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発表内容詳細

10:50~11:20 環境
1)  脱窒オリエンテッドメタン発酵法による畜産廃水の高度処理技術の開発

群馬大学 大学院工学研究科 社会環境デザイン工学専攻 教授 渡邉 智秀
http://www.ce.gunma-u.ac.jp/environ/index.html

新技術の概要

脱窒とメタン生成の複機能を有するグラニュールが充填されたUSB槽と担体投入型亜硝酸型硝化槽からなる循環式プロセスで、硝酸イオンを経由しない窒素処理およびUSB槽におけるメタン生成と脱窒に伴う有機性汚濁成分の除去による高効率な処理を実現可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来型の循環式硝化脱窒プロセスと比較して、硝化過程の必要酸素量が25%減および脱窒過程での必要水素供与体量が40%減となり、N/BOD比が大きな含窒素有機性廃水の有機物・窒素処理への適用性を有する。また、単一槽で脱窒とメタン発酵による省スペース化も可能である。

新技術の特徴

・各種含窒素高濃度有機性廃水の省エネルギー型高度処理

想定される用途

・食品系有機性廃水の高度処理
・畜産系廃水の有機性汚濁成分および窒素処理
・含窒素高濃度有機性廃水の省エネルギー型高度処理

11:20~11:50 環境
2)  土壌中の重金属分析装置の開発
発表資料

群馬大学 大学院工学研究科 応用化学・生物化学専攻 准教授 森 勝伸
http://www.chem-bio.gunma-u.ac.jp/~itabashi-lab/

新技術の概要

重金属を含む土壌試料の洗浄、土壌試料からの重金属の抽出及び分析を連続的に行うことができる重金属分析装置及び重金属の分析方法を提供するものである。

従来技術・競合技術との比較

公定法は回分式で行うため、試料を他の容器に移すとき汚染が生じる。また、従来の自動分析装置は、オンラインで抽出から分析を行う方法になっているものがなかった。本発明はこれらの問題を解決した方法として従来技術とは競合しないものと言える。

新技術の特徴

・少量の測定試料量、少量の抽出試薬において重金属を抽出し分析できる
・抽出から分析までオンラインであるため、試料の汚染がほとんどない
・土壌以外にも、焼却灰、畜産廃棄物、食品、植物等、試料カラムに充填可能なものであれば分析が可能である

想定される用途

・土壌汚染対策法で施行されている溶出試験法および含有試験法への導入
・食品・土壌に含まれる放射性セシウムを抽出・回収・測定への応用
・工業用樹脂の洗浄、不純物の測定等、品質管理への応用

11:50~12:20 環境
3)  電解結晶法によるリン回収技術
発表資料

前橋工科大学 工学部 社会環境工学科 教授 田中 恒夫
http://www.maebashi-it.ac.jp/lab/teacher/CivilEnvironmental/tanaka.php

新技術の概要

晶析法(リン等の除去・回収プロセス)の高度化手法として、電解を利用することを提案した。電解の適用により、排水からリン、カリウム、マグネシウム、カルシウム、窒素などの栄養塩類(有用物質)を結晶性物質の形で回収できるようになる。

従来技術・競合技術との比較

従来の晶析法は、アルカリ剤や種晶などの薬剤の添加が必要であり、また、その制御は非常に煩雑であった。今回開発した技術は、薬剤の添加は不必要で、またシンプルな装置で栄養塩類の除去・回収が可能である。

新技術の特徴

・電解槽のカスケード接続により、栄養塩類に加え、金属も回収できるようになる
・電解の適用により、栄養塩類に加え、水素も回収できるようになる
・嫌気性処理プロセス等とのハイブリッド化でバイオガスと電解水素を同時に回収できるようになる

想定される用途

・排水等からの有用物質の回収
・電解水素とバイオガスによる発電等
・汚泥の減容など

13:30~14:00 環境
4)  宇宙航空用炭素材を用いた海・湖沼の環境水の再生および魚介類集中技術
発表資料

群馬工業高等専門学校 物質工学科 特命教授 小島 昭

新技術の概要

環境水中に炭素繊維と鉄材を接触して設置するとリン除去、窒素低下で、水質が浄化され、アオコの発生が抑制される。炭素繊維強化プラスチックを海水に設置すると魚介類が蝟集する。

従来技術・競合技術との比較

化学薬品を使用しない。エネルギー不要。メンテナスレス。各種排水に適用可能、し尿、畜産排水、産業排水など。回収したリンは資源として再利用。貧栄養状態の海に鉄分を持続に供給する方法。

新技術の特徴

・回収したリン成分は、電池材料用の資源として使用可能
・池沼、湖、河川、ダム、湾、庭園、いけす中の水質を向上させ、持続可能
・海洋牧場の構築、獲る漁業から殖やす漁業へ。貝類、甲殻類の養殖

想定される用途

・エネルギーを使用しないで、池水、河川中のリンおよび窒素除去。アオコの発生を抑制
・環境水、産業排水(畜産排水、し尿、食品工場排水、化学工場、メッキ工場排水の浄化
・海洋牧場、藻場、魚介類の棲息環境の構築、漁業振興、食料確保

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(商品名「すーぱーぴーとる」(石井商事(株)))
・外国出願特許あり

14:00~14:30 環境
5)  廃棄物系バイオマスからの活性炭製造とその蓄電デバイスへの応用

群馬大学 大学院工学研究科 環境プロセス工学専攻 助教 佐藤 和好
http://takarada-lab.dept.eng.gunma-u.ac.jp/index.html

新技術の概要

バイオマスは安価な炭素資源であるだけでなく、通常の合成原料と比較して窒素含有量が多いなど興味深い特性を有する。我々は、特に廃棄物系のバイオマスに着目し、これを用いた活性炭の製造法を開発した。また、得られた活性炭は電気二重層キャパシタ電極材料として優れた特性を示した。

従来技術・競合技術との比較

電気二重層キャパシタ電極用の原料として最も広く用いられているフェノール樹脂由来の活性炭を超える優れた特性を示す活性炭が、下水汚泥タール、繭、サナギなどから得られた。また、鶏糞においては、特別な賦活操作なしに活性炭が得られ、電気二重層キャパシタ電極として応用可能であることが示された。

新技術の特徴

・分子構造を活かした高比表面積活性炭の製造
・簡便な活性炭製造が可能
・安価な原料が利用可能

想定される用途

・電気二重層キャパシタ
・吸着材
・触媒担体

関連情報

・サンプルの提供可能

14:30~15:00 製造技術
6)  繊維製造・加工技術を用いた農業用防虫ネットの開発
発表資料

群馬県立産業技術センター 環境・省エネ係 主任 恩田 紘樹
http://www.tec-lab.pref.gunma.jp/

新技術の概要

近年、農薬使用量を抑制し、防虫ネットにより害虫を防除する手法が注目されている。そこで、県内の繊維加工技術を用い、通気性や透光性を維持しながら、微小な病害虫に対しても防虫効果の高いネットを開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来の防虫ネットの目合いが小さければ防虫効果は向上するが、栽培施設内温湿度が上がる。そこで、細い糸を用いてネットを製造し、空隙率を高くした。その結果、高い防虫効果を持ち、かつ栽培施設内温湿度上昇も抑制できた。

新技術の特徴

・コナジラミ類等の微小な病害虫に対して防虫効果が高く、通気性・透光性も優れる(織物)
・伸縮性があり、耐久性に優れている(編物)
・糸がずれないので、目合いの大きさが均一

想定される用途

・農業用防虫ネット
・インテリアカーテン
・オーガンジー

関連情報

・サンプルの提供可能(要相談(巾、長さ、納期、有償・無償等))
・展示品あり(常時展示品の持ち込み可能)
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