発表内容詳細

14:20~14:50 アグリ・バイオ
1)  D-アミノ酸を利用した旨み増強日本酒の製造方法
発表資料

関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 教授 老川 典夫
http://biomole.life-bio.kansai-u.ac.jp/

新技術の概要

本技術では、一連の製造工程の任意の段階で日本酒原料にD-アラニンを添加することで、容易に且つ経済的に旨み成分が増強され、風味のよい日本酒を製造することができる。

従来技術・競合技術との比較

従来旨味成分の多い日本酒を製造するには、高価な原料を用いるか生?造り等非常に手間のかかる製法で製造するため、得られる日本酒は非常に高価なものとなるが、本技術を用いれば安価に旨味増強日本酒を製造できる。

新技術の特徴

・従来のL-アミノ酸ではなくD-アミノ酸を利用し日本酒の旨味を増強させる
・製造工程の任意の段階でD-アラニンを添加することで旨みを増強させる
・どのような種類の日本酒にも適応可能である

想定される用途

・日本酒を原料とする安価な旨味のある合成酒の製造
・日本酒を原料とする安価な旨味のあるリキュールの製造
・日本酒を原料とする安価な旨味のある調味料の製造

14:50~15:20 創薬
2)  高活性リポフェクションエンハンサー
発表資料

関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 教授 長岡 康夫
http://pharm.life-bio.kansai-u.ac.jp/

新技術の概要

正電荷脂質をベクターとした動物細胞内への遺伝子導入技術は生命科学の広い分野で汎用されており、導入遺伝子の発現効率を如何に高くできるかが鍵となる。高活性リポフェクションエンハンサーは従来の正電荷脂質ベクターに添加することにより、4倍から20倍の効率上昇が見込まれる。

従来技術・競合技術との比較

市販され、汎用されているリポフェクション試薬数種類に当該リポフェクションエンハンサーを添加したところ、加えない場合の4倍から20倍の遺伝子発現量の上昇が認められた。

新技術の特徴

・リポフェクションによる遺伝子発現効率を従来法に本試薬を添加するのみで4倍から20倍上昇させることができる
・導入遺伝子の核内への細胞内送達と核内での転写活性化により遺伝子発現効率を上昇する
・本試薬の添加により従来のリポフェクション試薬の添加量を抑えることが可能になり、細胞毒性を抑える効果が期待できる

想定される用途

・リポフェクション効率を上昇する試薬
・RNA干渉用のプラスミドの効率的発現用試薬
・各種トランスフェクションに対する遺伝子発現効率上昇試薬(エンハンサー

関連情報

・サンプルの提供可能

15:20~15:50 材料
3)  効率的な不斉触媒反応を可能にする新しいNHC配位子の開発
発表資料

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 准教授 坂口 聡
http://www.chemmater.kansai-u.ac.jp/supra/ssakaguchi.htm

新技術の概要

エナンチオマーを任意につくりわけることは製薬、農薬、香料産業において重要な研究課題である。本技術では、天然アミノ酸から誘導したNHC配位子のみの使用で、不斉触媒反応において両エナンチオマー生成物をつくりわけることができる。

従来技術・競合技術との比較

従来の不斉触媒反応は、リン化合物を配位子として使用するのが一般的であるが、構造が複雑で不安定な化合物が多い。また、同一配位子の使用で両エナンチオマーを任意につくりわけることは困難であった。

新技術の特徴

・開発したNHC配位子は安定な化合物であり、その取扱いに特別な注意を払う必要がない
・NHC配位子の合成や精製が極めて簡便に行え、特殊な技能や装置を有する必要がない
・NHC配位子は、安価で入手容易な天然型アミノ酸から誘導でき、大量合成も可能である

想定される用途

・両エンチオマーを任意に合成することが可能になり、新薬における副作用の可能性などを容易に調べることができる
・キラル化合物の特徴を活かした新素材の開発が、特別なものでない時代が到来する
・農薬や香料、機能性材料などの開発・製造に画期的な技術となる

16:00~16:30 材料
4)  低温基材用ナノインクに最適! シングルナノサイズ(約2nm)の銅ナノ粒子
発表資料

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 准教授 川﨑 英也
http://www.chemmater.kansai-u.ac.jp/kiki/

新技術の概要

シングルナノサイズの銅は、低温加熱によって銅粒子間が金属接合をおこす。この機能を活かして、高い熱・電気伝導性を有する導体形成、接合実装を実現する銅ナノ粒子ペーストへの応用が期待できる。

従来技術・競合技術との比較

本技術で合成される銅ナノ粒子は、約2nmという極微小サイズ、ナノ粒子間接合を妨害する有機保護剤を用いない新規合成、及び銅ナノ粒子の酸化が抑制されているという従来の銅微粒子にはない特徴を有している。

新技術の特徴

・約2nmのシングルナノサイズの銅ナノ粒子
・銅ナノ粒子の酸化抑制
・環境に優しい鉛フリー&フラックスフリー、低温接合

想定される用途

・小型化・軽量化・高性能化のニーズに対応する微細配線
・接合、インクジェット配線、ナノインプリントへの応用
・触媒材料

16:30~17:00 製造技術
5)  プラスチックス表面に機能性セラミック薄膜を作製するための湿式成膜技術
発表資料

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 教授 幸塚 広光
http://www.kumse.kansai-u.ac.jp/LABHPFILE/ceramics/top.htm

新技術の概要

透明導電性ITOなどに代表される機能性セラミック薄膜(結晶性金属酸化物薄膜)をプラスチックス表面上に作製するための新しい湿式プロセスを提案する。

従来技術・競合技術との比較

気相法に代表される従来技術では、プラスチック基材を保護するために焼成を経ずにセラミック薄膜を作製するが、本提案法では薄膜の結晶性を確保するために焼成を経る。この点で、本方法は従来法と根本的に異なる技術である。

新技術の特徴

・焼成を経るため、薄膜に十分な結晶性を確保することができる
・十分な結晶性が確保できるため、結晶性に根ざした優れた物性を薄膜に持たせることができる
・薄膜の物性として、電気伝導性、圧電性、強誘電性、光反射性、光透過性を期待することができる

想定される用途

・プラスチック基材上透明導電性薄膜(フラットパネルディスプレイやフレキシブル電子デバイスの電極材料として)
・プラスチック基材の表面に高い光反射率を付与するためのコーティング
・振動発電を可能とするプラスチック板上圧電素子

17:00~17:30 情報
6)  ヘッドマウント型アクティブ消音システム
発表資料

関西大学 システム理工学部 電気電子情報工学科 教授 梶川 嘉延
http://joho.densi.kansai-u.ac.jp/index-j.html

新技術の概要

利用者の耳元で騒音を低減するヘッドマウント型アクティブ消音システムを紹介する。利用者はシステムを装着することで静かな音環境を享受することができ、肉声などの必要な音は聴取することができる。非常に大きな騒音下で円滑な肉声による音声対話を実現することができる。

従来技術・競合技術との比較

現在普及しているノイズキャンセリング機能付きヘッドホンは両耳をヘッドホンで覆うもしくは外耳道が塞がれるため、不要な騒音を低減できるが、肉声による対話を阻害してしまう。また、ノイズキャンリング機能による耳への圧迫感についても科学的検証は行われていないが問題点としてあげられる。紹介するシステムはそれらを解決したシステムとなっている。

新技術の特徴

・耳元で不要な騒音を提言できる
・肉声による対話を円滑化する
・肉体(両耳)への圧迫感が少ない

想定される用途

・騒音が発生するあらゆる環境での騒音対策
・ポータブルオーディオ機器への付加価値
・騒音環境下での円滑な音声対話の促進

J-STORE掲載特許情報

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