発表内容詳細

10:00~10:15 情報
1)  照明のLED化に適した色彩制御技術
発表資料

国際メディア研究財団 研究員 武藤 努
国際メディア研究財団 研究企画担当 大野 一生
http://www.optone.jp

新技術の概要

人間の知覚に基づきLED光源の色彩制御を高度化するのが本技術です。これにより一般的な色彩光制御技術では難しかった、明度を軸とした色彩制御を可能とします。またデジタル技術に親和性の高い本技術は情報通信機器と結びついた照明を可能とし、照明に新たな付加価値を加えます。

従来技術・競合技術との比較

一般的なLED光源の色彩制御技術では色相を変化させると、明度も変化してしまい照明用途ではあまり好適ではありませんでした。本技術では色彩の要素である色相・彩度・明度を個別に制御可能とし、これを改善しています。

新技術の特徴

・人間の知覚に基づいた色彩制御
・情報通信技術との連携
・LEDを用いたエネルギー効率の良い色彩光変化の実現

想定される用途

・照明の省エネルギー化
・デジタル通信機器を利用した照明制
・照明機器・空間演出照明の高付加価値化

関連情報

・展示品有り

10:15~10:30 情報
2)  リアルタイムに視線情報を共有できる実世界コラボレーションシステム
発表資料

関西学院大学 理工学部 人間システム工学科 准教授 山本 倫也
関西学院大学 研究推進社会連携機構 知的財産アドバイザー 丸本 健二
http://hsi.ksc.kwansei.ac.jp/kenryouiki/yamamoto/

新技術の概要

モックアップなど実物を見ながらの協調デザインや、現場での、マイスターの視線を伝えながらの技術伝承を目的に、リアルタイムに視線情報を共有できる実世界コラボレーションシステムを開発している。具体的には、独自開発の視線計測技術のマルチユーザ化、シミュレーション、およびインタラクション対象の実物体化を進め、これら技術を統合した“見たところが光る箱”等について説明する。

従来技術・競合技術との比較

「人がどこを見ているか?」の視線計測技術は、成熟が進んでいるように見えるが、市販の装置による制限が極めて大きい。ここでは、リアルタイムかつ実世界での視線情報共有を可能とする、従来手法を一新する技術を説明する。

新技術の特徴

・マルチユーザ視線計測
・リアルタイム計測・表示
・実世界インタラクション

想定される用途

・ヒューマンエラー防止:チェックポイントの相互確認
・教育:進捗状況の可視化による理解度把握
・エンタテインメント:新たなゲーム性

関連情報

・展示品有り(デモビデオ上映予定)

10:30~10:45 情報
3)  マルチバンド透明MIMOアンテナ
発表資料

静岡大学 工学部 電気電子工学科 教授 桑原 義彦
静岡大学 イノベーション社会連携推進機構 准教授 神谷 直慈
http://kuwalab.eng.shizuoka.ac.jp/

新技術の概要

本技術は小型・広帯域・マルチバンドのアレーアンテナに関する。透明導電性シートで構成した平面ワイヤグリッドアンテナ開口を用い、開口形状と給電点の位置を工夫することで、1つの開口で独立した複数のアンテナ(アレーアンテナ)として広帯域・マルチバンドで動作させることができる。

従来技術・競合技術との比較

デザインを損なわず4ダイバーシチアンテナをディスプレーや窓に実装可能、金属筐体で作られた携帯端末でも動作可能、マルチバンド、4Gの周波数(698-806MHz、2.3-2.4GHz、3.4-3.6GHz)やW-LAN(5.2GHz)で動作可能、透明性導電シートITO(Indium tin Oxide)、FTO(Fluorine-doped tin Oxide)、AgHT(Silver Coated Polyester Film)でエレメントを実現:低コストで量産性に富む。

新技術の特徴

・視認性を損なうことなくディスプレィや窓に貼り付けて使用
・マルチバンド(携帯や無線LANなど4周波数帯で使用可能)
・開口共用(1つの開口で4ダイバーシチアンテナを実現)

想定される用途

・携帯情報機器(スマートホン,タブレット)
・自動車用アンテナ(窓や樹脂パーツに貼り付け)
・家庭用アンテナ(窓に貼り付け)

関連情報

・展示品有り(ワイヤグリッド4ダイバーシチアンテナ(900MHzと2GHz帯)展示

J-STORE掲載特許情報

10:45~11:00 情報
4)  動的品質変化に対応した可変型映像圧縮技術
発表資料

山梨大学 大学院医学工学総合研究部 コンピュータ・メディア工学専攻 准教授 安藤 英俊
山梨大学 産学連携・研究推進機構 室長 還田 隆
http://live.yamanashi.ac.jp/

新技術の概要

ネットワークを利用した映像の配信において、回線帯域が広く安定的である場合には高品位な映像配信が可能である。一方で災害下や復興過程の回線の未整備な地域では低帯域な回線に対応するため従来は映像品質を全体的に低下させる必要があり、重要な情報が欠落する問題があった。本研究では映像品質を重要度に応じて部分的に動的に変化させることで重要な情報の欠落を防ぐ独自の圧縮技術を開発し、これを安価な装置だけで実現した。

従来技術・競合技術との比較

特定の映像装置や規格に非依存で、利用可能な映像入力手段が豊富で将来性が高い。一般的に入手の容易な部品だけでシステムを安価に構築可能である。映像データの暗号化や認証への対応なども可能で拡張性も高い。

新技術の特徴

・映像の重要部分の品質を保持しながら、低帯域ネットワークに対応させるため高い圧縮を行うことが可能
・重要部分は様々な方法で指定・変更が可能で、重要度に応じた可変圧縮のための処理コストは非常に低い
・圧縮処理の最も時間のかかる計算処理をGPUによって大幅に高速化し、安価な装置だけで高解像度映像に対応した

想定される用途

・遠隔医療・救急医療現場における映像コミュニケーション
・遠隔監視・遠隔操作
・その他の映像コミュニケーション全般

11:00~11:15 情報
5)  4Kハイビジョンテレビにおける超解像技術
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻 教授 櫻井 優
名古屋工業大学 産学官連携センター 産学官連携コーディネーター 岩間 紀男
http://www.splab.nitech.ac.jp/

新技術の概要

画素数が増えた画像表示パネルにおいて、もとの信号に存在しない高域信号成分を推定することによって、精細度を向上させた超解像画像を生成表示する。技術としては、TV正則化手法と学習法を併用している。信号処理は繰り返し演算になるため、専用LSIあるいはGPUによる実現を想定している。第一の目標は4Kハイビジョンテレビであるが、現行テレビの高精細化、あるいはネット画像の高精細化拡大にも有効である。

従来技術・競合技術との比較

現在のハイビジョンテレビにも超解像と呼ばれる技術が搭載されているが、信号処理の簡潔さから、十分な性能は出ていない。学術的には、安易に製品レベルにおいて超解像という言葉を使うことへの批判がある。本技術は、それらの疑似超解像とは異なり、本来の意味での十分な性能を有する超解像技術である。

新技術の特徴

・1枚の画像より高精細成分を推定する
・エッジを鋭くする効果とテクスチャを高精細化する効果を持つ
・ノイズに対して強い

想定される用途

・4Kテレビの高精細化
・PCディスプレーの高精細化
・医療用画像の高精細化

関連情報

・展示品有り(PCによる動画表示)
・外国出願特許あり

11:15~11:30 通信
6)  ディペンダブル・エア: 異種方式統合高信頼無線通信ネットワーク
発表資料

東北大学 電気通信研究所 ブロードバンド工学研究部門・先端ワイヤレス通信技術研究室 准教授 亀田 卓
http://www.riec.tohoku.ac.jp/lab/suematsu/index-j.html

新技術の概要

災害時でも必ずつながり、市民生活に革新をもたらす情報通信ネットワークとして、異種無線通信方式の統合による高信頼・高速無線ネットワーク(ディペンダブル・エア)を実現する。本発表では、ディペンダブル・エアに必要となるネットワーク・信号処理技術として、特に広域で高速な通信環境を提供できる高信頼システムハンドオーバ技術に関する成果を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来のMobile IPを用いた方法と比べ、端末やネットワーク機器の根幹部分を変更することなく、アプリケーションをインストールするだけで異種システム間ハンドオーバーを実現できる利点を有する。ハンドオーバ機能を有しないシステムに、同機能を後から付加的に、かつ容易に追加可能である。

新技術の特徴

・混雑する携帯電話ネットワークから空いている無線LANなどへ切り替えることでより高速な通信を実現
・IPネットワークであれば、無線通信方式の種類によらず適用可能
・移動環境・静止環境を問わず、適材適所の通信方式を選択可能

想定される用途

・広域・高速・大容量無線通信ネットワーク
・M2M(Machine-to-Machine)ネットワーク
・耐災害性が求められる高信頼性無線通信システム

関連情報

・展示品有り(評価システム・LSI などの静態展示)

11:30~11:45 製造技術
7)  系統連携型太陽光発電システムの高効率パワーコンディショナの開発
発表資料

神奈川工科大学 工学部 電気電子情報工学科 教授 板子 一隆
タマティーエルオー株式会社 創造的産学連携事業部 産学連携スペシャリスト 田島 伸明
http://www.ele.kanagawa-it.ac.jp/~itako/index.html

新技術の概要

太陽光発電システムに従来から導入されている最大電力点追従(MPPT)制御方式「山登り法」と比較して、部分影時等の悪条件において取得電力が大幅に増加可能な新型MPPT制御方式について発表する。特に試験研究で重点的に実施した、産業用太陽光発電システムへの実装を目標に試作した「高効率パワーコンディショナ」を説明する。さらに本制御の応用発明である、従来システムへの接続のみで動作点を常に最大電力点に補正できる「外付けユニット」についても紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来の山登り法を搭載したパワーコンディショナでは部分影時、異方位設置時ならびに混成使用時に出力が大幅に低下する場合があるが,本発明技術を用いた装置を挿入するとこの問題点をクリヤーできる。このような最大電力点補正装置は現在存在しない。

新技術の特徴

・最大ポイントを探すアルゴリズムとして山登り法を用いている場合に,極大点が複数存在する場合に確実に最大ポイントに導くことができる。

想定される用途

・系統連系型太陽光発電システムにおける最大電力点補正ユニット
・独立型太陽光発電システムにおける最大電力点補正ユニット

関連情報

・外国出願特許あり

11:45~12:00 情報
8)  革新的な水中音響技術を用いた河川モニタリング
発表資料

広島大学 大学院工学研究院 社会基盤環境工学 准教授 川西 澄
広島大学 産学・地域連携センター 産学官連携コーディネーター 榧木 高男
http://home.hiroshima-u.ac.jp/kiyosi

新技術の概要

河川流量は、河川・水資源計画や水循環を考える上で極めて重要であることから、河川流量観測の高度化は喫緊の課題である。研究責任者は、低水から洪水まで連続して流量を自動計測できる技術の確立を目指し、河川音響トモグラフィーシステム(FATS)を開発してきた。これまでに、川幅が広くて浅い河川や塩水遡上のある感潮域でも流量を自動連続計測できることを確認した。新技術説明会では、FATSの概要とともに河川流量や断面平均水温・塩分の計測例を示し、今後のFATSの展開について発表する。

従来技術・競合技術との比較

従来の超音波流速計は、指向性のある送受波器による1本の直達音線のみを用いているため、流量計算に必要な断面平均流速を求めるのに補正係数が必要。音波が屈折する河口域には適用不可。時間精度が低く大河川にのみ適用可。本技術は、世界で初めてこれらの問題を解決した、河川流速・流量計測技術である。

新技術の特徴

・高精度な音波の伝播時間計測
・疑似ランダム信号(M系列)を用いたSN比の飛躍的な向上
・GPSを用いた音波の同時双方向発信

想定される用途

・河川の断面平均流速・流量・汚濁負荷量のモニタリング
・断面平均水温・塩分・塩水遡上のモニタリング
・河川津波(流速・波高・波速)のモニタリング

関連情報

・サンプルの提供可能(デモンストレーション可能)

14:00~14:15 情報
9)  斜めから撮影した文字が読める高速文字認識技術
発表資料

大阪府立大学 大学院工学研究科 電気・情報系専攻 知能情報工学分野 准教授 岩村 雅一
大阪府立大学 地域連携研究機構 シーズ育成オフィス 副オフィス長 阿部 敏郎
http://imlab.jp/~masa/index-j.shtml

新技術の概要

デジタルカメラ(またはwebカメラ)で撮影した文字やピクトグラムを1秒間に300文字程度認識し、認識と同時に位置と姿勢を推定できる。斜めからの撮影にも頑健で、60°程度まで認識可能。ノートパソコンでも実時間動作可能(デモ有り)。

従来技術・競合技術との比較

従来技術には認識できる文字のレイアウトに制限があり、文字が一列に並んでいる場合にのみ適用できた。一方、本技術は文字単位で認識するため、文字のレイアウトに依らず認識可能である。ロゴやピクトグラムの認識も可能になった。

新技術の特徴

・ノートパソコンで実時間動作可能
・文字やロゴの認識結果に応じて、QRコードのようにwebページを開いたり、サービスを起動できる(動画や写真の表示、音楽や音声の再生など)
・認識と同時に位置・姿勢を推定できるため、動画や写真を重畳表示できる

想定される用途

・実時間翻訳機
・視覚障害者補助
・環境中からの文字・ロゴの発見

関連情報

・展示品有り(デモ実施)
・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

14:15~14:30 建築・土木
10)  エッジ効果抑制型遮音壁の開発
発表資料

関西大学 環境都市工学部 建築学科 教授 河井 康人
関西大学 社会連携部 産学官連携コーディネーター 石原 治
http://www.arch.kansai-u.ac.jp/env1/1ken13.htm

新技術の概要

境界積分方程式による音場の理論解析によって、薄い剛板のエッジ近傍で空気粒子の速度振幅が非常に大きくなる領域の存在が示されることから、この領域における粒子速度を適切な流れ抵抗を持つ布状の薄い吸音層により抑制することで、障壁の回折側領域における騒音の低減を図る先端改良型遮音壁の開発の試みである。

従来技術・競合技術との比較

従来の遮音壁は、大型、設置コストに課題があったが、本技術の遮音壁は、境界積分方程式による音場の理論解析により回折音場のレベルを低下させ、小型化、低コストの遮音壁を形成することが実現できる。また、従来の先端改良型と比較し格段の性能向上が見込まれる。

新技術の特徴

・減音効果(10dB)
・軽量化
・低コスト

想定される用途

・道路・鉄道等の遮音壁
・建設工事現場の囲い
・パーテーション

関連情報

・外国出願特許あり

14:30~14:45 製造技術
11)  金属の歪(ひず)みを色変化として可視化する技術を開発
発表資料

独立行政法人物質・材料研究機構 先端フォトニックス材料ユニット 応用フォトニック材料グループ 主幹研究員 不動寺 浩
独立行政法人物質・材料研究機構 研究連携室 技術移転チーム 運営主席 中野 義知
http://www.samurai.nims.go.jp/FUDOUZI_Hiroshi-j.html

新技術の概要

社会インフラの老朽化が進行しており、事前に検知する技術が必要とされている。物材機構はナノテク技術により金属が変形して生じるわずかな歪みに対応し色が変化する新規材料を開発した。広島大学及び土木研究所と共同研究チームを構築し、ヘルスモニタリング技術への応用を目指した。アルミニウム試験片に貼りつけて、引張り試験による変形領域を色変化として視認でき、さらに非接触で歪み量を簡便に測定できる新技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較

大量の歪みゲージを面状に施工する方法や光ファイバーの歪みセンシングが既存技術。前者は配線や測定方法に、後者は高いコストが課題。本技術は、検査箇所にシートを貼り付けるだけで変形歪みを色変化として目視で確認できる。

新技術の特徴

・構造色変化を利用した歪み分布の可視化
・歪みゲージのような配線が不要な非接触検査技術
・簡便な携帯分光器による歪み量測定

想定される用途

・社会インフラ構造物(鉄橋、タワー、ビルなど)のヘルスモニタリング
・輸送機関(航空機・高速鉄道・自動車・船舶など)の安全点検
・材料試験分野での金属材料評価、塑性変形モデル実験

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品有り

14:45~15:00 製造技術
12)  射出成形シミュレーション用樹脂粘度測定装置の開発
発表資料

広島県立総合技術研究所 西部工業技術センター 材料技術研究部 副部長 田平 公孝
広島県立総合技術研究所 食品工業技術センター センター長 土居 睦明
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/27/

新技術の概要

射出成形シミュレーションに用いる樹脂粘度データにおいて、ガラス繊維などを含有する樹脂粘度データは従来方法では適切ではない。実際の射出工程に近い状態での樹脂粘度測定を可能とした樹脂粘度測定装置についてPP/GF材料を中心に説明する。

従来技術・競合技術との比較

従来の粘度測定法に比べ、流路形状が実成形に近いためガラス繊維などを含有する樹脂において有効。実成形を行っている射出成形機に取り付けて測定可能なため、成形機ごとの特性を反映している。成形機内射出時バックフロー分を考慮に入れた樹脂せん断速度・樹脂粘度が測定可能。

新技術の特徴

・実際の射出成形に近い状態での樹脂粘度測定が可能なため、成形シミュレーションの精度が向上する。
・射出成形機に改造の必要がないため,生産用実機での測定が可能。
・得られた樹脂粘度データからシミュレーション用定数を計算する専用ソフトを開発。

想定される用途

・射出成形シミュレーション
・樹脂材料開発
・射出成形用金型設計

15:00~15:15 製造技術
13)  既存装置による高付加価値薄肉製品のダイカスト法
発表資料

大阪工業大学 工学部 機械工学科 教授/ものづくりセンター長 羽賀 俊雄
大阪工業大学 研究支援推進センター コーディネータ 乙武 正文
http://www.oit.ac.jp/med/~haga/profhaga.html

新技術の概要

Al-25%Si合金は熱伝導率が高く、線膨張係数が小さいため(銅と同等)電子部品の放熱材として有用である。本研究では、プランジャーの高速射出や型、スリーブの加熱(温度制御)無しに、Al-25%Siの溶解温度を800℃以下にし、スリーブ内で半凝固状態にしてダイカストを行うことで型寿命や溶解エネルギーの問題を軽減でき、半凝固ダイカストでも厚さが1mm以下の薄肉ダイカストが製造可能であることを示す。

従来技術・競合技術との比較

厚さが1mm未満のCPUのヒートスプレッダや金属回路基板は、アルミニウム合金の圧延板の打抜きにより作製されている。本法によるAl-25%Siの半凝固ダイカスト製品は、省工程・低コストで生産出来る点で優れている。

新技術の特徴

・耐摩耗性に優れている製品の作製が可能
・Al-25%Siは、2元合金であるためリサイクルが容易であり、また安価である
・Al-SiC合金(アルシック複合材)の代替が可能
・型寿命が長い
・既存のダイカスト装置が使用可能

想定される用途

・LEDライトのリフレクター
・モーターケース
・CPUのヒートスプレッダ
・金属回路基板のベースプレート

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品有り(薄肉でコーン状の製品展示)

15:15~15:30 材料
14)  高温における耐摩耗性に優れた次世代型Ni基金属間化合物合金複合材料
発表資料

大阪府立大学 大学院工学研究科 物質・化学系専攻 准教授 金野 泰幸
大阪府立大学 地域連携研究機構 シーズ育成オフィス 副オフィス長 阿部 敏郎
http://www.eng.osakafu-u.ac.jp/Japanese/02senko/materi_group/group11.htm

新技術の概要

Ni3AlとNi3Vの金属間化合物相が微細かつ整合よく配置された2重複相組織を特徴とするNi基超々合金(Ni-Al-V系金属間化合物合金)と、常温延性および高耐食・耐酸化性を有するNST合金(Ni-Si-Ti系金属間化合物合金)の2種類の耐熱高強度合金をベースに高温硬さ特性を一段と向上させたNi基金属間化合物合金複合材料の開発に成功した。開発材料は既存合金を超える優れた高温高耐摩耗性を示し、耐熱部材や高温工具への適用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

耐摩耗材料として汎用される工具鋼や超硬合金は、高温になると組織変化を起こしたり、結合剤である金属相が軟化するため、耐摩耗特性が劣化してしまう。これに対して,開発材は高温まで金属間化合物構造が安定なため、900℃の高温でも高い硬さと良好な耐摩耗性を有する。

新技術の特徴

・硬さや強度の耐熱性が高い。
・耐酸化性や耐腐食性も良好である。
・溶解鋳造法や粉末冶金法など従来製造技術が利用できる。

想定される用途

・高温用ダイス・金型、摩擦攪拌接合用ツールなどの耐熱工具
・高温用ボルト・ナットなどの耐熱締結要素部品
・高温・腐食環境用軸受などの耐熱特殊環境用摺動部品

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

15:50~16:05 製造技術
15)  白金使用量を大幅に低減した水素製造電極の作製法
発表資料

大阪府立産業技術総合研究所 金属表面処理科 主任研究員 中出 卓男
大阪府立産業技術総合研究所 金属表面処理科 科長 森河 務

新技術の概要

無機酸水溶液中で白金を陽極、導電性基板を陰極として電気分解を行うだけで、数ナノから50ナノメートル以下の白金粒子を導電性基板上に均一に析出できる非常にシンプルな触媒電極の作製法を開発しました。白金源としては電解によって陽極から極わずかに溶解したppbレベルの白金であるため、白金使用量は極めて少なく、大幅な低コスト化が可能です。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、超希薄白金溶液から白金ナノ粒子を析出することができる非常にシンプルなプロセスです。この技術により、白金使用量が多い、廃液処理が必要、製造工程が複雑といった従来の白金電極の製造方法(焼付法、めっき法あるいはクラッド法等)で見られた課題は、すべて解消できます。

新技術の特徴

・導電性のある素材上に白金ナノ粒子を均一に析出することができる。
・超希薄白金溶液から析出させるため、白金使用量が極めて少なく、製造コストを劇的に低減できる。
・白金以外の他の貴金属への適用ならびに合金化が可能である。

想定される用途

・水素製造用電極
・アルカリ電解水製造用電極
・センサー用電極

関連情報

・サンプルの提供可能(試作可能)
・外国出願特許あり

16:05~16:20 製造技術
16)  摺動部の摩耗が直接監視できるオンライン摩耗センサ
発表資料

福井大学 大学院工学研究科 機械工学専攻 教授 岩井 善郎
福井大学 産学官連携本部 コーディネーター 奥野 信男
http://mech.u-fukui.ac.jp/~trib/

新技術の概要

各種設備の摺動部は、定期的な分解、点検、部品交換により安全性を確保し運用されている。しかし、本摩耗センサを摺動部に埋め込むことで経時的な摩耗進行状態が監視でき、無駄な点検作業の削減によるコストダウンが期待され、さらに突発的な異常の予知が容易となり、安全な操業が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

渦電流、ギャップ、レーザ変位などによる摩耗量を推定する従来技術に対して、実際の摩耗量を簡便に計測監視する点が技術的な差異であり、最大の優位性である。

新技術の特徴

・無線化により回転体にも取り付け可能
・大きな摺動部~小さな摺動部など、用途に合わせた設計・製作が可能
・摺動材や摺動環境に合わせた材料選定が可能

想定される用途

・発電プラン
・大型重機
・大型ポンプ

関連情報

・サンプルの提供可能(サンプルの試作可能)
・展示品有り(当方管理による聴講者への提示予定)

16:20~16:35 計測
17)  手の平サイズのホットスポット式酸素センサシステム
発表資料

長岡技術科学大学 大学院工学研究科 電気電子情報工学 准教授 岡元 智一郎
長岡技術科学大学 大学院工学研究科 創造設計工学 産学官連携コーディネーター 品田 正人
http://takata.nagaokaut.ac.jp/

新技術の概要

ホットスポット式酸素センサでは、室温で単一のセラミックス線材に電圧を印加するだけで酸素検知機能が現れます。本センサの作動原理、これまでの研究開発の内容等について解説します。また、手のひらサイズのホットスポット式酸素センサシステム、センサモジュール、センサ素子について説明します。

従来技術・競合技術との比較

本センサは、従来のものと比べて小型化、低消費電力化、低廉化が可能であり、システム全体の構成も著しく簡便となります。金や白金等の貴金属電極を必要としません。従来のセンサにおける妨害ガス(揮発性有機物、二酸化炭素)の存在下においても、本来の性能を維持します。

新技術の特徴

・測定濃度範囲: 0.002 ~100 %
・応答速度: 2秒以下
・小型、軽量、低コスト

想定される用途

・食品の品質管理用センサ
・酸欠防止用センサ
・健康器具用センサ

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品有り(手のひらサイズのホットスポット式酸素センサシステム、センサモジュール、センサ素子展示予定)

16:35~16:50 製造技術
18)  樹脂材料のレーザー染色における加工点の温度測定と制御
発表資料

静岡県工業技術研究所浜松工業技術支援センター 浜松工業技術支援センター 光科 科長 植田 浩安
静岡県工業技術研究所浜松工業技術支援センター 浜松工業技術支援センター 研究統括監 杉山 治

新技術の概要

眼鏡レンズなどの樹脂材料の染色を従来技術より短時間で均一に完了させるためにレーザーを利用した新しい染色方法を開発している。均一な染色が短時間で実現できることを確認したが、レンズ基材の種類や形状により変形や表面の白色化などの課題が顕在化している。これまでにない眼鏡レンズのレーザー染色技術を実用化するために、レーザー照射時の基材表面の温度を測定し、加工時の表面の温度分布を一定にするための最適なレーザー加熱を行う制御方法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

眼鏡レンズの染色には浸染法で行われているが、作業環境が悪いこと、均一性の確保が難しいなどの課題が多い。気相転写法で均一に染料を塗布した後にレーザーのエネルギーで定着する本方法は前記課題を解決することができる。

新技術の特徴

・レーザーを利用した均一な加熱方法
・分散染料を利用した染色
・温度制御

想定される用途

・繊維製品の染色
・樹脂材料の染色
・樹脂性製品のカラーマーキング

関連情報

・外国出願特許あり

16:50~17:05 製造技術
19)  3次元微細加工用高速高機能工具サーボ制御装置の開発
発表資料

東北大学 大学院工学研究科 ナノメカニクス専攻 教授 高 偉
東北大学 工学部 金属材料工学科 マネージャー 布田 良明
http://www.nano.mech.tohoku.ac.jp

新技術の概要

ダイヤモンド切削工具変位の高速サーボ制御と同時に加工力を高感度に同時計測できる加工計測装置を開発した。工具の原点出し、加工力と工具摩耗・破損のインプロセス検出などができるほか、加工面形状を加工工具をそのまま用いることによって加工機上で評価でき、また、従来では不可能であった異なる工具による3次元微細形状のスティッチング加工ができるようになった。本発表では装置の原理、性能およびその応用技術について説明する。

従来技術・競合技術との比較

本研究で開発した新型工具サーボでは、高感度で高剛性な力センサを組み込むことによって、変位センサによるフィードバック制御のみを行う従来の工具サーボに3次元微細形状創成に重要なインプロセス計測機能を付加している。

新技術の特徴

・加工原点出しをセルフカットせずに高精度に決定できること
・加工中の工具摩耗と破損がリアルタイムに検出できること
・加工中に交換した工具の先端位置を高精度に位置決めし、微細形状のスティッチング加工ができること

想定される用途

・微細光学部品金型および超精密金型加工
・各種ロール金型加工
・工作機械知能化工具台

17:05~17:20 製造技術
20)  布を用いたインタフェース集
発表資料

科学技術振興機構 ERATO 五十嵐デザインインタフェースプロジェクト 技術参事 鈴木 良明
http://www.designinterface.jp/

新技術の概要

ERATO五十嵐デザインインタフェースプロジェクトの「布」を使ったインターフェイスを包括的に発表する。具体的には、「光ファイバで織られた布を用いて、布表面における発光、通信、位置計測の機能を有する布デバイス」、「柔らかい日用品に加わる力を計測するセンサ」、「薄い柔軟素材の伸縮を計測するセンサ」、「ぬいぐるみに外部から動きを与えるリング型のアクチュエータ」である。

従来技術・競合技術との比較

・拡散性光ファイバを使った光るドレスや光るバッグ等 ・柔軟物をセンサ化する技術や柔軟センサ ・歪みゲージや、その他の力を計測するセンサ ・ぬいぐるみを内側から動かす方法、なかでも糸を使って駆動する方法

新技術の特徴

・光を利用するため高速に計測できる
・センサが小型で薄く安価に構成できる
・柔軟素材の柔らかさを損なわない
・ぬいぐるみを加工することがなく駆動させることが可能

想定される用途

・布表面において光を用いたデータ通信を行うことができる
・柔軟物とのインタラクションから居住空間における人の行動を計測
・人間の身体動作の計測(呼吸や筋肉の膨張など)
・ぬいぐるみを動かすデバイス

関連情報

・展示品有り(発表中および講演後に実演可能)

J-STORE掲載特許情報

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