発表内容詳細

13:30~14:00 アグリ・バイオ
1)  生体親和性材料の設計
発表資料

国立大学法人山形大学 大学院理工学研究科 バイオ化学工学分野 教授 田中 賢
http://bio.yz.yamagata-u.ac.jp/

新技術の概要

コラーゲンやヒアルロン酸などの生体分子が有する水和構造に啓発された高分子バイオマテリアルのデザインと合成について述べる。含水下における高分子固有の構造ならびにダイナミクスに着目したバイオ界面の創製における新しいコンセプトを提案する。また、2D・3D足場材料の先端医療への展開について概説する。

従来技術・競合技術との比較

高分子中の水の構造を制御することにより、従来の材料よりもタンパク質などの生体成分や細胞への活性化が低く優れた生体適合性を有するバイオ界面の創製が可能となった。これにより、副作用なく目的に応じて細胞の接着、増殖、分化、機能を制御できるデバイス表面の設計の可能性が広がった。

新技術の特徴

・優れた生体親和性
・低い異物反応性
・低コストな作製、環境応答性

想定される用途

・医療用デバイス
・再生医療用の足場材料
・環境用デバイス

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

14:00~14:30 材料
2)  プラスチック成形における可視化技術の利用
発表資料

国立大学法人山形大学 大学院理工学研究科 機能高分子工学分野 准教授 杉本 昌隆
http://ckpmac7.yz.yamagata-u.ac.jp/

新技術の概要

プラスチックフィルムやシートを成形する際に、溶融体中のドメイン構造や多層押出界面を特殊な可視化技術と高速カメラなどを用いてその場観察する技術

従来技術・競合技術との比較

プラスチックフィルムやシートはその高機能・高付加価値化のため異種材料をブレンドしたり、多層化されてきたが押出時にはその界面での乱れが光学特性などを低下させることがあり、成形現場では試行錯誤により対処せざるを得なかった。

新技術の特徴

・高温、高速流動下での可視化技術
・流動挙動の三次元化
・マイクロチャンネルにおける流動挙動の解明

想定される用途

・光学系多層フィルム
・ポリマーアロイの開発

14:30~15:00 環境
3)  マイクロバブルから直接作る中空マイクロカプセルの作成と応用
発表資料

国立大学法人山形大学 大学院理工学研究科 機械システム工学分野 助教 幕田 寿典
http://mb-lab.yz.yamagata-u.ac.jp/

新技術の概要

真球形状を保ち浮力の影響が小さいマイクロバブルは浮上や界面変形が置きにくい安定な気液界面である。そのマイクロバブルをマイクロカプセル生成時の芯物質として用いることで中空構造のマイクロカプセルを製造することに成功した。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術では、液体または固体の芯物質に膜を形成させた後の芯物質除去工程により中空化を行っている。マイクロバブルを用いた方法では、芯物質の除去工程が不要となり、球形で膜の損傷の少ない高い中空カプセルを生み出すことができる。

新技術の特徴

・発生するマイクロバブルのサイズによりカプセルの制御が可能
・マイクロバブル成分を変えることで様々な気体のカプセル化が可能
・芯物質除去工程を省くことによるプロセスの簡便化・低コスト化

想定される用途

・断熱材、防音材、感熱材
・緩衝材、軽量化材料、衝撃吸収剤
・光学材料、塗料、化粧品、医薬品

15:20~15:50 機械
4)  全方向車輪を用いた全方向移動ロボットの機能
発表資料

国立大学法人山形大学 大学院理工学研究科 機械システム工学分野 助教 多田隈 理一郎
http://rdcenter.yz.yamagata-u.ac.jp/member.html

新技術の概要

あらゆる方向に、方向転換のための時間や特定の切り返し動作を用いず、滑らかに移動することが可能な全方向車両、及びそれに用いる全方向移動車輪の機構・制御技術。

従来技術・競合技術との比較

従来の全方向車輪に比べて車体を低く、薄くすることができる。また、方向転換や全体的な走行もより滑らかに行うことができる。

新技術の特徴

・全方向への滑らかな移動
・低い車高による安定した走行
・荷物や人を運べる高荷重性

想定される用途

・移動作業ロボット・掃除ロボットの移動プラットフォーム
・電動車椅子
・バーチャルリアリティ機器の移動感覚提示装置

15:50~16:20 アグリ・バイオ
5)  銀ナノ微粒子の抗菌効果
発表資料

国立大学法人山形大学 農学部 食料生命環境学科 教授 村山 秀樹
http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/%7Epostharvest/

新技術の概要

銀超微粒子を内面に被着させたプラスチック容器で切り花鮮度保持効果を確認したところ、銀超微粒子被着群では生け水中に菌の繁殖は認められず、高い抗菌性を示し、花持ち期間も延長した。

従来技術・競合技術との比較

切り花・花木の流通あるいは鮮度保持では、従来殺菌剤が用いられ場合が多いが、今回の技術を用いると殺菌剤の必要がなく、環境に優しい農業を展開できる。

新技術の特徴

・抗菌剤が用いられている分野
・水耕栽培などの農業分野にも応用できる可能性がある
・抗菌性をもつから、河川環境の保持などに応用できる可能性がある

想定される用途

・切り花・花木の流通用バケット
・切り花・花木の観賞用花器
・壁紙

16:20~16:50 アグリ・バイオ
6)  樹木成分の赤潮藻類増殖抑制効果
発表資料

国立大学法人山形大学 農学部 食料生命環境学科 准教授 芦谷 竜矢
http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/OUTSIDE?ISTActId=SCHKOB0010RIni001&userId=100000132&lang_kbn=0

新技術の概要

スギなどの樹木の葉、樹皮、辺材、心材などの各部位などから水蒸気蒸留あるいは熱水蒸留によって得られる精油またはヘキサン、酢酸エチル、メタノールなどの溶剤によって抽出される抽出物が赤潮等の環境に優しい藻類増殖抑制剤であることを発見した。

従来技術・競合技術との比較

従来技術には、イソフラボン類を有効成分とする藻類の増殖抑制剤が開示されているが、原料を大豆等の食品になりうるもので世界的な食糧危機が危惧される時代に適した方法とはいえない。ほかにはキレート剤を水中に散布する方法が開示されているが、必ずしも環境に優しい物質ではなく、2次的な問題が発生する可能性があるが本法ではそのリスクは少ない。

新技術の特徴

・林産廃棄物の有効利用
・天然物由来の赤潮防除剤
・林産業と水産分野の境界領域の新展開

想定される用途

・魚類養殖器材
・観賞魚水槽浄化剤
・工場,発電所等の冷却水フィルター
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