発表内容詳細

13:20~13:50 材料
1)  生分解性プラスチック製多孔質膜の開発と応用
発表資料

新潟大学 工学部 機能材料工学科 准教授 田中 孝明
http://tctanaka.eng.niigata-u.ac.jp/top.html

新技術の概要

相分離法を組み合わせて用いることにより、ポリ乳酸などの生分解性プラスチックをミクロサイズの孔を有する多孔質膜に加工する技術を開発した。開発した濾過膜はコンポスト化処理可能な濾過膜などに用いることができる。

従来技術・競合技術との比較

従来の濾過膜は目詰まり後には廃棄するか、大量の水や薬剤などによる洗浄再生が必要であった。開発した生分解性プラスチック製多孔質膜は使用後に目詰まり成分とともにコンポスト化処理が可能であるため、濾過に伴う産業廃棄物を低減できる。

新技術の特徴

・使用後に生分解処理が可能な分離膜である
・ミクロンサイズの粒子の分離が可能である
・孔径を調節することにより生体内で吸収される足場材料などにも利用可能

想定される用途

・濾過膜
・プレフィルター
・複合膜の基材

13:50~14:20 材料
2)  ケイ素含有蛍光体及びその製造方法
発表資料

新潟大学 大学院自然科学研究科 素材生産科学 准教授 戸田 健司
http://mukiken.eng.niigata-u.ac.jp

新技術の概要

ケイ素含有蛍光体の合成において従来使用されていた出発原料シリカの一部又は全部に替えて、一酸化ケイ素を使用し、かつ、これを揮発しない条件下で加熱すると還元剤としても働くこと、その結果として蛍光体の発光強度特性が大幅に改善されることを見出した。

従来技術・競合技術との比較

本発明者らは、一酸化ケイ素を気相状態にして供給しながらケイ素含有蛍光体を合成できることを見出している。しかしながら、この気相法は、通常の焼成設備だけで蛍光体の合成を行うことは出来ず、専用の合成設備を追加的に用意する必要があった。

新技術の特徴

・新しい蛍光体だけでなく、既存の蛍光体の効率改善も可能
・特殊な製造設備を必要としない
・低温での反応も可能である

想定される用途

・LED用蛍光体や長残光蛍光体のような可視光励起蛍光体の合成
・効率の高い蛍光ランプ用蛍光体の合成
・その他のケイ素含有セラミックスの合成

14:20~14:50 環境
3)  強磁場を使った磁性沈殿分離装置による水浄化
発表資料

新潟大学 工学部附属工学力教育センター 超伝導材料 教授 岡 徹雄

新技術の概要

簡単な構成で連続的に処理でき、安定して高い効率で沈殿を分離できる新しい水浄化のための磁気分離装置。対向する超伝導バルク磁石の磁極間に交替で出入りする磁気分離配管で磁性物質の吸着と離脱が同時に行われる。

従来技術・競合技術との比較

永久磁石を使った従来の磁気分離装置は磁場が弱く設備が大型であった。一方、超伝導磁石の強磁場を使った装置は磁場漏えいによる周囲への影響が大きかった。本技術の超伝導バルク磁石は小型コンパクトで安価に構成できる特徴がある。

新技術の特徴

・強磁場により磁性の弱い沈殿も強力に吸着
・コンパクトで移動可能な構成の装置
・長時間の連続運転が可能

想定される用途

・小規模な水浄化
・薬品の分離精製
・資源回収

関連情報

・試験的な実験可能

15:10~15:40 アグリ・バイオ
4)  アミノ酸関連物質による食肉の美味しさ制御技術
発表資料

新潟大学 農学部 応用生物化学科 准教授 藤村 忍
http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/rs/staff/?userId=895&lang=

新技術の概要

食肉の味の特徴は含有するグルタミン酸とイノシン酸によることが知られている。これらは肉のコクやうま味に大きく影響する。本技術は、動物生産時の短期間に飼料に含有される特定アミノ酸量を調節することにより、筋肉でのグルタミン酸量を増加させ、食肉の官能評価値を向上させるものである。

従来技術・競合技術との比較

従来、美味しさに配慮した食肉は、食肉生産においては主に品種改良や飼育管理によって、また食肉加工においては酵素処理や食品添加物等の添加でなされてきた。この食味の向上を、飼育時の短期間の栄養制御によって実現した点で、全く新たな技術である。

新技術の特徴

・調味料の使用量を減らした食肉加工品の開発

想定される用途

・高付加価値肉の生産
・美味しい食肉の生産、販売
・高品質の食肉加工品の開発

15:40~16:10 環境
5)  バイオマスを高速熱分解することで可燃性オイルを生産する技術
発表資料

新潟大学 農学部 応用生物化学科 教授 小島 康夫

新技術の概要

本技術は連続式の小型高速熱分解反応によるバイオ液体燃料(Bio-Cruid Oil, BCO)の製造技術であり、様々な条件でのBCOの製造試験を行うことが可能である。この装置により、大型装置を使用しなくても再現性の高いデータの蓄積が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

これまで、実験室レベルでの連続式熱分解装置は存在せず、バッチ式でのデータしか取れなかった。本装置は小型でチューブ型の反応容器中を球体の熱媒体を高速で走らせることで連続式高速熱分解反応を小型化することを可能にした。

新技術の特徴

・ラボスケールでの連続式高速熱分解
・反応チューブ内での熱媒体移動
・液化バイオ燃料の生産

想定される用途

・重油の代替となるボイラー燃料の生産
・改質によるデイーゼルエンジン燃料の生産
・生理活性物質、化成品原料などの生産

16:10~16:40 エネルギー
6)  内循環流動層ソーラー反応器による二段階水熱分解の一段階プロセス化水素製造法及び水素製造装置
発表資料

新潟大学 研究推進機構超域学術院 准教授 郷右近 展之

新技術の概要

本発明の水熱分解による水素製造法および水素製造装置では、金属酸化物粒子の内循環流動層を上部から太陽光照射で加熱した場合にできるソーラー反応器内の流動層上部と下部の大きな温度差を利用し、酸素発生と水素発生の2つの反応を、反応器内の異なる場所で同時に進行させた。これにより流動層ソーラー反応器による二段階水熱分解の一段階プロセス化による酸素と水素の同時製造に成功した。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は、温度の違う2つの酸素・水素発生反応を切り替えるため、太陽エネルギーの利用効率低下、反応器運転の煩雑さ、大きな熱損失と低い運転効率、排出ガスの温度変動により廃熱利用が煩雑、顕熱・反応熱の再利用が困難等の問題があった。本新技術では上記の問題が解決される。競合技術は、三次元網目構造のリング状焼結体が回転し、両リング間での熱交換により水熱分解を行う。本新技術では反応器内のドラフト管を介した金属酸化物粒子の対向流動により顕熱・反応熱の熱交換を行うため、反応表面積が大きくエネルギー効率の向上が実現できる。

新技術の特徴

・高温太陽集熱を熱エネルギー源に利用
・内循環流動層を利用した熱回収が可能
・水素と酸素の分離回収が可能

想定される用途

・水の熱分解水素製造・二酸化炭素の熱分解によるCO転換
・天然ガスの水蒸気・二酸化炭素改質
・石炭・バイオマスの流動層ガス化
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