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発表内容詳細

10:10~10:40 医療・福祉
1)  困っている人を工学技術で助けたい「歩行訓練支援装置」
発表資料

九州工業大学 大学院 生命体工学研究科 生体機能専攻 准教授 和田 親宗
http://www.life.kyutech.ac.jp/~wada/

新技術の概要

靴に様々なセンサを取り付け、無線により足底圧力や足位置などの歩行情報をリアルタイムで取得する。その情報をもとに、歩行訓練者にわかりやすく足の動きを知らせ、いつでもどこでも一人で歩行訓練を可能にする。さらに、GPSなどでは計測不可能な場所での歩行者の位置特定技術への応用も可能である。

従来技術・競合技術との比較

既存の靴型装置では、足底圧力のみを使い歩行評価を行っている。新技術では、足位置の計測も可能であるため、歩幅調整訓練や足挙げ訓練が可能となり、より効果的な歩行訓練ができる。さらに、遠隔からの歩行訓練の指導も可能となり、在宅での効果的なリハビリも実現可能となる。

新技術の特徴

・各種センサを搭載した靴型計測装置
・ワイヤレスで、計測範囲を限定せず、使用者を拘束しない計測技術
・遠隔リハビリ技術

想定される用途

・自宅や介護施設において歩行状態を計測し、遠隔の医師が計測結果に基づき行う遠隔リハビリ
・健常者の歩行状態の計測(例えば高精度な万歩計機能や運動時の足運動状態計測)
・GPSと組み合わせることで、計測不能範囲のない、歩行者の現在位置特定

J-STORE掲載特許情報

10:40~11:10 医療・福祉
2)  弱視治療用眼鏡箔の開発
発表資料

産業医科大学 医学部 眼科学 講師 岩崎 常人

新技術の概要

健眼の能力を大きく損ねる完全遮閉方法や薬理治療方法、およびその視力の低下効果が十分とは言えないBangerterの原理に基づく弱視治療用の眼鏡箔の問題点を解決した、視力調整用シートを提供する。

従来技術・競合技術との比較

不完全遮閉法である、Bangerterの原理に基づく眼鏡箔は、表示されている視力値の低下効果と実際の視力低下効果が異なることが多く、適正な眼鏡箔の選択を医師の経験則にゆだねる必要があった。本発明は、容易に所定の視力低下効果を得ることができる視力調整用シートである。

新技術の特徴

・所定の全光線透過率、ヘイズ値を有する
・視力を正確に調整することができ、視機能への副作用を及ぼす危険性も少ない
・健眼と患眼の視力を均等に保つことができる

想定される用途

・弱視治療の現場等で用いられる視力調整用シート
・所定の全光線透過率、ヘイズ値を有する曇ガラスシート

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり〔視力調整用シート展示予定〕

11:10~11:40 医療・福祉
3)  体内を動き回るカプセルが医療を変える「内視鏡用自走アクチュエータ」
発表資料

九州工業大学 情報工学研究院 機械情報工学研究系、マイクロ化総合技術センター 教授 伊藤 高廣
http://www.micro.mse.kyutech.ac.jp/

新技術の概要

小腸、大腸の検査を目的に、直径7mm、長さ12mmの走行カプセルの研究を行っています。飲み薬のカプセルと同様の滑らかな外観、サイズですが、振動を利用して自走します。マイクロマシン技術を応用して投薬機能、生体採取機能を付加していく予定です。

従来技術・競合技術との比較

従来のカプセル内視鏡は、自走できず検査に約1日かかった。カプセルが自走できれば、検査時間短縮ができる。また、手足やひれを使った移動機構では体内を傷つける恐れがあった。本カプセルは、なめらかな外形で突起物がなくても移動できるので、傷つける恐れがない点で有利である。

新技術の特徴

・車輪や足などを使わず、なめらかな形状のカプセルが振動を利用して走行できる。
・機構が単純なので、小型化が可能
・走行の方向を、前後に切り替え可能

想定される用途

・自走するカプセル内視鏡(消化管内検査、投薬、生体採取)
・プラント内配管の検査
・災害時に、小さな穴から入って生存者を探す

関連情報

・展示品あり〔体内を動き回るカプセル展示予定〕

11:40~12:10 医療・福祉
4)  命をつないで健康生活「気管チューブ維持システム」
発表資料

九州工業大学 工学研究院 機械知能工学研究系 教授 田川 善彦
http://lab.cntl.kyutech.ac.jp/~tagawa/index.html

新技術の概要

人工呼吸時の気管チューブの喉頭鏡による挿管訓練のための計測と習熟度判別、挿入後の同チューブの合併症管理やカフ圧推定により医療事故から患者の命を守る気管チューブ維持管理システムである。

従来技術・競合技術との比較

挿管訓練が不要なシステムは医者や救急救命士の技術向上に寄与しない、操作時に挿管状況を判別可能な機器は医側の負担の軽減にはならない、呼気CO2モニターは有用であるが合併症の判別までには至らず高価である。本システムはそれらを解決する。

新技術の特徴

・多人数教育・訓練
・習熟度判別
・合併症モニター

想定される用途

・医師・救急救命士の挿管訓練
・人工呼吸
・医療現場

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

13:15~13:45 医療・福祉
5)  手技の容易化・安全化を目指した消化器内視鏡用デバイスの開発
発表資料

産業医科大学 医学部 第3内科学 准教授 久米 惠一郎

新技術の概要

手技の容易化と安全性をコンセプトに開発した消化器内視鏡用のデバイスの中から、早期消化官癌の内視鏡治療であるESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)をカウンタートラクションの面から容易化する新たな局注剤と、内視鏡治療の現場に振動という新たな要素を導入した振動機能付きデバイスを中心に紹介する。

従来技術・競合技術との比較

これまで先行技術調査結果をもとに内視鏡のデバイスについて12の特許出願をしている。複数の先行技術を組み合わせたものに比して、本技術は臨床医としての経験から優れた効果が想定される。

新技術の特徴

・粘調物質による生体組織の膨張を応用した治療
・既存手術の効率化を目指した振動機能
・消化器内視鏡治療の効率化

想定される用途

・軟性鏡を使用する内視鏡の医療分野
・消化器内視鏡による診断の分野
・ESD等の消化器内視鏡による治療の分野

関連情報

・展示品あり〔実際に開発・製作した種々の消化器内視鏡関連のデバイス展示予定〕

13:45~14:15 環境
6)  フラッシュ蒸発および壁面熱伝達を利用した自動車用排熱回収システム
発表資料

北九州市立大学 国際環境工学部 機械システム工学科 教授 吉山 定見
http://www.kitakyu-u.ac.jp/env/subject/d-system/Sadami_Yoshiyama/index.html

新技術の概要

従来の可搬式の内燃機関について、燃焼ガスとして機関から排出される廃熱などの熱エネルギーを利用し、機関全体での燃費向上を図る事を目的とした小型蒸気機関。

従来技術・競合技術との比較

高温高圧の水と熱機関の壁面からの熱回収を行う事により、熱交換の効率が向上。また、既存の内燃機関の技術を用いる事が可能であるため、操縦の応答性が高く、機関自体の生産コストも低下させることができる。

新技術の特徴

・熱源の回収過程に蒸気を用いない為、装置をコンパクトにすることが可能
・多くの部分において従来の内燃機関用部品が流用できる為、開発・製造コストを下げることが可能

想定される用途

・自動車用小型排熱回収システム
・船舶用排熱回収システム
・工業用・移動用小型発電機における排熱回収システム

14:15~14:45 環境
7)  ナノテクで熱を有効利用「熱電変換の高効率化」
発表資料

九州工業大学 工学研究院 機械知能工学研究系 教授 宮崎 康次
http://www.mech.kyutech.ac.jp/tdl/

新技術の概要

ナノ多孔体の極めて低い熱伝導率は、よく知られていますが、この低い熱伝導率を熱電変換材料に適用して、材料の見ための熱電変換特性を高めます。ナノ構造と熱伝導率の関係を材料ごとに簡易的に計算する方法を確立しました。

従来技術・競合技術との比較

ナノ構造で熱伝導率を低減し、熱電変換効率を高める研究が盛んですが、どの程度のナノ構造を生成すればよいか不明瞭なところもありました。本技術を利用すれば、熱伝導率を低減するナノ構造を設計できます。

新技術の特徴

・熱伝導率を低減するナノ構造設計

想定される用途

・熱電変換の高効率化
・放熱材料の熱伝導率促進

14:45~15:15 環境
8)  「狙いを定めてレーザ光照射」デジタルデータを送る技術
発表資料

九州共立大学 共通教育センター 助教 水井 雅彦

新技術の概要

レーザポインタはプレゼンテーションにて、任意の場所を示すツールとして普及している。レーザ光にデジタルデータを印加し、任意の場所に情報を伝えるシステムを開発した。任意の対象へレーザ光を照射することで,視覚的な選択性と無線通信に無い秘匿性をもつ技術である。

従来技術・競合技術との比較

レーザ光へデジタルデータを印加し送信するシステムは他にない。アナログ信号による音の情報転送が報告されている。これまでのレーザ光受光部は、米粒サイズの小さな素子を用いている。太陽電池による広い受光面積の確保は、コスト削減と操作性の双方に優れる。

新技術の特徴

・太陽電池パネルを受光センサとすることで、安価・入手し易い・広い面積での受光が容易(手振れ対応等)
・レーザ光にのせたデジタル信号を、安定・高速で転送
・外乱光(太陽光、蛍光灯光)の影響を受けない。

想定される用途

・遊園地や博物館でのアトラクションや特殊効果
・特定の相手との限定通信、秘匿通信
・太陽電池パネルの性能評価

関連情報

・展示品あり〔試作した検出装置を講演中に紹介予定〕

15:25~15:55 環境
9)  導電性と耐水性に優れた新規酸化物ガラス
発表資料

近畿大学 産業理工学部 生物環境化学科 教授 西田 哲明
http://blog.cc.fuk.kindai.ac.jp/biochem/labo/nishida/

新技術の概要

バナジン酸塩ガラスをガラス転移温度以上で再加熱すると、電気伝導度を数桁上げることができる。加えて、酸化タングステンを添加した新規バナジン酸塩ガラスでは耐水性を大幅に向上させることができる。

従来技術・競合技術との比較

BaO-Fe2O3-V2O5 系ガラスの電気伝導度は10-6~100Scm-1の範囲で制御できる。これらのガラスを沸騰水中に浸漬すると僅かにバナジウムイオンが溶出する。これに対して新規ガラスでは溶出量を大幅に減らすことができる。

新技術の特徴

・高い電気伝導度
・優れた耐水性
・優れた化学耐久性

想定される用途

・イオナイザー用放電針
・各種電極材料
・導電性ガラスペースト

関連情報

・サンプルの提供可能〔事業化予定の企業には契約に基づいたサンプル提供が可能〕
・展示品あり〔講演後、個別にサンプル開示予定〕

J-STORE掲載特許情報

15:55~16:25 環境
10)  バブルと放電、衝撃波で水をきれいに「水処理装置」
発表資料

九州工業大学 大学院 生命体工学研究科 生体機能専攻 教授 玉川 雅章
http://www.life.kyutech.ac.jp/~tama/

新技術の概要

本システムでは処理水の通水中に酸素や空気を注入せずにマイクロバブルを発生させ、水中放電によりプラズマ放電を起こし、OHラジカルとバブル崩壊時の衝撃波やマイクロジェットを利用して、水の超高度処理を行え、かつ小型・低コストで運用できる。

従来技術・競合技術との比較

これまでの水処理技術、特にオゾン処理では、オゾンを生成するための付帯設備が多く、導入コストや維持管理費が高く、大型化するなどの問題があったが、本技術においては、同等以上の分解効率で小型・低コストである。

新技術の特徴

・水の超高度処理(脱色、脱臭、殺菌、難分解有機物)
・小型・低コスト
・操作が容易

想定される用途

・上下水処理
・難分解物質やカーボンナノチューブの水中分散への適用
・液体の殺菌処理

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

16:25~16:55 環境
11)  半導体等の精密洗浄水に適した光触媒ラジカル水
発表資料

北九州市立大学 国際環境工学部 エネルギー循環化学科 教授 石川 精一
http://fais.ksrp.or.jp/05kenkyusha/srchresult.asp?ID=s-ishikawa01

新技術の概要

光触媒反応と紫外線、超音波による水及びオゾンの分解反応によって生成されたラジカル水であり、ヒドロキシラジカルの寿命が長く、半導体等の精密洗浄水、親水剤、殺菌・洗浄水、静電気防止剤等の用途に好適に用いる事が出来る。

従来技術・競合技術との比較

現状ではオゾン水を用いる場合が多いが、オゾン水より酸化洗浄力が強く、ヒドロキシラジカルを用いるので環境にもやさしい。また、超音波を用いることにより、反応系外でもラジカルが数分存続し効果を示す。

新技術の特徴

・酸化力が強く、殺菌性・有機物の分解性を有するラジカル水
・発生したラジカルは5分以上残存するが、その後無害化する。

想定される用途

・半導体用の精密洗浄水・殺菌洗浄水・親水剤・静電気防止剤
・人体用、動植物用の洗浄水
・無あるいは低農薬野菜の栽培

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり〔研究室にて展示〕
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