ、より迅速に中和・無毒化することに成功した。

従来技術・競合技術との比較

従来の空気中のホルムアルデヒド除去はコストがかかり、大がかりな空調システムが必要であった。本技術はコスト的に優位であり、また、小型であるので十分、従来商品と競合できる。

新技術の特徴

・大がかりな空調システムが不要となる
・大幅なコストダウンを可能とする
・小型である

想定される用途

・医学部の解剖実習または臨床病理実習などにおける空気中のホルムアルデヒド除去
・建築材料から放出されるホルムアルデヒドの除去
・空調、楽器、衣料、接着剤、メッキ業界などにおけるホルムアルデヒド除去

15:10~15:40 アグリ・バイオ
4)  微小気泡(ナノ・マイクロ・バブル)を用いた超音波治療ブースター剤の開発
発表資料

福岡大学 医学部 医学科 解剖学講座 教授 立花 克郎
http://sites.google.com/site/fukuokaanatomy/

新技術の概要

本課題では細胞内薬物・遺伝子導入に用いる、純国産の製造技術で最適化された超音波治療用のブースター剤を開発することを目標とする。本研究で得られた知見をコア・テクノロジー化し、未来の再生医療、遺伝子治療へ応用が可能である。

従来技術・競合技術との比較

現在、多くの研究者が使用している外国輸入製品に替わる安価で、効率の良いブースター剤として市場シェアの拡大を目指す。

新技術の特徴

・超音波治療に最適化された専用ブースター剤を開発する
・初の純国産品である
・輸入製品に比べて安価である

想定される用途

・バイオテクノロジー研究
・再生医療研究
・遺伝子治療研究

関連情報

・外国出願特許あり

15:40~16:10 医療・福祉
5)  健康をサポートする新規運動習慣形成支援ツールの開発
発表資料

福岡大学 スポーツ科学部 運動生理学 助教 熊原 秀晃
http://www.cis.fukuoka-u.ac.jp/~htanaka/

新技術の概要

報告者らは適度な運動が疾病の予防・治療や介護の予防・軽減効果を示すことを明らかにしてきた。本技術は個々人の心音から簡易に循環中枢にかかる負担を精密に測定し、効果的で安全な運動負荷レベルを自動で設定できるツールの開発である。

従来技術・競合技術との比較

個々人への有効性と安全性の最適な運動量を設定して、コストパフォーマンスに優れた運動処方が行える。携帯型装置などへの技術転用も比較的容易で、オンラインシステムとの併用で遠隔地の多人数に対しても対応可能である。

新技術の特徴

・個々人に最適な運動負荷レベルを自動で設定できる
・携帯型装置などへの技術転用が容易
・オンラインシステムとの併用で遠隔地の多人数に対して対応可能

想定される用途

・個人(家庭)向け健康づくり支援装置
・健康サービス産業、介護予防事業、運動療法、病診連携におけるアプリケーション
・特定保健指導における運動プログラム作成

16:10~16:40 創薬
6)  新規代謝関連遺伝子KRAPを標的とした肥満・糖尿病創薬シーズ
発表資料

福岡大学 医学部 医学科 生物細胞学 教授 白澤 専二
http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/cellbio/index-j.html

新技術の概要

癌関連遺伝子として同定したKRAPの遺伝子欠損マウスの樹立・解析により、KRAPはエネルギー恒常性制御に重要な役割を果たすことを明らかにした。KRAP結合蛋白としてシグナル関連分子を既に同定し、その分子間相互作用を標的とする創薬を目指した基盤構築を進めている。

従来技術・競合技術との比較

KRAP遺伝子に関する報告は我々以外のものは存在しない。新規遺伝子機能の理解に立脚した創薬を試みている。KRAP関連経路、特にKRAP結合蛋白との相互作用を標的とした分子機能阻害剤・創薬開発への応用が期待される。

新技術の特徴

・新規遺伝子機能・概念の理解に基づいた肥満・糖尿病に対する分子標的創薬シーズである
・KRAP欠損マウスはエネルギー恒常性改変による抗肥満・抗糖尿病の表現型を示す
・KRAPとその結合蛋白間の相互作用を阻害する薬剤開発は代謝疾患創薬・バイオ研究試薬としての応用に繋がる

想定される用途

・肥満・糖尿病関連疾患・癌の治療/予防を目的とした分子標的医薬の開発
・KRAP欠損マウスの肥満・糖尿病を代表とする代謝疾患モデル動物としての利用
・細胞内シグナル阻害剤・バイオ研究試薬の開発
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