発表内容詳細

10:30~11:00 材料
1)  イオン液体を用いる未利用甲殻類からのキチンの効率的かつ簡便な抽出・単離
発表資料

鹿児島大学 大学院理工学研究科 化学生命・化学工学専攻 教授 門川 淳一
http://www-nano.eng.kagoshima-u.ac.jp/~kadokawa/

新技術の概要

キチンは、地球上に豊富に存在するバイオマス資源であるが、甲殻類からの単離工程が煩雑である。本技術ではイオン液体を用いて甲殻類から簡便かつ効率的にキチンを直接抽出・単離することができる。

従来技術・競合技術との比較

甲殻類からのキチンの単離は、まず塩酸で無機塩を取り除いた後、水酸化ナトリウム水溶液でタンパク質を加水分解する方法が一般的であり操作が煩雑である。本技術では、二段階の操作のみで、強酸、強塩基を使用せずにキチンを効率よく単離できる。

新技術の特徴

・簡便かつ効率的にカニ殻からキチンを抽出・単離できるプロセス
・イオン液体の再利用が可能と考えられる
・キチンの有効利用につながる

想定される用途

・バイオマテリアル
・バイオマスプラスチック
・プラスチック添加剤

関連情報

・サンプルの提供可能

11:00~11:30 環境
2)  廃棄物焼却灰とポゾラン物質を主原料とした環境に安全な硬化体の開発
発表資料

鹿児島工業高等専門学校 都市環境デザイン工学科 教授 前野 祐二
http://www.kagoshima-ct.ac.jp

新技術の概要

本研究で開発された硬化体は、廃棄物やバイオマスなどの焼却灰を安価に有効利用することを目的とする。本研究では、高熱処理がなく、水和反応だけで硬化体を作製することができ、有害物質の溶出もない。

従来技術・競合技術との比較

焼却灰の処理としては、ごみ溶融スラグや埋立処理があるが、処理費が安くなり、単なる処理だけでなく土木構造物ができる可能性がある。

新技術の特徴

・有害物質の溶出防止
・土壌改良

想定される用途

・消波ブロックの作製
・海洋藻の基盤材
・積みブロック

11:30~12:00 創薬
3)  肝疾患(全般)を強力に治療する根治医薬と、癌(全般)を標的治療するウイルス遺伝子医薬(2シーズ)
発表資料

鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 教授 小戝 健一郎
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~anatomy2/

新技術の概要

1) 肝臓病への医薬:増殖因子HB-EGFの医薬で、肝障害阻止と肝再生の強力作用で肝臓病全般を治療できる、初めての根治医薬。 2) 癌治療のウイルス遺伝子医薬:全ての癌種を特異標的化し治療できる独自開発の増殖制御型アデノウイルス医薬。DDS(ベクター)としても有用

従来技術・競合技術との比較

1) 肝臓病への医薬:このような「肝細胞死の阻止且つ再生治癒誘導」という直接治療作用を持つ既存医薬はない。他で開発中のHGFよりも、さらに強力な治療効果、特許権利、GMP製造の容易さで優位性あり。 2) 癌医薬:独自開発の高度なベクター技術が基盤にあるため、他で開発中のウイルス技術より癌特異標的(安全性)も治療効果も強力、且つ権利化でも優位性あり。癌幹細胞も治療可。

新技術の特徴

・肝臓病への医薬(肝細胞死の阻止且つ再生治癒誘導という直接治療作用を持つ初めての根治医薬)
・癌への医薬(既存治療薬が無効な癌幹細胞も含めて癌を強力かつ特異的に治療。基盤のベクター技術から完全オリジナルで、治療効果と安全性が高い)
・癌へのDDS技術(他のウイルス医薬と異なり、作製法から完全オリジナル技術で特許化しており、より高度に癌細胞を標的可能)

想定される用途

・肝臓病への医薬(劇症・急性肝炎初め、肝臓病全般に治療適応)
・癌への医薬(全ての種類の癌が治療適応)
・癌へのDDS技術(動物の癌モデルで癌特異的に目的の遺伝子を導入・発現調節可能であり、癌研究に有用)

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

13:30~14:00 材料
4)  生体親和性を考慮した水溶性ポルフィリンの開発
発表資料

宮崎大学 工学教育研究部 工学基礎教育センター 准教授 松本 仁
http://kb3.chem.miyazaki-u.ac.jp/y1ken/

新技術の概要

リンを中心金属とするポルフィリン錯体の軸配位子を化学修飾することで、水溶性と同時に、生体親和性に必要な脂溶性を有する錯体を開発した。酵母菌への高い親和性および光殺菌作用を有することが明らかとなった。

従来技術・競合技術との比較

従来の方法では、ポルフィリン周囲への化学修飾がなされていた。本方法では、軸配位子へ化学修飾を行うことで誘導化が簡略化され、錯体の特性が容易に変化させられる利点を有している。

新技術の特徴

・市販のポルフィリンから簡便に合成できる。
・水溶性を高溶解から低溶解まで調節でき、有機溶媒への高い分配性を示す。
・酵母菌への吸着性が高く、低濃度で光殺菌性を示す。

想定される用途

・光殺菌あるいは光線力学療法用の光増感剤
・両親媒性の一重項酸素発生剤
・低酸素濃度でも機能する光酸化剤

関連情報

・外国出願特許あり

14:00~14:30 材料
5)  新スパッタ付着防止剤
発表資料

鹿児島工業高等専門学校 機械工学科 准教授 高橋 明宏
http://www.kagoshima-ct.ac.jp

新技術の概要

金属等の溶融溶接時にスパッター粒子が飛散し、材料表面に付着する。その防止剤を従来から有機合成由来のものが多かったが、素材を天然資源物とし機能の有効性を実証できた。

従来技術・競合技術との比較

有機合成由来のスパッタ付着防止剤は、高価であり使用中の臭気に問題があった。新剤は南九州に広く分布するシラス粒子と水だけのシンプルな構成であるため、安価で高温下でも無臭である。

新技術の特徴

・廉価で大量生産が容易に可能
・臭気性がないため、作業環境が良い
・溶接欠陥にならない

想定される用途

・スパッタ付着防止剤にかけるコスト減
・高温下で溶融飛散物が発生するところでの利用(溶接トーチにも利用可)

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(ビン詰めした防止剤を持参予定)

14:30~15:00 環境
6)  微生物の力だけ:担子菌を用いた木質資源からのエタノール生成
発表資料

宮崎大学 農学部 森林緑地環境科学科 准教授 亀井 一郎

新技術の概要

担子菌MKFC40001株を用いて新聞紙やクラフトパルプ等のセルロース材料から、直接エタノールを生成できる。MKFC40001株の好気的培養と嫌気的培養を組み合わせることで、微生物単独で木材からエタノールを生成することが出来る。

従来技術・競合技術との比較

従来木質バイオマスの脱リグニン、糖化、発酵に必須であるアルカリや酸などの薬剤処理や、高温処理を必要としない。また、外部からセルラーゼ等の酵素を添加する必要も無い。

新技術の特徴

・セルロースの直接発酵
・キシロースのエタノール発酵およびキシリトールへの変換
・好気的脱リグニンと嫌気的発酵を組み合わせたバイオプロセス

想定される用途

・木質系廃棄物、製紙系廃棄物、古紙等のエタノール変換
・農産物、食品残渣の資源化

関連情報

・外国出願特許あり

15:15~15:45 情報
7)  携帯型2色覚・3色覚双方向リアルタイム色覚シミュレーター
発表資料

鹿児島大学 大学院理工学研究科 情報生体システム工学専攻 教授 大塚 作一
http://www.ibe.kagoshima-u.ac.jp/~otsuka/

新技術の概要

2色覚者に対し、赤-緑の色対比感覚をサポートする90度色相回転法を実装し、3色覚者に対しては、簡易な2色覚のシミュレーションを実装した。これらにより、リアルタイムで双方向に色知覚の理解を行うことが可能となった。

従来技術・競合技術との比較

2色覚者に対し色弁別を容易にするための補助手法は各種検討されているが、カラー原画像と90度色相回転画像との2枚を組み合わせて3色覚の色対比感覚を伝達することに本技術の新規性がある。逆方向については、簡易だが高速であることが特徴である。

新技術の特徴

・カメラ付きのスマートフォン上でソフトウエアのみで実行可能
・携帯可能、かつ、リアルタイム動画で確認可能
・2色覚者と3色覚者の双方向理解

想定される用途

・2色覚者が3色覚者の色知覚(特に色の対比の感覚)を理解する
・3色覚者(一般人・教員など)が2色覚者の色知覚を理解して、色の使い方を工夫する
・カラーユニバーサルデザイン

関連情報

・特定の機種で動作するプロトタイプは提供可能
・展示品あり
・外国出願特許あり

15:45~16:15 情報
8)  ゆらぎを含む未整理データからの高精度特性値推定法
発表資料

宮崎大学 工学教育研究部 情報システム工学科 准教授 山森 一人
http://w1.cs.miyazaki-u.ac.jp/~yamamori/

新技術の概要

特徴量と特性値が対応づけられていない未整理のデータに対し統計量から選別と対応付けを行い、特徴量と特性値間の関係を拡張自己組織化マップの学習を通じて自動獲得して推定に利用する。

従来技術・競合技術との比較

生物系測定値のような、ゆらぎが大きく条件が十分そろっていない系での測定値からでも多数の学習サンプルを構成でき、単純な学習アルゴリズムで高速、かつ高精度に推定系が構築可能である。

新技術の特徴

・特徴量と特性値間の関係が未知であっても高精度な推定モデルが構築できる。
・学習アルゴリズムが単純であり高速に実行可能である。
・学習後の自己組織化マップ上に獲得された重みを解析することで、l特性値に関係する特徴量を解析可能である。

想定される用途

・遺伝子発現解析などのバイオインフォマティクス分野
・時系列データ予測などの予測・推定分野
・クラスター分析
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