発表内容詳細

13:40~14:10 材料
1)  ミクロンサイズの球形アパタイト粒子を簡単に合成
発表資料

兵庫県立大学 大学院工学研究科 機械系工学専攻 准教授 飯村 健次
http://www.eng.u-hyogo.ac.jp/mse/mse6/

新技術の概要

乳化法と類似の方法で比較的均一で球形度の高いミクロンサイズのヒドロキシアパタイトを簡単に合成できます。得られたヒドロキシアパタイトは負の表面電位を持っており、正に帯電した塩基性タンパク質のみを選択的に吸着します。

従来技術・競合技術との比較

ヒドロキシアパタイトは通常、針状の結晶を持つ微粉として得られ、球形化するには煩雑な操作が必要です。今回ご紹介する技術では、簡易にミクロンサイズの球形粒子を得ることができ、また表面電位が通常のアパタイトとは異なります。特異な吸着特性によりタンパク質分離に新しい道を開きます。

新技術の特徴

・均一で球形度の高いミクロンサイズの粒子
・表面電位が負
・塩基性タンパク質のみを選択的に吸着

想定される用途

・タンパク質の精製・分離
・生体材料
・環境浄化

関連情報

・サンプルの提供可能

14:10~14:40 材料
2)  黒鉛に金属を添加してつくる強磁性体
発表資料

兵庫県立大学 大学院物質理学研究科 物質構造制御学部門 准教授 小林 本忠
http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/material/chem_extreme/start.html

新技術の概要

磁気秩序を持たないグラファイトと、金属サマリウムあるいは金属ストロンチウムを混合し加熱することにより強磁性を持つグラファイト層間化合物を簡易に製造する方法と、得られた化合物の磁気特性に関する技術。

従来技術・競合技術との比較

原料となる磁性元素や金属元素を溶解炉を用いて高温で溶解し、所定の温度と時間で熱処理を行った後粉砕する従来の方法と比べ、熱処理温度が低く粉末化が容易であるため簡単な設備ですみ、製造コストも低くなる。

新技術の特徴

・原料を粉砕、混合、熱処理する単純で容易な製造過程
・粉末状、シート状への成形、加工が容易
・原料混合比、熱処理温度を変えることにより、磁気特性等物性の制御が可能
・高い保磁力

想定される用途

・磁気遮蔽シート
・フレキシブルディスク等の磁気記録媒体
・センサ、メモリ、LSI、リニア駆動用マグネット等、超伝導相と強磁性相を組み合わせたハイブリッドデバイス

関連情報

・相談により少量のサンプル提供可能。

J-STORE掲載特許情報

14:40~15:10 材料
3)  イオン伝導性配向セラミックスの製造方法と燃料電池への応用
発表資料

兵庫県立大学 大学院工学研究科 物質系工学専攻 助教 嶺重 温
http://www.eng.u-hyogo.ac.jp/msc/msc5/

新技術の概要

ランタンシリケート(LSO)は伝導性に異方性を有する燃料電池向けの新しいタイプのイオン伝導体である。今回この材料を伝導性の高い方向に優先的に揃える技術を開発した。優先配向を必要とする他の酸化物材料への適用も期待される。

従来技術・競合技術との比較

従来の多結晶を得る方法によっては配向制御は行えない。伝導性が方向によって大きく異なる本材料にとって、この優先配向制御手法はデバイスの性能向上に貢献できる非常に重要な技術である。

新技術の特徴

・セラミックスの配向制御
・大面積セラミックスの作製
・表面平坦セラミックスの作製

想定される用途

・固体酸化物形燃料電池
・酸素透過膜
・酸素センサ

J-STORE掲載特許情報

15:20~15:50 機械
4)  生体活動モニタリング用センサデバイス及びシステム
発表資料

兵庫県立大学 大学院工学研究科 電気系工学専攻 助教 神田 健介
http://www.eng.u-hyogo.ac.jp/eecs/eecs10/

新技術の概要

生体活動を検出するための環境及び行動センシングデバイスについての新技術。複数の発明を含むが、特にここではPZT薄膜を用いた究極的に低消費電力の三次元加速度(運動量)センサデバイスについて詳述する。

従来技術・競合技術との比較

これまで難しいとされてきたMEMS技術とPZT圧電薄膜の融合により、発生電圧の逓倍、ワイヤリングのみによる加算や減算など、小型で高機能なデバイスを実現した。原理的にはセンサシステムとして電源を要しない。

新技術の特徴

・低消費電力センサネットワークノードの実現、これの応用として
・異常振動検出による機械システムの不良、摩耗検出、鉄道車両の位置検出、構築物の経年変化検出、分布型自信検出ノードなどに応用可能
・圧電薄膜の加工法を利用した赤外線センサ、振動型センサなどの新しい駆動法の創出、従来システムの小型化

想定される用途

・身体行動検出
・振動型センサ
・マイクロアクチュエータ応用

関連情報

・各種の構造体を試作中

J-STORE掲載特許情報

15:50~16:20 機械
5)  大負荷容量および省エネ性能に優れた静圧流体軸受
発表資料

兵庫県立大学 大学院工学研究科 機械系工学専攻機械工学部門 助教 伊勢 智彦
http://www.eng.u-hyogo.ac.jp/mse/mse3/index.html

新技術の概要

静圧流体軸受内部の流体流路を複数に分け、負荷側と反負荷側の圧力分布の差を大きくすることによって負荷容量を増加させ、軸受を作動させるために必要な圧力源の動力を低減して省エネ効果を向上させる。

従来技術・競合技術との比較

従来の静圧流体軸受の性能向上には軸受の内部構造が複雑になるという問題があったが、本技術では内部構造を複雑にすることなく負荷容量増加が可能になる。また、さまざまな形式の流体絞りに対応可能である。

新技術の特徴

・大負荷容量という利点を活かして回転式大形振動発生装置への利用
・軸受供給圧力の制御による軸受内半径方向精密位置決め装置
・軸受供給圧力の制御による回転精度向上

想定される用途

・大質量回転軸を利用した機械
・精密加工機の主軸支持
・高温および極低温回転機械主軸の支持

J-STORE掲載特許情報

16:20~16:50 デバイス・装置
6)  コヒーレントEUV光を利用した半導体マスクパタン幅評価装置
発表資料

兵庫県立大学 高度産業科学技術研究所 EUVリソグラフィー研究開発センター 助教 原田 哲男
http://www.lasti.u-hyogo.ac.jp/

新技術の概要

コヒーレント光を用いた、レンズの必要ない顕微鏡を開発しました。使用する光は次世代リソグラフィーに用いられる波長13 nmの極端紫外光です。半導体パタンの原版であるフォトマスクのパタン幅検査に応用します。

従来技術・競合技術との比較

従来の走査型電子顕微鏡とは違い実露光波長での評価であり、吸収体高さなど露光条件による影響が測定できます。また、測定において複雑な調整が必要なく高精度かつ高速で簡便な測定を実現します。

新技術の特徴

・EUVでの実効的な半導体パタン幅測定
・回折光と計算による評価
・3次元的なナノ構造評価

想定される用途

・EUVマスク検査
・ウェハパタン測長
・ナノパタンの3次元構造評価

関連情報

・サンプルEUVマスクの測定可能

16:50~17:20 デバイス・装置
7)  レンズレス無歪高分解能ホログラフィック3次元顕微鏡
発表資料

兵庫県立大学 大学院工学研究科 電気系工学専攻 准教授 佐藤 邦弘
http://www.eng.u-hyogo.ac.jp/eecs/staff/k-satoh.html

新技術の概要

結像レンズを使わない大開口数物体光波面のワンショット記録法を開発した。また、大開口数ホログラムから無歪高分解能画像を高速再生する方法を開発した。さらに、結像レンズを使わないホログラフィック4次元(空間+時間)顕微鏡開発の可能性を示した。

従来技術・競合技術との比較

動いている微粒子の4次元(空間+時間)計測が可能になる。また、水中の微生物や生体細胞の観察が可能になる。さらに、生体細胞や微生物のような透過物体を観察でき、光位相分布を使った定量解析や断層画像表示が可能になる。

新技術の特徴

・結像レンズを使わない大開口数複素振幅インラインホログラムのワンショット記録
・大開口数ホログラムからの無歪高分解能自由焦点画像の高速再生
・透過型および反射型の無歪高分解能4次元(空間+時間)顕微鏡

想定される用途

・生きた生体細胞や媒質中を動く微小動物を観察するための無歪高分解能4次元顕微鏡
・瞬間的な現象を記録するための高速高分解能4次元撮像装置
・生きた生体や透過物体の高分解能断層画像記録のための高速撮像装置

J-STORE掲載特許情報

<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>