JSTトップ > 新技術説明会 > 発表技術アーカイブス > 2011 国立高等学校専門学校機構

発表内容詳細

10:10~10:40 アグリ・バイオ
1)  新規生分解性吸水高分子の開発とその応用例
発表資料

苫小牧工業高等専門学校 物質工学科 准教授 甲野 裕之
http://www.tomakomai-ct.ac.jp/department/sem/labo/kono/index.html

新技術の概要

カルボキシメチルセルロースを分子骨格とした新規生分解性高吸水高分子。純水だけでなく高電解質水溶液に対しても既存のポリアクリル酸系高吸水性材料を凌駕する吸水特性を示す特徴を持つ。

従来技術・競合技術との比較

既存のポリアクリル酸架橋高分子の10倍以上の吸水性能を示すだけでなく、生分解性という利点を有する。

新技術の特徴

・医療用ゲル
・植物工場
・センサー

想定される用途

・紙おむつ、生理用品、ペット用トイレなどのファイントイレタリー
・土壌改良剤、土壌保水剤
・化粧品、パック用ゲルマスク

関連情報

・サンプルの提供可能

10:40~11:10 アグリ・バイオ
2)  アレルギー症状を緩和する機能性成分の同定とその探索技術
発表資料

北九州工業高等専門学校 物質化学工学科 教授 川原 浩治
http://w3-chem.kct.ac.jp/~hk128/kawahara/top1.html

新技術の概要

アレルギー発症抑制に関わる細胞内のマーカー分子を見いだし、この物質を用いた抗アレルギー物質の迅速簡便な探索方法を開発した。また、この方法で新規の抗アレルギー物質も同定し、機能性食品や化粧品素材に利用できる。

従来技術・競合技術との比較

従来は、アレルギーのモデルスクリーニング系は、アレルギーマウスや炎症関連細胞の培養実験に依存しており、効率よいスクリーニングが困難であった。本法は、マーカー分子との結合能を計測すればよいため、迅速、簡便である。

新技術の特徴

・マーカー分子と抗アレルギー物質との結合能を測定する簡単なスクリーニング系
・抗アレルギー物質の探索対象を食品にすることにより、機能性食品開発に直結
・マーカー分子を発現する細胞を用いることにより、物質の代謝メカニズムも検討可能

想定される用途

・抗アレルギー機能性食品開発、医薬、化粧品の開発
・抗アレルギー食品などの有効成分含有量チェックなど現場での簡便、迅速な品質検査
・多様多種な物質のハイスループットスクリーニング

関連情報

・スクリーニング方法の技術デモ可

11:10~11:40 アグリ・バイオ
3)  シクロデキストリン含有PVA含水ゲルを用いた工業用排水処理
発表資料

宇部工業高等専門学校 物質工学科 教授 山﨑 博人

新技術の概要

芳香族化合物含有排水の処理に極めて有用な「芳香族化合物の取り込み作用」と優れた「微生物付着作用」を併せ持つ新規なコンセプトを実現する微生物固定化用担体を見出した。本担体を用いることにより、コンパクトで高性能な芳香族化合物含有排水の処理システムを構築できる。

従来技術・競合技術との比較

発明者は既に同様なコンセプトの出願(特開2010-119389)を行っているが、本発明は、より優れた微生物付着作用が期待できるポリビニルアルコールゲルにシクロデキストリン分子を導入した新規な微生物固定化用担体であり、本担体を用いることにより、芳香族化合物含有排水の生物学的処理における処理能力の大幅な向上を図ることができる。

新技術の特徴

・シクロデキストリン分子に基づく「排水成分の取り込み(濃縮)作用」と「微生物付着(保持)作用」を併せ持つ担体
・コンパクトで高性能な排水処理システムを構築できる
・簡単に、安価に担体を製造できる

想定される用途

・芳香族化合物(フェノール、トルエン、キシレンなど)を含有する排水の浄化
・一般的な生物学的排水処理のための微生物固定化用担体としての利用
・フェノールを含有する廃液・廃水からのフェノールの吸着分離・回収

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

11:40~12:10 アグリ・バイオ
4)  微生物グリコシル化による代謝物・機能性成分の調製
発表資料

群馬工業高等専門学校 生物教育研究連携センター 教授 宮越 俊一

新技術の概要

微生物変換により効率的にフラボノール化合物などがグリコシル化されることを見出した。このことにより、医薬品等の代謝物の薬効・安全性評価に必要な代謝物の調製や、食品中の成分の高機能・多機能化が期待できる。

従来技術・競合技術との比較

微生物変換では酸化還元や加水分解反応が主なものであったが、高効率のグリコシル化の例は少ない。グリコシル化は植物の酵素によるのが主なもので大量調製には適さなかった。

新技術の特徴

・基質特異性、立体選択性も含めた反応特異性に優れている
・保護基などが不要で手間がかからず、穏やかな条件で進行するため環境負荷が小さい
・微生物変換で一般的な酸化還元反応・加水分解反応などとは異なる、糖鎖の付加に関する反応を触媒

想定される用途

・医薬品などの薬効・安全性評価のための代謝物調製
・食品中の成分の吸収性・体内動態の改善
・食品中の成分の高機能化・多機能化

13:20~13:50 アグリ・バイオ
5)  食品の解凍・冷蔵保存方法および装置
発表資料

松江工業高等専門学校 電気工学科 准教授 箕田 充志
http://www2010.matsue-ct.ac.jp/

新技術の概要

冷蔵庫内において、対象物への冷却方法及びそれを実現する装置を構築した。その結果、電圧印加を行うことで対象物の長期保存を可能とした。

従来技術・競合技術との比較

従来技術と比較し、装置の小型化高性能化が期待できた。このことから食品流通業界をはじめ幅広い分野で需要が見込まれる。

新技術の特徴

・食品
・医療
・生花

想定される用途

・長期保存
・劣化防止
・鮮度維持

13:50~14:20 アグリ・バイオ
6)  反射形近赤外偏光分光を用いた非侵襲血糖値測定器の開発
発表資料

米子工業高等専門学校 電子制御工学科 特任教授 雜賀 憲昭
http://www.yonago-k.ac.jp/denshi/

新技術の概要

皮膚表面に並行な電場を持つ近赤外S偏光を照射して皮膚内拡散光のうち直接光を除きP偏光で検知する分光系を考案、微弱な近赤外吸収を捕らえるためAC/DC/AC変換を施した安定化光源を開発、測定部位を同定する手血管造影系及び実時間画像処理系などを考案。

従来技術・競合技術との比較

近赤外光の透過強度変化で検知するシステムでは、信号がノイズに消される。またファイバー点光源による分光計測する装置では、接触調整がデータを変動させる。当該装置は偏光による高感度、高安定化を図り、測定部位を同定し多変量解析により血糖値を推定した。

新技術の特徴

・直接反射光を除き拡散侵入光のみで分光計測
・光源の安定化、広いビームより積分効果により高感度
・測定部位を同定し補正

想定される用途

・血糖値測定
・生体振動様式と光電場の関係を用いる吸収分光
・生体の計測の測定部位ポジショニングの検知

14:20~14:50 医療・福祉
7)  X線CT画像を用いた肺疾患のコンピュータ支援診断
発表資料

新居浜工業高等専門学校 電気情報工学科 准教授 平野 雅嗣
http://researchmap.jp/hiranom/

新技術の概要

アスベスト肺と中皮腫の一次検診として、胸部CT画像のデータから中皮腫とアスベストによる肺の繊維化を自動的に抽出し、分析したデータを検診者に示すことができる医用画像診断支援装置を提供する。

従来技術・競合技術との比較

中皮腫では、ほぼ全例に胸膜プラークができると考えられているものの、画像では必ずしも確認できない状況である。本発明は、胸膜プラークの検出と肺野の繊維化が強ければアスベスト肺と中皮腫とほぼ診断が行えることに着目し、一次検診として、胸部CT画像のデータから中皮腫とアスベストによる肺の繊維化を自動的に抽出し、分析したデータを検診者に示すことができる。

新技術の特徴

・画像中にある陰影を定量評価できる
・ボリューム画像中にある異物を検出し、その形態を内視鏡のように観察できる
・診断情報のデータベース化による学習機能を備えている

想定される用途

・中皮腫やアスベスト肺のコンピュータ診断支援システム
・CT画像内の異物検出
・画像内の陰影の定量評価

関連情報

・開発中

15:00~15:30 医療・福祉
8)  外耳内の変位から下顎運動を測定する方法および装置
発表資料

長野工業高等専門学校 電子制御工学科 教授 小野 伸幸

新技術の概要

外耳内の変位より下顎骨頭の動きを検出して下顎運動の評価を行うことを特徴とする下顎運動測定装置に関するものであり、測定原理や測定用センサ、評価判定法等の方法と装置に関するものを含む。

従来技術・競合技術との比較

下顎運動の異常は咬合不全に伴う様々な疾患の要因となる。従来の画像計測や物理的な計測と比較して、本発明では装着が容易で簡便かつ、被測定者への負担の軽減を目指したことを特徴とするものである。

新技術の特徴

・咀嚼障害等評価への適用
・咀嚼回数計等への応用
・食育への適用

想定される用途

・咬合状態の評価
・咬合不全の診断
・治療効果の確認

15:30~16:00 医療・福祉
9)  高感度呼吸センサーによるSASスクリーニング・居眠り検出技術
発表資料

香川高等専門学校 電子システム工学科 教授 三崎 幸典
http://ngp.es.kagawa-nct.ac.jp/

新技術の概要

圧電フィルム:PVDFを使用した高感度呼吸モニターを開発した。睡眠時無呼吸症候群:SASの1次スクリーニング機器として利用が可能、また利用者への負担が少ないため大量輸送機関のパイロットや運転手の居眠り検出へも応用可能である。

従来技術・競合技術との比較

圧電フィルム:PVDFを使用し簡単な構造で高感度呼吸モニターを開発した。本呼吸モニターは従来の呼吸モニターに比べ、使用者に負担が少なく、高感度である。そのため安価で高精度な呼吸モニターが実現でき居眠り検出等への応用も可能である。

新技術の特徴

・製造物の不良検出
・圧力配管のモニタリング
・非接触呼吸モニタリング

想定される用途

・睡眠時無呼吸症候群:SASのスクリーニング
・居眠り検出
・人工呼吸器の医療事故検出

関連情報

・実験用システム提供可能
<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>