発表内容詳細

13:20~13:50 創薬
1)  高分子ナノ粒子を用いた新規遺伝子送達用キャリア製剤
発表資料

愛知学院大学 薬学部 製剤学講座 准教授 山本 浩充
http://www.phar.agu.ac.jp/lab/pharm_eng/

新技術の概要

マイルドな調製条件でナノ粒子内に核酸医薬を内封する技術、さらに細胞内への核酸医薬導入効率を向上させる表面修飾技術を確立した。これにより、経口投与でも有効な核酸医薬用製剤を設計できた。

従来技術・競合技術との比較

従来の遺伝子送達用のベクターとして用いられているリポソームなどは生体内環境下において不安定であった。高分子ナノ粒子は外部環境因子に対して安定で、全身投与や徐放化機能による持続的な効果も期待できる。

新技術の特徴

・剪断や熱などに弱い化合物でもナノ粒子内に埋包可能
・粒子表面特性の制御により様々な機能を付与することも可能
・内部に機能性化合物を内包したサブミクロンの粒子を用いた製品表面の被覆

想定される用途

・核酸医薬を利用した難治性疾患の治療
・遺伝子を用いた診断
・核酸医薬以外の化合物を内封した微粒子の調製

関連情報

・サンプルの提供可能

13:50~14:20 創薬
2)  食物アレルギーを予防する天然由来レチノイン酸受容体リガンド
発表資料

愛知学院大学 薬科学研究科 天然薬物作用学 教授 井上 誠
http://www.phar.agu.ac.jp/laboratory/medicinal_resources/

新技術の概要

食物アレルギーを効果的に予防する一つの方法は、腸管における過剰な免疫反応を制御性T細胞で抑制することである。そこで、副作用がない天然由来レチノイン酸受容体リガンドを利用して予防方法を開発する。

従来技術・競合技術との比較

食物アレルギーの予防方法は、現在、原因食材を取らないことしかない。また、治療方法は他のアレルギーと同様な薬物を用いた対処療法しかない。そこで、従来の重篤な副作用を持つ合成レチノイドとは異なる天然由来レチノイン酸受容体リガンドの利用を考えた。

新技術の特徴

・抗アレルギー作用を有する化粧品の開発
・有効成分を高濃度含んだ植物の作製
・潰瘍性大腸炎、クローン病など難治性疾患の治療薬の開発

想定される用途

・食物アレルギーの予防効果を持つ食品の開発
・食物アレルギーの予防に有効な新規漢方方剤の作製
・関節リウマチなどの自己免疫疾患の予防・治療への応用

14:20~14:50 創薬
3)  鳥インフルエンザウイルスがヒト間で伝播するために必要な変異を簡便に同定する方法

中部大学 生命健康科学部 理学療法学科 教授 鈴木 康夫
http://www.isc.chubu.ac.jp/hsh/index.html

新技術の概要

高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)のヒトヘの伝播は限定的である。しかし、そのへマグルチニンスパイクの159番目のアミノ酸の糖鎖付加の有無、ノイラミニダーゼスパイクの20アミノ酸の欠失の有無の組み合わせ変異によりヒト喉の受容体へ結合しやすくなり、ヒトヘ適応性を獲得する。本技術はこの変異の検出法に関わる。

従来技術・競合技術との比較

高病原性鳥インフルエンザウイルスのヒトヘ適応性の変異は、これまで受容体シアロ糖鎖への結合性の変化などフェノタイプの変異により推定しており、検出が非常に困難であった。本技術は、遺伝子変異として検出可能で、飛躍的に簡便となった。

新技術の特徴

・新型インフルエンザ発生の事前予知が出来、世界流行阻止の対策が可能となる
・鳥インフルエンザウイルスのヒトへの適応変異を遺伝子レベルで簡便に検出できる
・この方法で鳥型インフルエンザウイルス、ヒト型インフルエンザウイルスを簡便に区別できる

想定される用途

・ヒトヘ感染力が強い鳥インフルエンザウイルス変異監視キットの開発(鳥分離株ウイルスを対象としたキット)
・ヒトヘ感染力が強い鳥インフルエンザウイルス変異診断キットの開発(ヒト分離株ウイルスを対象としたキット)
・高病原性鳥インフルエンザ防疫対策に応用可能

関連情報

・試作品の開発可能

15:00~15:30 情報
4)  掌と指先を用いるドーム型多機能入力デバイス
発表資料

名城大学 理工学部 情報工学科 教授 柳田 康幸
http://vrlab.meijo-u.ac.jp/

新技術の概要

半透明のドーム型スクリーンとドーム内部の照明、カメラで構成され、ドームの上に置いた掌の画像を処理することにより掌・指の状態を解析し、ポインティング動作、キー入力、力入力を行う統合型入力装置。

従来技術・競合技術との比較

接触点のみならずドーム近傍の非接触部分も含めて各指ごとに状態追跡が可能で、多様な入力モードに対応できる。また、立体形状のため3D情報の入力に対応した操作が可能で、その際手を空中に保持する必要がない。

新技術の特徴

・指先の接触点情報だけでなく、掌全体を追跡し、操作のための情報を抽出
・キー入力、ポインティング操作、3D情報入力を一つのデバイスで対応し、持ち替えが不要
・掌を基準に入力位置を設定できるため、視覚による確認が不要

想定される用途

・既存のキーボードやマウスを統合した、コンピュータやゲーム用の入力インタフェース
・3D CADなど、3D入力とコマンド・数値指定を行う用途
・視覚障害の有無に関わらず使用可能なタッチパネル。切符の自動販売機など

15:30~16:00 エネルギー
5)  マイクロ火炎のアレイ化技術による高負荷面加熱デバイス
発表資料

中部大学 工学部 機械工学科 准教授 平沢 太郎
http://www.chubu.ac.jp/collaboration/index.html

新技術の概要

微小拡散火炎を配列する技術(マイクロフレームアレイ)により、「高い発熱密度」を得ることができ、「広範囲の燃焼負荷制御」と「均一な加熱」を実現する面加熱デバイスを開発した。

従来技術・競合技術との比較

逆火や吹き消えが無く、ターンダウンレシオを大きくとることができる。電気ヒーターと比べると、1)達成温度範囲が高温側で広く、2)発熱応答性が高く、3)一次エネルギー削減効果がある。

新技術の特徴

・球状火炎の配列は見た目も美しく、そのレイアウトにより発光・発熱パターンを制御することができる
・触媒を用いずに従来よりも「低NOx・低PM」燃焼が可能
・設置方向を問わず、超薄型の面加熱デバイスとして使用できる

想定される用途

・各種工業材料の加工・成形前の予熱
・各種工業材料の熱処理
・食品の加熱
・食品や塗装面の乾燥

関連情報

・試作可能

J-STORE掲載特許情報

16:00~16:30 製造技術
6)  低電力電子ビーム励起プラズマによる均一な表面窒化処理の開発
発表資料

名城大学 理工学部 機械システム工学科 教授 ペトロス アブラハ
http://mech.meijo-u.ac.jp/

新技術の概要

金属の表面硬化処理の方法として、低電力電子ビーム励起プラズマを用い処理時間が比較的短く、仕上げた表面状態を保ち、母材の2.3倍の硬度で全面が均一な窒化処理方法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術では窒化処理を行う際、化合物層が形成され、表面が荒れる問題があった。本技術では、その化合物層を形成せずに拡散層のみの窒化処理を行うもので、表面が荒れることなく窒化処理を行うことができる。

新技術の特徴

・低電力プラズマ源の使用
・拡散層のみの窒化が可能
・仕上げた表面状態を保つことが可能

想定される用途

・金型及びポンチの寿命の向上
・硬質膜の下地処理としての応用
・スリット・溝などを持つ機械部品の窒化均一性の向上

関連情報

・サンプルを公開可能

16:30~17:00 材料
7)  グラフェンの配線、巻き線への応用およびその製造方法
発表資料

名城大学 理工学部 材料機能工学科 教授 成塚 重弥
http://wwwrz.meijo-u.ac.jp/labo/naritsuka_maruyama/nm_main.htm

新技術の概要

グラフェンシートをパターン化することにより、電気配線、巻き線をつくる方法に関する。また、その簡便な作製方法に関する。本手法によれば、小型軽量な配線、巻き線を得ることが可能であり、従来の限界を超えた性能が期待される。

従来技術・競合技術との比較

グラフェンシートを配線材料として用いると、従来の銅線に比べおよそ100倍の電流を流すことができ、大幅な小型軽量化が図れる。グラフェンシートはこの他にもトランスやモーターの巻き線への応用も可能であり、その生産性向上のための手法も提供する。

新技術の特徴

・細く大容量の電流を流すことが可能な配線
・コイルを巻くことなく、パターン化のみにより巻き線コイルを簡便に作製する手法
・機械的な強度が強く、化学反応にも耐性があり、滑りにより応力が逃せるグラフェン素材、マスクパターン

想定される用途

・配線材料
・モーターの巻き線、トランス、インダクタンス、テラヘルツ材への応用
・結晶成長のマスク材、耐摩耗材料

関連情報

・将来的に、サンプル供給を考える
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