発表内容詳細

10:30~11:00 情報
1) 電源供給を必要としないモアレ縞を用いた微小変位可視化メカニズム
発表資料

広島大学 大学院工学研究科 複雑システム工学専攻 助教 高木 健
http://www.robotics.hiroshima-u.ac.jp/

新技術の概要

モアレ縞を応用し微小変位(力や加速度)の大きさを縞模様や文字で提示できる極めて簡単な構造のメカニズムを紹介する。また、カメラを用いて本メカニズムを撮影することにより数値で微小変位の大きさを取得することができる。

従来技術・競合技術との比較

電気的な要素を一切用いることなく人間に微小変位(力や加速度)の大きさを提示でき、カメラを用いれば配線することなく数値で微小変位の大きさを取得できる。従来の電気要素を用いるセンサとは異なり、電気要素を嫌う環境、配線が困難な環境へ応用できる。

新技術の特徴

・目視にて微小変位(力や加速度)の大きさを確認できる
・電気要素が不要で、カメラにて微小変位(力や加速度)の大きさを数値にて取得できる
・構造が簡単

想定される用途

・建造部の安全モニタリング
・電気要素を嫌う環境、配線が困難な環境での力や加速度の計測
・人間に微小変位(力や加速度)を提示する必要がある器具、治具、機器

11:00~11:30 計測
2) 大容量(1~数百トン)のパッドセンサおよび変動荷重検出板
発表資料

広島大学 大学院工学研究科 輸送・環境システム専攻 教授 藤本 由紀夫
http://home.hiroshima-u.ac.jp/~yukio/fujimoto.html

新技術の概要

1トン~数百トンの大荷重の計測に好適な変動荷重センサです。薄型軽量ですが強靭です。振動や衝撃力の計測にすぐれた性能を示します。隙間に挟み込んだ使用も可能です。

従来技術・競合技術との比較

ロードセル、3分力計と比較して薄く設置が容易。高精度。荷重を面全体で受けるので寸法に比例して容量を大きくできます(10cm四角で容量50トン)。高インピーダンスの計測器を使用すると準静的荷重も計測できます。

新技術の特徴

・高周波数に対して感度が良いので、爆発衝撃圧力の計測
・落下衝撃力、衝突衝撃力の計測
・大型トラック、船舶等の重量、重心位置計測

想定される用途

・クレーン車のアウトリガー、コンテナ貨物、鉄道レールの変動荷重モニタリング
・ボルトの締結力の計測。鉄骨接合部に設置した建築物の地震荷重の計測
・大荷重用の2軸、3軸センサ

関連情報

・サンプルの提供可能

11:30~12:00 デバイス・装置
3) 大気圧熱プラズマジェットを用いた急速熱処理技術と半導体デバイス応用
発表資料

広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻 准教授 東 清一郎
http://home.hiroshima-u.ac.jp/semicon/Jsemicon/Jindex.html

新技術の概要

ArガスのDCアーク放電により大気圧下で発生した熱プラズマジェットを用いて、ミリ秒からマイクロ秒の短時間で被処理基板表面を局所的に加熱する技術を開発した。新開発の非接触温度測定技術との併用により高精度急速熱処理が可能である。電界効果移動度350cm2V-1s-1の高性能TFT、透明材料であるゲートSiO2改質によるデバイス信頼性の向上、ULSIにおける極浅接合形成、ナノ結晶形成などに適用可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来急速熱処理に用いられてきたレーザーに比べて格段に簡単な構造および低コストで大出力が得られる。光を用いた熱処理では対応できなかった極薄膜や透明材料に対しても効率的加熱が可能である。

新技術の特徴

・簡単、安価な大気圧プラズマを用いたプロセス
・被処理物の最表面のみを局所加熱
・極めて清浄なプロセスであり半導体デバイスへも適用可能

想定される用途

・表面改質(焼締め、結晶化、ドーピング、相分離、等)

J-STORE掲載特許情報

関連情報

・外国出願特許あり

13:15~13:45 環境
4) 再生して繰り返し利用できる高選択性リン資源回収吸着剤
発表資料

広島大学 大学院工学研究科 物質化学システム専攻 特任教授 山中 昭司

新技術の概要

工業および生活排水からリンを資源として、高選択的に回収できる吸着剤で、再生して繰り返し使用できることを特徴とする。

従来技術・競合技術との比較

リンを沈殿物として回収する従来のMAP法やHAP法と異なり、吸着により高選択的にリンを回収する点で、独自のものである。再生して繰り返し使用できる耐久性の高いリン回収材は他に見当たらない。

新技術の特徴

・高容量、高選択的なリン吸着剤、再生して繰り返し利用できる;高い耐久性
・安価で大量生産でき、環境に優しい素材から構成される。フィルム状から粒状まで、成形可能
・1 ppmから数千ppm以上の広濃度域に分布するリンを効率的に回収できる

想定される用途

・河川や生活排水からのリンの除去と回収
・高純度リン資源の回収
・鶏糞からのリン資源回収

関連情報

・サンプルの提供可能

13:45~14:15 材料
5) 低炭素社会形成にも有効な巨大な増強効果を持つナノ粒子
発表資料

広島大学 自然科学研究支援開発センター 低温・機器分析部門 准教授 齋藤 健一
http://home.hiroshima-u.ac.jp/saitow-lab/index.html

新技術の概要

巨大な電場増強効果を持つ金ナノ粒子の生成に成功した。この金ナノ粒子を用いると、10-20molという極めて希薄な有機分子や医薬品の「指紋」解析を1秒できた。その他、発光体の発光強度を10000倍以上増加させる事にも成功した。

従来技術・競合技術との比較

ナノ粒子の生成法は、我々が開発した世界初の手法である。この手法で、ワールドレコードクラスの増強度を有する金ナノ粒子が得られた。その他、光の三原色(赤・緑・青)や紫外で発光するSiナノ結晶の生成にも世界で初めて成功している。

新技術の特徴

・極めて希薄な有機分子や医薬品の微量分析
・発光体の発光強度の著しい増加と低消費電力化
・溶液試料の分析時間の短縮化、低消費電力化、ならびに低コスト化

想定される用途

・パームトップ型分子構造解析装置(パーソナル分析機器、アウトドア型分析機器)の開発
・低消費電力型照明、高輝度ディスプレー
・有機分子の高感度分析基板

関連情報

・外国出願特許あり

14:15~14:45 材料
6) 多環式芳香族化合物の安全・安価な創成方法
発表資料

広島大学 大学院工学研究科 物質化学システム専攻 助教 米山 公啓
http://home.hiroshima-u.ac.jp/ktlab

新技術の概要

普遍で安全な鉄触媒を用いたπ共役系分子設計に対応する環境調和型ヒドロアリール化反応を開発した。本手法では、キノリンやフェナントレン、クロメン等の多様な多環式環状化合物が簡便に行える。

従来技術・競合技術との比較

従来のヒドロアリール化反応は貴金属触媒の使用が必須であった。本技術は、これらの問題点を一新し、普遍で安全な鉄触媒を使用したヒドロアリール化反応を提供する。

新技術の特徴

・π共役系分子の簡便な合成経路
・多様な共役系分子創成に対応
・環境調和型分子設計

想定される用途

・有機EL材料
・有機半導体材料
・液晶

関連情報

・サンプルの提供可能

14:55~15:25 材料
7) 気相有機物を暗所で吸着し光照射下で高速分解する複合光触媒とその調製法
発表資料

広島大学 大学院工学研究科 物質化学システム専攻 教授 犬丸 啓

新技術の概要

空気中の有機物を効率よく吸着除去し、光が照射されたときにその有機物を高速で分解する複合光触媒の新しい調製法を開発した。あらかじめ合成された高活性な酸化チタン結晶粒子が、吸着能力にすぐれるメソポーラスシリカやゼオライトと複合化されているため、高い性能を発揮する。

従来技術・競合技術との比較

光触媒として、高活性な酸化チタン微粒子を用意し、それに多孔体を複合化する新開発の材料合成技術により、高活性光触媒に吸着機能を付与できる。この技術は既存のあらゆる光触媒粒子に適用することが可能であると考えられる。

新技術の特徴

・結晶性多孔体と微粒子の複合化技術であること

想定される用途

・室内空気浄化

15:25~15:55 製造技術
8) かご型分子内への水素原子の包接技術
発表資料

広島大学 大学院工学研究科 物質化学システム専攻 助教 駒口 健治
http://home.hiroshima-u.ac.jp/harihari/

新技術の概要

かご型の形状を有するシルセスキオキサン分子内に原子状水素を挿入する新しい技術の開発に成功した。水素原子は常温大気中で1年以上安定であり、100℃程度の加熱で容易に放出される。

従来技術・競合技術との比較

かご型シルセスキオキサン分子内への水素原子の包接にはガンマ線などの電離放射線が用いられてきた。グロー放電を用いる本技術では、安全かつ簡単、そして2桁近く高速に水素原子の包接が可能である。

新技術の特徴

・原子状水素の長期間保存
・加熱による水素原子の放出
・技術の簡便性と安全性
・多様なかご型分子の構造

想定される用途

・エネルギー貯蔵
・MRI用造影剤
・基礎科学用試料

15:55~16:25 材料
9) 光誘起電子移動を利用した蛍光性水センサー色素の開発
発表資料

広島大学 大学院工学研究科 物質化学システム専攻 助教 大山 陽介

新技術の概要

有機溶剤や固体材料中に含まれる微量水分を光誘起電子移動特性(Photo-induced Electron Transfer: PET)を利用して検出できる新規なPET型蛍光性水センサー色素を発明した。

従来技術・競合技術との比較

従来の蛍光性色素では、蛍光強度は試料中に含まれる水分以外の極性物質に強く影響を受けるため正確な水分量を検出することが困難であった。本発明のPET型蛍光性色素の蛍光強度は試料の極性に殆ど影響されない。

新技術の特徴

・PET型蛍光性色素は、有機溶剤、水溶液、水、ポリマーなどに対して、良好な可溶性・分散性を有しています
・PET型蛍光性色素をフィルム化することも可能です(直接ポリマー化・ポリマーに分散など)
・水センサーとして繰り返し使用することが可能です

想定される用途

・有機溶剤や大気中の水分検出、食品や製品中の水分検出剤
・農園芸用フィルムとしての応用
・トンネル用セグメントや下水道用ヒューム管の漏水検出シーリング材料 (土木・建築関連)
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