発表内容詳細

10:40~11:10 情報
1)  クラウドコンピューティングにおいて効果的なセキュリティ技術
発表資料

東京電機大学 情報環境学部 情報環境学科 教授 鈴木 秀一
http://www.aa.alles.or.jp/~suzuki

新技術の概要

再配置暗号を改良し、原本保証性能を高める方式を考案した。暗号文が原本に一致することが可能になり、デジタル証拠も構成出来る。容易に量子コンピュータでも攻撃出来ない。

従来技術・競合技術との比較

原本性保証技術は、ハッシュ関数を用いて表現してきたが、安全性が不十分である事実が発生している。本方式では、原本性を確認出来る安全性を、無制限にコストをかけずに高めることが出来る。

新技術の特徴

・高速な暗号化且つ、復号した平文が原本に一致することが保証される
・暗号文に証拠能力を付与出来るので、デジタルデータを法律的な証拠として作成・活用出来る
・ネットワーク上にデータを置くクラウドコンピューティングの信頼性と運用可能性を高める

想定される用途

・クラウドコンピューティングの中核的な技術
・裁判所・法務局・民間企業顧客データ管理
・企業が管理する営業秘密の、企業内管理

11:10~11:40 情報
2)  プロジェクタとスクリーン前方の単眼カメラによるタッチスクリーンの実現
発表資料

東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科 教授 中島 克人
http://server.icl.im.dendai.ac.jp

新技術の概要

対話的な大画面システムを実現するための手段の1つとして、ユーザが特殊なポインティングデバイスを用いることなく、プロジェクタで画像が投影されたスクリーンを手指などで直接タッチするだけで、タッチした時間と場所を判定する方法である。

従来技術・競合技術との比較

前面からのプロジェクタ投影とカメラによるタッチ判定により、普通のスクリーンや単色の壁は、タッチスクリーンとして活用出来る。また背面スペースが不要のため、設置場所の制約が少なく、初期設定も容易にできる事から、諸経費のコスト削減に繋がる。

新技術の特徴

・画面前方から投写することで、画面へのタッチが判定出来る。背面に特別なスペースが不要である
・単色塗装された場所であれば使用でき、大画面表示システムが安価に構築出来る
・画面上のタッチ領域の手指とその影を認識し、それらの面積比率が事前の記録より小さい場合、タッチと判定すること

想定される用途

・エンタテインメントパーク:ゲーム機
・大画面広告での、対話的コンテンツの提供
・通常のプレゼン業務での活用

13:00~13:30 材料
3)  シリコン、ゲルマニウムの結晶薄膜の効率的な作製法
発表資料

芝浦工業大学 工学部 材料工学科 准教授 弓野 健太郎

新技術の概要

本技術は、薄膜太陽電池や液晶ディスプレイで使用されるTFT(Thin-Film Transistor、薄膜トランジスタ)のデバイス特性を飛躍的に向上させる部材として期待されるガラス基板上のシリコンもしくはゲルマニウムの結晶薄膜を、効率的かつエネルギーコストを抑えて製造する方法である。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、従来技術であるレーザーを用いた結晶化と比較して大面積ガラス基板への適用が容易で、かつ製造コストは割安である。また競合技術であるMIC法(結晶化を促進する層(Al等)とSi(Ge)層の二層膜を成膜後に基板を加熱し結晶化)と比較して結晶化のための加熱に要する時間が大幅に短い。

新技術の特徴

・欠陥密度が低い多結晶薄膜の製造に最適
・結晶化に要する時間の大幅短縮により製造効率UP
・結晶化のための加熱温度が低くエネルギーコスト削減が可能

想定される用途

・半導体製造装置
・TFT液晶ディスプレイの製造
・薄膜シリコン太陽電池の製造

関連情報

・サンプルの提供可能

13:30~14:00 材料
4)  カーボンナノチューブの機能を最大限発揮できるゲル状混合物
発表資料

芝浦工業大学 工学部 共通学群 化学科目 講師 小西 利史

新技術の概要

本技術はカーボンナノチューブ(CNT)と液状電子機能性物質を混合することにより、CNTが均一に分散した状態でゲル化させた画期的な新機能性複合材料、およびその製造方法に関するものである。

従来技術・競合技術との比較

産業利用のためにはCNTの均一分散が必要であり、従来は有機溶媒やイオン液体を使用した分散化技術が提案されてきたが、本技術は電子授受、架橋性等の機能性分子を分散媒として選択することで、特に導電性の面で従来技術よりも優れたものとなっている。

新技術の特徴

・ゲルであるため溶液の代替として利用することで液漏れ、乾燥等の問題の解決が可能
・ゲルは可撓性を有するためフレキシブルデバイスへの活用が可能
・CNTとゲル化媒体が電荷移動錯体を形成し、特徴的な電荷移動吸収帯を有するため太陽電池の素材に活用可能

想定される用途

・色素増感太陽電池
・導電シート
・導電ゴム

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

14:20~14:50 電子
5)  リアクトルを必要としない昇圧機能を有するスイッチトリラクタンスモータ駆動回路
発表資料

東京理科大学 理工学部 電気電子情報工学科 准教授 星 伸一
http://hoshilab.ee.noda.tus.ac.jp/

新技術の概要

リアクトルを追加することなしに昇圧機能を実現した、レアアースを使用しないモータであるスイッチトリラクタンスモータ用の新たな駆動回路とその制御方法の提案。バッテリへの回生機能も有している。

従来技術・競合技術との比較

SRMの巻線に流れる電流の立ち上がり、立下り速度を改善したり、トルクリプルを低減する回路はこれまでにも提案されていたが、電源への回生ができないなどの問題があった。

新技術の特徴

・レアアースを用いないスイッチトリラクタンスモータ(SRM)用の新たな駆動回路の提案
・SRMの巻線を利用して、リアクトルを新たに加えずに昇圧機能を実現する回路
・バッテリへのエネルギー回生も可能

想定される用途

・ハイブリッド自動車用SRMの駆動回路
・電気自動車用SRMの駆動回路
・クレーンやフォークリフトなどに用いられるSRMの駆動回路

14:50~15:20 エネルギー
6)  シリコンワンチップ超小型燃料電池
発表資料

東京理科大学 理工学部 機械工学科 准教授 早瀬 仁則
http://www.rs.noda.tus.ac.jp/mhayase

新技術の概要

1枚のシリコン基板に燃料流路、拡散層、触媒層、電解質層を一体成型したシリコンワンチップ型燃料電池を提案する。シリコン基板に陽極酸化により貫通した多孔質シリコン層を形成し、この多孔質部分に電解質成分を充填した。さらに、貫通した多孔質層の表裏両面に湿式めっきにより多孔質白金触媒層を形成して完全一体構造の燃料電池を試作し、水素および酸素を供給し、本新構造による発電を実証した。

従来技術・競合技術との比較

通常の燃料電池は、燃料流路-拡散層-MEA(膜電極接合体:触媒層-電解質膜-触媒層)-拡散層-燃料流路の5(7)層構造を有している。本発明では、この層構造をシリコン基板にすべて一体成型する。小型化に有利であるとともに、MEMS・半導体微細加工技術を用いるため、量産性においても優位である。

新技術の特徴

・燃料電池を乾電池サイズへまで小型化できる可能性
・掃除機等、消費電力の大きな機器をもコードレス化へ
・マイクロ化学反応デバイス

想定される用途

・乾電池やリチウムイオン電池の代替
・携帯電子機器用電源
・あらゆる機器の電源

15:30~15:55 材料
7)  生成したナノ粒子を超音速ガス流に乗せ基材に衝突させる成膜法
発表資料

工学院大学 工学部 機械システム工学科 教授 丹羽 直毅

新技術の概要

蒸発室で生成したてのナノ粒子を超音速の不活性ガス流に乗せ基材に衝突・堆積させるコーティング法。二つの蒸発室を使用し、膜素材の蒸発量を制御し傾斜組成膜および幅広い膜素材の組合わせによるコーティング膜の作製が可能。

従来技術・競合技術との比較

蒸発原子がほぼ100%、膜となるため成膜速度が高い。ナノ粒子が、超音速ガス流に乗り基材に衝突し、ナノ結晶を形成、堆積するため①無配向のナノ結晶②残留歪が無い③内部及び界面に欠陥が無いコーティング膜が作製できる。

新技術の特徴

・幅広い膜素材の組み合わせが可能:Al-Si、Ti-TiAl、Ti-HAp、Ti-TiNなど
・高い成膜速度:蒸発原子のほぼ100%が膜となる
・無歪み、無配向のナノ結晶膜:優れた磁気特性
・高い界面強度:異種金属の組み合わせでも破壊直前の高い歪みまで剥離しない
・低温での成膜:多結晶Si膜

想定される用途

・耐摩耗性コーティング(例えば、TiN膜:基材からTiN傾斜組成膜とし剥離しないコーティング)
・生体材料用コーティング(Ti-HAp:Ti膜中に捕捉されたHApを増殖サイトとして生体自身が界面を作るため高い界面強度)
・磁性コーティング(例えば、Fe無配向ナノ結晶膜:軟磁性低保持力コーティング)
・熱遮蔽コーティング(例えば、ナノSi分散Al膜:組成傾斜も可能)
・絶縁コーティング(傾斜組成による剥離しない化合物(例えば酸化物)膜)

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

15:55~16:20 材料
8)  材料断面を極力減らさず強加工により結晶粒の微細化をはかる方法
発表資料

工学院大学 工学部 機械システム工学科 教授 丹羽 直毅

新技術の概要

強加工を用いた結晶粒の微細化により材料の力学的特性が著しく向上することは既によく知られており、実用的な強加工法の開発が今望まれている。本技術は、材料の断面積を極力減らさず強加工を加えることが可能である。

従来技術・競合技術との比較

強加工法:鍛造機を用いた従来の強加工法に比較し、工業的生産性の向上を図った強加工法である。

新技術の特徴

・他の強化法であるが、純チタンで引張強度900MPaという高強度チタン合金並みの特性が得られている(チタン,vol.58,No.2p48-52)
・安価で入手しやすい汎用の素材を用いて高価な高強度材並の強度を得られる可能性がある
・プレスを有する企業であれば、汎用の素材を用い強加工により力学特性を向上させた部品製造の可能性がある
・圧延機を用いた強加工法は、さらに低い加工力で高い生産性を得ることが可能である

想定される用途

・材料断面積の減少を極力抑えた強加工法であり、汎用部品に使用可能な大きさを有する微細結晶粒を持つ材料の作製が可能である。広く工業用部材への適用を可能とする
・従来、高強度材により作製されていた部品をより安価な汎用材で代替可能となる

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

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