発表内容詳細

12:50~13:20 計測
1)  機械の振動・音響低減技術と異分野への新展開
発表資料

関西大学 システム理工学部 機械工学科 教授 宇津野 秀夫
http://www.mec.kansai-u.ac.jp/seigyo2/

新技術の概要

流体媒質を伝播する圧力波や1次元構造物を伝わる曲げ波の伝播特性を高速・高精度に測定する技術を開発した。本技術により、部材の張力やヤング率、減衰の同定が可能となり、新規吸音材の開発に成功した。

従来技術・競合技術との比較

構造体に、機械振動や音圧を加えて波動の伝播特性を測定するため、実使用状態での特性の同定が非侵襲で可能となった。また波動方程式に則った理論式を用いるため、高速・高精度に測定できる。

新技術の特徴

・波動方程式に基づく血管脈波の測定による非侵襲の循環器系疾病の診断
・振動測定によるケーブルや薄板構造物の張力診断
・制振材料の設計、性能評価、適用効果の予測

想定される用途

・クリーンルームや食品工場におけるダストレスの吸音材
・自動車や鉄道車両など自走して風を受ける機械の吸音材
・超低周波向けの吸音材

13:20~13:50 エネルギー
2)  高いp形電気伝導性を有する透明電極材料
発表資料

龍谷大学 理工学部 物質化学科 助教 山添 誠司

新技術の概要

本技術はCuとNbの酸化物からなる新規半導体薄膜であることを特徴とする。幅広いCu/Nb比においてアモルファス(微結晶を含む)の薄膜であり、特にCu/Nb比が1に近いときに高いp形電気伝導性と高い可視光透過性を示す。

従来技術・競合技術との比較

CuAlO2やSrCu2O2といったCuを含むp形透明導電酸化物は幾つか見いだされているが、n形透明導電酸化物に比べるとその数が極めて少ない。また、これらp形透明導電酸化物の電気伝導率は本技術に比べると非常に低い。

新技術の特徴

・これまでにない高い電気伝導率を示すp形の透明電極材料
・可視光に対する高い透過率
・CuとNbの酸化物からなる新規材料

想定される用途

・発光素子
・フラットパネルディスプレイの透明電極
・太陽電池の透明電極

関連情報

・外国出願特許あり

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13:50~14:20 材料
3)  エラスチン類似ペプチドを含有する多重刺激応答高分子
発表資料

同志社大学 理工学部 機能分子・生命化学科 教授 東 信行
http://www1.doshisha.ac.jp/~polychem/index.html

新技術の概要

本技術は、感温性と力学的弾性を有する生体由来のエラスチン・タンパクに着目し、既存のポリアクリル酸などの高分子弱電解質とのハイブリッド化により、高感度の多重応答機能をもつ生体適合性の高い高分子材料を提供するものである。

従来技術・競合技術との比較

感熱性高分子として,ポリ(N-プロピルアクリルアミド)が古くから知られているが、転移温度を変えることは出来ず、ポリアクリル酸にグラフト鎖として導入してもpHによる変動範囲も十分に広くない。また、生体材料としての応用にも限界がある。

新技術の特徴

・エラスチン部位のアミノ酸種により、転移温度が大幅に変動できること
・pHと温度の両方に、同時に、または独立に応答させることが出来る
・ペプチド由来の材料であるため、生体適合性や生分解性に優れてい

想定される用途

・ドラッグデリバリーシステム(DDS)
・表面コーティング(表面制御、改質)
・細胞足場材

関連情報

・サンプルの提供可能

14:20~14:50 材料
4)  高速親水化ポリマーによる界面創製技術
発表資料

甲南大学 理工学部 機能分子化学科 准教授 渡邉 順司
http://www.chem.konan-u.ac.jp/butsuri/web/index.html

新技術の概要

水溶液中から選択的な分子の吸着が達成できるアモルファスポリマーについて紹介する。特に、材料界面の親水化による吸着速度の加速が実現できる界面創製技術を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は分子の特異的な認識特性を向上させる材料設計が主体であり、水溶液中からの分子の取り込み速度について追究されてこなかった。界面を巧みに親水化することにより、ポリマーマテリアルへの分子の拡散が向上する。

新技術の特徴

・低摩擦表面:親水化表面による水での潤滑性向上
・接着材料:易接着性と易解体性を兼備
・溶質透過技術:水の拡散性向上による高い透過速度

想定される用途

・環境分野:有用分子の吸着および有害分子の除去
・建材分野:親水化表面による防汚特性
・ライフサイエンス分野:薬物担持と徐放

15:10~15:40 環境
5)  多機能セラミックを用いた廃水・土壌など環境浄化技術
発表資料

大阪産業大学 新産業研究開発センター 助手 谷口 省吾
http://wr19.osaka-sandai.ac.jp/hrc/rsk/

新技術の概要

多機能セラミックスとは希少金属などを混合させることで新たな機能を付加させたセラミックスである。多機能セラミックスを用いて「電気分解法による新排水処理法」と「過熱水蒸気を用いた土壌浄化法」の開発を行っている。

従来技術・競合技術との比較

導電性があるセラミックスはほとんどないため、表面積の大きな電極や、誘導加熱による発熱体の新素材として利用することでこれまで分解が難しかったダイオキシン類などの難分解性の有機化合物の分解・無害化を可能とした。

新技術の特徴

・導電性セラミックス
・多孔質
・表面積が大きく吸着作用を有する

想定される用途

・有機フッ素化合物などの難分解性有機物を含む排水の処理
・ダイオキシン類、PCB汚染土壌の浄化
・光触媒

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15:40~16:10 デバイス・装置
6)  光トライオードによる全光マルチキャスティングおよび低雑音光増幅
発表資料

近畿大学 理工学部 電気電子工学科 准教授 前田 佳伸

新技術の概要

半導体光増幅器の一端に光ファイバ型フィルタ(FBG)を搭載した負帰還半導体光増幅器を2段用いて光トライオードを構成した。本光トライオードの波長変換およびスイッチング特性を活用し、単一波長の入力光信号を複数の異なる波長に波長変換をして伝送する全光マルチキャスティング特性に応用する。

従来技術・競合技術との比較

将来のフォトニックネットワークではより広帯域の波長分割多重(WDM)伝送の需要があるが、現状のネットワークノードにおいては光/電気/光の波長変換器を用いている。本光トライオードは全光型の波長変換デバイスであり、従来の波長変換器に比べて高速および消費電力の低減が可能である。

新技術の特徴

・光信号の3端子増幅素子(光版のトランジスタ)
・同時に波長変換とスイッチングが可能
・負帰還光増幅効果による低雑音の光信号増幅

想定される用途

・全光マルチキャスティング(通信)
・センサー等のアナログ光信号の演算および低ノイズ化
・光ファイバ型キャビティリングダウン分光分析装置

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(光ファイバ型キャビティリングダウン分光分析装置)

16:10~16:40 創薬
7)  モデルマウスを利用した食品・治療薬スクリーニング法
発表資料

京都産業大学 総合生命科学部 動物生命医科学科 教授 加藤 啓子
http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~kato/Home_J.html/Welcome.html

新技術の概要

我々の保有する情動系障害モデルマウスは、不安障害、うつ病、睡眠障害を示すモデルである。これら情動系障害を検出するバイオマーカー及び、治療薬スクリーニングに本モデルは利用可能である。

従来技術・競合技術との比較

本モデルは、てんかん原因分子を持たないモデルであり、てんかんとうつ病を対称的に比較検討することのできる他にはないモデル系である。よって、前例のない分子メカニズムに基づく分子スクリーニングを可能にする。

新技術の特徴

・毒性試験:化学物質やアレルギー物質などに対する毒性閾値測定系への利用
・ストレス反応性の計測に利用
・医療機器による負荷を量る評価系への利用

想定される用途

・予防的効果を示す食品開発
・バイオマーカーの開発
・治療薬の開発

関連情報

・外国出願特許あり

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16:40~17:10 アグリ・バイオ
8)  ファイバープローブラマン分光分析法による脂肪、皮脂等のその場分析技術
発表資料

関西学院大学 理工学部 生命科学科 准教授 佐藤 英俊
http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/~hidesato/

新技術の概要

光ファイバーを利用したラマンプローブを用い、生体内の脂肪分析を、無/少侵襲的にその場で実施する技術。多変量解析により、脂肪を構成する脂肪酸の組成を半定量的に取得する。体脂肪は生活習慣病、がん、加齢臭、禿などに広く関わっていると考えられており、診断/治療に有効なデータを与えることを目指す。

従来技術・競合技術との比較

クロマトグラフィーを利用する技術は脂肪の採取が必要で、かつ抽出等により組成の変化が生じる。従って、医療的な施術としてしか利用できない。本技術は無侵襲分析も可能であり、医療はもちろんのこと、美容や健康などの産業分野でも利用が可能である。

新技術の特徴

・皮膚表面からの無侵襲的な診断
・穿刺による微少侵襲的な検査
・高・低圧容器内での遠隔操作による検査

想定される用途

・生きた肉牛での肉質の分析(脂肪の分析)と肥育の最適/効率化
・頭皮の禿防止診断、整髪料、シャンプー等が合っているかどうかの診断(皮脂分析)
・皮脂や皮下脂肪の分析による、食習慣の改善や、最適な食品や化粧品等の選択
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