発表内容詳細

10:20~10:50 材料
1)  形状が制御できる単層カーボンナノチューブ製造方法
発表資料

東洋大学 理工学部 助教 内田 貴司

新技術の概要

プラズマCVD法により、粒径の均一な金属ナノ粒子触媒から、直径と長さが均一な単層カーボンナノチューブを生成する技術を開発した。平均直径が5nmの単層カーボンナノチューブも生成できる。

従来技術・競合技術との比較

一般的には、約1nmから2nm径の単層カーボンナノチューブが作りやすいとされており、太く均一な直径の単層カーボンナノチューブは作られていない。

新技術の特徴

・触媒金属ナノ粒子調整等の前処理が容易であること
・触媒ナノ粒子の直径に対応し、ナノチューブ直径が制御できること
・ナノチューブの長さが制御できること

想定される用途

・医療・バイオ材料
・電子材料
・マイクロマシン

関連情報

・サンプル提供について要相談

10:50~11:20 製造技術
2)  低歪・低ノイズ・低消費電力を実現したスイッチングアンプ
発表資料

東洋大学 理工学部 電気電子情報工学科 准教授 佐野 勇司
http://ris.toyo.ac.jp/details/index.php?user_id=754

新技術の概要

携帯機器などの低電力回路に多用されるD級アンプにおいて、信号反転回路の位置を変更するだけでプッシュプル出力による歪の大幅低減が実現できると共に、出力パルス振幅と高調波ノイズが半減して小形低コスト化も可能となる基本的発明。

従来技術・競合技術との比較

従来のD級アンプにおいては、スイッチングに伴い発生する高周波ノイズの抑制に用いるフィルタやシールド材等のノイズ対策部品が小形低コスト化を制限していた。また、歪の抑制には強力な負帰還が必要となり音質の総合特性の低下が避けられなかった。

新技術の特徴

・回路規模の増加なしに出力歪を相殺できる低消費電力D級アンプを実現
・電磁妨害の発生が半減すると共に、パルス基本周波数が倍加してノイズフィルタも小形化可能
・従来回路の小信号回路部分を小修正するのみで開発コストや製品コストも抑えて短期間に適用可能

想定される用途

・携帯オーディオや携帯電話、ノートPCなどの低消費電力機器
・家庭用オーディオやフラットパネルディスプレイなどの高音質で小形なオーディオ機器・映像機器
・小信号回路とパルス回路が混在したり、多数のパルス・ディジタル信号が近接する情報機器や集積回路

関連情報

・IC化や共同開発をして頂ける企業を募集しています。

11:20~11:50 計測
3)  シリコンウエハの製造プロセスにおける温度計測システム
発表資料

東洋大学 理工学部 機械工学科 教授 井内 徹
http://www.toyo.ac.jp

新技術の概要

シリコンウエハ温度を校正するためのハイブリッド表面温度センサと放射率がp-偏光輝度を利用した場合、55°の角度で、温度、酸化膜厚、抵抗率に関わらず一定となる”放射率不変条件”の発見に基づく放射測温法。

従来技術・競合技術との比較

既存の技術にはない、新しい温度センサと放射測温法を提供する。

新技術の特徴

・ハイブリッド表面温度センサによる表面温度測定
・偏光放射率不変条件
・偏光放射率ではなく、偏光反射率および偏光透過率の応用(ガラス、液晶など半透膜への応用)

想定される用途

・シリコン半導体ウエハの放射測温法、表面温度測定への全面的な応用
・ガラス、セラミック、金属その他、熱電対の使用が困難な測定対象の表面温度測定
・アルミニウムのような、光沢のある金属への放射測温法の適用

関連情報

・外国出願特許あり

11:50~12:20 計測
4)  非平衡蒸気検出型ニオイセンサの開発~トップノートからラストノートまで~
発表資料

東洋大学 生命科学部 食環境科学科 教授 大熊 廣一

新技術の概要

複数の金属酸化物半導体をセンサ素子としたニオイ識別装置で、これまでのニオイ識別装置が、一定温度下で食品等を保持し、平衡蒸気成分を検出するのに対し、本方法はニオイ成分が揮散してくる蒸気成分をリアルタイムに計測し、このセンサ応答電圧のプロフィールからニオイの質、強度を判定する。このため測定結果が官能検査と近似し、またニオイをトップ、ミドル、ラストノートに分けてリアルタイムに計測できる。

従来技術・競合技術との比較

価格がこれまでの1/3?1/10程度で、ニオイの質、強度をリアルタイムに計測できる。また、測定は従来、平衡蒸気成分計測であったものを、本装置では非平衡蒸気成分計測で行い、ニオイの香だちなど、ニオイをトップ、ミドル、ラストノートに分けて判定できる。

新技術の特徴

・安価・簡易、汎用性あるセンサシステム
・ニオイの香り立ちなど沸点順にニオイプロフィールを計測
・食品物性の変化をリアルタイムにニオイで計測

想定される用途

・食品産業・流通産業における新商品開発、品質検査
・建築資材などに含まれる化学物質検査(ハウスシック症候群)
・医療関連分野

13:40~14:10 医療・福祉
5)  外耳道内圧測定による無侵襲右心機能診断装置の開発
発表資料

東洋大学 理工学部 生体医工学科 教授 寺田 信幸
http://www.toyo.ac.jp/sce/dbme/index_j.html

新技術の概要

耳栓状の装置を装着し、外耳道の内圧変化を低周波圧センサで検出することにより得られる体振動から、心拍に対応した信号を取り出すことに成功した。さらに、この外耳道内圧変化から頸静脈圧変動成分を抽出し、無侵襲で右心機能を解析できる測定法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

右心機能の的確な把握は、右心カテーテル法や心エコーで行われる。右心カテーテル法は直接圧計測を行うことから、精度良い診断が可能である。しかしながら、観血的手法であることから生体への侵襲は避けられず、多くのリスクを伴う。

新技術の特徴

・外耳道の内圧変化を低周波圧センサで検出するため、心拍、呼吸、嚥下、いびき等の生体情報が検出できる
・カテーテルを挿入すること無く、非観血的、無侵襲に頸静脈圧変動を計測することができる
・外耳道内圧の変動幅が大きい場合、頸静脈圧上昇を示し、小さい場合には静脈圧低下を示す

想定される用途

・右心機能診断装置(三尖弁狭窄症、右室肥大、右心不全、肺高血圧症、三尖弁閉鎖不全症、心不全などの診断、治療)
・高齢者見守りシステム(脱水、心拍、呼吸、循環指標など)
・人工透析時循環モニター(静脈血行動態の把握)

14:10~14:40 医療・福祉
6)  異方性金属微粒子による表面増強分析法
発表資料

東洋大学 生命科学部 生命科学科 教授 竹井 弘之

新技術の概要

低分子および生体分子の光学的分析法の高感度化を目的として、ポリマーもしくはシリカ粒子と金属複合体からなる異方性金属ナノ粒子を作製し、表面増強効果を確認した。

従来技術・競合技術との比較

従来の金属ナノ粒子では、均一性、安定性および製造コストが問題となっていたが、上記複合体構造を採用することにより改善され、実用評価に耐えられるようになった。

新技術の特徴

・ラマン分光における100倍以上の信号増強率
・ディスポ利用を可能とする低コスト化
・励起光波長に対する柔軟なチューナビリティー

想定される用途

・製造現場における原料品質検査
・医薬品分析
・法科学(薬物分析)

関連情報

・サンプルの提供可能

14:40~15:10 材料
7)  セルロースをもちいたエコ・バイオマテリアルの簡便な製造方法
発表資料

東洋大学 生命科学部 生命科学科 准教授 長谷川 輝明

新技術の概要

位置特異的かつ定量的な化学修飾により、セルロースの6位に様々な機能性基を自在に導入するする手法を開発した。導入する機能性基をデザインすることにより、様々な機能を有するセルロースマテリアルを得ることができる。

従来技術・競合技術との比較

従来の直接化学修飾法では修飾位置の選択性が低く、機能性基がランダムに導入された構造の不明確なセルロース誘導体しか得られない。一方で本手法では機能性基の導入位置は6位に限られ、しかも定量的な導入が可能であり、構造の明確なセルロース誘導体が得られる。

新技術の特徴

・様々な機能を有するセルロース誘導体が合成できる
・構造の明確なセルロース誘導体が合成できる
・セルロース誘導体が非常に簡便に合成できる

想定される用途

・ウィルス除去フィルター
・カーボンナノチューブ可溶化剤
・キラル分割剤

15:20~15:50 アグリ・バイオ
8)  コレステロール値を測定するための安定なコレステロールオキシダーゼ
発表資料

東洋大学 生命科学部 応用生物科学科 教授 道久 則之

新技術の概要

血液中のコレステロール値が高いと動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる。コレステロール値の測定に用いられる酵素が、コレステロールオキシダーゼ(COX)である。本発明では、非常に安定なCOXを発見した。

従来技術・競合技術との比較

本発明では、これまで報告された全てのCOXの中で、最も高い熱安定性、界面活性耐性、有機溶媒耐性を示すCOXを発見した。本酵素は、臨床検査分野やその他の産業分野へのCOXの応用性を拡大するものとして期待している。

新技術の特徴

・本酵素はこれまで報告された全てのCOXの中で、最も高い熱安定性を示す
・他のCOXに比べて高い界面活性耐性や有機溶媒耐性を示す
・他のCOXに比べて触媒効率が高い

想定される用途

・臨床検査(コレステロール値の測定)
・ステロイド酸化物の合成
・害虫抵抗性植物の育種

15:50~16:20 アグリ・バイオ
9)  耐熱性アルカリケラチナーゼ酵素
発表資料

東洋大学 生命科学部 応用生物科学科 教授 井上 明

新技術の概要

自然界より、Bacillus pseudofirmus が生産する新規耐熱性アルカリケラチナーゼ酵素を見出した。本酵素は、pH6~11,温度30~80℃の広範囲に活性を有し、Caイオン非依存性で、羽毛、羊毛、犬毛などを分解する。

従来技術・競合技術との比較

本酵素とN末端アミノ酸配列の相同性が高い Bacillus sp.NKS-21が生産するアルカリプロテアーゼとは、分子量、等電点、耐熱性、熱安定性が異なり、アミノ酸配列も異なる。羽毛分解性も不明である。

新技術の特徴

・耐熱性アルカリケラチナーゼ酵素
・広範囲酵素活性(pH:6~11、温度30~80)、Caイオン非依存性、耐界面活性剤(SDS、Triton X-100)
・羽毛、羊毛、犬の毛を分解

想定される用途

・羽毛からのアミノ酸飼料生産
・皮革表面処理剤
・タンパク処理洗剤

関連情報

・今後、試料提供可能
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