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発表内容詳細

13:10~13:30 デバイス・装置
A01)  面発光半導体レーザを用いた不揮発性光メモリ
発表資料

奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 物質創成科学専攻 助教 池田 和浩
http://mswebs.naist.jp/LABs/kawaguchi/index-j.html

新技術の概要

面発光半導体レーザ上に強磁性電極を配置する。逆バイアス下で円偏光の光信号を入力し、強磁性電極を磁化反転して光情報を記録する。順バイアスにより強磁性電極からスピン注入し、円偏光発振させ光信号を再生する。

従来技術・競合技術との比較

不揮発性を有する強磁性電極に光信号を記録するため、情報を保持している間は全く電力を消費しない低消費電力な光メモリである。面発光半導体レーザの円偏光発振により伝送可能な光信号が直接再生できる。

新技術の特徴

・スピン注入による面発光半導体レーザの円偏光発振
・レーザのしきい値特性を利用したスピン偏極率の増幅
・不揮発性を有する低消費電力な光記憶

想定される用途

・光ルータ
・光RAM
・超高速光ストレージ

13:30~13:50 電子
A02)  フォトリソグラフィーを必要としない透明フレキシブル微細回路の形成技術
発表資料

鳥取大学 大学院工学研究科 情報エレクトロニクス専攻 助教 木下 健太郎
http://www.ele.tottori-u.ac.jp/japanese/labo/butsuri/index_2.htm

新技術の概要

導電性プローブを酸化物膜表面に接触させ、酸化物膜下の下部電極-プローブ間に電圧を印加することで膜の抵抗変化を誘起し、任意形状の回路を形成する。導電性プローブを電子ビームに置き換えても類似の効果が得られる。酸化物膜に意図的に組成ずれ層を導入し、これを下部電極とすることで回路を透明化できる。

従来技術・競合技術との比較

導電性プローブ又は電子ビームによって酸化物に直接パターンを描画することで回路を形成できるため、フォトリソやエッチングの必要がなく、従来の回路形成技術に比べて工程数の大幅な減少が見込まれる。マスクを必要とせず、コンピュータ制御により描画パターンを容易に変更できる。

新技術の特徴

・フォトリソ工程やマスクを必要とせずに任意形状、任意サイズの電極又は回路を形成できる
・高抵抗の酸化物膜に低抵抗パターンを直接書き込む(逆も可)ため、エッチングを必要としない回路形成が可能
・下部電極に酸化物の組成ずれ層を用いるため、回路形成後直ぐ(転写等の工程を経ることなく)製品への組み込みが可能

想定される用途

・タッチパネル用透明電極を始めとする透明電極及び透明回路の形成
・従来回路一般の置き換え(工程数の大幅な減少が見込まれる)
・フォトリソやエッチングの技術的限界による微細化制限を受けない超微細回路の形成

13:50~14:10 材料
A03)  CO2を利用した太陽光誘起光触媒的有機分子変換
発表資料

広島大学 大学院工学研究院 物質化学工学部門 応用化学専攻 助教 井出 裕介
http://home.hiroshima-u.ac.jp/catalche/

新技術の概要

太陽光誘起不均一系光触媒による化学製品生産に向け、反応の効率化と副生成物の制御が課題である。我々は金担持TiO2によるベンゼン/フェノール変換などが反応をCO2雰囲気で行うと効率的かつ選択的に進行することを発見し、これをエコで汎用的な有機化合物選択的酸化法として提案する。

従来技術・競合技術との比較

不均一系光触媒の反応効率化、副生成物の制御のため、触媒の設計とは別に、反応環境の制御も提案されてきた。本環境はその多くとは対照的に、特別な装置を必要とせず、現行もしくは実用が期待される様々なプロセスに応用可能なエコで汎用的なものである。

新技術の特徴

・二酸化炭素削減
・二酸化炭素回収
・二酸化炭素貯蔵

想定される用途

・化学製品の生産
・汚染物質の除去
・水分解による燃料の生産

14:10~14:30 材料
A04)  多分岐ポリマーを用いる液晶パネル製造の歩留まり向上技術
発表資料

山形大学 大学院理工学研究科 有機デバイス工学専攻 教授 米竹 孝一郎
http://yone.yz.yamagata-u.ac.jp/

新技術の概要

規則的に分岐したデンドリマ-の末端に液晶基を持つ「液晶性デンドリマ-」はネマチック液晶の垂直配向を誘起する性質があり、液晶に僅か0.01重量%混合するだけで、VAモードパネルの配向膜上への液晶注入工程で発生する配向不良を防止し、歩留まりを大きく向上できる。

従来技術・競合技術との比較

液晶パネルへの液晶注入工程で発生する配向欠陥は、液晶が様々な材料と接しているため、その原因を特定することが難しく完全に防ぐ方法は無い。本技術は液晶に液晶性デンドリマーという配向助剤を用いて欠陥を解消するという、新しい視点に立った技術である。

新技術の特徴

・基板界面に棒状分子が自発的に垂直に配向する
・多分岐高分子末端に種々の機能性部位を比較的容易に導入できる
・様々な界面に容易にナノオーダーの光・電気機能性を有する構造体を吸着できる

想定される用途

・プラスチック基板のフレキシブル液晶ディスプレイ
・自己配向した光・電子機能性薄膜(有機半導体などプリンタブルエレクトロニクス材料)
・基板・微粒子界面改質剤

14:40~15:00 材料
A05)  液中プラズマによるナノ粒子製造方法
発表資料

愛媛大学 大学院理工学研究科 生産環境工学専攻 准教授 豊田 洋通

新技術の概要

液体中に設置された電極にマイクロ波や高周波を印加し、液中プラズマを発生させ、そのプラズマ内部に金属片を挿入することで、金属片から連続的にナノ粒子を合成する方法である。

従来技術・競合技術との比較

レーザーを金属に照射し、ナノ粒子を得る方法より低電力で合成速度が速い。湿式法に比べ製造工程がシンプルである。火炎噴霧法に匹敵する合成速度をもち、その方法よりも粒子の回収性に優れている。

新技術の特徴

・任意の液体中で金属ナノ粒子を合成することができる
・装置が簡便で、ナノ粒子の回収が容易であるため、製造工程が非常にシンプルである
・連続的にナノ粒子が合成させることができる

想定される用途

・ZnOナノ粒子が持つ特異な性質を利用した抗菌剤、紫外線吸収財、発光材料、ガスセンサーへの応用
・Agナノ粒子が持つ特異な性質を利用した抗菌剤、インクへの応用
・水素貯蓄剤(Znナノ粒子と水を反応させ水素を発生させるなど)

15:00~15:20 材料
A06)  レアアースレス、コモンメタル添加による高強度・高延性ヘテロ構造マグネシウム合金の開発
発表資料

秋田大学 大学院工学資源学研究科 材料工学専攻 准教授 齋藤 嘉一
http://www.ipc.akita-u.ac.jp/~zchair/

新技術の概要

従来材を圧倒する軽量性と冷間加工性を誇りながらも、強度性能との両立が困難視されてきたLi含有 Mg合金をベースに、レアアース添加に依存しない高強度・高延性Mg合金の創製技術を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来のMg合金の高性能化技術では、合金組成・結晶粒度、機械加工や熱処理等の最適条件が提示されている。新技術では、特に組織・構造制御の視点から強度と延性を両立させた革新的Mg材料の設計指針を提案する。

新技術の特徴

・hcp構造とbcc構造からなるヘテロ構造化を利用した新しい特性改質
・超軽量化の推進による航空・宇宙材料への応用
・冷間加工性能の向上による材料製造コストの低減化

想定される用途

・携帯用電子機器材料
・自動車材料
・鉄道・航空宇宙材料

15:20~15:40 材料
A07)  銀および銅ナノ微粒子の低炭素化製造技術と低温導体化
発表資料

山形大学 理学部 物質生命化学科 教授 栗原 正人
http://www-kschem0.kj.yamagata-u.ac.jp/~kurihara/index.html

新技術の概要

室温焼結する銀ナノ微粒子の簡便・高収率・安価・大量合成法、及び、大気下合成が可能な表面酸化が抑制された銅光沢を放つ銅ナノ微粒子について紹介する。プリンテッドエレクトロニクスで要求される短時間・低温熱処理(100℃以下)で導体化し、有機溶剤中での高濃度安定分散を両立する銀ナノ微粒子の性能について紹介する。

従来技術・競合技術との比較

最近、機能性ナノ微粒子の大量合成技術がその実用化段階に至って課題として顕在化してきた。紹介する銀ナノ微粒子では、大量合成の条件として、反応溶剤の排除、保護分子使用量の大幅削減、ほぼ100%の高収率便製造法を実現した。ここでは、極めて簡便・低コストでありながら、同じ合成戦略で、ナノ微粒子の性能(焼結性・分散性)を再現性よく微調整することができる。

新技術の特徴

・機能性ナノ粒子の湿式大量合成の一つの指針となる製法
・銀ナノ微粒子の溶剤分散性と低温焼成性のトレードオフの回避策についての戦略
・表面酸化が抑制された綺麗な銅光沢を放つ銅ナノ微粒子

想定される用途

・プリンテッドエレクトロニクス材料
・プラズモニクス(太陽電池、光触媒、光センサ)材料
・抗菌、光反射材料

関連情報

・サンプルの提供可能

15:40~16:00 材料
A08)  非プロトン性の添加剤であらゆる液体をゲル化
発表資料

山口大学 大学院理工学研究科 物質工学専攻 准教授 岡本 浩明

新技術の概要

多様な有機液体を5%未満の添加量でゲル化することができる添加剤です。形成した有機ゲルは、熱可逆的にゾル−ゲル転移する物理ゲルです。ゾル−ゲル転移温度は、有機ゲル化剤の添加量により制御できます。

従来技術・競合技術との比較

I 非プロトン性官能基に基づいた優れた化学的安定性
II 多様な有機液体に対して微量の添加でゲル化可能
III 微量の添加量による有機液体の優れた物性の保持したゲルの構築
IV 添加量に応じて、制御可能なゾル-ゲル転移温度

新技術の特徴

・機能性有機液体(液晶・イオン液体)の固定化
・有機電解液(色素太陽電池など)
・有機系増粘剤

想定される用途

・インク・化粧品・洗浄剤・接着剤
・油固化材・石油の流出対策
・医薬品・医療分野

関連情報

・サンプル量についてはご相談ください。
・開催当日の展示品(成果物・サンプル等)の持ち込みあり
・外国出願特許あり

16:00~16:20 材料
A09)  MCT法による環境浄化TiO2/Metal複合光触媒薄膜の創製と高機能化
発表資料

千葉大学 大学院工学研究科 人工システム科学専攻 准教授 魯 云
http://apei.tu.chiba-u.jp/Luyun-HP.html

新技術の概要

本技術は、提案したメカニカルコーティング法((Mechanical Coating Technique, 以下MCTと略記)によりアルミナボール表面にTiなどの金属を成膜した後、再びMCTでその試料表面上にアナターゼ型TiO2ナノ粉末の複合・成膜によって複合光触媒薄膜を作製したものである。また高機能化が実現でき、工業廃水の無害化処理に大きな効果があった。

従来技術・競合技術との比較

従来のCVDやPVD等の薄膜作製法では、大型装置や煩雑なプロセス等が必要で、また平板状の担体上にしか成膜できない問題点がある。本技術のMCTによってアルミナボールの表面上に高機能TiO2/Metal複合光触媒薄膜の作製に成功した。確立した複合光触媒薄膜の作製プロセスは、他の成膜技術より簡便で安価なもので高機能化や実用には優位性がある。

新技術の特徴

・機械摩擦磨耗を利用した成膜法
・簡便、且つ経済的に複雑な形状の担体(アルミナのボール、円柱、ボタン等)への成膜
・高機能TiO2/Metal複合光触媒薄膜の作製

想定される用途

・複雑な形状の担体への金属薄膜、複合薄膜、多孔質薄膜、複合光触媒薄膜の成膜
・高機能複合光触媒薄膜を用いた環境浄化(排気や廃液の無害化処理)
・触媒薄膜、光触媒薄膜、半導体機能性薄膜、薬剤、半導体薄膜ディバイスへの応用

関連情報

・サンプルの提供可能
・開催当日の展示品(成果物・サンプル等)の持ち込みあり

13:10~13:30 情報
B01)  無線通信における時間差アクセス方式
発表資料

新潟大学 大学院自然科学研究科 先端情報通信 教授 間瀬 憲一

新技術の概要

端末で定期的に取得するデータを基地局へ無線送信するシステムを対象とする。基地局はビーコンを定期的に発信し、それを受信した端末はデータを無線で基地局へ送る。本システムにおいて、多数の端末が同時に基地局へ送信を試みると、無線チャネルアクセスの競合が生じ、送信処理時間が多くなる。本発明では端末をいくつかのグループに分け、グループごとに送信処理の開始時刻をずらすことにより、同時にアクセスする端末の数を減らし、結果として送信処理時間が短くなる。

従来技術・競合技術との比較

本発明に近い従来例として無線LANがある。無線LANでは基地局のことをアクセスポイントと呼ぶ。周辺のモバイル端末がアクセスポイントと通信を行う。この際、モバイル端末から同時にデータが送信されることによるアクセス競合を制御するため、CSMA/CAと呼ばれる技術が利用される。無線LANの通信環境では、通常、各端末は独立に動作し、必要時にアクセスポイントへアクセスする.これに対して、本発明が対象とするシステムでは、基地局からビーコンを受信したすべての端末が一斉に基地局へアクセスする。このため、無線LANに比べて、アクセスの集中が顕著である。

新技術の特徴

・多数の端末から基地局へのn対1型のデータ送信を効率的に実現
・多数の端末を自動的にグループ化
・端末は無線LANと同様の通信機能を使用

想定される用途

・スマートメータからのデータ収集
・電気自動車からのデータ収集
・鳥獣タグからのデータ収集

13:30~13:50 機械
B02)  全面画像検査によるピーマンなどの凸多面体状青果物の自動選果
発表資料

高知工科大学 システム工学部 知能機械システム工学科 教授 竹田 史章
http://www.lab.kochi-tech.ac.jp/maitake/index2.html

新技術の概要

本技術は、現在各農家が人手で実施している青果物をグレード分けする作業に対し、最新の人工知能認識手法とセンサ駆動による知的制御技術、更に全面(6面)同時撮像による先進的画像処理技術を統合し、人間のような柔軟性のあるグレード分け検査を実現するものである。

従来技術・競合技術との比較

青果物の重さ、大きさでの選果装置は既に存在し、稼働している。また、片面の画像によるテンプレートマッチング選果装置は大手選別場にはあるが、その性能は未だ不十分であり、活用されていない。本技術では、全面(6面)画像検査による選果装置を低コストで実現している。

新技術の特徴

・凹凸及び鏡面反射(テカリ)のあるピーマンの自動選果に対応
・知的制御技術により低コストで実現可能なコンパクトな検査装置を製作
・全面検査実現のための6面の同時撮像環境を構築
・知的画像処理技術により柔軟性のある自動選別を実現

想定される用途

・ピーマンの自動選果
・凸多面体に近似できる青果物の自動選果
・凸多面体に近似できる工業製品の全面検査

関連情報

・サンプル提供可能(要相談)、試作可能(要相談)
・開催当日の展示品(成果物・サンプル等)の持ち込みあり

13:50~14:10 医療・福祉
B03)  局所脳冷却法を用いた体内埋込み型てんかん治療装置の開発
発表資料

山口大学 大学院医学系研究科 脳神経外科学分野 准教授 藤井 正美
http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~neuro-w1/

新技術の概要

てんかんの有病率は人口の1%を占める。しかしその30%は難治性てんかんのため新たな治療法の開発が望まれる。我々は脳局所冷却にてんかん発作を抑制する効果があることを明らかにしてきた経緯から、世界に先駆けたてんかん治療用体内埋込み型冷却装置の開発、実用化を目指す。

従来技術・競合技術との比較

難治性てんかんに対する脳局所冷却を用いた低侵襲治療法を世界に先駆け開発し、それに関連する医療機器の開発、製品化を目指しており、今までに競合する装置は世界的にみて存在しない。しかし日本の従来持っている技術力を駆使することにより装置の開発が可能と考えられる。

新技術の特徴

・脳を局所的に冷却する装置
・脳波検知による温度制御システム
・充電機能を持つ体内埋込み型装置の開発

想定される用途

・体内埋込み型冷却装置
・手術中に用いるの局所冷却装置
・動物実験用局所冷却装置

J-STORE掲載特許情報

14:10~14:30 医療・福祉
B04)  金ナノ粒子を用いる非ガドリニウムMRI造影剤の開発
発表資料

同志社大学 理工学部 機能分子・生命化学科 准教授 人見 穣

新技術の概要

水の緩和時間を加速するMRI造影剤としてマンガンポルフィリン被覆金ナノ粒子を開発した。なお、この金ナノ粒子は、エックス線吸収能の大きい原子番号の高い元素である金イオンを含んでいるため、CT造影剤としても利用可能である。

従来技術・競合技術との比較

MRI造影剤としてガドリニウム錯体が使用されているが、完全に無害ではない。本技術はガドリニウムを用いないMRI造影剤を供するものである。また、金ナノ粒子の粒子径制御が可能なため、血中滞在時間の制御が可能である。

新技術の特徴

・毒性の低いマンガンポルフィリンを用いたMRI造影剤となる
・粒子径制御が可能であり、血中滞留時間のコントロールが期待される
・金ナノ粒子の高いX線吸収率によりCT造影剤、腫瘍のX線温熱治療剤としても期待される

想定される用途

・血中MRI造影剤
・CT造影剤
・X線温熱治療剤

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

14:40~15:00 アグリ・バイオ
B05)  染料含有複合微粒子の調製
発表資料

新潟大学 工学部 生産化学工学 准教授 田口 佳成
http://capsule.eng.niigata-u.ac.jp

新技術の概要

汎用ポリマーと親和性の低い染料を用いたときにおいても、高い効率でカプセル化でき、カプセル化した染料の温度応答性が発現される新規の染料含有マイクロカプセルの製造方法である。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術では、汎用ポリマーと親和性が低い染料を用いた場合、カプセル化効率が極めて低く効率良くカプセル化することは困難であり、かつ、たとえカプセル化できたとしても染料の温度応答性が発現されないという問題があった。しかし、本技術では高いカプセル化効率で、かつ、染料の温度応答性が発現される。

新技術の特徴

・壁材との親和性が低い芯物質を高いカプセル化効率でマイクロカプセル化することが可能
・芯物質の機能を損なうことなくマイクロカプセル化することが可能
・微細なマイクロカプセルの生成が可能

想定される用途

・トナー、インクなどの情報記録材料用のマイクロカプセルの調製
・自己修復用マイクロカプセルの調製
・高いカプセル化効率が望まれるDDS用マイクロカプセルの調製

15:00~15:20 医療・福祉
B06)  再生医療研究用ドナー幹細胞作製に有用なTRECK-Tgマウス
発表資料

奈良先端科学技術大学院大学 大学院バイオサイエンス研究科 バイオサイエンス専攻 助教 斉藤 美知子
http://bsw3.naist.jp/courses/courses207.html

新技術の概要

実験動物に移植された幹細胞の効果を簡便に検証する方法を提供する。ヒト由来ジフテリア毒素受容体を全身に発現した組換えマウスの幹細胞をレシピエントマウスに移植する。ジフテリア毒素投与によりドナー由来細胞は死滅するので、幹細胞移植による組織再生がドナー細胞由来かどうかをマウスを生かしたままの状態で検証できる。

従来技術・競合技術との比較

hHB-EGFを用いて、マウスの標的細胞や組織を特異的に傷害させる方法は従来技術として存在する。本技術では、増殖因子活性を減弱させた変異型hHB-EGFを開発することにより、従来技術では危惧されていた、毒素受容体の発現によるマウス個体への影響をより低減することに成功した。

新技術の特徴

・毒素受容体を組織特異的に発現したモデル実験動物
・実験動物が生きたままで移植幹細胞を検出できる
・組織再生がどの細胞由来かを、毒素投与により迅速簡便に観察・追跡できる

想定される用途

・再生医療用ドナー幹細胞を供給するモデルマウスの作製
・各種疾患モデルマウスを用いた治療法の開発及び再生・分化を促進する化合物のスクリーニング
・iPS細胞を用いた再生医療研究分野における応用

関連情報

・外国出願特許あり

15:20~15:40 医療・福祉
B07)  マイクロRNAによる次世代幹細胞作成法
発表資料

鳥取大学 医学部 准教授 三浦 典正
http://www.med.tottori-u.ac.jp/1/3/4/15/19.html

新技術の概要

分化を制御するRNA前駆遺伝子RGM249由来のmiRNAやmir-520dを用いて、効率よく幹性細胞を作成できる。山中因子で作製されるiPS細胞と比較し、p53が強く発現することから、従来のiPS細胞より腫瘍形成能が低いと予想される次世代の方法といえる。

従来技術・競合技術との比較

従来のiPS細胞は、Oct4など山中因子の遺伝子や蛋白質を用いる方法と比較し、単一のマイクロRNAやsiRNAの導入により作製できる、p53が高発現している、作製に1日を要しない、がん細胞導入により転移抑制を誘導する、などがある。

新技術の特徴

・アンチエイジング
・美容
・健康保健試料

想定される用途

・がん治療医薬
・再生医療
・バイオ試料

15:40~16:00 アグリ・バイオ
B08)  バイオディーゼル燃料製造廃液を原料とするL‒乳酸生産
発表資料

岡山理科大学 工学部 バイオ・応用化学科 教授 滝澤 昇
http://www.dac.ous.ac.jp/~tak/

新技術の概要

BDF製造廃液は塩基性で高濃度の粗製グリセリンを含有し、主に廃棄されている。本技術は、塩蔵ワカメより分離された耐アルカリ性・グリセリン資化性乳酸菌を利用してBDF製造廃液を原料とする、L-乳酸発酵生産法である。

従来技術・競合技術との比較

バイオプラスチックの原料となるL-乳酸発酵生産の原料としては主に糖類を利用するが、本件では廃棄粗製グリセリンを原料とし、発酵条件の適正化によりL-乳酸を製造している。これによりBDF製造コストの低減が期待される。

新技術の特徴

・廃棄物の再資源化
・二酸化炭素排出削減
・グリーンバイオテクノロジー

想定される用途

・バイオプラスチック
・各種化成品原料
・BDF製造
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