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発表内容詳細

13:20~13:50 材料
1)  酵素反応を用いて生成したポリフェノールによる貴金属の回収
発表資料

佐賀大学 大学院工学系研究科 先端融合工学専攻 准教授 川喜田 英孝

新技術の概要

アミノ基およびフェノール基を持つ基質を酸化還元酵素の反応によって導入し、貴金属の回収に使用した。ポリフェノールは金イオンと接触すると還元して、金粒子を生成する。アミノ基は酸性雰囲気下で、貴金属を選択的に回収することができる。酵素反応によって高密度にアミノ基およびフェノール基をもつ高分子を重合でき、貴金属の回収に効果的である。

従来技術・競合技術との比較

吸着法を用いた貴金属の回収方法では、イオン的な相互作用によって金イオンを回収する方法が主である。吸着速度および容量がより高く、かつ金属への高選択性をもつ吸着剤が望まれている。酵素反応によって重合したポリフェノールでは、高密度にフェノール水酸基をもつポリフェノールを重合できる。基質内部にアミノ基を導入しているために、同様に高密度なアミノ基の官能基密度を持っているために、白金およびパラジウムの回収にも効果的である。

新技術の特徴

・制御されたポリフェノール表面の調製
・酵素反応による高効率なポリフェノール合成技術
・ポリフェノール重合膜

想定される用途

・都市鉱山廃液の処理
・自動車触媒からの貴金属の回収
・金属廃液処理後の低濃度貴金属廃液の処理

関連情報

・サンプルの提供可能(サンプルの提供可能(少量))

13:50~14:20 材料
2)  光エネルギーを動力として体積を振動させるゲル
発表資料

佐賀大学 大学院工学系研究科 循環物質化学専攻 助教 成田 貴行
http://extwww.cc.saga-u.ac.jp/~naritat/yuuzai/index.html

新技術の概要

定常光を拍動運動に変換できるハイドロゲルシステムを発案した。光エネルギーを動力とした新たな駆動装置として、光駆動ポンプ、薬剤担体、光作動ロボットの動力源等への利用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

化学振動を利用した自律振動型のゲルは報告されている。しかし、このゲルは化学反応が平衡状態になると振動は停止する。我々の発案したゲルは、光を照射している間、体積を振動させることが出来る。

新技術の特徴

・自律的に体積を振動させる素子
・光エネルギーをエネルギー源とする振動子
・素子のサイズはセンチメートルオーダーからナノオーダー

想定される用途

・光駆動ポンプ
・薬剤担体
・光動作ロボットのエンジン

14:20~14:50 通信
3)  半導体レーザーの光PLL
発表資料

大分大学 工学部 電気電子工学科 助教 水鳥 明
http://www.eee.oita-u.ac.jp/ee4/4F/koga/koga.html

新技術の概要

半導体レーザーへの注入電流を、基準光と局発光の差周波数を緩やかに安定化させるフィードバックと、主光源光と局発光の位相を同期させるフィードバックとで同時に制御することで、光の位相同期を実現する技術である。

従来技術・競合技術との比較

光位相変調器など高価な光デバイスを用いて位相同期させてきた従来の技術に比べ、本方式では電気的に半導体レーザーへの注入電流を制御することで光の位相同期を実現している

新技術の特徴

・周波数同期と位相同期を同時に行える技術
・基準光を備えている

想定される用途

・光通信における基地局でのBPSKやQPSKなどによる変調信号の受信器

15:10~15:40 デバイス・装置
4)  固定周波数リプルレギュレータ
発表資料

大分大学 工学部 電気電子工学科 准教授 佐藤 輝被

新技術の概要

リプルレギュレータは負荷変動に対する応答に優れているが、通常は周波数が変化する。本技術により、固定周波数での動作を可能とした。

従来技術・競合技術との比較

従来技術としてはオン固定ボトム検出レギュレータに擬似固定周波数数動作をする方式が市販されているが、それに比べると完全固定周波数であることから、高調波の予測が容易で設計が簡単になる。

新技術の特徴

・高速応答
・固定周波数
・高周波

想定される用途

・液晶テレビ、パソコン等の家電機器用電源

15:40~16:10 デバイス・装置
5)  高効率・小型・高信頼性AC-DC電源 ~瞬停補償時間を延長できるPFC回路~
発表資料

大分大学 工学部 電気電子工学科 助教 西嶋 仁浩

新技術の概要

AC-DCコンバータの高効率化、小型化、高信頼性を実現するために、瞬停補償時間を延長することができるPFC回路を考案した。本回路は、従来の2相式PFC回路に切り替えスイッチやダイオードを追加しただけで実現できる。

従来技術・競合技術との比較

従来方式に比べて、瞬停補償コンデンサの容量を30%削減でき、絶縁形電源に効率96%、高密度1017W/in3の電源が利用できる。

新技術の特徴

・電源の高効率化が実現できる
・電源の小型化が実現できる
・電源の高信頼性を実現できる

想定される用途

・インターネットサーバー、ストレージ用電源
・医療機器用電源
・スマートグリッドシステム用電源

関連情報

・外国出願特許あり

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