発表内容詳細

10:10~10:40 医療・福祉
1)  視覚機能の新しい評価方法
発表資料

旭川医科大学 医工連携総研講座 眼科 特任教授 石子 智士
http://www.asahikawa-med.ac.jp/dept/mc/irme/index.html

新技術の概要

統計学的手法を用い、一般的な視力検査の結果から「視力値を従来より詳細に求めるプログラム」について紹介する。一般視力検査では困難な黄斑部機能の評価ができるとともに、微細な視力変化をとらえることが出来る。

従来技術・競合技術との比較

従来の視力は閾値を超えた値として評価されるが、この方法で得られる値は検査結果全体の代表値である。また本法では視力をこれまでの10分の1の桁まで評価できるため微細な視力変化をとらえる上で有用である。

新技術の特徴

・検査条件の変化に対応する機能変化全体の代表値を評価することができる
・検査条件の変化に対応する機能変化の程度を評価することができる
・検査のための特別な専用機器が不要

想定される用途

・微小な視力変化の評価
・黄斑部機能の評価
・黄斑疾患患者の視力評価

関連情報

・サンプル提供可能(機密保持契約後、プログラムの評価検証可能)

10:40~11:10 医療・福祉
2)  チタニア・シリカ水溶液と超音波の併用による新しいがん治療法の開発
発表資料

福岡大学 医学部 医学科 講師 高橋 宏昌
http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/dentist/index-j.htm

新技術の概要

酸化チタンの難溶解性を解決したチタニア・シリカ水溶液と高密度焦点式超音波との併用でがん細胞を効率的に死滅させることに成功した。

従来技術・競合技術との比較

本課題に係るチタニア・シリカ水溶液は、その主成分たるチタニア・シリカ複合体が、酸化チタンと酸化ケイ素が結合した過酸化結合を有する構造を有していることから、高い親水性と、超音波照射による高い励起性に基づいて発揮される高い癌細胞殺傷性を示すことができる。

新技術の特徴

・酸化チタン構造部分が光触媒機能を、酸化ケイ素構造部分が超親水性機能を、過酸化結合構造部分が可視光域吸収機能をそれぞれ発揮する光触媒
・高密度焦点式超音波治療法(HIFU)を用いた治療
・医工連携事業

想定される用途

・口腔がん治療
・皮膚がん治療
・感染症治療

関連情報

・コンソーシアムに入会(審査あり)後であればサンプル提供可能
・展示品あり(チタニア・シリカ水溶液と高密度焦点式超音波発生装置の展示)

11:10~11:40 医療・福祉
3)  血圧・血管弾性・内皮機能を総合する細小動脈拡張能簡易検査
発表資料

札幌医科大学 医療人育成センター 心理学 准教授 田中 豪一
http://jglobal.jst.go.jp/detail.php?JGLOBAL_ID=200901076654533207&t=1&d=1&q=%28205%29%3D1000001976

新技術の概要

指細小動脈拡張能検査法(FCR法)は、動脈硬化の最早期に障害される血管内皮機能と細小血管の硬化を総合的に評価できる点で新規の簡易検査である。同法は、医療用診断技術を越えた幅広い医療生活産業への貢献が期待される。

従来技術・競合技術との比較

既存医療技術はFMD検査法およびEndo-PAT法だが、FCR法は内皮機能、循環動態および血管弾性を同時に査定しそれらを個別に、あるいは、総合した血管拡張能を評価する点で、従来技術の原理的・実際的問題を克服できる。

新技術の特徴

・動脈硬化の最早期診断と総合的な血管健康を15分程度で評価できる。
・ライフスタイル、慢性・蓄積ストレス、健康食品等の血管健康関連要因の影響評価が可能。
・小型・軽量・安全・安価で、測定に特別の技術を必要としない。

想定される用途

・医療用動脈硬化最早期診断(循環器内科、眼科、代謝・内分泌内科、泌尿器科他の臨床各科)
・生活習慣病予防に役立つ健康管理・健康教育器具(医療、スポーツ、学校教育、介護予防、高齢者福祉、食品関連等の医療生活産業)
・家庭での健康管理(動脈硬化、栄養・運動生活習慣、慢性ストレスチェック)

関連情報

・展示品あり(検査試作機の展示・実演)
・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

11:40~12:10 医療・福祉
4)  患者のやる気を引き出し、取扱い容易な上肢運動訓練装置の開発
発表資料

産業医科大学 医学部 リハビリテーション医学講座 教授 蜂須賀 研二
http://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/rihabiri/intro_j.html

新技術の概要

生体信号を検出するセンサを用いることなく、脳梗塞患者などで手首がまひした患者の自発的な動作をトリガーにリハビリ運動を自動的に補助する運動訓練装置を提供する。すなわち、患者から与えられた力を検知して、アクチュエータを駆動し、各種運動を補助する装置である。

従来技術・競合技術との比較

患者が動かしたいという意志をもってリハビリすることが早期回復につながることが分かっているが、その意志を検出するために従来技術では脳波や筋電図等の生体信号を検出するセンサが必要であり、取扱が煩雑であった。本装置は、センサが不要で取扱が容易なため、退院後にも家庭や福祉施設でリハビリの継続が可能である。

新技術の特徴

・生体信号を用いずに、行為から意志を検出する技術
・ユーザーの意志をアクチュエータにフィードバックする技術

想定される用途

・患者向けの手首リハビリ訓練装置
・前腕、肩関節、肘関節、足関節のリハビリ訓練装置
・健常者向けの筋力トレーニング装置

関連情報

・サンプルの提供可能

13:25~13:55 医療・福祉
5)  神経細胞シートを用いた脳血管疾患(脳卒中・脳梗塞)への移植応用
発表資料

聖マリアンナ医科大学 医学部 免疫学・病害動物学 教授 鈴木 登
http://www.marianna-u.ac.jp/gakunai/immunmed/index.html

新技術の概要

中枢神経障害に対する神経細胞移植療治療が注目されている。我々は各種神経細胞を用いて細胞間ネットワークを温存したままの移植が可能な、新しい細胞の移植方法を開発し、動物実験において機能回復したことを証明した。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は、培養終了後の神経細胞をトリプシン等で処理することで、single cellの細胞浮遊液として注入投与する。この方法では細胞間ネットワークが消失することから、中枢神経内での生着率が著しく低く、機能回復も低いレベルに留まる。

新技術の特徴

・細胞治療による再生医療
・細胞間ネットワークを温存した細胞シート

想定される用途

・中枢神経障害に対する新規治療法
・神経細胞に対する新薬開発の基盤技術
・神経細胞シートを作製する医療機器

13:55~14:25 医療・福祉
6)  新規自動血管吻合器の開発
発表資料

久留米大学 医学部 形成外科・顎顔面外科学講座 助教 高橋 長弘
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/plas/

新技術の概要

本発明は、口径が異なる血管同士が吻合できる新規自動血管吻合器の提供である。血管を通すリングにある工夫を施すことで、これまで不可能だった細い血管と太い血管同士を吻合させることが可能である。

従来技術・競合技術との比較

これまでの血管吻合器は、吻合する血管どうしが同じくらいの口径でなければ吻合が不可能である。そのために、口径差がある血管同士を吻合するときは手縫いで行っているが、時間がかかり高度な技術を要する。

新技術の特徴

・本発明の血管吻合器を用いることで、血管の虚脱による閉塞を防ぐことが可能である。
・本発明の血管吻合器を用いることで、血流が増加した場合でもある程度拡張することができる。

想定される用途

・微小血管吻合が必要な手術。特に静脈吻合に対して有効。

14:25~14:55 医療・福祉
7)  組織透明化に関する新規技術
発表資料

金沢医科大学 医学部 解剖学Ⅰ 教授 八田 稔久
http://www.kanazawa-med.ac.jp/~anatomy1/

新技術の概要

透明標本の作成には長期間を要する。さらに、組織の破損が生じやすい、肝臓や胎盤など特定の臓器では透明化が困難、有機溶媒使用のため毒性が強い、といった問題点があったが、これらを改善するプロトコルを新たに見出した。

従来技術・競合技術との比較

染色の時間短縮(従来:数日~数カ月、本技術:1日~数日)透明化の時間短縮(グリセロール:数日~数カ月、スケールビュー®:数日~数週間、本技術:一晩~数日)

新技術の特徴

・大量の骨染色処理(医薬品や農薬等の生殖発生毒性試験で必須)を極めて短期間でできる。
・シンプルなプロトコルであり、骨染色の自動化が可能。
・緩衝液中で透明化されているため、蛍光観察など応用範囲が広い。

想定される用途

・透明標本作成用試薬
・組織標本マウント剤

関連情報

・サンプルの提供可能(秘密保持契約締結の上でサンプル提供可能)
・展示品あり(本技術によるマウス胎児の全身透明標本および透明骨染色標本のサンプル等)

15:10~15:40 医療・福祉
8)  レーザ後方散乱法を用いたエンドトキシン計測による人工透析装置・透析液の細菌管理の高度化
発表資料

滋賀医科大学 医学部 外科学講座 特任准教授 小幡 徹

新技術の概要

高感度迅速なエンドトキシン散乱測光法は、従来測れなかった透析液中のエンドトキシンを測るようにしたばかりでなく、医学・衛生・産業分野へ新たな測定領域を広げ、新しい環境制御・無菌制御の分野を開拓しつつある。

従来技術・競合技術との比較

新しい測定法の感度、検出能力は、従来法の能力を凌駕するばかりでなく、新しく測定を必要とする分野を作り出していく。今までの医学・食品医薬品などにおける製造現場の清浄化技術の見直しが行われる可能性を持っている。

新技術の特徴

・感度高く早く測れることで、必要とされる現場でのリアルタイムなエンドトキシン測定が可能
・いろいろな試料で測定が可能となることで、あらたなエンドトキシンを指標とする清浄化制御の分野が出てくる
・機構の簡素化から、大きな装置を必要としない測定が可能になり、様々な生産分野での利用が可能になる

想定される用途

・医学分野における治療に関わる現場での、治療指標としてのエンドトキシン測定
・食品・医薬品・医療環境整備(透析液品質管理も含む)の分野におけるリアルタイムでの汚染管理または汚染制御
・微粒子としてのエンドトキシンの高感度検出から超純水などを必要とする分野の水質管理やクリーン技術の評価

関連情報

・外国出願特許あり

15:40~16:10 医療・福祉
9)  腫瘍血管表面のみを標的とする新規ペプチドIF7をキャリアーとした抗腫瘍薬
発表資料

浜松医科大学 医学部 産婦人科学講座 准教授 杉原 一廣
http://www.hama-med.ac.jp/uni_introduction_report_souran_07161504.html

新技術の概要

[IF7-抗癌剤]は、腫瘍新生血管の管腔側に特異的に発現しているアネキシン1を標的とする。さらに上皮細胞へインターナリゼーションされ小胞輸送により基底側まで移行して間質に拡散し、抗腫瘍効果を発揮する。

従来技術・競合技術との比較

[IF7-抗癌剤]は、腫瘍新生血管を誘導する悪性腫瘍(脳腫瘍を含む)の治療薬となり得る。腫瘍への集積は数秒で始まり9分で平衡に達し腫瘍間質に広がるため優れた抗腫瘍効果を発揮し、副作用の発現が抑えられる。

新技術の特徴

・糖鎖をペプチド7残基に置き換えた。
・7残基という抗原性のないペプチドであり合成や修飾が容易である。
・ハンドリングの悪い抗腫瘍薬の改善が期待できる。

想定される用途

・抗腫瘍薬
・診断薬(PET、SPECT、蛍光)

関連情報

・外国出願特許あり
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