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発表内容詳細

11:10~11:30 情報
1)  超高速超伝導物理乱数生成器
発表資料

横浜国立大学 学際プロジェクト研究センター 特任助教 山梨 裕希
http://www.nashilab.dnj.ynu.ac.jp/index.html

新技術の概要

超伝導単一磁束量子回路における信号伝搬時間の揺らぎを用いて、高速に真性(物理)乱数を生成する回路を開発した。乱数生成レートは60Gbpsに達する。回路の安定動作化も同時に達成した。また、低消費電力も本技術の特徴である。

従来技術・競合技術との比較

さまざまな素子を用いた物理乱数成績があるが、乱数生成レートの最高値(実験)はレーザーを用いたもので2Gbpsである。また、製品レベルでは集積可能な回路を用いたもので乱数生成レートは800 Mbpsである。

新技術の特徴

・超高速な真性乱数生成
・冷却が容易な高温超伝導体を用いた回路が使用可能
・小面積のため、並列化による高速化が容易

想定される用途

・暗号通信における暗号鍵の生成
・新しい暗号通信プロトコルの開発
・モンテカルロシミュレーション専用ハードウェア

関連情報

・外国出願特許あり

11:30~11:50 材料
2)  カーボンナノウォールの燃料電池用触媒担体として応用
発表資料

公立大学法人横浜市立大学 生命ナノシステム科学研究科 ナノシステム科学専攻 教授 橘 勝
http://nanomate.sci.yokohama-cu.ac.jp/

新技術の概要

カーボンナノウォール(CNW)とは新規カーボンナノ構造体の一つである。CNWはその特異な構造から様々な分野への応用が期待されている。本技術ではCNWへの白金の担持とその触媒担体としての可能性を示した。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、新規カーボンナノ構造体のCNWへの白金ナノ粒子の担持方法を提案したものである。また、これによって得られたPt/CNWが高い触媒活性を示すことも初めて確認された。

新技術の特徴

・ナノカーボンへの触媒担持
・ナノ粉砕
・比較的簡便

想定される用途

・固体高分子型燃料電池
・新規触媒の開発
・電子デバイス

関連情報

・サンプルの提供可能(応相談)

13:05~13:35 アグリ・バイオ
3)  新規な化学構造を有する植物用抵抗性誘導剤
発表資料

横浜国立大学 大学院環境情報研究院 自然環境と情報部門 教授 平塚 和之
http://www.plantbiotech.sogo1.ynu.ac.jp/

新技術の概要

植物には動物の免疫に似た病害防御機構が存在する。それを誘導し、病害防除活性を示す化合物は抵抗性誘導剤と呼ばれ、低環境負荷な植物保護資材として注目されている。本発明は生育阻害の極めて少ない新規な植物用抵抗性誘導剤候補化合物に関する。

従来技術・競合技術との比較

殺菌剤等の使用で懸念される耐性菌出現等の問題が回避できる。既存の抵抗性誘導剤としては、プロベナゾール、チアジニル、イソチアニルなどがあるが、本発明の化合物はそれらとは全く異なる新規な化学構造を有している。

新技術の特徴

・新規な化学構造を有している
・殺菌活性が無く、環境負荷が低い
・耐性菌発生の可能性が極めて低い

想定される用途

・農業・園芸現場における植物病害防除
・ポストハーベスト農産物の鮮度保持
・農産物の生育制御
・農産物の成分組成制御

13:35~13:55 医療・福祉
4)  磁気ナノ微粒子のハイパーサーミアへの応用
発表資料

横浜国立大学 大学院工学研究院 知的構造の創生部門 准教授 一柳 優子
http://www.phys.ynu.ac.jp/labs/yuko/

新技術の概要

コストのかからない湿式混合法により粒径数ナノの磁気クラスターを生成し、さらに官能基を修飾して機能化した。がん細胞選択性もそなえており、磁気ハイパーサーミアへの応用としての特性を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

磁気微粒子をハイパーサーミアに応用している例は未だ無い。ナノサイズなので細胞内へ導入可能。従来の針や電極の使用に比べ、目的細胞のみを低侵襲で深部まで加温が可能。

新技術の特徴

・質量分析用イオン化支援剤としての機能
・目的物質分子の回収や分離あるいは導入
・磁気記録材料

想定される用途

・がん温熱療法
・イメージング
・心筋などの和温療法

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり

J-STORE掲載特許情報

13:55~14:15 医療・福祉
5)  癌治療用組成物ー抗癌剤の副作用の軽減と新しい集学的治療を目指して
発表資料

横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門 教授 渡邉 昌俊

新技術の概要

本技術であるところの磁性酸化鉄の超常磁性粒子は、スピネル構造の組成物MOFe2O3(Mは2価金属)で有り、生体組織液を推定させる培養液においても十分な分散能を持ち、抗癌剤との併用で、活性酸素種を発生させる事等により、その容量を減らすも、十分な抗癌作用をもたらす。

従来技術・競合技術との比較

分散能が高い磁性酸化鉄の超常磁性粒子であり、活性酸素種発生等の機序により抗癌剤の作用の増強を図る。

新技術の特徴

・磁性酸化鉄の超常磁性粒子は、スピネル構造の組成物MOFe2O3(Mは2価金属)
・培養液においても十分な分散能
・抗癌剤の容量を減らし、十分な抗癌剤作用

想定される用途

・各種抗癌剤との組み合わせによる抗癌剤増強療法
・各種腫瘍への抗癌剤増強療法
・集学的治療法への応用(温熱療法および抗癌剤療法増強の可能性)

14:15~14:35 医療・福祉
6)  ヒト遺伝子改変細胞の簡便迅速作製法の開発と応用
発表資料

公立大学法人横浜市立大学 生命ナノシステム科学研究科 ゲノムシステム科学専攻 教授 足立 典隆
http://dnar.sci.yokohama-cu.ac.jp/

新技術の概要

ヒト細胞の遺伝子を高効率で改変できる技術を開発した。遺伝子機能解析だけでなく、さまざまな疾患モデルヒト細胞を利用した創薬や副作用検討など広範囲の適用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

ヒトなどの動物細胞において遺伝子ノックアウト/ノックイン細胞を短期間で効率良く作製できる。人工制限酵素やウイルスベクターを用いていないため、安全面と汎用面においても優れている。

新技術の特徴

・遺伝子改変のためのベクターを一週間以内で簡単に構築できる(マウス等、ゲノム解読が完了している全ての生物種に適用可能)
・ヒトなどの動物細胞において迅速かつ効率的に遺伝子ノックアウト/ノックインを行うことができる
・iPS細胞等の幹細胞や初代細胞への適用も可能である
・ヒト遺伝子改変細胞を利用すれば、薬効や毒性の評価を種差を考慮せずに行うことができる

想定される用途

・医療創薬分野
・診断薬分野
・バイオテクノロジー分野
・農畜産分野

14:35~14:55 創薬
7)  ヒト抗CD4抗体をHIV-1感染治療薬として利用
発表資料

東海大学 医学部 医学科基礎医学系分子生命科学 講師 竹腰 正隆
http://virus.med.u-tokai.ac.jp

新技術の概要

健康人のボランティアから抗CD4活性を示すモノクローナル抗体が得られた。本抗体はCD4の生理機能を損なわない部位に結合すると思われる。本抗体は培養細胞の系でHIV-1の増殖を抑制することが示された。

従来技術・競合技術との比較

ヒト由来のCD4抗体が取れたのは世界で初めてである。また抗体を有するボランティアはその後30年間健康である。従来のウイルス中和抗体と比較して、構造の変化しないCD4を認識することから多くのウイルス株に有効と思われる。

新技術の特徴

・完全ヒト抗体
・ヒト由来で安全性が高いと思われる
・余計な反応を時期起こさないIgG4

想定される用途

・HIV-1感染症(AIDS)治療薬
・HIV-1感染予防薬
・HTLV-1感染症治療薬

関連情報

・外国出願特許あり

14:55~15:15 医療・福祉
8)  多剤耐性グラム陰性菌に対するペプチド抗生物質の開発
発表資料

東海大学 医学部 医学科基礎医学系分子生命科学 准教授 良原 栄策
http://www.med.u-tokai.ac.jp/

新技術の概要

多剤耐性グラム陰性菌の出現が大きな問題となっている。我々はグラム陰性菌のBAM複合体を新規薬剤標的とし、その機能を阻害するペプチドを設計した。これらペプチドは殺菌作用を示したことから新たなペプチド抗生物質を開発できたと考えている。

従来技術・競合技術との比較

BAM複合体はこれまでの抗生剤の標的とは異なる新規な標的分子である。複合体の機能を阻害する目的で、タンパク間相互作用を阻害しようとする方法はこれまでの抗生剤の作用機序にはない新しいものである。

新技術の特徴

・癌細胞特異的な受容体に対するリガンドの結合阻害
・細胞内情報伝達経路の特異的な阻害
・免疫反応の異常亢進の抑制

想定される用途

・多剤耐性グラム陰性菌に対する新規抗生物質としてペプチドを使用する
・マルチコンポーネント型複合体の形成を阻害する目的でペプチドを使用する
・マルチコンポーネント型複合体での相互作用部位の同定にペプチドを使用する

J-STORE掲載特許情報

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