JSTトップ > 新技術説明会 > 発表技術アーカイブス > 2011 A-STEP探索タイプ

発表内容詳細

10:15~10:35 アグリ・バイオ
1)  ウィントシグナルに作用する天然物の探索
発表資料

千葉大学 大学院薬学研究院 教授 石橋 正己
千葉県産業振興センター 広域連携コーディネーター 石塚 勝巳
http://www.p.chiba-u.ac.jp/lab/kouzou/

新技術の概要

ウィントシグナルを制御する化合物は癌などの医薬だけでなく育毛剤の素材など幅広い分野への応用が期待される。本研究ではウィントシグナルに作用する天然物の詳細なスクリーニングと活性成分の探索を行った。

従来技術・競合技術との比較

ウィントシグナルを標的とした医薬品はまだ存在せず、育毛剤としてもまだ未開発であるが、ウィントシグナルが有用な標的であることは明らかにされており、本シグナルに作用する天然物素材の報告はあまりない。

新技術の特徴

・ウィントシグナル阻害作用をもつ
・天然物由来の化合物
・新規化学構造をもつ

想定される用途

・癌をはじめとするウィントシグナルが関わる疾病の治療に効果を示すことが期待される
・育毛剤の素材として有効なことが期待される
・ウィントシグナルが関与する生体機能システムを解明するための試薬

10:35~10:55 医療・福祉
2)  新しいpH応答性リポソームを用いた高活性がんワクチン開発
発表資料

大阪府立大学 大学院工学研究科 助教 弓場 英司
大阪府立大学 シーズ育成オフィス 副オフィス長 阿部 敏郎
http://www.chem.osakafu-u.ac.jp/ohka/ohka9/index.htm

新技術の概要

新規なpH応答性ポリマーとリポソームとの複合化によって、腫瘍を消滅させるほどの強力な抗腫瘍免疫を誘導できるpH応答性リポソームを開発した。本技術は有効性の高いがん免疫治療のための新しい運搬体として極めて有望である。

従来技術・競合技術との比較

本研究で開発したpH応答性リポソームは、動物実験で最大の免疫誘導活性を持つ試薬と同等もしくはそれ以上の免疫誘導機能を持ち、しかも、食品添加物に用いられている高分子や、脂質をベースに作製されているため安全性も高い。

新技術の特徴

・特定の細胞内部に、生理活性物質を効率良く運搬可能
・動物実験において、がんを消滅させるほど強力な抗腫瘍免疫を誘導可能
・pH応答性ポリマーの構造最適化により更なる高性能化が可能

想定される用途

・がんワクチン
・感染症ワクチン
・細胞内への運搬が必要な生理活性物質(核酸、タンパク質など)のデリバリー担体

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

10:55~11:15 アグリ・バイオ
3)  機能性磁気ナノ微粒子のバイオ分野への応用
発表資料

横浜国立大学 大学院工学研究院 准教授 一柳 優子
横浜国立大学 産学官連携コーディネーター 西川 羚二
http://www.phys.ynu.ac.jp/labs/yuko/

新技術の概要

コストのかからない湿式混合法により粒径が数ナノの磁気クラスターを生成し、さらに官能基を修飾して機能化した。がん細胞選択性もそなえており、バイオ分野への応用としての特性を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

薬剤輸送や温熱療法に磁気微粒子を利用しようとする新たな試みである。ナノサイズなので複数のタンパクや薬剤など化学分子の修飾を施しても細胞内へ導入が可能。質量分析やイメージングにも高精度の評価が可能。

新技術の特徴

・質量分析用イオン化支援剤としての機能を持つ
・室温で強磁性あるいは常時姓を持つナノサイズ
・あらゆる化学物質の修飾が可能

想定される用途

・遺伝子導入
・目的物質分子の回収や分離あるいは導入
・がん温熱療法

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品有り

J-STORE掲載特許情報

11:15~11:35 医療・福祉
4)  固形悪性腫瘍に対するT細胞動員型免疫療法によるがんワクチン開発
発表資料

高知大学 教育研究部 教授 宇高 恵子
JSTイノベーションサテライト高知 シニア科学技術コーディネーター 藤本 茂
http://www.kochi-ms.ac.jp/~ff_immnl/index.htm

新技術の概要

T細胞の固形腫瘍内への浸潤機構を明らかにし、そのしくみを利用したTh&CTL誘導型の免疫療法を考案した。さらに、自己抗原ゆえに誘導しにくい腫瘍特異的Th細胞を効率よく誘導し、抗腫瘍効果を格段に高めるワクチンのデザインができた。

従来技術・競合技術との比較

従来のペプチド免疫でもT細胞の数は増やせるが、抗腫瘍効果は限られる。我々は、腫瘍のありかを見つけて侵入する腫瘍特異的Thを効率よく誘導する方法を開発した。その結果、大量のCTLが腫瘍内に浸潤し、高い抗腫瘍効果が得られた。

新技術の特徴

・自己寛容に傾いた腫瘍特異的Thを含め、Thを500倍あまり効率よく誘導できる。
・任意の細胞傷害性T細胞(CTL)誘導性ペプチドと組み合わせが可能。
・固形腫瘍に対する抗腫瘍効果を格段に向上できた。
・腫瘍抗原に限らず、任意の標的抗原に対して効率よくTh誘導ができる。
・抗原を置換すれば、効率よく制御性Tregを誘導することも可能。

想定される用途

・悪性腫瘍の免疫療法
・アレルギーや自己免疫疾患に対する、抗原特異的免疫寛容の誘導
・ヘルパーT細胞誘導性ペプチドの測定法

関連情報

・外国出願特許あり

11:35~11:55 医療・福祉
5)  セリン/スレオニン・キナーゼを標的にした抗がん薬の開発
発表資料

金沢大学 がん進展制御研究所 所長・教授 向田 直史
金沢大学 連携研究推進部門長・教授 渡辺 良成
http://www.kanazawa-u.ac.jp/~ganken/bunsiseitai/JapContent.html

新技術の概要

新規の置換フェナントレン化合物は、セリン/スレオニン・キナーゼPim-3の活性を阻害することによって、膵臓がん細胞株の試験管内の増殖を抑制した。さらに、担がんマウスに投与すると、顕著な副作用を起こさずに腫瘍増殖を抑制した。

従来技術・競合技術との比較

現在用いられている抗がん剤・分子標的薬が標的としている分子とは全く異なる分子を標的としているため、従来の抗がん剤・分子標的薬が無効な症例にも効果が得られる可能性が高いうえに、重篤な副作用を起こす可能性も低い。

新技術の特徴

・Pim-3が血管新生誘導作用が報告されているので、黄斑変性症の治療
・Pim-3が血管新生誘導作用が報告されているので、糖尿病性網膜症の治療
・Pim-3が細胞増殖促進作用が報告されているので、ケロイドの治療

想定される用途

・膵臓がんの治療
・肝臓がんの治療
・大腸がんの治療

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

13:00~13:20 アグリ・バイオ
6)  ヒト類似皮膚をもつモデルマウスを用いたアンチエイジング薬の開発
発表資料

中部大学 生命健康科学研究所 研究員 飯田 真智子
中部大学 コーディネータ 木本 博
http://web.mac.com/chubu5011/環境衛生学HP/

新技術の概要

皮膚にメラニンを保有するヒト類似皮膚をもつモデルマウスの作製に成功した。本モデルマウスを用いれば、ヒトでも効果が期待できる紫外線や加齢に伴う皮膚エイジング(シミ、脱毛、シワ、タルミ等)に対する薬剤開発が可能である。

従来技術・競合技術との比較

本モデルマウスに候補物質を外用・内服させれば、従来のin vitro、ex vivo評価系と比べ、実際の生体における薬剤効能を評価できる。本マウスに誘導した加齢性皮膚変性において、ヒト治療剤の効果がみられたため、ヒトでも効能を発揮する信頼性の高い薬剤開発が期待できる。

新技術の特徴

・マウスは通常、ほとんど皮膚の上皮にメラニンがないが、本モデルマウスは皮膚にメラニンを保有する。
・本モデルは、ほとんど無毛のヒトと類似した皮膚を持つヘアレスマウスである。
・本モデルマウスは、ヒトと類似した発症機構により、紫外線によるサンタン・シミを発症する。
・本モデルマウスは、無毛のため、外用・内服・注射等による薬物や紫外線などの刺激の皮膚に対する直接作用を検証できる。
・本モデルマウスでは、メラニン/メラノサイト異常疾患の予防・治療法の開発に幅広く応用できる。

想定される用途

・モデルマウスを用いた肝斑および雀卵斑の予防薬・治療薬の開発(外用・内服・注射)
・モデルマウスを用いた美白剤の開発
・モデルマウスを用いた白斑の予防・治療薬の開発
・モデルマウスを用いた育毛剤・養毛剤の開発
・モデルマウスを用いた加齢に伴う皮膚変化(シワ・タルミ)に対する予防薬・治療薬の開発
・モデルマウスを用いたアンチエイジング機能を持つ薬物の開発
・iPS細胞等の移植による育毛剤等のメラニン/メラノサイト異常疾患の治療法の開発

13:20~13:40 アグリ・バイオ
7)  低分子量ペプチド系溶解度向上タグを用いた封入体形成防止技術
発表資料

東京農工大学 大学院工学研究院 准教授 黒田 裕
東京農工大学 産官学連携・知的財産センター研究員 木下 麻美
http://www.tuat.ac.jp/~ykuroda/

新技術の概要

本技術では、分子量が小さく切除を必要としない短いペプチド系タグの付加が目的蛋白質の溶解性を著しく向上させることを踏まえて、大腸菌で封入体を形成する組換え蛋白質を可溶性画分で発現するための複数の封入体形成防止発現ベクターを開発し、実用化に向けての検証実験を行った。

従来技術・競合技術との比較

大腸菌で発現させた組換え蛋白質が封入体を形成する場合、MBPなどの高溶解性蛋白質を融合することで、封入体を形成せずに可溶性画分で発現させることが可能である。しかし、分子量の大きい融合蛋白質は除去を必要とするため、目的の組換え蛋白質の最終収率があまり上がらず、大腸菌より高価で汎用性の低い発現系に移行する場合が多い。

新技術の特徴

・従来の溶解性向上タグと可溶化効率が変わらず分子量が10分の1程度と小さい
・分子量が小さいため蛋白質精製の際にタグを切断する必要がない
・酵素、ペプチド、ホルモンなど幅広い蛋白種類に応用できる

想定される用途

・研究開発段階の酵素の可溶化
・蛋白質発現用の汎用ベクターに於けるタグ配列
・組換え蛋白受託生産企業等

関連情報

・サンプルの提供可能

13:40~14:00 医療・福祉
8)  DNA修復活性の迅速簡便な測定技術を活用した創薬スクリーニングの開発
発表資料

長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 助教 荻 朋男
長崎大学 産学官連携戦略本部 助教 藤原 雄介
http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/adi-pphy/index.html

新技術の概要

DNA修復活性の測定技術は、抗がん剤の開発や化粧品の性能評価等に有益である。DNA修復によるDNA合成は細胞周期DNA合成と比較してごく微量であるため、高感度な測定系を必要としており、これまではラジオアイソトープの使用が必須であったが、本法は蛍光試薬を使用することで簡便かつ高感度での測定が可能である。

従来技術・競合技術との比較

エチニルウラシル化合物と蛍光アジドのカップリング反応を利用し、これまでは放射性ヌクレオチドの取り込みにより測定をおこなっていた、DNA修復活性の測定を短時間で高感度に実施することが可能となった。

新技術の特徴

・抗がん剤スクリーニング
・化粧品性能評価
・紫外線ダメージ修復機能を阻害する化合物の探索

想定される用途

・抗がん剤スクリーニング
・紫外線ダメージ回復機能を持つ薬剤・化合物の探索
・臨床診断

関連情報

・外国出願特許あり

14:00~14:20 医療・福祉
9)  患者説明に有効なベクトルシェーマ作成インタフェース
発表資料

国立循環器病研究センター 研究所 室長 中沢 一雄
国立循環器病研究センター 事業化戦略室長 赤川 英毅
http://www.ncvc.go.jp/res/divisions/biomedical_system/index.htm

新技術の概要

電子カルテの機能改善を主な目的に、シェーマ(模式絵図)選択のインタフェースを作成した。複雑な先天性心疾患の血行動態などを患者にわかりやすく説明することができ、インフォームドコンセントを得るにも有効である。

従来技術・競合技術との比較

既成の電子カルテにおけるシェーマはビットマップ形式が主体であり、操作性が限定的で柔軟性に乏しい。本システムには、効率的にシェーマの選択ができるだけでなく、臓器の形状や血流などの動的な変化を表現でき、患者説明を補助する機能が含まれている。

新技術の特徴

・シェーマを構造化することができる
・柔軟な操作性によってわかりやすく情報を表現できる
・ビットマップ形式に比べシェーマのデータ容量を少なく設定できる

想定される用途

・電子カルテのシェーマ・システムあるいは(心臓を中心とした)各種医療機器システムのインタフェース
・医療従事者間のコミュニケーション・ツール
・eラーニングなどの教育教材

14:20~14:40 アグリ・バイオ
10)  二菌種複合バイオフィルムを利用したエタノール発酵法
発表資料

日本大学 生物資源科学部 教授 森永 康
日本大学産官学連携知財センター コーディネーター 渡辺 麻裕
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~shokubi/

新技術の概要

乳酸菌と酵母が形成する複合バイオフィルムを固定化菌体とするリアクターをもちいて半連続および連続エタノール発酵を検討した結果、発酵菌体の保持能と雑菌の排除能に優れ、長期連続運転に適している可能性が示唆された。

従来技術・競合技術との比較

従来のエタノール連続発酵は酵母菌体の分離回収が必要で、雑菌汚染で不安定化。本法は乳酸菌と共培養するだけで酵母を自動固定化でき、菌体の分離回収が不要。共存乳酸菌の作用で雑菌排除可能で半連続・連続発酵に適する。

新技術の特徴

・酵母・乳酸菌共存⇒単独微生物ではできない有用物質の生産
・菌体自動固定化⇒発酵や水浄化などの連続微生物処理
・雑菌に強いシステム⇒無殺菌・低殺菌発酵、メンテナンスフリー生産

想定される用途

・バイオエタノールの連続発酵
・酒類等の連続発酵
・アルコール以外の有用物質の生産

関連情報

・共同研究希望
・バイオフィルムを固定化したセルロースビーズの展示有り
・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

15:00~15:20 アグリ・バイオ
11)  可視光によるピンポイント生細胞分離システムの開発
発表資料

大阪府立大学 21世紀科学研究機構 特別講師 児島 千恵
大阪府立大学 統括コーディネーター 西村 紀之
http://www.nanosq.21c.osakafu-u.ac.jp/ttsl_lab/c_kojima/index.html

新技術の概要

細胞医療の発展に伴い、機能性細胞の作製は非常に重要である。本研究では、標的細胞を培養皿上からピンポイントで分離・回収できるシステムの構築を目的とし、光熱変換材料と温度応答性培養基材からなる可視光応答性ゼラチンゲルを作製した。

従来技術・競合技術との比較

既存の技術では、細胞を細胞基材から全て剥離し、セルソーターを用いて分離している。しかし、懸濁状態の細胞では活性が低下する恐れがあるため、基材から直接分離する技術が求められる。

新技術の特徴

・細胞基材上で、細胞を「その場」観察、「その場」分離・回収が可能となる。
・細胞障害性が低い可視光に応答する。
・生体適合性が高い材料の組み合わせによって機能性バイオマテリアルを作製している。

想定される用途

・細胞分離システム
・細胞医療(再生医療)
・一細胞解析

15:20~15:40 アグリ・バイオ
12)  チオール物質を用いた植物に蓄積する重金属量の制御
発表資料

秋田県立大学 生物資源科学部 准教授 中村 進一
秋田県立大学 コーディネーター 渡邊 雅生
http://www.akita-pu.ac.jp/stic/souran/scholar/detail.php?id=41

新技術の概要

本技術は、チオール物質を用いて植物体の地上部(可食部分)に蓄積する重金属元素の量を制御する技術である。将来的には、チオール物質を含有する土壌改良剤や葉面散布剤を製品化することを目指している。

従来技術・競合技術との比較

本技術では植物の葉や根に部位特異的にチオール物質を供することで植物体に蓄積する重金属含量を制御する。遺伝子組換え技術を利用しない本技術を応用した栽培技術はこれまでに例をみない革新的なものである。

新技術の特徴

・植物体の地上部に蓄積するカドミウム含量の削減
・植物体の地上部に蓄積する亜鉛含量の向上
・遺伝子組換えを用いない農作物に付加価値を与える新規栽培技術

想定される用途

・土壌改良剤
・葉面散布剤
・植物工場

J-STORE掲載特許情報

15:40~16:00 アグリ・バイオ
13)  植物工場におけるブルーベリー葉周年生産法
発表資料

宮崎大学 農学部 教授 國武 久登
宮崎大学 産学官連携コーディネーター 坂東島 直人

新技術の概要

ブルーベリー葉に含まれるプロアントシアニジンには様々な生理活性があることが知られている。本発表では植物工場におけるブルーベリー葉生産方法とプロアントシアニジン含量増加方法を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来ブルーベリーの栽培は露地で行われており、葉の収穫適期まで数年を要し、落葉果樹のため収穫時期も限られていた。また、プロアントシアニジン含量にもばらつきがあり、安定供給にも課題が残されていた。

新技術の特徴

・植物工場への応用
・ブルーベリー葉の周年栽培
・葉機能性成分の増加方法

想定される用途

・植物工場におけるブルーベリー葉栽培
・色素原料としての利用
・サラダ菜としてのブルーベルー葉の利用

関連情報

・ブルーベリー葉を利用した製品「お茶、サプリメント(予定)」の展示有り

16:00~16:20 アグリ・バイオ
14)  CHO細胞で高速・確実なタンパク質生産を可能にするシステム
発表資料

自然科学研究機構 基礎生物学研究所 助教 渡邊 孝明
科学技術交流財団 科学技術コーディネータ 菅野 幸一
http://www.nibb.ac.jp/sections/evolutionary_biology_and_biodiversity/diversity/AssisProf/watanabe_t.html

新技術の概要

ライフサイエンス分野ではCHO細胞等で生産された高品質なタンパク質の需要が多いが、多大な生産コストを要する。本技術はバクテリア人工染色体を拡張性の高いベクターとして遺伝子増幅の誘導に利用し、高速で確実なタンパク質生産を可能にする。

従来技術・競合技術との比較

遺伝子増幅による常法では高発現株を得るのに約1年を要し、発現が持続しないケースが多い。本技術は期間を2~3ヶ月に短縮し、発現抑制を回避した細胞株の確立を可能にする。また高額の契約費用を要する競合技術の代替としても有用である。

新技術の特徴

・高速な遺伝子増幅により短期間で高発現株を樹立できる
・互換性の高さを生かし多種類のタンパク質をシステマティックに生産できる
・拡張性が高く、システムの改良や複数タンパク質の同時発現等が可能である

想定される用途

・バイオ医薬品の製造開発におけるタンパク質生産
・診断薬の製造開発における抗体・抗原タンパク質等の生産
・ライフサイエンス全般に用いられる糖鎖・翻訳後修飾・高次構造を維持したタンパク質の生産

関連情報

・外国出願特許あり

16:20~16:40 アグリ・バイオ
15)  穀類可食部への機能性成分富化技術の開発
発表資料

信州大学 大学院農学研究科 教授 藤田 智之
信州大学 産学官連携コーディネータ 福澤 稔
http://karamatsu.shinshu-u.ac.jp/lab/mol_analysis/index.htm

新技術の概要

中高圧処理技術を利用して、穀類(玄米や小麦等)外皮中の機能性成分を可食部に浸透移行させる新規技術を見出した。静菌的な加工が可能であり、穀類可食部の機能性富化および加工素材としての用途拡大が期待される。

従来技術・競合技術との比較

穀類中の機能性成分を高める手法として、発芽処理、水浸漬または酵素処理などが実施されている。いずれも微生物増殖等の影響から再現性に問題がある。また、全粒での利用に止まっており、製粉加工には適さない。

新技術の特徴

・外皮中の機能性成分を内層に浸透移行
・穀類可食部(精白米や小麦粉等)への抗酸化機能の富化
・静菌的な加工処理が可能

想定される用途

・穀類可食部(精白米、米粉や小麦粉等)への健康機能の賦与
・米粉、小麦粉等、製粉加工用途への利用
・外皮または廃棄される外層部分に有効成分を有する食品の加工用途

関連情報

・米粉および小麦粉の展示有り

J-STORE掲載特許情報

<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>