発表内容詳細

13:20~13:50 アグリ・バイオ
1)  紫外線照射による飼料汚染マイコトキシン除去装置
発表資料

農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 病態研究領域 主任研究員 嶋田 伸明
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/niah/2008/niah08-14.html

新技術の概要

我々は牛の保存飼料であるサイレージに紫外線を照射することによりサイレージ中のマイコトキシン濃度を減弱させることに成功した。さらに、この知見を実用化させるため、飼料を撹拌するための撹拌子とドーム状の紫外線反射板を付した遮蔽円筒を組み合わせた装置を考案した。

従来技術・競合技術との比較

飼料を汚染するマイコトキシンに対する対策としては吸着材の使用などが試みられてきたが、効果やコストが障壁となり未だ普及した技術とは言えない。本技術は紫外線を利用することにより、低コストかつ広範囲のマイコトキシンに対して効果のある技術となっている。

新技術の特徴

・紫外線に対して感受性のある、飼料を汚染する有害物質を分解・除去する。
・紫外線に対して感受性のある、飼料を汚染する有害微生物を死滅させる。
・飼料の品質管理の簡便化

想定される用途

・飼料の消毒・殺菌
・家畜飼養に用いる道具の消毒・殺菌
・家畜の健康改善に向けた予防措置

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13:50~14:20 アグリ・バイオ
2)  茶殻・コーヒー粕で瞬時に殺菌!
発表資料

農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 野菜病害虫・品質研究領域 主任研究員 森川 クラウジオ 健治
http://vegetea.naro.affrc.go.jp/ryoiki/yasai_ipm-hinshitsu/index.html

新技術の概要

茶殻・コーヒー粕を原料とする強力な殺菌・分解技術を開発した。酸化力の強いヒドロキシラジカルを瞬間的に大量発生させ、病原菌や汚染物質を殺菌・分解する。反応後は速やかに無害化し、安全・安心。

従来技術・競合技術との比較

次亜塩素酸による殺菌は、発がん物質であるトリハロメタンを大量発生させる恐れがある。オゾン殺菌はオゾン製造装置が高価で、導入コストが高い。本技術は茶殻やコーヒー粕を原料とするので安価、反応後は水と酸素に変わるので無毒。

新技術の特徴

・人間・植物のウイルス・病原菌を死滅させる。
・化学物質を急速分解する。
・蛍光物質と組み合わせることで発光する。
・茶殻・コーヒー粕が原料なので、非常に低コストである。
・人体に対して、安全性の高い技術である。環境を害さない殺菌技術である。

想定される用途

・食品の殺菌
・農作物の殺菌
・医療用機器の殺菌
・漂白剤
・化学物質の分解
・化学発光

関連情報

・有機物分解のモデル実験を行う予定
・外国出願特許あり

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14:20~14:50 アグリ・バイオ
3)  牛海綿状脳症(BSE)由来プリオンの超高感度検出法
発表資料

農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 プリオン病研究センター 上席研究員 村山 裕一
http://niah.naro.affrc.go.jp/research/prion/index.html

新技術の概要

正常プリオン蛋白質と異常プリオン蛋白質を混合し、反応と超音波処理を繰り返すProtein misfolding cyclic amplification (PMCA)法において、硫酸化多糖体存在下で行うことを特徴とするBSE由来異常プリオン蛋白質の効率的増幅方法である。本技術により、極微量のBSE異常プリオン蛋白質の検出が可能になる。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、ELISA法など従来の技術では検出できない極微量BSE異常プリオン蛋白質を高精度に検出可能であり、判定までに数百日を要するバイオアッセイに比べ、数日で評価できるという利点を持つ。BSEの安全性評価において、従来技術が抱える検出感度不足、判定までの著しい遅延など問題点を克服するものである。

新技術の特徴

・デキストラン硫酸化合物など硫酸化多糖体存在下、BSE異常プリオン蛋白質の増幅を飛躍的に高める方法である。
・BSE異常プリオン蛋白質の検出感度はウェスタンブロット法の1億倍、バイオアッセイの100万倍である。
・超高感度かつ検出特異性に優れた方法であり、高精度なプリオン検出が可能である。

想定される用途

・BSEやBSEに起因する変異型クロイツフェルト・ヤコブ病などプリオン病の生前診断
・畜産物や畜産副産物の安全性評価
・牛由来成分を含む医薬品・化粧品などの安全性保証

関連情報

・外国出願特許あり

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15:15~15:45 アグリ・バイオ
4)  菌の生育を制御するマイコウイルスを任意の糸状菌に導入する方法
発表資料

農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 リンゴ研究領域 主任研究員 兼松 聡子
http://fruit.naro.affrc.go.jp/

新技術の概要

マイコウイルスは病原糸状菌を弱毒化する生物防除資材として利用が期待されるが、一般に菌体内への導入が困難である。本技術は、線虫ベクターの利用、あるいは薬剤による菌糸融合の促進により、マイコウイルスを任意の菌株へ導入することを可能にするものである。

従来技術・競合技術との比較

従来、マイコウイルスを病原糸状菌の細胞外から導入することは困難であったため、本技術と競合する簡便な既存技術はなく、任意の菌株への人工接種を可能とする本技術は画期的である。

新技術の特徴

・菌糸融合の促進による、異なる任意の菌株間でのウイルス伝搬
・マイコウイルスを媒介する有用線虫の探索と利用
・菌類の表現型を変化させるマイコウイルスの簡易探索が可能

想定される用途

・植物病原菌の病原力を低下させるマイコウイルスを利用した病害防除体系の確立
・安全性の高い微生物農薬の開発

関連情報

・サンプルの提供可能

15:45~16:15 アグリ・バイオ
5)  土を使わず有機質肥料だけで栽培できる新養液栽培技術
発表資料

農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 野菜病害虫・品質研究領域 主任研究員 篠原 信
http://vegetea.naro.affrc.go.jp/ryoiki/yasai_ipm-hinshitsu/index.html

新技術の概要

土を使わずに有機質肥料だけで栽培できる新しい養液栽培技術。微生物をロックウールやウレタン等の人工培地に固定化し、土と同じ機能を付与することに世界で初めて成功。根部病害に強く、高品質な野菜を生産できる。

従来技術・競合技術との比較

これまでは土の機能を人為的に再現する方法がなく、土を使わずに有機質肥料で栽培する技術はなかった。本技術は土以外の担体(多孔質の樹脂や鉱物)に微生物を固定化し、土と同じ機能を付与できる世界で初めての技術。

新技術の特徴

・セラミックや樹脂を微生物担体として土と同様の有機物分解能を付与
・青枯病・フザリウムなどの根部病害を抑止
・高糖度、低硝酸の高品質野菜を生産
・施肥効率が高く節水型
・微生物担体を無機肥料製造用触媒として利用可能
・有機物から硝酸やリン酸など無機肥料成分へ分解・回収する際、エネルギー不要

想定される用途

・有機質肥料だけで栽培する新養液栽培技術。
・温室の外で栽培する屋外型養液栽培(※従来の養液栽培は根の病害に弱いので、屋内が必須条件)。
・植物工場などにも利用可能。
・有機質資源を原料とする新しい無機肥料製造技術。
・アクアポニックス(魚の養殖と養液栽培のハイブリッド)が可能。

関連情報

・バイオミネラライザー(無機肥料製造装置)の展示有り
・外国出願特許あり

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16:15~16:45 アグリ・バイオ
6)  トリシンをはじめとする機能性フラボノイドを高濃度に含むオオムギ
発表資料

農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター 水田作・園芸研究領域 主任研究員 中野 洋
http://konarc.naro.affrc.go.jp/region/suiden_engei_area/index.html

新技術の概要

プロアントシアニジンフリー遺伝子ant13、ant17、ant22をオオムギ品種「ニシノホシ」に導入した準同質遺伝子系統では、抗ガン活性、抗酸化活性、抗ヒスタミンン活性、抗ウィルス活性、および神経保護作用を有するトリシン(tricin)が約2倍となり、その他の機能性フラボノイドも高濃度に含むことを発見した。

従来技術・競合技術との比較

トリシンを含む加工飲食品としては、ササやタケのエキスが知られている。オオムギは、我が国における主要な作物であり、種々の加工飲食品がある。このため、トリシンを高濃度に含むオオムギの利用により、既存のオオムギ加工飲食品の高付加価値化や栄養補助食品をはじめとする新規のオオムギ加工飲食品の開発が可能になる。

新技術の特徴

・機能性フラボノイドを高濃度に含有する高付加価値飲食品の製造が可能
・機能性フラボノイドを高濃度に含有する高付加価値化粧品や飼料の製造が可能
・機能性フラボノイドの効率的な製造が可能

想定される用途

・トリシンを高濃度に含有するオオムギ加工食品
・トリシンを高濃度に含有するオオムギ加工飲料
・オオムギ由来のトリシンを含有する栄養補助食品

関連情報

・種子の粉砕物を提供可能

16:45~17:15 アグリ・バイオ
7)  ショウガによるメチル化カテキン含有緑茶抗アレルギー作用の増強
発表資料

農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 茶業研究領域 上席研究員 山本(前田) 万里
http://vegetea.naro.affrc.go.jp/benifuuki/index.html

新技術の概要

「べにふうき」緑茶にショウガエキスを添加すると抗アレルギー作用が増強される。特に、スギ花粉症軽減効果やマスト細胞からの炎症性サイトカイン産生抑制作用が、「べにふうき」緑茶と少量のショウガエキスの組合せにより増強される。

従来技術・競合技術との比較

メチル化カテキン高含有「べにふうき」緑茶の抗アレルギー作用を利用するには、渋味の強い茶の飲用が必要だが、本技術の利用により抗アレルギー作用が増強されるので、効率的な効果が期待でき、「べにふうき」緑茶の付加価値をさらに高める。

新技術の特徴

・34mgメチル化カテキン含有緑茶に60mgショウガエキス添加によりスギ花粉症軽減効果が高まる
・緑茶抽出液とショウガエキスを組み合わせてマスト細胞に添加すると炎症性サイトカインの産生が強力に抑制される
・緑茶抽出液にショウガエキスを組み合わせてマスト細胞に添加すると好酸球誘導性サイトカイン産生が強力に抑制される

想定される用途

・「べにふうき」緑茶とショウガエキスを組合せた飲料
・「べにふうき」緑茶(エキスor粉末)とショウガエキスを組合せた菓子(キャンディ、グミ、ガム等)、健康食品
・「べにふうき」緑茶(エキスor粉末)とショウガエキスを混ぜた加工食品(パン、麺、乳製品等)

関連情報

・サンプルの提供可能
・ティーバッグ・製品化事例(ショウガ入りべにふうき濃縮粒、ショウガ入り粉末茶)の展示有り

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