発表内容詳細

13:20~13:40 医療・福祉
1)  移植医療・再生医療のための臓器機能回復を目指した灌流保存装置

首都大学東京 大学院理工学研究科 機械工学専攻 教授 水沼 博

新技術の概要

移植医療において深刻な課題である臓器不足解決のために、従来技術では移植の難しい適用条件境界上臓器、心停止後摘出臓器に、保存液を積極的に管理し灌流することで臓器の機能を評価し、回復を目指す再生医療のプラットフォームとしても期待される医療用装置。

従来技術・競合技術との比較

氷水中に浸漬保存する単純冷却保存が標準技術であり、腎臓では保存液を低温灌流させる手法が提案されているが、肝臓用には存在していない。さらには、体外で臓器機能回復を目指した装置は存在していない。

新技術の特徴

・体外で臓器の機能を評価、回復させることが可能な技術
・肝臓機能を流動特性から評価可能な技術
・生体と機械の融合を目指した新技術

想定される用途

・単純な冷却保存に変わる移植時の臓器保存、移植前の臓器機能評価
・臓器不足の問題を解決可能な心停止臓器などを対象とした移植のための臓器の機能回復
・再生医療実現のための臓器再生プラットフォーム

13:40~14:00 医療・福祉
2)  汎用性に優れた簡易高分解能2次元放射線検出器

首都大学東京 大学院人間健康科学研究科 放射線科学域 助教 眞正 浄光

新技術の概要

熱蛍光体による汎用性に優れた2次元の放射線検出器を開発した。大きさや形を変えることが容易で、熱蛍光体の種類や基盤の種類を変えることでX線やγ線、β線、重荷電粒子線、中性子線等に対応させることができる。

従来技術・競合技術との比較

電離箱や半導体、輝尽性蛍光体等による従来技術と比較して、形状や大きさ、密度、素子の種類を変えることができるため汎用性に優れており、位置分解能や再現性も高く、測定システムも簡易的で安価に構築できる。

新技術の特徴

・取り扱いが容易で、形状・大きさを変えることも可能
・測定システムがシンプル
・密度を変更可能

想定される用途

・高精度放射線治療計画の3次元線量分布検証システム
・土壌・海中等の放射線汚染分布測定
・個人被曝線量計、動物用X線写真撮影、動物用簡易CT等

関連情報

・展示品あり(熱蛍光体を利用した2次元検出器と測定システム)

14:00~14:20 情報
3)  地震・津波の革新的発生検知法と緊急警報への応用

首都大学東京 大学院システムデザイン研究科 情報通信システム学域 准教授 大久保 寛
http://www.sd.tmu.ac.jp/kokubo/index.html

新技術の概要

地震・津波の予知ができない現状では、発生した地震・津波をいかに早く検出するかが極めて重要である。提案技術は、地球磁場計測などによる新しい地震・津波の発生検知法であり、従来用よりも早く地震・津波を検知することができる。

従来技術・競合技術との比較

従来の緊急地震速報システムは地震波のP波を検知して警報を出すため、P波が観測点に到達するまでの時間遅れは必ず発生する。一方、磁場計測を用いる提案技術では、地震発生とほぼ同時に検知が可能である。

新技術の特徴

・磁場計測を用いた遠隔モニタリング
・高感度磁力計システム
・超並列信号処理による高速情報処理システム

想定される用途

・緊急地震警報・モニタリングシステム
・緊急津波警報・モニタリングシステム

J-STORE掲載特許情報

14:50~15:10 材料
4)  イオン伝導性ナノファイバーの機能・応用

首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 分子応用化学域 教授 川上 浩良
http://www.comp.metro-u.ac.jp/~hirokawa/

新技術の概要

エレクトロスピニング(ES)法を用いて作製したイオン伝導性ナノファイバーの合成方法とその機能・応用について紹介する。また、新しいナノファイバー形態やその強度等についての最新の情報も紹介する。

従来技術・競合技術との比較

ナノファイバー表面を利用した応用や、その膜形態よるフィルター機能についてはこれまで多くの報告がなされてきた。本講演では、ファイバー内の物質移動、表面触媒活性、新しいファイバー形態等による新しい分野への応用の可能性について言及する。

新技術の特徴

・ナノ補強材、ナノコーティング
・DDS材料、細胞培養基材
・生理活性物資分離 など

想定される用途

・電池材料
・触媒材料、センサー材料
・超微量物質捕集剤 など

15:10~15:30 材料
5)  核数によって特異的に触媒性能を発現する金クラスターの製造方法およびそれらを用いた高選択的反応

首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 分子応用化学域 特任教授 春田 正毅
http://www.comp.tmu.ac.jp/harutalab/

新技術の概要

直径2nm、原子数200個以内の金クラスターは、直径2nm以上の金ナノ粒子とは大きく異なる触媒特性を発現する。特に、特定の核数、例えば11個や101個の核数の時、それぞれニトロベンゼンからのアゾベンゼンのワンポット合成、シンナムアルデヒドからのシンナムアルコールの合成が選択的に進行する。

従来技術・競合技術との比較

パラジウムや白金などの他の貴金属触媒および金ナノ粒子触媒では選択率が50%前後であるが、核数を規定した金クラスターを特定の卑金属酸化物担持すれば、約90%の選択率で反応が進行する。

新技術の特徴

・熱力学的にも不利な高難度反応を実現できる可能性が高い
・金クラスターは融点が200-300℃に降下するが、担体を選べば安定性が高まり、触媒として実用できる
・ワンポット合成など有機合成の工程を簡素化できる

想定される用途

・有機合成用固体触媒(分離が容易)
・空気浄化用常温触媒(室温で働くので省エネ)

関連情報

・外国出願特許あり

15:30~15:50 材料
6)  金のアノード酸化にもとづくナノスケール金微細構造の作製

首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 分子応用化学域 准教授 西尾 和之

新技術の概要

金をカルボン酸や無機オキソ酸などの水溶液中でアノード酸化すると、金あるいは金酸化物の多孔質皮膜が得られる。また、金酸化物皮膜の自発的な酸化還元反応により、純水中で金コロイドを形成することもできる。

従来技術・競合技術との比較

金電極にナノスケールの微細構造を形成する本手法は、従来の脱合金手法と比較し、純度の高さや作製の容易性で優れている。また、極めて安全な環境で金コロイドを製造することもできる。

新技術の特徴

・細孔径~数10nm、比表面積~数1000の多孔性・大面積の金電極
・極めて容易な金微細構造の製造
・環境適合性に優れた金微細構造の製造

想定される用途

・各種センサーの電極
・金コロイドの利用分野全般

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(金のアノード酸化に基づき作製した多孔性電極および金コロイド)

15:50~16:10 製造技術
7)  蒸留塔精密設計のための熱力学健全線と応用ソフト

首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 分子応用化学域 教授 加藤 覚
http://www.sskato.jp

新技術の概要

発明された熱力学健全線を用いると蒸留塔の設計・解析に必要な気液平衡を正確に推算できる。既に1800を超える2成分系に対して決定され、実用化を待っている。化学品製造業、設計ソフト開発、天然ガス採掘、冷媒開発など相平衡に関わる分野で利用できる。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では気液平衡の実測データを用いて蒸留塔を設計するが、実測値から測定誤差を除けないので真値に到達できない。発明された相関法ならば測定誤差を除いて真値を得ることができるので、蒸留塔の設計や相平衡推算において著しく新規で信頼性が高い。

新技術の特徴

・測定誤差を除いて相平衡の真値を得る
・既に応用と実用化を達成(http://www.sskato.jpにデモプログラム)
・気液平衡に限らず液液平衡や多成分系、グループ寄与法にも応用可能かつソフトに組み入れ容易

想定される用途

・化学品製造における装置設計、操作解析
・化学装置設計ソフト・シミュレータへの組み入れ
・天然ガス採掘、冷媒開発などの分野における相平衡推算

関連情報

・サンプルの提供可能(デモプログラムの試供)
・展示品あり(デモプログラムの試供)
・外国出願特許あり
<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>