発表内容詳細

13:25~13:55 製造技術
1)  磁気粘弾性エラストマと可変剛性型振動制御への応用
発表資料

金沢大学 理工研究域 機械工学系 准教授 小松﨑 俊彦
http://www.me.se.kanazawa-u.ac.jp/dyna/

新技術の概要

外部より磁場を加えることによって、主に見かけの弾性的性質を可変にすることのできる機能性エラストマ(磁気粘弾性エラストマ)を開発した。5倍程度まで弾性率を可逆に変化させることが可能である。

従来技術・競合技術との比較

外部磁場で見かけの粘性が可変となるMR流体では、分散粒子の沈殿による劣化やシール性が問題となるのに対して、本エラストマはそれらの問題は回避され、かつ剛性可変性を利用した新たな用途が存在する。

新技術の特徴

・受動要素としての信頼性を保ちつつ、剛性可変のため制御範囲・性能向上が期待できる。
・弾性・粘性ともに磁場に応じて変化するが、主に弾性的性質が変化し、変化幅は5倍程度である。
・液状混合物を硬化させて作製するため、任意形状に成型が可能。

想定される用途

・ゴム材を利用した振動絶縁部品全般に適用可能。
・動吸振器等の制振装置への適用とセミアクティブ化による性能向上。
・触覚ヒューマン・インタフェース・デバイス等への応用。

関連情報

・展示品あり(当日展示予定)

13:55~14:25 機械
2)  動力学モデルを必要としないロボットの動作最適化
発表資料

金沢大学 理工研究域 機械工学系 教授 立矢 宏
http://kurt.kanazawa-u.ac.jp/souran_ku/info.php?teacher_id=349

新技術の概要

マニピュレータを短時間動作させることで、消費電力を低減する制御指令値を決定可能な手法を提案している。本手法は、対象となる機種の諸元などが一切不要であり、稼働中のマニピュレータにも容易に適用できる。

従来技術・競合技術との比較

本手法は、構築が困難なマニピュレータの動力学モデルを必要とせず、動作の最適化が行え、実機への適用が容易である。また、実機そのものを用いるため、モデル化誤差などが存在せず、実用性の高い結果が得られる。

新技術の特徴

・ロボットの諸元を必要とせず、動作の最適化が可能。
・経年変化などにも対応可能。
・電力のみならず、電流や速度の改善も期待できる。

想定される用途

・ロボットの消費電力の低減。
・ロボットの電流値低減によるモータの低容量化。
・その他、ロボットの各種動作の改善による生産効率の向上。

14:25~14:55 計測
3)  外部センサとスマートフォンによる電磁界空間分布計測システム
発表資料

金沢大学 理工研究域 電子情報学系 助教 尾﨑 光紀
http://reg.is.t.kanazawa-u.ac.jp/

新技術の概要

外部の小型センサとスマートフォンを連携させた計測システム。スマートフォンに搭載される光学カメラで小型センサを撮影しながら、センサ位置(傾きと奥行)を反映させた計測結果をカメラ画像にリアルタイムでオーバーレイ表示する。

従来技術・競合技術との比較

手のひらサイズの小型センサとスマートフォンで構成される可搬性に優れたシステムであり、測定者がその場でセンサ出力の空間分布を得ることができる。また、センサを取り換えるだけで電磁界や超音波などのさまざまな物理量の空間分布を容易に得ることができる。

新技術の特徴

・スマートフォンと連携した小型計測システム
・リアルタイムで環境情報(カメラ画像)と計測物理量のオーバーレイ表示
・センサの姿勢、奥行き情報を反映した表示システム

想定される用途

・スマートフォンによるポータブル計測システム
・低周波電磁界分布計測システム
・超音波分布計測システム

関連情報

・展示品あり(当日デモ予定)

14:55~15:25 計測
4)  電磁界可視化センサ ~その場の電磁界が見える~
発表資料

金沢大学 理工研究域 電子情報学系 教授 八木谷 聡
http://reg.is.t.kanazawa-u.ac.jp/

新技術の概要

小型電磁界センサ自身がディスプレイを備え、その場で計測した電磁界3次元ベクトルをその場で直接表示する「電磁界可視化センサ」。ちょうど方位磁石のようにその場の電磁界の大きさと向きを知ることができ、ノイズ源の探索等に役立つ。

従来技術・競合技術との比較

空間の電磁界の大きさと向きが、その場で方位磁石のように表示・可視化される。従来の電磁界センサ(アンテナ)ではこのような発想はなかった。測定者は自分の手元(センサ位置)にて空間の電磁界をそのまま直観的に把握できる。

新技術の特徴

・電磁界3次元ベクトルの大きさと向きをその場で直観的に把握
・使用する現場でリアルタイムに電磁環境測定
・小型センサ及びディスプレイを用いたポータブルかつコンパクトなシステム

想定される用途

・機器の開発段階における電磁界ノイズ対策・チェック
・現場における電磁界ノイズ源の探索
・学生・技術者の電磁気学/電波工学教育・啓蒙ツール

J-STORE掲載特許情報

15:35~16:05 材料
5)  “固体状態で巻き方向を自在に反転可能な”らせん高分子材料
発表資料

金沢大学 理工研究域 物質化学系 准教授 前田 勝浩
http://kohka.ch.t.kanazawa-u.ac.jp/lab5/lab5.html

新技術の概要

光学活性な低分子化合物の存在下、固体状態でらせんの向きを自在に反転させることができ、さらに光学活性化合物を除去した後でもそのらせん構造が安定に保持されるらせん高分子を開発した。本高分子を利用した光学異性体分離剤は、光学異性体の溶出順序を任意に逆転させることできるので、高感度な微量キラル分析や高純度の光学異性体の分取が可能になる。

従来技術・競合技術との比較

これまでに光学異性体分離剤として使用されている光学活性な低分子や高分子化合物は、合成時にそのキラリティーがすでに決まっているため、光学分割能を全く変えることなく溶出順序(不斉選択性)のみを自在に切り替えることは通常できない。

新技術の特徴

・固体状態で光学活性化合物に含浸させるだけで容易にらせんの巻き方向を反転できる。
・使用した光学活性化合物は100%再利用できる。
・らせんの巻き方向は溶液中でも保持される。

想定される用途

・光学異性体分離用材料(カラム充填剤、分離膜)
・キラルセンシング材料
・NMR用キラルシフト試薬

16:05~16:35 情報
6)  超高速!ステレオ動画像認識:安全運転支援システム
発表資料

金沢大学 理工研究域 電子情報学系 講師 深山 正幸
http://mics.w3.kanazawa-u.ac.jp/

新技術の概要

アフィン動き分割を用いてステレオ動画像から物体を検出し、認識し、追跡する。この技術は前方車両の検出・追跡、後方や側面の人物監視、運転者の視線検出・追跡などの幅広い安全運転支援に応用可能である。

従来技術・競合技術との比較

アフィン動き分割は車両前方障害物の検出・追跡だけではなく、頭部姿勢推定やジェスチャ認識によるマンマシンインタフェースに広く応用可能である。高速アルゴリズムと低電力LSIアーキテクチャの開発により組込み機器でアフィン動き分割の実時間処理が可能となった。

新技術の特徴

・物体検出に必要な3次元構造と動きを同一原理で取得
・対象を特定しない汎用の物体検出・認識・追跡
・高精度、高速、低電力

想定される用途

・安全運転支援
・コンピュータインタフェース
・ゲーム、バーチャルリアリティ

16:35~17:05 医療・福祉
7)  心拍変動を利用した頭痛の判定システム
発表資料

金沢大学 保健管理センター 協力研究員 根上 昌子
http://www.hsc.kanazawa-u.ac.jp/hsc/index.html

新技術の概要

日本でも頭痛に苦しむ患者は多い。しかし、頭痛は自覚症であり、これまで他覚的あるいは定量的に評価できる方法はなかった。そこで今回は、頭痛を定量的に評価し、その原因を判別するシステムを発明した。

従来技術・競合技術との比較

これまで頭痛を他覚的に評価できる方法はなく、本人の自覚に基づく問診からその状態(程度や原因など)を推定するしかなかった。今回の方法により、頭痛を他覚的かつ定量的に評価できるようになった。

新技術の特徴

・簡易軽量化した頭痛評価装置の開発(一家に一台おける程度の)
・製薬における頭痛の根本治療の開発
・健康施設等における頭痛予防法(体操などを含む)の開発

想定される用途

・医療機関での頭痛判定
・薬局での頭痛薬の選定
・健診施設(住民健診、学校検診を含む)における頭痛のスクリーニング
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